ミリムが組織から逃げていったレイアを探す旅に出ます。
その物語から、ミリムは、ミリムとレイアの過去、そして予言、未来など、様々な人と巡り合い、その答えが分かってきます。
ただ、彼女には、危険が迫ります。
手を貸してくれるものは一人もいない。
予言とは何なのか?(4話ぐらいで出てきます)
ミリムの過去とは?
ぜひお楽しみに❤
あとがきの真実に気がつけるかな?
ちな忙しい人は二進数の色彩前夜はとばしてもおk
でもいつかは見てね
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目次
きっと明日は
なし
ある日、もうこの世にいない《《はず》》のレイアの部屋を訪ねてみると、一つの手紙があった。
ミリムは、静かな夜にレイアの部屋を訪れた。扉を開けると、薄暗い部屋の中には静寂が広がっていた。窓から差し込む月明かりが、部屋を淡い青色に染め上げていた。
レイアの部屋はいつも整然としていた。本棚には整然と並んだ本たちがあり、机の上にはいくつかの書類が積まれていた。しかし、ミリムの視線は机の上に置かれた一つの封筒に引き寄せられた。その封筒は、深いエメラルドグリーンの色をしており、月明かりの光を反射して輝いていた。
ミリムは手を伸ばし、封筒を取り上げた。不思議な気持ちが彼女の心を包み込んだ。封筒を開けると、カードが出てきた。そのカードの表面には、手書きの文字で「ミリム、裏切ってごめんなさい」と書かれていた。その一文だけで、ミリムの心は驚きと疑念で満たされた。
なぜならば、レイアは過去に組織を裏切って逃げていったからだ。
レイアが何かを隠していたのか、それともこの手紙は誰かによって仕組まれたものなのか。ミリムの頭の中には数々の疑問が渦巻いた。そして、彼女は決意を固めた。この手紙の真相を解明するために、彼女はレイアの過去を辿る旅に出ることを決意した。
その夜、ミリムは眠りにつくことなく、レイアの過去について考えた。そして、彼女は決断を下した。組織から抜け出し、行方不明になったレイアを探すことにするのだった。
てへ
国境を越えて
あとがきなし
緊張した空気が漂う中、ミリムは組織のアジトを抜け出した。周囲の警戒が厳しくなる中、彼女は慎重に行動し、一歩一歩を確実に進んでいった。闇夜に身を隠しながら、彼女は自らのスキルを駆使し、見つかることなくアジトから脱出することができた。
しかし、自由への道は容易ではなかった。組織の目は彼女を追っていた。ミリムは戸惑いながらも、決意を固め、国境を超えることを決意した。国境の向こう側には新たな可能性が待っていると信じ、彼女は進んでいった。
夜の闇に身を委ねながら、ミリムは国境の壁を乗り越えた。遥か彼方には未知の土地が広がっている。彼女は旅路の先に何が待ち受けているのかを知ることはできなかったが、それでも彼女は前に進むことを決意した。レイアの手紙が示す真実を見つけ出すために。
彼女の心は未知の冒険に胸を躍らせながら、足取りを早めた。新たな旅路が始まる――レイアの過去と真実の探求への旅が。
なぜ人は巡り合う?
ないよ
ミリムは無事に国境を越えられた。
その国は、綺麗な街並みだった。
そのあと、あることに気が付いた。一度、昔、この国に来たことがあるということだ。
彼女は興奮と、その裏腹に疑惑があった。
その部分の記憶がかすんでいるのだ。
だが、一歩一歩、歩んでいくうちに、彼女は思い出す。
そのとき、声を掛けられた。
『ちょっとアンタ。』
彼女は振り向き、見知らぬ美少女が立っているのを見つけた。彼女の目は、興味深い光を宿していた。しかし、その美少女の姿には何か違和感を感じた。
ミリムは振り返り、彼女に興味津々の眼差しを向けた。「な、なんでしょうか?」彼女は答えた。
美少女は微笑んで、彼女に近づいた。その美しい顔には何か秘密めいたものが漂っていた。「あなたは、ここに何をしているの? 私たちの国に戻ってきたの?」
ミリムは深く考え込んだ。彼女の記憶がかすんでいることを思い出し、不思議な感情が心をよぎった。彼女は振り返り、自分の過去を思い出す手がかりを求めていた。
「私は……」ミリムは言葉を探し、その美少女の目を見つめた。「私は何をしているのか、まだはっきりとは分かりません。でも、あなたの国に何かがあることを思い出しました。私はここに何かを探しているのかもしれません。」
わざとなのである。レイアの事を言ってしまったら...
美少女は驚きを隠せない表情で彼女を見つめた。
「それは興味深いわね。もしかしたら、私たちはお互いに助け合うことができるかもしれないわ。私の名前はエリアナ。あなたの名前は?」
「私はミリム。」彼女はそう、答えたのだ。
がおー
潜在能力は秘密!
