幽霊の女の子と、普通の女の子のお話!
このサイトで初めて書く作品でもあり、私が初めて書くGL作品です。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
遠く離れても 1
多分ほとんどの方がはじめましてだと思います!”えくれれ”です!
新作...というか初めての作品...!!
やっぱり恋愛物語は最高です。ハッピエンでも病み要素があるとなおさら!(ネタバレ)
あまり上手ではないので期待しないでください....できる限り頑張って書かせていただきました!
ある物語を読んだんだ。
男の子の幽霊が女の子に会って、二人が恋をする話。
でもそれって、
「異性との恋愛、だよね」
世の中の物語は全部そうだ。BLとかGLとかもあるけれど、有名な物語は、異性と恋愛してる。同性愛者を否定してる。
........否定はしていないかも。肯定もしてないけど。
でも、それでも少しだけ期待をしてしまうじゃない?私だって恋がしたい。あの物語みたいな恋が。
「まあそんなこと、できるわけない、かな」
だって私は、女の子だから。
「何ができないの?」
「うわっ!」
思わず叫んだ。いきなり隣に現れた女の子は、正統派な美人だった。
黒髪ロングでサラサラな髪に、人を引き寄せるような顔立ち。
真っ白いきれいなワンピースが、風になびいて綺麗に舞っている。
思わず魅了されてしまいそうな、そんな女の子。
「何ができないのって聞いてるじゃん!」
「え、っと」
答えられるわけがなかった。でも、この子なら。
そう思って口を開こうとした。
でも、その時。
『え.....あ、そ、そうなんだ〜』
『ご、ごめんやっぱなしなし!w』
・・・・
そう言って笑ったあの子達の声が蘇った。
「.....っ」
もう、何回もその失敗をしてる。だから、言えなかった。
怖かった。
恐ろしかった。
もう、あんな気持ちにはなりたくない。
「なりたく、ないよ..........!!!!」
私はその時涙を流してしまった。
ポロポロと溢れ出してくるその液体は、自分では止められなかった。
「!」
気づかれてしまった。
(まあ、気づかないほうがおかしい、けどさ)
私は少しだけ後悔を残しながら
「ごめ.......ん」
と呟いて必死に目を擦った。
そしたらあの子は、
「大丈夫。」
そう言って、私に、抱きついてきたんだ。
「っ!?」
「今は泣いていいよ、私の前だから。他の人の前じゃ、だめだからね?」
少し狂気じみたそのこえも、私にとっては優しく聞こえた。
「なにそれ、w」
泣きながら、無様な顔を晒しながら、意地を張って答えた。
「だって君だから」
その言葉が嬉しくて、また泣いて。泣き止んだ頃にはもう日は暮れていた。
(そういえばここ...家のベランダじゃん...)
母と父が共働きで広めの一軒家に住みながら、最近は忙してく帰ってこないので一人で寂しく泣いていたのを思い出すと少しだけ嫌気がさす。
「あり、がと」
ぶっきらぼうにそう言うと、その子の腕から抜けた。
「いえいえ」
そう言ったあの子の顔はやっぱりきれいで、ワンピースも風になびいてやっぱりきれいで、髪も...スタイルも...足も長い....ってん?
「あれ?ちょ、え?ちょちょちょちょ。え?」
「んー?どうしたの〜」
その子の足は、
「透明だ.........!」
神様、ありがとう。
私はあの物語のような恋ができそうです。
まあ、最初にあの話題出してたらだいたい気づく展開ですねw
続きも近いうちに書きたいですね〜!!
もしかしたら今日中に書いちゃうかもw
遠く離れても 2
こういう作品を見ると安心しますと言われて調子に乗りながらやっぱり今日中に書いてしまった第二話。
私は同性の方を好きになる...というか人を好きになることがほぼないので(友達としての好きも含めて)失礼な書き方、表現をしてしまう場合もあるかもしれませんが、できるだけ努力いたします。
なにか不快に思われる文章、変えてほしいと思う文章等がありましたら教えていただけると嬉しいです!
