編集者:みんと
世の中にゾンビが生まれた。
1、ゾンビに噛まれてはいけない。
2、ゾンビは見つけ次第すぐに殺すこと。
3、これらを破ったら…
そんな世界に生まれた6人の物語。
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目次
たとえ君がいなくなろうとも。
世の中にゾンビが生まれた。
1、ゾンビに噛まれてはいけない。
2、ゾンビは見つけ次第すぐに殺すこと。
3、これらを破ったら…
そんな世界に生まれた6人の物語。
[なにがあっても、ぜったいにいっしょだよっ!やくそくね?]
そんな約束をしてもう何年立ったかな。俺は数え切れないほどのゾンビを殺した。
みんなばらばらになってしまった。
だから何もわからない。一人ぼっちでひたすらゾンビを倒し続けた。
幸い、傷を追ったことはあるが噛まれることはなく、ゾンビにならずにすんだ。
昔、俺が子供の頃に仲間とした約束。それだけが俺にとっての、唯一の希望だった。
生きていたら、いつか会えると自分を奮い立たせてきた。でももう無理かもしれない。
眼の前に立ちはだかるのは俺の倍以上の大きさのゾンビ。
噛まれてゾンビになって死ぬより、自分で死んだほうがいいかもしれない。
そんなことが頭によぎる。
俺じゃ到底敵わない大きな敵が、自分の方に向かってきた。もうだめだと諦めかけたとき…
💙「ないこっ!間に合った…」
そう言って、一撃で目の前の化け物を倒した。
💖「ぇ…まろ?」
💙「やっと見つけた。」
💙「うぇぇぇぇぇ…ないこた〜ん助けてぇ〜」
💖「もう…仕方ないなぁ…」
そう言って俺に助けを求めていた彼はもう居なかった。
💖「なんで…?」
💙「探しとったんよずっと。もう一回みんなと会いたいやろ?」
💖「…っ!まろぉ〜 俺死ぬかと思ったよぉ〜」
💙「はいはい よう頑張ったな」
💖「俺も一緒に探すっ!それでまたみんなと一緒に居たい!」
💙「おう!もちろんや。」
💖「で、みんなどこにいるの?」
💙「たぶんやけど…東西南北にそれぞれおるんやないかな?」
💖「なんでそう思うの?」
💙「勘やよ?」
まろの勘は昔からよく当たる。みんなが離れ離れになるときも、まろが嫌な予感がすると言っていた。
だからみんなで構えていたが、全く叶わず…
💙「それに、俺ら以外は強いって言われとったやろ?」
💖「うん。」
💙「やけん、それぞれの王に取られて部下にでもされとるんやないかな〜って」
💖「そっか!じゃあ俺らは弱いからその辺に捨てられたってこと?」
💙「まぁそんなもんやない?」
💖「なんかそれはそれでムカつくな…」
💙「ってことで王のとこに突撃やー!」
💖「おー!ってまてまて」
💙「んぇ?」
💖「王ってことはクソ強いよね?」
💙「まぁせやな」
💖「勝てる?」
💙「いけるっしょ!ないこたんいるし。まろ新しい技習得したし。」
💖「ほんとに?」
💙「そんな弱気やったらみんなついてこんで?」
💖「それはそうだけど…」
💙「いっくぞぉ〜」
💖「お、お〜」
次回、東の王に宣戦布告!!!!!
誰がいるでしょう??
それではおつみんとぉ〜!!!!
いざ、東の国へ!