「ミリム、貴方にはいておいたほうがいいわよね、、、私の過去は……」エリアナは深いため息をついて、彼女に向かって話し始めた。
「それは私たちの国に栄える一族の末裔であるということから始まります。しかし、一族の栄光は長く続かなかったの。裏切りと欺瞞が広がり、家族は崩壊し、私たちは逃げるしか無かった。」
悲しそうな表情を浮かべている。
ミリムはエリアナの話を聞きながら、自分の過去の影がその中に投影されるのを感じた。彼女は自分の過去と重ね合わせ、互いに共感しあうことができた。
「私たちは互いに似ているのかもしれない。」ミリムは静かに言った。
「過去の傷跡と苦悩が、私たちをつないでいるようです。」
エリアナは微笑みながら彼女を見つめた。「そうね。私たちは互いに強さを与え合えるかもしれないわ。一緒に、新たな未来を切り開いていくのだ。」
二人の間には、過去の傷跡と共に、新たな絆が芽生えた。彼女たちは互いに助け合い、未来への道を進んでいくことを誓った。
そのあと、エリアナはこう言った。
「気分転換に、街に散歩に行きましょうよ!」
エリアナの提案にミリムは興味を示した。彼女は新しい街を探索することで、自分の過去をより深く理解し、新たな可能性を見出すことができるかもしれないと感じた。
「それは素晴らしいアイデアね。ありがとう、エリアナ。」ミリムは微笑みながら言った。「私はあなたの街を案内してもらえることを楽しみにしているわ。」
エリアナも満面の笑顔で応えた。「さあ、一緒に楽しい時間を過ごしましょう!」
二人は街を歩きながら、エリアナが彼女にその街の歴史や文化を紹介してくれた。ミリムは新しい環境に興味津々で、彼女の心には希望と喜びが溢れていた。彼女は自分の過去と向き合いながらも、新たな友情と未来に向かって歩みを進めていくことを感じた。
エリアナとの時間は彼女に力を与え、彼女は新たな自信を持って未来を見つめることができた。彼女の心は再び光り輝き始め、彼女は新たな旅路に向けて前進する準備が整ったのだった。
ミリム推しの人ー(^O^)/
新たな仲間と
エリアナとの楽しい時間を過ごした後、ミリムは自分の心に向き合った。彼女は過去の傷跡と向き合い、新たな未来を切り開く覚悟を決めた。
「エリアナ、ありがとう。今日の時間は本当に楽しかった。」ミリムは微笑んで言った。
「でも、私はまだ終わっていないことがある。私は大切な人を探すための旅をしているの。」
エリアナは驚いた表情で彼女を見つめた。「本当に? でも、その旅は危険が伴うかもしれないわ。」
ミリムは決然とした表情で頷いた。「私はそれを理解している。でも、私はもう彼女を見つけなければならない。私たちの過去と真実を解き明かすために。」
エリアナは彼女の決意を尊重し、励ましの言葉をかけた。「私はあなたを支えるわ。どんな困難が待ち受けていようと、私はあなたと共に歩む。」
ミリムは深く感謝の気持ちを抱きながら、エリアナの手を握った。「ありがとう、エリアナ。私はあなたの友情に力を得て、この旅を続ける。」
そして、ミリムは新たな旅路に向けて、勇敢に歩みを進めるのだった。
ノイズが鳴り始める
予言の魅惑(番外編)
ミリムが、エリアナと出会う前。
街を歩いている途中で、不思議な店を見つけた。その店の扉には謎めいた文字で「予言」と書かれていた。彼女は興味をそそられ、店の中に足を踏み入れた。
店内は神秘的な雰囲気に包まれていた。多くの書物や宝石が陳列され、不思議な装飾品が壁を飾っていた。奥には小さな卓があり、その上には占いの道具が置かれていた。
ミリムは不思議な店主に声をかけられた。彼女の目は輝き、知識と力に満ちているように見えた。
「ようこそ、旅人よ。私はこの店の店主、アモンダと申します。あなたが来た目的は何ですか?」アモンダは優雅な声で尋ねた。
ミリムは疑問を抱きながらも、店主に近づいた。「私はレイア...という人を探しています。この店が何か手助けしてくれるかもしれないと思い、来ました。」
アモンダは微笑みながらミリムを見つめた。「レイアという名前か。その人物についての予言を探しているのですね。」
彼女の言葉に、ミリムの心はざわめき始めた。この店が彼女の旅に何か示唆を与えてくれるのか、彼女は期待と疑問を抱いた。
真実はいつ?
予言の魅惑(番外編2)
その予言者は、こう言った。
『あなたに近づいてくる人間が現れた時には、気を付けたほうがいいわよ。』
予言者からの警告に、ミリムの心は不安と疑念で揺れ動いた。彼女は衝撃を受け、予言の言葉がエリアナとの出会いを再考させることになった。エリアナは彼女にとって新しい友人であり、共に冒険を共有してきた相手だったが、予言者の言葉は彼女の心を不安にさせた。
ミリムは自分自身に問いかけた。「エリアナは本当に私を支えてくれる友人なのか?それとも、予言者の言葉通り、私に危険をもたらす存在なのか?」
しかし、彼女は自分の感情に深く立ち向かい、エリアナを信じることを決意した。彼女は過去の傷跡と苦悩から学び、信頼と友情を築くことの重要性を理解していた。そして、彼女はエリアナを裏切り者として疑うことなく、彼女の友情を受け入れた。
ミリムは心の中で固い決意をした。「私はエリアナを信じる。彼女は私の友人であり、私の旅路に共に歩んできた。予言者の言葉に惑わされることはない。」
エリアナとの友情と信頼を胸に、ミリムは再び自分の旅に向かって進むのだった。
んー
予言とエリアナ
ミリムは、心の中でエリアナがレイアではないことを確信したが、それでも預言者の警告は彼女に不安を抱いていた。
彼女は、トイレに行くといって昔よく連絡交換に使っていた路地裏に入った。
っやっぱりここには来たことあるな。。。とも思っていると、
「ミリム・ブーゲンビリアか。」と、謎の男が現れた。
謎の男が何を求めているのか、そしてなぜ彼女の名前を知っているのか疑問に思いながら、冷静さを保ちながら対応した。
男は静かに、ミリムの過去に関する情報を持っていることを明かした。彼は彼女の組織からの脱出を知っており、それに関連するいくつかの秘密を握っていると言った。彼はミリムに、協力すればその秘密を明かすと言った。
しかし、ミリムは男の申し出を断り、彼が何者であるか尋ねた。すると、男は微笑んで、自分の正体を明かした。彼はかつてミリムの仲間であり、レイアが組織を脱出する際に共に裏切った人物の一人だった。
ミリムは驚きと悲しみに包まれた。かつて信頼していた仲間が、彼女を裏切り、その後も彼女の行動を監視していたことにショックを受けた。しかし、彼女は決して屈しないと誓い、新たな仲間であるエリアナと共に立ち向かうことを決意した。
男は去り、ミリムとエリアナは再び旅に出た。彼女たちの絆はより深まり、未知の冒険が待ち受ける中で、彼女たちは困難に立ち向かう準備を整えた。
自分はどこ?