ちなみに今回は失礼というか同性愛者のほうが多いというような表現が少しあるので苦手な方はプラウザバック推奨です。
「あ、今まで気づいてなかったの?」
少し笑った顔が可愛らしくて、愛しくて...
(いやいや、何考えてるんだ、私は)
自分の恋愛対象については理解しているつもり、だ。
でも、さすがにこれは...
(流石に初対面にいきなりは、ないよね...?)
「と、というか!足がないってことは、あの、その...」
言おうとして言葉をつまらせる。『死んでるってこと?』なんて、簡単に聞けることではない。
「そうだよ、私は死んでる。」
「....そっか」
なんでかわからない。でも、なんだかすんなり受け入れられた。
「なんでここにいるの?やっぱり未練が残ってる、とか...?」
驚きの事実を突きつけられたのに、口が動くんだ。
そしたら君は、少し驚いたあとにくちゃっと顔を笑顔に変えて、笑いながら言った。
「君はすごいね、やっぱり。そうだよ。私は未練があってここにいるの」
少し悲しげな笑みを浮かべた。
「そう、だ!名前、名前はなに?聞いてなかったね」
「!.....港崎莉杏。わたしは、莉杏だよ、ぁぃ...」
「?最後なんて...」
その質問に莉杏は答えてくれなかった。
だからその代わりに、私は自分の名前を名乗った。
「藍。実崎藍。よろしく、莉杏」
「藍.........藍!藍ぃ....」
そう言うと、莉杏は泣いてしまった。さっきとは立場が逆になった。
でも莉杏は私と違ってえんえんと大きな声で泣いた。まるで小さな子供のように。
「莉杏の未練ってなに?手伝えるかもしれない」
よしよしと莉杏の頭を撫でながら、そっと話しかける。
「莉杏、莉杏の未練は、恋かな」
(莉杏って自分のこと莉杏って言うんだ...)
そんなしょうもないことに驚きながら、私は
「恋?」
と訪ねてた。
「うん!めちゃくちゃかっこよくてね!可愛くて...大好きなんだ!」
莉杏はふと顔を上げて言った。
「っ!?」
その可愛らしい顔に、私は耐えられなかった。
「とってもカッコイイ男の子なんだ!」
「.............え」
そして、終わった。
「それでねー!」
「莉杏」
「え?」
「ちょっとひとりにしてくれないかな。帰って」
「え?」
「帰ってって言ってるでしょ!!??」
そう言って強引に莉杏を帰らせた。
「っ」
さっき以上に涙がこぼれてきた。
「やっぱり....やっぱり...やっぱりやっぱりやっぱりやっぱり!!!!!」
「私じゃ、だめなんだ.....やっぱりみんな、私のことなんか.....」
「こんなはずじゃなかったのに....違う...違う違う!!私はちゃんと生きてきたのに!!」
「どう.....................して...............................................................?」
「こんな人生.........もういらない......もう嫌だ.........」
もう、『死んでしまいたい』
そう言って台所に向かった。
「待って!!!!!!」
「え....................?」
後ろから聞こえたのは、莉杏の声だった。
ごめんなさいこのシーンというかこういうシーン作るつもりはなかったんです。
でも物語を上下させるためには作るしか無くて....
すぐ第三話出して完結(?)させます。
遠く離れても 3〜完結〜
書いてて辛い作品だぁ...