いふまろと再会できたないこ。
いふまろの圧倒的名推理により東西南北、
それぞれの王に囚われた仲間たちを救い出すことを決めた。
💖「まろ?」
💙「ん?」
💖「ほんとにいるかな…」
💙「知らん。けど最近王が暴走してめんどいことになってるやんか?」
💖「うん。ゾンビを倒すために森に爆弾とかいろいろ送り込んでるらしい。」
💙「もしそれが本当やったらゾンビどころか森ごとなくなってまうやん。」
💖「森はなくなっちゃだめ!」
💙「じゃあ爆弾、俺らで止めちゃえばええやん?」
💖「そういうことか!仲間を助けるついでに森を守ろう大作戦ってことか!」
💙「ほな急いで東の王倒しますか!」
💖「…なんか人多くない?」
💙「まぁ俺らならいけるっしょ。」
💖「はぁ…行くかっ!」
💙「よっしゃ、行くで〜」
💖「ぷくぅ〜…えいっ」
ドカンッ
💙「ないこの技はいつ見ても恐ろしいなぁ…」
💖「そんなことないよっ!ぽんぽんぽん…」
バンバンバンバン
💖「よし!門のところはもう居ないっ!」
💙「とつげきぃ〜」
😈「何事じゃッ」
💙「こんにちは、クソ野郎さん ニコッ」
😈「ヒッ お前らは何者じゃッ」
💖「俺らの大切な仲間を奪ったやつに名乗るほどの名前は持ち合わせてないから ニコッ」
💙「お前らが連れ去ったんだよな?」
😈「お前らに教えるはずなどないだろ?あいつは俺らの仲間になるんだッ!」
💖「ふざけるなッ俺らの仲間はお前みたいなクソ野郎の仲間になるほど馬鹿じゃないッ」
💙「お前も部下たちと仲良く死ね。」
💖「待って!」
💙「ん?」
💖「コイツ殺したら、どこにいるかわかんないよ?」
💙「大丈夫やで。この城のつくりは知っとる。どこにおるかぐらい、見当はつく。」
💖「じゃあ、殺そう!」
😈「や、やめろっ」
💙「やめろって言われてやめるやつなんかおらへんやろ 笑」
💖「うるさいから、黙って死んでね?圧」
💙「グッ スーッ」
グサッ ザシュッ
😈「あ”っ…」
💙「フッ…弱すぎ。」
💖「めんどいから死体は放置してていいよね?」
💙「ええやろ。ゾンビにでも食われとけ。」
💖「まろっ 急いで探そう!」
💙「おう!」
ガチャッ
重たい扉を開けると、そこに居たのは…
💖「ほとけっちッ!」
💙「ほとけっ!しっかりしいや!」
傷だらけで、痩せこけたほとけっちだった。
💎「ぅ”…ないちゃん?いふくん?」
💖「手当しないとッ」
💙「ぎゅ…うぅぅ良かったぁ。」
💎「いふくん 泣き虫なのは変わってないんだね…笑」
💙「お前…後で殺す。」
💎「いふくんに殺されるほど、僕弱くないもん へへ」
俺は、今にも死にそうなくらい弱ったほとけっちを見て、泣くことしかできなかった。
💖「ぐすっ…ごめん‥ほとけっち…守れなくてごめんっ…」
💎「ふふっ ないちゃん痛いよぉ…でも、ないちゃんならいつか来てくれると思ってたよ」
そう言いながら、前よりも遥かに細くなった手で俺の頭を撫でた。
💎「えへへ…バタッ」
💙「ほとけ!?」
💖「…大丈夫。ちゃんと息してるから。それより…」
ポケットから薬を取り出し、傷だらけのほとけっちの体に塗った。
💙「ほんまに生きててよかった…」
💖「うん…」
俺は見てられなかった。
俺が弱かったから、俺がもっと早くに助けに来ていたら、ほとけっちは無事だった。俺のs
💙「ないこのせいちゃうよ?」
💖「…っ!早く他のみんなを助けなきゃ…」
💙「まずはほとけの回復を待と?」
💖「…でも、早く助けなきゃ…」
💙「大丈夫。みんな強い。」
💖「わかった…」
💙「それにほとけは回復早いやろ?」
確かにほとけっちは昔から回復が早かった。
💎「うぇ〜ん ないちゃ〜んころんだよぉ〜」
💖「もう…あんなぼこぼこの道で走るからだよ…笑」
そんな会話をしても、次の日には、
💎「ないちゃ〜ん!」
💖「どうしたの?ほとけっち」
💎「みて!昨日のなおったぁ〜」
💖「もう!?早くない?」
💎「お母さんが早く寝たら治るって言ってたから、早く寝たら治った!」
💖「すごいね〜」
💎「うんっ!」
それにほとけっちは強い。俺より遥かに強かった。精神的にも、肉体的にも、戦いも。
俺は叶わなかった。
💖「ぎゅ…早く治してね…ほとけっち。」
次の日、傷はほぼ治っていた。あざは残っていたけど、浅い切り傷なんかはきれいに治っていた。
💖「ほとけっち!まだ寝てないと…」
💎「大丈夫!それより弓の技術が落ちてるよぉ〜」
そう言って、
普通の人より2,3倍離れた距離で矢を放ってちゃっかり真ん中に当てているほとけっち。
💙「全然落ちとらんやんけ」
💎「そう?もっと遠くから打てた気がするんだけどなぁ…」
💙「バケモンやんw」
💖「そういうまろも一撃ででっかいゾンビ倒してんだから化け物でしょw」
💎「そしたらないちゃんだって!あの風船めっちゃ怖いじゃん!威力ヤバすぎでしょ!」
💙「なら、俺等みんなバケモンやな」
💖「まぁ…俺は化け物じゃないけどね?」
💎「いやいやないちゃんが一番化け物ですぅ〜」
💖「え!俺?」
💙「せやな〜」
💖「えぇ〜!?」
次回、西の王現る!?
