閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
# 1
#あ#「 はーぁ 、 " 」
時計の針は深夜の4時を指していた 。
もうすぐ夜明け 。
一人 、 暗く広いオフィスで舌打ちを零す 。
#あ#「 マジで×ねクソ上司が ... 」
社「 口悪すぎな w 」
突然背後から聞こえた声に肩を震わせる 。
#あ#「 なんだ 、 やしきずか 」
社「 お疲れ様 。 手伝う 」
ころん 、 とカフェインを机の隣に置く 。
#あ#「 キミよくモテるって言われない ? 」
社「 残念 。 この行動はお前みたいな社畜に好かれねぇって話 」
ぺしっと軽く額にデコピンを受けた 。
#あ#「 ぃ ... あんた何徹目 ? 」
社「 まだ二だけど 」
#あ#「 あたしの勝ち 。 五徹目 」
社「 お前身体ぶっ壊れんぞ 」
#あ#「 もう既に壊れてるって 」
社「 後は俺がやるからお前帰れ 」
なんて優男な社畜仲間の言葉に甘えて家に帰ることにした 。
---
#あ#「 んー " 、 」
身体を伸ばしながら路上を歩けば 、 小さな孤児院が目に入った 。
そして孤児院の隣に座り込む子供に目が移る 。
なんか放っておけなくて 、 声をかけた 。
#あ#「 えっと 、 キミら捨て子くん ? 」
話しかけられた捨て子は大きく肩を揺らし 、 ただ呟く 。
「 ぅあ " っ 、 ごめんなさ 、 」
その反応に頭をガシガシと掻いて 、
#あ#「 行くとこないならウチ来な 。 ... てか来て 。 見てるこっちが苦しいわ 」
説得させようとしても黙り込んだまま 。
#あ#「 嫌ならそこで人生終わらせることになるよ ? 」
↑ クソ短気
中には何人か眠ってる子供もいて 、 最年長であろう二人は身を震わす 。
このくらいの年齢なら 、 自分たちで寝ている子を抱っこさせて歩けそうだな 。
なんて考えて 、 私はまた歩き出した 。
---
カッカッと私の足音に少し遅れて複数聞こえてくる 。
#あ#「 所詮まだ餓鬼か 」
↑ クソ
---
#あ#「 じゃあ一人ずつ名前と年齢どーぞ 」
星導「 ほしるべしょう 、 10歳です 、 」
見た目に反して年齢あるな 。
#あ#「 ちゃんと言えたね 。 ありがとう 」
頭を優しく撫でれば 、 目を見開いたあと顔を俯かせた 。
宇佐美「 うさみりと ... 10歳 」
#あ#「 ん ( 撫 」
緋八「 ぇ 、 ほんまに教えるん ? 」
宇佐美「 言うしかないだろ 」
緋八「 ... ひばちまな 。 9歳 」
#あ#「 ありがとね 」
教えてくれたのは起きてる3人のみ 。
#あ#「 残りの奴ら ... 子たちの名前も教えてくれない ? 」
星導 「 わかりました 」
8歳の佐伯イッテツと赤城ウェンと伊波ライ 。
7歳の叢雲カゲツと小柳ロウ 。
#あ#「 まずは風呂だよね 。 同じ服着ることになるけど大丈夫 ? 」
星導「 慣れてるから平気です 」
---
私は服を着たまま全員を湯船に浸からせた 。
宇佐美「 あったかい ... 」
緋八「 お風呂久しぶりやし 」
基本話すのは3人 。
他の5人はまだ警戒心があるらしい 。
#あ#「 ... その傷 、 滲みない ? 痛くない ? 」
星導「 気持ちいいです 」
傷口に触れぬよう身体を洗った 。
---
#あ#「 家 、 貧乏だからさ 、 市販のパンしかないけど 」
不機嫌になるかと思った 。
目を輝かせる反応を見て 、 少し驚いた 。
星導「 全然 ... ありがとうございます 」
#あ#「 じゃ 、 お姉さん会社行ってくるから 、 冷蔵庫の中のもの好きに食べてね 」
一番しっかりしてそうな星導くんに伝えて家を出た 。
---
叢雲「 なぁ 、 星導 。 あの女の人信じとるん ? 」
星導「 ... 」
宇佐美「 俺は良い人だと思う 」
緋八「 様子見ってとこやな 」
叢雲「 僕は信じひんから 」
赤城「 この後もしかしたら僕達に酷い事するかもだし ー 」
佐伯「 でも ... 今までの人より優しいよね 」
伊波「 それはそうかも ? ロウは ? 」
小柳「 ... どうせアイツもまた捨てるんだろ 」
星導「 ... 俺は 、 初めて頭を撫でてくれた人を ... 悪く言いたくない 」
宇佐美「 ご飯もお風呂も入れてくれた優しい人だもんな 」
子供というのが遠い過去の記憶すぎてわからん
# 2
社「 お前また隈ひどくなってんぞ 」
#あ#「 あぁ 、 別に平気 」
社「 なんかあった ? 」
#あ#「 まぁ ... ガキ拾ったってとこかな 」
社「 は ? 」
#あ#「 孤児院から追い出されたっぽい 」
社「 それ大丈夫なのかよ 」
#あ#「 汚れてはいたけど風呂に入れたし 」
