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目次
糸切れ
透明な手を握るその手は
何か掴みたいものがある?
僕の小さな手では
君の暖かい幸せを握ることは
不可能
可能ならば
夢で終わらないようにしっかり
抱きしめて
救いがないから
立ち向かう
救いがあったとしても立ち上がるしかない
この手でつかみ取れるくらいなら
僕は諦めるしかないから
君の価値はそんなものじゃない
夢で終わらないから
そんなように
僕も君を守れるようになるよ
手を取って欲しいなど
寒く冷たくモノクロのような願い
言わない
傷つけたくない
言えない
もうこれ以上
救われない運命のものは増やしたくない
僕の我儘だ
この暖かい温もりは
僕に理解はできないから
不安なんて価値はそんな小さくない
甘くみないで
夢で終わるよ
この夢も
時間も
もう誰にもわかってもらう必要はないんだ
1人で十分だから
誰も頼りたくない
わかってもらう必要もない
この手でつかみ取れるくらいなら
僕は諦めるしかないから
君の価値はそんなものじゃない
夢で終わらないから
そんなように
僕も君を守れるようになるよ
夢で終わらないように
僕を信じてみてほしい
嘘でもいいから
一瞬でも糸のような小さな手を握ってよ。