西の王現る!?
ほとけを救い出した2人は、3人で西の王国を目指す。
西に向かう途中に立ちはだかる謎の影。
そして、無事仲間を救い出せるのか。
💎「まだなのぉ〜?」
💙「もうちょっとなはずやけど…」
💖「きっと、あとちょっとだから頑張ろ?」
💎「早く戦って、みんなのこと助けたいっ!」
💖「まぁまぁ、あんまり無茶しないでね?」
💎「もちろん!みんなで頑張ろうっ!」
💙「そういうないこも無茶すんなよ?」
💖「しないよ‥たぶん。」
💎「だめだからね?」
💖「はーい」
ドンッ
そう話していたら、突如俺らの前に大きなゾンビが現れた。
💙「おわっ…」
💎「わっ あぶないなぁ…」
ほとけっちは余裕で避けてたけど正直俺らはギリギリだった。
🧟♂「ココハトオサンゾ…」
💎「僕たち急いでるからどいてくんない?」
🧟♂「ムリダ。」
💎「はいはい…じゃあ殺すからいいよ。」
顔は笑っているけど、目の奥が全く笑ってない…
こんなほとけっちは初めて見た。
💎「ギュー…パッ」
🧟♂「ゥグッ…」
遠くから矢を放ってもそこそこの威力なのに、
至近距離からほとけっちの攻撃を受けたゾンビが無事で居られるわけがない。
なんてことを考えていたら、ゾンビが倒れた。
もう息なんてしているわけもなく、色が変色していた。
💖「強っ…」
💎「ふふんっ どう?ないちゃん、いふくん!」
💙「…すげぇ…」
💎「へへっ、頑張って近距離もできるようになったんだ〜」
💖「ほとけっちすごいよっ!」
💙「よく頑張ったな…ナデナデ」
💎「えへへ」
元々ほとけっちは近接戦が苦手だった。
弓矢を扱って攻撃するということもあるが、遠くで狙って打つほうがほとけっちは強かった。
なのに、今は近接戦でもめちゃくちゃ強くなっていた。
💙「じゃあ、行くぞ」
💖「よしっ…」
💎「はーい!」
まろの合図で一斉に城に足を踏み入れた。
東の城の時みたいに部下らしき人物はいなかった。
そのかわり居たのは…
❤「ん〜〜っ!」
💖「りうらっ…!」
手足と口を縛られたりうらが居た。
💎「りうちゃんっ!」
ほとけっちがりうらに駆け寄ったとき…
❤「ん〜っ!!んっ!!!」
💎「へ?」
バコッ
💖「ほとけっちっ!!」
💙「あっぶねぇ」
床が開いた。その瞬間、まろがほとけっちを引っ張った。
💎「…っ!いふくんありがとうっ!」
💙「はぁ…ちゃんと考えてから動けよ」
❤「ん…ニコッ」
その瞬間、りうらは涙を流しながらにこっと微笑んだ。
床が抜けているから俺たちはりうらのもとにいけなかった。
でも俺は…
💖「だだだだだだだ…ぴょんっ!」
💎「ないちゃん!?」
💙「ないこっ!?」
助走をつけて一気に飛んだ。
💖「よしっ!」
❤「っ…!」
💎「え…?え?え?」
💙「は?」
そしてりうらの手足、口の付いている枷を破壊した。
❤「〜〜〜〜〜っ!!!ぎゅぅぅぅぅ」
💖「よしよし…頑張ったね…」
💙「…待てないこ。」
💖「ん?何?」
💙「それどうやって戻ってくるん?」
💖「・・・あぁ〜〜っ!どうしようまろっ!!!」
💙「ほとけと同じかよ…笑」
❤「大王のとこにスイッチがある…」
💎「じゃあ…だいおう?ってやつ倒したらいいの?」
❤「たぶん…でもめちゃくちゃ強かった。」
💎「おっけぇ〜じゃあ僕たち倒してくるね!いふくんいくよっ!」
💙「ないこ、りうら、まっとってな?すぐ戻ってくるから」
💖「…気をつけてね。ニコッ」
そう言って視線をりうらの戻すと、ほとけっちのときと同じくらいの、いやもっと酷い傷があった。
💖「りうらごめんね…」