あなたは、本当?
エリアナ視点
私、エリアナはとある日、一人の少女に出会った。
何処かで見たことがあるような?
あの黒髪は、、、
「ちょっとアンタ。」
少女は振り返った。
でも、、、ちょっと赤く染まっているような色をしている
その少女はこう言ったの。
「な、なんでしょうか?」
どこかで会ったような...
「あなたは、ここに何をしているの? 私たちの国に戻ってきたの?」
私はそう聞いた。
すると、彼女はこう言った。
「私は……」
言葉に迷ってるみたい。
「私は何をしているのか、まだはっきりとは分かりません。でも、あなたの国に何かがあることを思い出しました。私はここに何かを探しているのかもしれません。」
と、言った次の瞬間、
「....あなた、帝国のスパイよね?」
と聞かれた。
「え…?な、何よいきなり」
私は焦る気持ちを抑えて言った。
やっぱり、、、私、この人と、
...。いや、なんだろう、、、違和感。
…この人とは、関係性を持ったほうがいいか...?
一応、引き留めてみる。
「それは興味深いわね。もしかしたら、私たちはお互いに助け合うことができるかもしれないわ。私の名前はエリアナ。あなたの名前は?」
「私はミリム。」
町を探検しないかと、踵を返したミリムちゃんを引き留め、私たちは街を歩いていた。
私がここに何日しかいないと思うか、彼女も気づかないだろう。
ミリムちゃんがトイレに行くといったので、私はそばにある雑貨屋さんで待ってるね、と告げ店に入った。
「フフッ
ごめんねミリムちゃん、、、
裏切るかもしれない...」
そう小さく呟きながら。
呟いたのはまさかの...!
答え合わせは隣り合わせ
数日たったエリアナとの旅の中でも、やはりミリムにはエリアナに対しての疑いがあった。
「ねぇ、エリアナ。」
彼女はそう聞いた。
「何かしら。」
「前に、帝国のスパイかって聞いたよね。」
「...ええ。それで?」
「エリアナって帝国のスパイなの?」
「...」
「...当たりみたいね。」
私は声色を変えて言った。
「ええ、悪いけどそうよ。
今は任務が入ってないから別に.... 」
--- 「敵対しているあんたとは戦わないわよ。」 ---
「!!!」
ミリムは驚きと警戒の感情で満たされた。
「だーかーら、戦わないって言ってるでしょう?《《任務が出たときは別だけど》》」
エリアナはミリムの頬をつついて言った。
そして私の横髪を耳にかけ、
「私は組織に従順なの。別に頼まれてもいないものを《《壊す》》なんて手間がかかるだけよ。.... __Because before I had broken too many things and had to throw them away. __」
「そう...。」
「さぁ、先を急ぎましょう。力になって上げれる分は力になるから」
そして、多少の疑問は残るものの、エリアナ達はレイアを探す、まだ希望に満ち溢れていた旅路を歩くのだった。
`まだミリムは気づいていない。これが、致命的なミスであることを`
話の中の伏線に気付いた?
ここで答え合わせ!
あとがきの暗号はまだ続くよ!
簡単だったでしょ(笑)
二進数の色彩前夜1
私は昔、とある人に会った。
その人のおかげで、、、
私はーーー
**バァーンッ!!!!**
始まりは、一つの銃声から始まった
そこから、ずっと、ずっと、私は大人の喧嘩に巻き込まれていた。
「おとおさん、おかあさん…」
まだ子供だった私は、両親を亡くし、一人だった。
親の死体を見てしまった。
私はその光景がいつまでもトラウマだった。
そこから、孤児院に預けられた。
そのころには、目の前が真っ暗で、夜も、寝すぎたり、逆に眠れなかった時があった。
私の国は、孤児院に入っていても普通の学校に通える制度があったから、普通に通っていた。
友達もいたから、まだよかったんじゃないかな。
孤児院に帰ると、泣いている子供がいた。
話を聞いてみると、どうやら学校でいじめられているらしい。
隣のクラスだったから気づかなかったなと、気の毒に思いながら、私は言った。
「最近私、世界に色が見えない」
私は最近、いや、いつからだろう、
もっと前から...
そんなころから、私は世界には白と黒しか見えなかった。
友達と遊んでいても、食べ物を食べていても、それは私の生きる意味にはならなかった。
自分が今、生きているだけで幸せというのに、いつまでも目の前が真っ暗な気がして、そんな自分に腹が立った。
そんなある日、私が6年生になった時、孤児院に一人の女性が現れた。
名前は、、、忘れたけど、その女性は、私にこう言った。
「あなた、その傷……」
え?と思い、私は、
「傷?」
と聞くと、
「いや、眼が…眼に、光が無いな、って」
私は、両親の形見である手鏡を持って、私を写した。
「そういえばそうでした、私の友達が、貴方目に光がないねって、、、、言ってた気がします。」
私は別に気にしていなかったけど、ほかの子だって、、、
「違う、みんなも同じだけど、何かが違う。」
なんで…ここにいるみんなは、私と同じ体験をした子たちなのに、みんなはどうなんですかっ⁉
「貴方には、もっともっと暗闇がある。
戦争が起こる前に、何か辛いことはあった?」
……。
「どうしたの?」
「……………私は特に、何もありませんでした。《《みんな》》と同じです」
みんなが私のほうを見ている
「__レイアちゃん、大丈夫?__」
小さな声が聞こえてきた。
声の主のほうを振り返ると、その正体は、
「エーナちゃん、、、」
だった。
綺麗なオレンジ色のワンピース。腰まで長い金髪のロングヘアーで、髪の上でハーフアップをしている。
エーナと呼ばれている少女が、私のほうを見て言っていたのだ。
「__エーナ、心配だよ…?__」
心配してくれているようだ。
でも、、、、
「ごめんなさい、もうおやつの時間で、みんな待ってるから、もうお帰りになってくれますか?」
「…ああ、ごめんなさい、またお時間あるときにお伺いするわね。」
そういい、女性は去っていった。
そこで、私はエーナを見た。
そして、「__ありがとう、助かった。__」と私は呟いた。
エーナはこくっと頷いた。
そういえば、エーナって本名なのかな、、なかなか聞かない名前だけど、、、
私は聞いた。
「エーナって、本名なの?」
私がそう言うと、
「エーナは、、、本名じゃないけど、これを本名にしようかなって思ってるの。」
衝撃だった。
今やこの状況で、両親からの永遠に残るプレゼントを、捨てようとしていたからだ。
「私の本名はもう使えない。壊れちゃったから。いや、壊しちゃったの。穢れて、壊れて、
もう私は私で生きていくことができなくなったかのような、ね。」
「そう、、」
私は少し共感できた。
何故だかは教えないけど。
「でも、教えることはできない…」
「分かってる!分かってるけど…なんで、捨てるの?