社「 ちげぇよ 。 お前が大丈夫なのかって 」
#あ#「 ア°ァ ... 」
---
宇佐美「 星導なにしてんの ? 」
星導「 皿洗ってる 」
緋八「 俺も手伝う !! 」
星導「 ありがと 」
リビングでは少しばかりの騒音が聞こえる 。
緋八「 ... なんかさ 、 この前いろんな人がKOZAKA-C見かけたらしいで 」
星導「 ... そうなんだ 」
KOZAKA-Cとは 、 小さなカラダ故に人々に危害を与える生物である 。
そんな話をしていたのも束の間 。
叢雲「 なんや 、 コレ 」
伊波「 触っちゃだめ !! 」
小柳「 ほしるべ ! 」
星導「 ... 今いく 」
緋八「 タイミング悪すぎ ... 」
嫌な予感は的中 、 KOZAKA-Cだ。
星導「 みんな 、 俺から離れないで 」
ヤツは耳がいい 。
音で人間だと判断する 。
だから小声で 。
星導「 喋ったらだめです 」
俺がそういうと 、 みんな必死に息を殺す 。
でも 、
赤城「 こわぃ 、 ... 」
佐伯「 リトくん 、 」
みんな震えている 。 怖いんだ 。
おれだって 。
星導「 おねえさ 、 っ 」
そんな声をあげれば ... ほんと 。
夢なのではないかと疑ってしまう 。
#あ#「 予感的中か 、 KOZAKA-Cだっけ ? うちのカワイー子に触れたら○す ( 短気 」
社「 怖いって 」
#あ#「 ... 私だってカッコつけられるほど強くないんだからね !? 後処理頼んだわ !! 」
社「 人使い荒いな 」
---
小柳「 ... なんで 」
佐伯「 かっこよかった !! ✨ 」
目を白黒させて 。
#あ#「 はは 、 可愛いなキミら 」
↑ ほとんどなにもしてない
一人一人頭を撫でて 、 俺の方へ 。
小さな 、 優しくて柔らかい手を頬へ 。
#あ#「 怖いのによく頑張った 。 偉いよ 」
あまりにも優しい声で言うから 、 俺は泣き崩れてしまった 。
認めてもらえた気がして 。
星導「 おれ 、 " っ ( 泣 」
#あ#「 うん 」
優しく頷いてくれるお姉さんに甘えて 。
---
宇佐美 side
俺はその時 、 初めて星導が泣く姿を見た 。
今までみんなを引っ張って 、 子供なのに子供じゃないような奴だった 。
あの人に泣きたく姿を見て 、 やっぱりあいつも俺らと同じ子供なんだと思った 。
佐伯「 るべくんやっぱり無理してたのかな 」
宇佐美「 星導も人間だしね 。 会って数時間の女の人に抱きつくくらい無理してたんだろうな 」
佐伯「 そ ー だよね 、 」
社「 ... まだ完全に信頼しろとは言わねぇけど 。 あいつ意外と良い奴だから ( 笑 」
あの人と同じ職場で働く人 。 同期なのだろう 。
その笑顔がとても眩しかった 。
# 3
#あ#「 ... なつかし 」
13年前 、 社築と働いていた会社 。
建物の発達に驚くと同時に 、 彼奴らを思い出した 。
あの頃はまだ二十歳で働き始めたて 。
今ではすっかりアラサーに ... (泣)
#あ#「 忘れよ 」
彼奴らと別れた時の記憶は今でも鮮明に残っている 。
---
#あ#『 え 、 里親ですか 、 』
『 見つかったのよ 。 だからもう里親の方へ向かわせるの 』
#あ#『 ... わかりました 』
心の感情はぐしゃぐしゃ 。
私だってそれなりに愛情込めて世話してたから 。
赤城『 なんで 、 ? 』
佐伯『 やだ ! 行かない !! 』
宇佐美『 我儘言うな 、 テツ 、 』
叢雲『 意味わからんし !! 』
伊波『 引き取ってよ俺らのこと !! 』
星導『 ... 今までありがとうございました 』
みんなも納得いかなかった 。
不機嫌な表情を浮かべて準備をしていた 。
#あ#『 じゃあ 、 またね 』
返事は返ってこなかった 。
いきなりのことだったから 、 嫌われちゃったかな 、 なんて 。
小柳『 俺たちが絶対 、 お前のこと迎えに行くから !! 』
一番言わなさそうな小柳くんが一番言わなさそうなことを言うから 、 一瞬戸惑ってしまった 。
そして 、 みんな歩き出していった 。
もう次 、 いつ会えるか分からない 。
もしかしたらもう会えないかもしれない 。
そう考えるといつの間にか身体が動いていた 。
星導『 っは 、 』
まだまだ小さい彼らを抱きしめる 。
小さな力で返ってきた 。
---
#あ#「 元気してるかな ー… 」
独り言を呟いていた時 、 にゅる 、 と何かが頬に触れる 。
#あ#「 なに 、 」
「 やっと見つけた 」
私よりも遥かに大きくなった背 。
頬をゆるめて笑う 。 面影が浮かぶ 。
#あ#「 ... ほしるべ ? 」
星導「 迎えに来たよ 。 ね ー さん 」
わあ急展開 。