そう言って、服をめくってみるとお腹に大きな傷があった。
❤「りうら弱かった…」
💖「え?」
❤「だってりうら、銃ないとなんにもできないもん…」
💖「そんなことないよ?」
❤「大王に…勝とうと思って戦った。でもだめだった。りうらが弱いから。みんなを守れなかった。」
💖「そんなことない。りうらは俺より強いじゃん…ね?」
りうらは俺とちょっと似てるのかもしれない。
💖「生きてるだけで俺らは嬉しいよ…」
❤「うぅっ‥ヒグッ…ないくん…りうら偉い?りうら頑張った?」
💖「うんっ!りうらは偉いよっ!生きててくれただけで、めちゃめちゃえらこだよ…ニコッ」
❤「えへへっ…りうらえらこ。」
💖「うん!えらこえらこ。よしよし」
青組side
💎「あっ!ここじゃない?」
💙「え?…おん…なぁほとけ?」
💎「ん?どうしたの?」
💙「一回落ち着いて?」
💎「…?僕は落ち着いてるよ?落ち着いてないのはいふくんのほうじゃない?」
💙「は?」
俺は落ち着いている…はず。
💎「ねぇいふくん…らしくないよ?どうしたの?」
・・・あれ?なんか足がすくんで動けない…?
なんで?早くないこ達を助けないと行けないのに…
💎「大丈夫だよ…大丈夫。」
コイツに励ましてもらうのは嫌なはずなのに今は、今だけはもうすこしそうしてほしかった。
💎「いふくん、全部一人で背負ってきたんでしょ?全部ないちゃんから聞いたよ。頑張ったね…」
💙「ぎゅ…」
💎「ぎゅぅ…よしよし。」
💙「ん…よし、行くぞほとけ。」
💎「ん‥おっけぇ〜」
ぎぃぃぃ
扉を開けると、大きな広場みたいなところにでた。
奥に、大きな画面があり、そこにはさっきの場所にいる、ないことりうらがいた。
😈「ん?なんだ来たのか…」
💎「ねぇ…あなたがだいおうさん?」
😈「ん?あぁそうだが?」
💎「床をふさぐスイッチってどれ?」
😈「チラッ 床をふさぐ…これだが?」
💎「じゃあどいてくんない?」
😈「あ…しかたないな。いいぞ? ニヤッ」
💎「おっけーありがとう」
ポチッ
😈「は?なぜそっちを押した?」
💎「床を塞ぐスイッチはこっちで、お前が言ったのは違うスイッチ。でしょ?いふくん。」
💙「あぁ。ほとけのくせによくわかったな」
💎「まず〜敵にわざわざ親切に教えないでしょ?そもそも目線と表情でまるわかり。」
😈「なっ!」
💎「まぁ画面を見てたあたり、りうちゃんたちに危害を加えるスイッチでしょ?」
コイツは昔から、心理戦が得意だった。まぁ俺は負けたことないけど。
感情を悟られるのはもちろん。考えていることや、行動までバレることも度々あった。
だからこんなあからさまな動揺を見逃さないわけがなかった。
😈「はっ 少しは頭の切れるガキだな。りうらは頭の悪いクソガキだったがなっ」
💎「あ”?」
あーあ怒らせちゃった。
怒らせたら一番やばいのになぁ…
💎「死ね。」
そう言って放った矢はあいつの腹を貫通した。
💎「きっしょっ 早く死なないかなぁ〜」
😈「う”ぅ”…」
💎「うーわ まだもがいてんの? さっさと死ねば〜?」
死なないギリギリのとこに矢を放ち、罵っている画はまさに拷問と化していた。
💎「もういいや。お前、おもんないから。じゃあね〜」
そう言って、急所を突き刺した。
💎「はぁ…帰ろっ?」
ニコニコした表情でそう言ってきた。
💙「お、おう…」
💎「りうちゃ〜んっ!!」
❤「ほとけっちっ!まろっ!ぎゅぅぅ」
💎「ぎゅぅぅぅぅっ!!」
💙「ぎゅっ」
❤「ないくんもっ」
💖「ぎゅぅぅぅ〜」
❤「えへへ」
次回、北の王国をぶっ潰すっ!!!!!!