それだけ教えて、ダメ元だけど、貴方の事情には関わってはいけないことも、分かってるけど、、」
私は苦しかった。
私はその考えを否定したかった。自分勝手だった。けれども、なんで私がこんなことを聞いていたのかはわからない。
「……さっきも言ったとおり、ね。」
少しためらった後、エーナは自分の過去を話してくれた、それは、とても残酷な事だった。
2に続く
二進数の色彩前夜2
誰?あははははははは
エーナのところでは、あまり戦争の影響を受けない大陸にいたそう。
エーナ一家の父親は、表では大手企業の社長でも、裏では人身売買を顔とするオークションハウスを経営していた。
そのことを知ったのは、たまたまエーナが屋根裏を通りかかった際、『機密資料:ビアリーオークションハウス』というファイルを見てしまったそう。
そこでは、もはや奴隷扱いされている人たちのデータ、健康状態、更に売る価格まで書かれていた。
そのデータを見てしまったため、エーナはそのオークションハウスの社長でもあった父親に監禁されていた。
そこで聞いてしまったのが、
「この子は新しい奴隷候補です。価格はいくらにしましょうか。」
「はっはっは、面白い話だ、まさか自分の娘を奴隷として売るなんて」
「こいつが知ったのが悪いんだよ、知らなかったらよかったのにねぇ、」
という会話だった。
もう、死んでしまうのではないのかと思い、どうすればいいのかわからなかった。
そんなエーナは日々を送るたびに、あることに気づいた。
「お母さんは?お母さんはどこ?!」
正直私を売ろうとしている人と関わりたくないと思いつつ、話しかけると、
「もう……売った……。」
信じられなかった。
私がファイルを見つける前にも、お母さんはいなかった。
けど、もし出張に行っているときでも、毎回お母さんは手紙をくれた。でも、届いていない、、、ここ2か月は。だけど、かなり忙しい出張に行ってるんだって言われて、私はそれを信じていた。
両親は仲が良かった。有名企業の娘ですごく誇らしかったでもそんなのは、私のただの妄想だったのかもしれない。いや、妄想だったんだ。
確かに今思えば、電気代が払えなかったのだろう。ろうそく生活だったのも、お母さんが「アウトドアみたいね」っていうから怖くなかった。
なのに、もう、私には誰もいない。
「人って強いけど、病みやすいのね」
そう呟いた。はっきり言うと怖いのだ。
売られるかもしれない。何円で売られる?いや、私にはもう、価値なんてないから破棄されるかもしれない。そもそもドッキリ?ご飯が食べたい。おなかすいた。もう何時間たってる?もう夜なのかな。もう、辛いよ、苦しいよ。
こんなにも、私は助けを求めているのに、無視しないでよ。ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
もういっそ、壊す?
そうだ、壊そう、もう、こんなの、いやだ、
私はナイフを持った。もう迷いもない。
鉄格子にもたれかかっていた《《社長》》を後ろから刺した。
そして、鉄格子のカギを外して、ここにいた全員を刺した。
もうあなたはいらない。
いままでありがとう。もうらくになるよ。よかったね。わたしをさしおいて。なんでさきにいっちゃうんだろう。
---
話し終えた後、エーナは、「エーナすっきりした。どうもありがとう。」といった。
私は、なんだかいたたまれない気持ちになった。
「話してくれてありがとう。それじゃ、私は向こうに行ってくるね、」と言って、ほかの子たちに話に行ったーーーーーーー。
---
私、エーナは、話そうと思っていなかった、さっきの話の続きを思い出した。
「かぞくってなに?わたしにはわかんないや。ならもう、わたしのなまえはいらないよね。」
そうつぶやいて、私は、歩いて、戦争中の空模様、そして焼け野原になっているこの大陸に足を踏み入れた。
そうして、私は孤児院に来た。自ら、保護してくださいと言って。
そしてみんなの前でこう宣言したんだ!…というか、みんなには聞こえてないと思うけど。
__たったいま、わたしのなまえが、エルナ・ビアリーから、エーナになりました!みんな、わたしのことはエーナってよんでね!__ってね。
二進数の色彩前夜3
エーナがエリアナかと思った?……
守るべきものをよく見ておきなさい。
さっきの人、いったい何だったんだろう...。
脳内に言葉が回る。
現に、ここにいた一人の女性は、この少女にとって不思議としか思えなかったのだ。
「っ!!!!!!!判ってます!連れて行ってはいけないこともっ...。でも、、、、」
外で、大きな声がした。
「はい、...。はい。」
必死に対応している孤児院のスタッフ?を横目に、
--- 私はとある作戦にとりかかっていた。 ---
それは______。
|此処《孤児院》から、脱出することであった。
なぜかというと。単純に嫌だったからだ。
こんな起きて飯を食って寝る時間でさえ、私たちは管理されているのだ。いくら健康のためとはいえ、こればっかりはどうにもできなかった。
…つまり、レイア・フォレスターは、人に従うのが嫌いな、難ありな性格の持ち主である。
だが、それだけではなかった。
此処はどこかおかしい。
自分一人だけ脱出しても、ほかの子たちの口封じができない。
何なら1人で疎開列車に乗り込むことだってできるのだ。
---
*な*かなかうまくいかないなぁ。と思っても、
*彼*女たちを含め、やらないと。連れて行かなければ、間違いなく殺されるだろう。
*ナ*ギ、エーナ、リズ、アギ、エリィ、カノリ、そして私、、、
*何*人いるか確認して、口の中で呟くと、私は早速取り掛ったのである。
*知*らない顔をしていつも、いつもいつもいつもいつもいつもいつも貴方はよくやってくれあがった*ん*だ。
*で*も、貴方はもういないかも知れない。
*悔*しい。
*連*絡もできないのだ。
*な*かなか会えないねって話していたあの時って何だったんだろう
*い*つか会おうねって言ったのいつだっけ。
*...。*
*み*んなみんな、貴方のこと心配してたよ。 私には...