さっさと終わらせたい。
まあ、そんな簡単に終わらせるわけ無いですけどね
私は基本的に全壊の復習とか書かないので代わりに前の話のリンク貼っときます
https://tanpen.net/novel/1168c948-a995-4079-bba8-f2dc9121a0d6/
「莉杏...?なんんでここに」
「いやそんなこと気にしてる場合か!それはなに?包丁?何馬鹿なことしようとしてるの?」
「ちょっと色々あって...」
ここで君のことだよと言えるほどの勇気を、私は持ち合わせていない。
...って、こんな場面で何を言ってるのやら。
「色々あってでやっていいことじゃないよ!こっち、来てよ。まだ、消えないで」
「色々あってやっていいことじゃない...か」
私は思い返した。今まで何度こんな事があっただろう。たしかに失恋なんて、こんな思いも一回ぐらい大したことない。うん。一回ぐらいなら。
私の失恋は、
ただの失恋じゃない
ねえ、分かるでしょ?失恋するだけじゃなくて打ち明けたら大好きな人に気持ち悪いって言われるんだよ?何回繰り返してきたと思ってるの?あなたは苦労なんてしてないんだろうね
そんな感情がこみ上げてきて、どんどんどんどん心が黒く染まっていく。
「藍!聞いてるの?こっちに来て、そんなもの戻して」
「....莉杏は男の子が好きなんだっけ?」
「え?」
いきなり問いかけられた質問に莉杏はめを丸くした。
「男の子が大好き〜とか言ってたよね?ねぇ、なんで?異性と恋してなんで自分だけ助かるの?踏みつけて血を吐いて悲しんでいる人がいるとか考えたことない?世の中男女差別は駄目とかLGBTQだとか。結局取り残されてるのに。結局、結局見捨てられてるのに!!!!!」
私は泣きながら、今までの我慢をぜんっっっっっぶ吐き出すように言った。
「もぉ〜。踏みつけて血を吐いて悲しんでいる人がいるとか、藍が言えることじゃないじゃん」
ちょっと怒ったような声をして。莉杏は言った。
優しい莉杏の声色が、耳を通して全身に心地よく響き渡る。
「ねぇ」
「私のこと、覚えてる?」
いつの間にか抱きついていた莉杏の声が、耳元で吐息のように吹きかけられた。
「思い出して。通学路にいた人間を」
(通学路.....?)
「私は見てたよ。かっこいい藍を、可愛い藍を、我慢してる藍を、英雄のようにかっこいい藍を!」
「全部全部、見てきたよ!」
にっこり笑った莉杏の体から流れてくるように、その時の記憶が蘇った。
私の、思い出。バスで通学しているときの、記憶だ.......
「私は、ここだよ」
そう言われると、今の莉杏の姿にそのままメガネを掛けさせたような女の子が映し出された。
「これが.....」
莉杏.............
「私はずっと藍のことが大好きだった。でも、でもね」
「藍が話してることを、聞いちゃった。」
『ねえ藍!同性愛者ってどう思う?』
そう問いかけられた私は、自分のことがバレるのが怖かった。
『え、気持ち悪くない?』
(なるほど、)
ぜんぶ、わかった。
莉杏は私のことを好いてくれてたんだね。
私は莉杏のことを裏切ったんだね
私は、なんて、なんて愚かなんだろう。
「最初から素直になってればっ.....!」
「ううん。大丈夫、もう、終わったよ」
「え?」
「私の未練は、藍に好きになってもらうことじゃない」
驚きの言葉を聞いて、何も言えずに立ち尽くす。
その瞬間、莉杏の体がどんどん透明に近い状態になっていくことに気づく。
(莉杏!!!)
莉杏は、そう叫ばせてはくれなかった。
今にも消えそうなてで、そっと口を閉じさせた。
「私の未練は、」
「藍に」
「希望を、伝えたかったんだよ...!」
(私に.......希望を....?)
「人間はね、どんなことがあっても一回は幸せになれるの。同性愛者は気持ち悪い?そんなことない。
幸せになれない?そんなことない。
まだ、幸せになれる出番に回ってきてないだけだよ!
きっと分かってるくれる人がいる。きっと一緒に生きてくれる人がいる。
だから、大丈夫。
自分に正直になって。
私じゃないのは悔しいけど、いつか....」
藍だけの幸せが来るから.............
そう言って、莉杏は消えてしまった。
「莉.................杏?」
「まって、まってよ」
「私を置いて行くの?これから、これから仲良く.....」
「あ.................」
私の腕の中に残ったのは、莉杏の来ていたワンピース。そして、
教えてくれた幸せ。
展開早いの書くのって難しい....←長編しか書かない人