北の王国をぶっ潰すっ!!!!!!
りうらを救い出し、4人となったないこたち。
5人目を助けるべく、北の王国に乗り込む。
そこである人物が待ち受けていた…
❤「まろ〜?ここどうやって行くの?」
💙「ここ?」
💖「むむむむむ…」
💎「むぅ…」
💙「どうしたんふたりとも…」
💖「だって…まろばっかり…」
💎「僕にかまってくれないもん…」
💙「…そんなことかよ…」
💖「そんなことじゃないもんっ!」
💎「むぅ…僕にもかまってよぉ…」
❤「どうしたの?ほとけっち?」
💎「りうちゃ〜んっ!!」
ぎゅぅぅぅぅ
💖「りうらぁ〜(ノД`)シクシク」
💙「はいはい、行くで〜」
💖「まろぉ〜」
❤「ついた…?」
💎「ほんとにここなの?いふくん」
💙「場所はここなはずやけど…」
💖「とりま入ってみよ?」
❤「うん…行ってみるか…?」
そこは、王国とは言えないほどボロボロで、草木が生い茂っていた。
バァーン!!!!
💎「たのもー!」
❤💖💙「・・・!?」
💎「ちょっとみんなー早く入…!?」
💜「みんなー!」
そこいいたのは…初兎ちゃんだった。
💎「来ないで。」
💜「なんでや…いむくん?そんなこと言わんとってや…」
💎「君、初兎ちゃんじゃないでしょ?ね?みんな」
💙「せやな」
💖「うん。違うね」
❤「ぜんぜん違う。お前誰?」
😈「はぁ〜結構うまくできたと思ったんだけどなぁ〜」
💎「僕らの絆舐めないでよね」
😈「見た目、声、話し方、全部おんなじなのになぁ」
❤「初兎ちゃんはそんなまともじゃないもん」
💎「うんうん」
💙「厨二病やもんな」
😈「はぁ…先に進みたかったら、僕を倒してみろ」
❤「チャキッ…バンッ」
😈「ヒュッ 甘いなぁ…」
俺は、爆弾を作ることができなかった。
この狭い、密封された部屋で爆弾なんて爆破したら、相手どころかみんなまで吹き飛んでしまう。
だから、俺はどうすることもできなかった。
なんて考えてたら相手がほとけっちのほうに近づいていった。
😈「弱いやつから、確実に殺していくんだよ?」
💖「カチャン」
念のために小さな刀もっといてよかったぁ…
💖「俺が相手になってあげる」
😈「なっ…」
💙「俺も加勢するで」
💖「うん」
カチャカチャ
そうやって、俺とまろが戦ってるうちにほとけっちが…
ギュー…パッ
グサッ
😈「う”っ…なにっ!?…」
💎「あれれ?弱いやつから殺すんじゃなかったの〜?」
そう言いながら、ほとけっちは相手に近づいていった。
😈「ふざけんなよっ…」
相手は、いむの放った矢が刺さっていて動けない。
💎「僕を舐めないでね?雑魚が」
前回同様、仲間を侮辱するやつには容赦なく、ほとけっちのドSモードが発動。
まぁ、今回は自分に対してだから軽い(?)暴言だけでフィニッシュ。
💎「ふぅ…早く初兎ちゃんを助けに行かなきゃ」
💙「せやな」
❤「行くぞー」
💖「俺とほとけっちで左から、まろとりうらで右から進もう」
💙「あれ?ないこりうらとじゃなくてええん?」
💖「りうらは俺よりまろといたほうがいいよ。」
💎「なんで?」
💖「ん?前回、赤組と青組で別れたから、こんk…」
💙「メタいなぁ…」
💎「メタいよ…ないちゃん、」
❤「ないくん、メタい…」
💖「あ、あれ?」
💙「ほな行きますか!」
❤「あ、まってよ〜」
💎「僕たちも、行こっか?」
💖「う、うん…?」
りうまろside
ガチャッ…ガチャッ…
❤「ねぇ〜何にもないー!なにこれ迷路?」
💙「…なぁりうら?」
❤「なにー?」
💙「ここ、さっきも来たとこやない?」
❤「えー?なんで…りうらたちずっと前に進んでるのに…」
💙「どっかに隠し階段があるはずなんよな…」