*理*解できなかったけど。
*昔*のことだけど、今も引きずってるんだよね。
あの時、貴方は私を______。
---
彼女はこう言った。
「みんな、逃げて___。」
「ここは、孤児院じゃない。」
「ここは、もう____________。」
ガシャッ
______嗚呼、いつだっけ。
君の声が私を傷つけるようになったのは
もう、いいから。
__ `こっちに、`__
**`「こっちに、来ないでッ!!!!!!!」`**
やめてっ
貴方までッ
彼女は微笑んだ。
彼女の意図を読み取った私は___
《《`そっか,こっちに、おいでよ`》》
そう囁いた
|囁いてほしかった《死にたかった》のかもしれない。
*すべて仕組んだのは、ーーーのせい*
エーナとエリィは別人です。
ハッキリ言うとエリィ、今はモブです
エリィ<あ?今なんつった?モブって聞こえましたけど。
ボキッ(拳を鳴らす音)
ひぃぃぃぃぃぃぃッ
ゴォンッ (さすがエリィ、凄い音っ)
めでたしめでたし☆
二進数の色彩前夜4
さようなら、さようなら、さようなら___。
「エーナ、起きて。」
私はだれかに揺さぶられ、起きた。
此処は何処だ。
孤児院、ではない。
誰が私を___。
上を見ると、レイアがいた。
だけど、なぜかその顔がよく見えない。
振り返ると、其処は____
[○○・ラヴィ―ニア]
という表札の書かれた家の前に佇んでいた。
○○、と表現しているのは、その名前の部分が薄汚れていてよく見えないからだ。
ラヴィ―ニア、ラヴィ―ニア、ラヴィ―ニア、、、
何とか薄汚れた表札を袖で拭って、名前を確認しようとすると___。
ガチャッ
「何方様ですか。」
出てきたのは、少し変わった少女...?だった。
「...レイア・フォレスターよ。」
レイアが言った。まさか苗字も言うなんて思いもしなかったけど。
「そう、、、こっちに来なさい。とりあえず部屋に入れるわね。」
何故。そうしてもらったのかはわからなかったが、エーナとレイアは謎の少女についていくこととなった。
レイアはこれまでにあったことを話した。
「私、孤児院にいたんですけど、さっき、《《孤児院の先生》》が、|孤児院《アジト》を爆破するっていう話を聞いてしまって。それで急いでここまで来たんですけど、、、」
一拍おいて、謎の少女___ラヴィ―ニアが言った。
「仲間は?」
「爆破前に脱出するのに間に合わなくて___、ほかの子は巻き込まれました。」
「そっか。」
急に、ラヴィ―ニアがあっけない口調になった。
「なら、これはもういらないわね。」
そう言って、ラヴィーニアは顔を___というより、顔につけていたマスクを剥がした。
ようやく素顔が分かった。
黒色の眼が特徴的な少女、と思いきや、
「彩無眼、なんですね。」
と、レイアは言った。
さいむがん、、、って何だろうと思って私は、レイアに聞こうと知って、その時___。
レイアの黒色の眼が、光を失っていた。
---
あれ、この眼はずっと前からだったような、、
私は忘れてしまったのかもしれない。
彼女の眼を。
見つめる機会などなかった。
いや、見つめたくなかったのかもしれない。
この世界では、黒眼は不吉の象徴...!
それを皆はこう呼ぶ。
--- 彩無眼と____。 ---
---
「そう。貴方もなのね、レイア。」
私は目が覚めた。
いつの間にか考え事をしていたようだったが、自分が何をそんな考えこんでいたのかは忘れてしまった。
とても、不思議だった。
ラヴィ―ニア、何処かで見たことがあった顔。
いつか、貴方は何か叫んでいた気が___。
「あっ!」
私はつい声を出した。
「何?どうしたの?」
ラヴィ―ニアは言った。
「貴方、昼間にここに来て、孤児院の先生に何か話してたよねっ!」
思い出した_、ついさっきの事だったのに。
何故忘れて?
なんか、、意識が...。
私はラヴィ―ニアの返事を待つこともできず___
**バタッ**
---
「この子、なかなか鋭い観察力ね。尊敬するわ。」
ラヴィ―ニアが言った。
年もそんなに変わらない気がするのに、何故か私のほうがまだ子供な気がした。
ラヴィーニアは、私と同じ、神に恵まれないとこを意味するものの一つ___
|黒い眼《彩無眼》の持ち主だ。
この世界は、誰もが唯一無二の色彩を彩る眼を持っている。
その中で、子供を産もうとする人の中には、その眼の色を知りたいから生むという人もいる。
私は偶然、その家庭に生まれた。
私の母親は、メアリー・フォレスターという人だった。
かなりのお金持ちで、隙あらば子供を作るという、とんでもない人だったそう。
その人からは、
「がっかり。これでわざわざ体を売った意味はないわ!」
と叫んで何処かへ行ってしまった。
ようやく元いたフォレスター家から離れて、私は歩き続けた。
そうしてようやく、私はとある夫婦に引き取ってもらえたのだ。
その人は、私にすごく良くしてもらった。
名前も付けてもらった。だけど、もう忘れてしまった気がする。
このまま幸せな生活が訪れるかと思いきや、戦争が開戦したのだ。
もちろん、この大陸は被害を受けた。
だから、家が丸ごと焼けて、両親の死に目を見てしまった私は、3階から飛び降りた。
その時、此処の先生に車に乗せられて孤児院に連れていかれた。
という始末。
この世界は、酷いものだった。
きっと、あなたたちが暮らしている世界よりかは生きやすいのだろう。
この世界は、容姿端麗でなくとも、見た目がどうであっても、眼が綺麗だったらそれでいいのだ。
嗚呼、色彩がない眼は、どんなに美人でも生きることが許されない。
神の期待と親の期待を裏切ることになるからだ。
私たちにとっては生きづらい場所だ。
だから、私はある教の信者になった。
ラヴィ―ニアは入っていないというが、必ず入ったほうがいいと思う集団だ。
特に、彩無眼の人にとっては、あそこが唯一救われる場所だった。
自分を、生まれ変わらせられるから。
あの集団は何もやましいことはしていないし、なんていったってアレが手に入るから。
正義のための集団。もはや彩無眼の人全員はいるべきである教会であった。
私は念押しに聞いた。
「いいの?」、と。
ラヴィ―ニアは言った。
「何も、私はもう手に入れてるわ。だって、」
色彩無論教の教祖だったから、とラヴィ―ニアは呟いた。
もし、世界が生まれ変わるのなら、どうする?と聞かれた時、あなたはどう答えるだろうか。
嬉しい?悲しい?人それぞれだと思うけど、きっと____________。
アレ、とは勘の良い方は気づくでしょう。
レイアは色彩無論教に入っているのです。
初めてこの作品で伏線回収を行いましたわ
めんどいのでって言ってもめっちゃ伏線あるから困り果てたどぶ猫でした。
ヒント、挙げましたからね?
二進数の色彩前夜5
最終話のエピローグの一部だヨ。↓ネタバレ注意↓
咲いた花は奇麗だったよ。
貴方には見せられなかったけどね。
私は、墓の前でそう呟いた。
いつか、この言葉を伝えられるまで、私は叫び続けるよ____。
行かないで、と。
ラヴィ―ニアは、呟いた。
「なんか言った?」
私は聞き返した。
だって____。
「ラヴィ―ニア、さっきなんて言ったの?ねぇ、」
呟きが小さすぎて、聞こえなかったから___。
「色彩無論教には入ってないけど、もうあるのよって言っただけよ。」
「いいなぁ、あるんだ。」
羨ましいけど。
「なんで、眼を埋め込まないの?」
私は聞いた。
なぜ、持っているのにつけないのかが気になったからだ。
「__もう痛いのは嫌だから...__」
「...そう。」
「だから、貴方が埋め込んでほしいな。」
急な発言に、私は驚いた。
「なっ?!何でっ!」
「貴方がやってくれると、痛くないから。ね?」
何を根拠に言っているのかは、私には判らなかった。
あいまいな反応に、私は少しイラッとした。
だから____
「その眼ッ、どこにあるの!」
「ここよ。」
そう言って、彼女は眼球の入った瓶を差し出してきた。
そして__
「……レイア。」
「痛いのが嫌なら、私は、私は...。先に、救われるね。」
**レイアッ!!!!!!!**とラヴィ―ニアが叫ぶのを無視して、私は、何とか眼を...。
グッ…グリィッ、、、
気味の悪い音を立てながら、耐えきれないぐらいの激痛を感じながら、私は、眼を生まれ変わらせようとした。
率直に言うと、眼をほじくり出そうとしているのだ。
ベチャッ
床に血痕がたたきつけられた。
「うぅ、うッ」
私は悲鳴を上げながら、もっと、もっと__。
痛々しい。今この場ににふさわしい言葉である。
`ベチャッ`
`ベチャ...。`
どんどん部屋が血痕で汚れていく。
泣きながら、というのはできなかったが、叫びながら私は唸った。
いやだ、でも、やらなきゃいけない。
やめて、いやだと思わないで、見捨てないで。
自分を、自分で見捨てようとしないで。
それは、世界の数あるやってはいけない事で上位に入る事だから。
それじゃあ、どうすれば良かったのだろう。
`トンッ`
この場にふさわしくない音を立てて、変わり果てた片目の|黒目《彩無眼》が床に落ちた。
その時、レイアは、眼球の断面はこんな感じだったんだと、血まみれの自分の眼を見て思った。
普段の理科、、、の教科書に載っている眼の断面図よりも、はるかにグロテスクになっている眼。
そのあと、私は奇麗な透き通るオレンジ色の眼が入った瓶を取り出して、
グッ...。
ビシャッ。
血がとうとう止まらなくなった。
そのことを気にすることもなく、レイアは目を埋め込んだ。
「嗚呼、この目、エーナとおそろいだ、、、。やっぱり、奇麗だな。」
と言いながら。
横と見ようとすると、ラヴィ―ニアは吐いていた。
「何で、、、私、、の、眼、、、、、、貴方、、に、、」
と呟いていた。
眼を無事、、とは言えないが、埋め込んだ私は意識がなくなって、、、
倒れた。
最後の瞬間、ラヴィ―ニアがこちらを見て、
笑っていた。
---
眼が覚めると、私は見慣れた天井のステンドクラスが目に入ってきた。
急いで起き上がると、右目が見えなかった。
仮面をつけているときのような....薄暗さがあった。
レイアは、横を振り向いた。
そこにいたのは、教祖の格好をした____、
ラヴィーニアがいた。
何故、なぜ彼女がここにいるのか。
気になったため私は、彼女の顔を覗こうとしたが、フードに顔が隠れていてうまく見えなかった。
ここは____?