❤「えー?でもここ三階建ての三階だよ?」
💙「三階やで?地上は…な?」
❤「地上…?ってことは…地下!!!」
💙「そう。多分地下がどっかにあるはず…」
❤「ねぇまろ?」
💙「ん?」
❤「それって勘?」
💙「んー…勘3割、確信7割ってとこやな」
❤「へー」
ないむside
💎「ねぇーここどこー?」
💖「うーんわかんない…」
💎「絶対ペア分けミスったよね?」
💖「ギ、ギクッ…」
💎「青組、赤組のほうが絶対良かったっ!」
💖「ごめんじゃーん!」
💎「はぁ〜、ん?なにこれ…?」
💖「ん?どうしたの?」
💎「壁はここで行き止まりなはずなのに…ほらここ!!」
💖「汚れが切れてる?」
💎「ねぇ!しかもこれ、初兎ちゃんの毒じゃない?」
💖「ホントだっ!甘い匂いがする!」
ぐぐぐぐぐぐぐぐ〜
💎「ねぇ!動かないんだけど!」
💖「ねぇほとけっち…」
💎「なに?早く押すの手伝ってよぉっ!全然びくともしないんだけど?」
💖「押すんじゃなくて、引くんだよ?ww」
💎「え…」
スッ
💎「あ、開いた…」
💖「あはははっ あははははっ」
💎「もうっ!笑わないでよっw」
???side
はしかはしまで、あたり一面の石の壁。
やっと出られるとおもっても、”これ”のせいで出られない。
くも一つないきれいな青空を最後に見たのはいつだろう。
たいようもしばらくは見ていない。
すみっこにうずくまって
けはいをけして
ても縛られて。
もう少し耐えたらきっと。
うそつきばっかり
むだに希望を持っても
りようされるだけ。
しかいが歪む。
にりんのエリカを抱いて
たいようが沈んでも
いっしょにいたいと願っています。
北はもうちょっと続きます。
北の国なんてッ!!!
りうら、いふペアとほとけ、ないこペアに別れた4人。
4人は無事に初兎ちゃんを助けられるのか。
りうまろside
❤「あっ!まろあったよ!階段!」
💙「よし!いくぞ。」
❤「うん!」
😈「はっはっはっ…よくここまでこれたな。」
ギロッ
❤「初兎ちゃんはどこだッ」
😈「まぁまぁ落ち着け。死んではないだろう。」
チャキッ…
❤「初兎ちゃんはどこだ。早く言え。」
💙「りうら落ち着け。こいつは強い。感情だけじゃ勝てへん。」
スー…フゥー…
❤「わかってる。」
😈「そっちがその気ならこっちも全力でいかせてもらうぞ?」
ブンッブンッ…
アイツが鞭のような、伸縮する鎖のような武器を振り回している。
りうらは冷静に銃を構えている。
俺はりうらが取り乱したところを見たことがない。
りうらは負けず嫌いでいつも相手に勝つために頭をフル回転させている。
バンッ…バンバンバン
❤「あーあ、当たんないやーとでも言うと思った?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴォ
😈「何っ!?」
柱が倒れてきて、あいつの足が下敷きになっている。
❤「俺、天才だから。舐めんなよ?」
バンッ…
アイツのおでこを一発。
アイツは即死で、柱に押しつぶされている。
❤「ねぇまろ…?」
💙「ん?」
❤「これでりうらも少しは役に立てた?」
💙「あぁ。大活躍やな。」
❤「良かった。ねぇまろ?」
💙「今度はなん?」
❤「初兎ちゃん、ないむが助けてるかな?」
💙「それはわからへんけど、きっと見つけてると思うで?」
❤「ならいいや。フラッ」
💙「あっぶねぇ…」
そして、りうらはあまり体力がないので、すぐ相手を倒さないとりうらが危ない。
💙「おつかれ。」
りうらをおぶって、俺たちはないむがいるはずの地上に向かった。
ないむside
何もない…?
あれから扉の奥に向かって移動しているのに石の壁に覆われた廊下がずっと続いていて、
初兎ちゃんどころか扉一つない。
💖「ほとけっちー?」
ほとけっちは…なんかめっちゃ静かに俺の後ろを歩いている。え?ほんとにいるよね?
💖「ほとけっち…?」
💎「なに?」
💖「なんでそんなに静かなの?」
💎「探してるから。うるさいと聞こえないじゃん。」
💖「は、はぁ…」
なんか変な感じだなぁ…ほとけっちが静かなの。
💎「ん!」
💖「どうしたの?」
💎「この壁の奥、音がする。」
ピトッ
わかんない…音するの?
💎「なくなちゃった…音。」
💖「え?どうする?」
💎「ないちゃん、爆破して?」
💖「はぁ?こんなとこでしたら危ないでしょ?」
💎「いや、ちっちゃいのだよ?りうちゃんの銃のたまくらいの。」
💖「まぁそんくらいなら…」
フー…バンッ
💎「おぉ〜すごいねぇ」
💖「早く行こう」
💎「うん」
それからちょっと行ったところに、檻のような部屋があった。
その中に、手足を鎖で繋がれ、うずくまっている初兎ちゃんがいた。
さっきのように小さなたまで、入口の鍵を壊して、急いで中に入った。
💎「ないちゃんっ…」
💖「え…」
そこにいたのは、2輪のエリカを抱いて、すでに冷たくなっていた初兎ちゃんだった。
すぐに鎖を外して、二人で抱きかかえたけどもう目を開けることはなかった。
なんで音なったの?っておもうよね?次回、北の国完結!
北の国、脱出!!!
どぉりゃー
えぇぇぇぇぇ!?
ないこside
冷たくなった初兎ちゃんを抱いて、崩れかけている城を出た。
そこにはりうらとまろが待っていた。
❤「なんで…なんでッ!」
りうらは、意味わかんない、とずっと叫んでいる。
ほとけっちは、悔しそうに唇を噛んでいる。
まろは、初兎ちゃんを抱いて、助けられへんくてごめんな、と謝っている。
俺は…まだ理解が追いついておらず、困惑している。
と、その時…
ぴょんぴょん
💖「あ…」
初兎ちゃんと一緒にいたはずの初兎ちゃんの愛兎、らびまるが跳んでいた。
💎「らびまるっ!」
そう言い、ほとけっちが抱っこしようと手を伸ばしたとき…
?「どぉりゃー!!!」
みんな「えぇぇぇぇぇ!?」
そこに現れたのは…
死んじゃったはずの初兎ちゃんだった。
🐇「天才しょうさまのお通りじゃぁ〜!」
💙「お、お化けや〜!!!」
🐇「お化けちゃうわw」
💎「じゃ、じゃあなんで初兎ちゃんがいるの?死んじゃったんじゃ…」
🐇「死んでへんわ!勝手に殺すなや」
💖「じゃ、じゃあこれは…」
🐇「ん?あぁそれはそのへんにおったやつに俺の血飲ませた」
❤「じゃ、じゃあ本物のしょにだ?」
🐇「そうやで〜」
💎「よ、良かったぁ〜」
💖「ん?ほとけっち?」
💎「なに?」
💖「廊下で何が聞こえたの?」
💎「え?」
💖「ん?」
💎「え〜っとぉ…じ、実は何にも聞こえなくてですね…」
💖「はぁ…?」
💎「何も聞こえなさすぎて困惑しておりました。」
💖「じゃあなんであの偽初兎ちゃんの前で爆破させようとしたの?」
💎「なんとなくです」
💖「まじか…」
💙「まぁまぁ、結局しょにだ無事だからいいんやない?」
💖「まぁ‥そうだね!」
🐇「俺があんなんで死ぬわけ無いやん!なぜなら、俺を殺すんは神も不可能やからや」
💖「本物だね」
💎「うん、いつもの初兎ちゃんだ」
💙「本物やな。」
🐇「え?なんでや」
💖「あれ?りうらは?」
💎「いないよ!?」
💙「はぁ〜?寝てるんちゃうん?」
そこにあったのは、りうらがいつもつけてるブレスレットだけだった。
🐇「もしかして連れ去られたんちゃうん?」
💙「はぁ?また?」
💖「俺のりうらに手出すんじゃねえぞ…」
🐇「うーん、ないちゃんのじゃない気がすんねんな〜」
💎「僕のりうちゃんが〜」
🐇「うーん、いむくんのでもないとおもうで?」
💙「追うぞ」
🐇「いえっさー!」
次回、俺/僕の、りうら/りうちゃんを取り返すぞー!