周りを完全に見渡すと...あることに気が付いた。
「色彩無論教の、教会、、、」
今回かなりやばいです。
notグロテスクの人はすみません。
二進数の色彩前夜6
13日の金曜日、この世界の片隅で、
神が死んだ。
「そうよ。」
視界に入ってきたのは、ラヴィーニアそのものだった。
嗚呼、なんかこの人____
やっぱ見たことあったな。
彼女はそう感じた。
何故なら、彼女は___。
やはり、というべきか、色彩無論教の教祖...
__カロン・ミカエルだったからだ。__
「ミカエル様、、、何故。」
私は訊いた。
「そうね、、、貴方はもう色彩奪取の領域に入っているからよ。」
「です、、、よね。」
「でも、この仮面は___?」
私は、恐らく《《仮面》》をつけてあるだろう部分を指さした。
「《《教えないわ。》》」
と拒絶された。
「教えるのは、ミカエル様、貴方方の仕事なんです。教えてください。」
「...そうね、強いて言えば____。」
**「眼の半分を戴いた___だけかな?」**
「なッ⁉」
どうやって、と言おうと思ったその時、私の前に、ある一人の少女が現れた。
「...エーナ、、、」
「......……。」
「エーナ?」
「エーナ、これでも...、」
「エー」
**「エーナ、これでもッ...!人を殺したことはあるんだからッ、、、`《《人の殺し方なんて知ってる》》`からッ!!!!!!!」**
最初、彼女はエーナが言った言葉の意味が解らなかった。
けど____。
エーナが持っているものを見れは、今からどうするかということぐらいはわかった。
---
--- 「さようなら。」 ---
彼女は言った。
「さようなら。」
私は訊いた。
「何で?」
「さようなら。」
まるで、機械のように、
「何で、さようならなの?」
---
何を理由に..…
彼女、ミカエルは云う。
「色彩無論教の決まりは、
一つ。この色彩無論教は、神が造った『色彩無論』という世界を完成するためだ。
『世界に色何ぞ存在しなくても良い。この世界は、色彩というものがなくても美しくあるべきだ。元は色彩などなくても美しい世界に、人間が色彩に勝手な価値を付けた、という始末である。
私は怒っている。神の意志に逆らう人間が、私の造った世界にいることを。』
という記述に賛成する者たちが集う教会でなければならない。
一つ。色彩を全て奪うのは、《《選ばれた死刑囚》》から。
それ以外の死刑囚は、片目だけ色彩を奪うこととなる。
一つ。《《選ばれた死刑囚》》は、色彩を奪い次第殺すこと。
それ以外の死刑囚は、牢獄に返す。
一つ。裏切り、神への冒涜を起こさないこと。
このことに値したものは、|黒い眼《彩無眼》に成る。
何故なら、その神が皆に誓ったように、皆も神に、いけにえを捧げなければならないからだ。
一つ、、、
世界には、**とある組織**がある。その言葉を濁しているのは、その組織が神への誓いを捧げているからだ。その組織とは接触してはならない、、、という、規律があるのを知ってるか?レイア・フォレスター。」
彼女はそう言い、微笑んだ__、気がした。
「…はい。もちろん、知っております。」
「では訊く。もし、私が今言ったことの一つ、誓いを捧げていない規律があるとすれば___。」
「`君は何を望む?`」
「え……?」
「もしもだ。もしも、私が神への冒涜をするのなら、どんなことだと思うか?」
「……解りません...。何故、貴方はそれを訊くのですか?」
「...はぁ。」
**「何故、この世界に色彩はある!嗚呼、色彩がないものが居ていいはずがない。この世界の神は、何故、色彩を求めないのか。私には判っている。それは、色彩のあるものの方が、世界が素晴らしかったと云えるから!神はそれを認めなかった!それは、私がこの世界にいてはいけない人間だと云う事を否定したかったのと同じだからだ!色彩の無いものは、何をしても、興味を持ってくれなかった。ただ見捨てられるだけだった。だから私は、こんな私を生きるという地獄に叩き落した奴から、色彩を奪った。だが、その奴らは光が差し込まなかった。死んだということだ。神への、誓いを立てていなかったから。神へ誓ったものは、色彩などないものに生まれる。もしくは、生んだ奴が誓いを立てているからだ。奴は、喜んだ。でも私は、生きるということに、生きがいを感じることなどできなかった!悔しかった!何故。色彩のないものは差別されるのか。知られたくないから、私は命を絶とうとした。でも、出来なかった。人々は、自ら死ぬ勇気などないからだ。本当に死にたいと思った物しか、最後に神に救われる権利を持つからだ。私たち《《彩無眼》》は、神への権利を持つことができるはずだ。自ら死ぬというのは、救いがないから。好奇心を持った奴らがそうすることだってある。だが______。人間は皆、自らから救うために己を犠牲にする奴だって少なくはなかった。もうこんなのなら、誰かに殺してもらえればいい。神が他人に殺されたように。神は望まなかった死を遂げたのかもしれない。だが、神への冒涜は、自分が一番正しいと思っているものがすることだ!分かっている、と言っても内心はその言葉が本心ではないことのほうが多かった。私は《《それ》》を知っている。だから...ッ!」**
「さようなら、をするには、私がふさわしいわ。」
そう言ってカロン・ミカエルという名のラヴィ―ニアは、エーナの腕をつかみ、首に向けた。そして、ナイフと腕ごとエーナから奪い、自らの|色彩《命》を奪った_______
---
「さようなら。」
彼女《《達》》は、神の死に際を見た。
その最期の言葉が、暗い教会に重く響き渡った13日の金曜日。11時59分の針が動き、鐘が鳴った。
そして、前夜は終わった_____。
さようなら、さようなら、さようなら___。
二進数の色彩 前編 修復済み
二進数の色彩は、もしかしたら前編、中編、後編of前編と後編に分かれます。
今のころのは前編と後編ですかね。早く話を進めたいので...