🐇「ん?お前らのちゃうぞ?」
りうら、さらわれる!?
色々あったが無事、初兎ちゃんを助け出す事ができた4人。
ホッと安心するのもつかの間、今度はりうらがさらわれた!?
りうらは、どこに連れて行かれたのか!?
ないこside
りうらがいなくなっちゃいました。
どうしましょう。
さらわれたのか、どっかいっちゃって迷子になったのか…
で、でも初兎ちゃんと感動(?)の再会してる途中にどっかいくとかあり得る???
てことで、りうらはさらわれました。
まぁ、りうらかわいいし、かっこいいし、天才(?)だし、かわいいし、
欲しくなっちゃうのは仕方ない(?)けど、誘拐とかお兄ちゃん絶対許さないからね?
さらったやつ見つけ出して、いむと拷問しなきゃね☆
💙「ないこさん?大丈夫そうですか?」
💖「え?大丈夫だよ?」
💙(目が笑ってへんのやけど…)
💎「うーん…」
💙「どうしたん?」
💎「りうちゃんをさらったやつをどうしようかな〜って思って…」
💙「…お、おう」
💎「りうちゃんに触ったんだから、いっちばん苦しい方法で殺ってあげないとね☆」
💙(こいつら怖っ…まぁ、生きては返さんけどな☆)
🐇「みんなーはよ行こやー?」
ってことで、りうらを探すために森に入っていきまーす!
💙「はぁ…手がかりゼロや…」
💎「うーん…」
💖「それにしても誰がさらったんだろ…」
🐇「なぁこれ!」
💙「どうしたん?」
💎「これって…」
💖「りうらからのメッセージ?」
🐇「やっぱそうよな!」
俺は大丈夫だから、先に他の人を助けに行って。
こいつらの隙をついて逃げるから。
ちゃんと合流できるようにするから。
💖「ねぇまろ…どうする?」
💙「ん〜…」
🐇「このままりうちゃんほっておいて悠くん助けに行くんはな…」
💎「でも、あにきも早く助けなきゃ…どうなってるかわかんないし。万が一、危険な状態だったら…」
💙「2,2で別れるか…」
💖「それが一番いいかな、でももし2人じゃ手に負えない相手だったら…」
🐇「それは大丈夫やで〜なぁいむくん?」
💎「もちろん!いむしょー最強だもんね〜」
🐇「それに、ないふはもっと強いやろ?」
初兎side
昔から、ないちゃんとまろちゃんは努力家やった。
りうちゃんよりも。
まぁいむくんとりうちゃんは才能の塊みたいなもんやったけどな。
俺は毒使いってだけで、たいしてみんなの力になれへんかった。
毒が出せる、それだけで怖がられて友達もできひんかった。
でも、ないふの2人はすごいじゃんと褒めてくれてた。
それからいむくんや悠くん、りうちゃんと出会った。
2人は、いつもみんなのことを考えてたし、ずっと努力してた。
その性格は、10年たった今でも変わってへんかった。
やから、あの時よりもずっと強くなってるはずや。
🐇「大丈夫。俺らなら2人とも助けられるはずや!」
💎「うんうん!」
💙「ならしゃーない、いむしょーとないふで別れるぞ」
💖「わかった。じゃあ俺らはりうら助けに行こ!」
💙「おう!」
💎「おっけ〜じゃあ僕たちはあにきだね!」
🐇「よし!行くで〜いむくん!」
次回はどっちから書こうかな〜迷うな〜気分次第です。