キャラ募集の子たちは二進数の色彩編が終わってから登場するつもりです。
神が死んだ。
それは、ある一種の色彩がなくなったとも云えることだ。
彼女は微笑んだ。
こっちにおいでよ、と囁いた。
でも、否、と叫んだ。
さようならをするには、私が相応しいなんて、よく言えるよね。
この世界はだれ一人、神を愛し愛されるものなんていない。
当然、死ぬ権利はだれにも与えられないのだ。
当たり前の話だ。
色彩のないものこそが、権利を与えられないということを、
--- **彼女は知っていたのだろうか?** ---
---
彼女は知っていた。
色彩は、残されていないと。
最初から、誰も色彩を持っていなかったことを。
神が色彩を求めなかったのは、神のみが色彩を持っていたからだ。
皆には、色彩など必要ない、とでも言うように。
色彩の持っている人は神の子であると聖書には書いている。
ふふ、と微笑み、私はある歌の歌詞を口ずさんだ。
「Goodbye I don't have very long.
But I still remember that I saved you. But it seems I forgot to say goodbye.
Oh, my goddess. How good was it?
If you were here, ah, ah. 」
そして___。
「Mihi nomen est Milim Lavinia. 」
そう、私は誰もいない教会で呟いた。
---
何故忘れてしまったのかは覚えていません。
だって、貴方じゃなきゃいけない!
嗚呼、なぜ、何故ここに、貴方が、、、
「ミリム、さようなら。」
自分から、逃げたのに。
何故、私の事を探すの?
手紙を読んだから?そんなこと言わないでよ。
どうせ、その《《一文しか》》読んでなかったんだろうね。
馬鹿な人、お人好しで、、、
レイアは知らなかった。
ミリムの真実を。
---
「....はい、....分かりました。はい、、、はい。それでは_____。」
**「ミリムの回収に向かいます。出発先は、、、、ヴィーナスの町、`アーグルトン`ですね。」**
ブツッ…
「はぁ、、、いっつもこんな雑な切り方するわね幹部ってやつは.... 。《《また》》**幹部が逃げた**とは驚いたけど、、、しかも、ミリムって奴、、、、」
__「-・- -・ --・-・ ・-・・ ・・ ---- ・-・- --・-・ -・ ・-- ・--・ --・-・ ・・ ・-- ・-・-・」
---
---
修復しました!
二進数の色彩中編
あなたは何と引き換えに“生きる”を選んだ?
____結論から言うと、エーナは人殺しになった。
いや、神殺しか?
人間って哀れな生き物だ。
嗤う彼女は、健気なあの子では無くなった。
確かに、私は死んだ。
でも、《《消えた》》とは言っていない。
私は、存在しているのだ。
何故なら、既に神への報いは受けているのだ。
---
Côté Milim
私は人を殺した。いや、私にとっての神様を。
彼女は哂った。もうどうしようもなかった。
彼女は、何を望んだ?
私は、死を望んだ。
適わない。判っていた。
でも、何も変わらないのはわかっているから、余計に、、、
---
Côté Milim
「変わらないもの」
「それは、永遠に生きるもの」
「永遠に生きるものは、何を望む?」
「生きるを望む、生きる、生きる生きる生きる生きる生きる生きる」
「我らは死を望む」
「それは、我らは永遠に生きるものであるからだ。」
---
『君の命は多分、もっと価値があるんじゃないかな』
『呪いと引き換えに何を選ぶ?』
『君は』『君は』『君は』
『何を望んだ?』
『違う』『違う』『違う』
『私じゃない』
【決定的なミス】
【それは、既にある。やってしまっている。】
【ミリムはこの組織の恐ろしさを知らない。】
【ミリムはすでに詰んでいるのだ。】
【エリアナ・フォレスターは、ミリムを捜索している】
--- 【まさか、殺された相手とは思わないだろう。】 ---
私は、見た。
貴方が、私を突き飛ばすところ。
それは、新たなる始まりだろう
後編ワロス
後編すげー長くなりそう
教えて!ミリムちゃん(番外編)
教えて!ミリムたん!
こんにちは、ミリムです。
今回は私たちがいる世界について教えるわ。
まず、私たちが入っている組織というのはスパイの組織。
基本的に依頼を受けたときに行動するの。
時には、部外者や侵入者を殺す時もあるけどね。
基本的には自由?なところなの。
組織に従順な人が結構いるわね。
(たまに裏切る人がいるけど、、、、)
組織は、3グループに分かれているの。
援護、攻撃、サポート。
段階でいうと、5段階あって、
・事務
・幹部
・掛捨て
・最高責任地位者
・幹部司令官
私は攻撃と幹部。
掛捨てっていうのは、ほとんどサポートの子たちがいる段階。
あまり重宝されない人たちのことかな。
死ぬなら死ねって感じのね。
事務は、依頼は受けないけど、活動報告・サポートの指揮をしている人たち。
幹部は6人いるの。
私以外だったら、エヴァ、リリ、ネザー、レイア…。くらいしか知らないわ。
幹部司令官は…。
分からないわ、ごめんなさい。
最高責任地位者は、⬛⬛⬛様のことかしら?
まぁ、そんな感じです。
他にももしかしたら教えられることがあるかもだから、また逢えたら会いましょう。
それじゃ、またね。
以上、ミリムたんの説明でした。
ハハハ
教えて!エリアナちゃん(番外編)
エリアナたんがミリムたんに続き小ネタを教えてくださるそうです。
いろいろと質問来てたんでそれにも答えますな
、、、これで大丈夫、かな。
こんにちは、エリアナです。
今回は、ミリムに続き私が説明する側なのね。
それじゃ、まず質問から。
多分みんな気になってたんじゃないのかしら?
ℚ:二進数の色彩編は基本的に誰の過去?
ああ、あの、、、、。
基本的には、レイアが中心となっているわね。ミリムじゃないわ。
他にも私とか、m、、、じゃなくて、ラヴィーニアも出てくるのよね。
(グロ注意の話もあるから気を付けてね…。) ←作者
ℚ:エリアナはどこに所属しているの?
ああ、そういえば、私の所属についてね。
…ごめんなさい。
自分の所属を他人に話したらダメなの。
基本的に任務で同行する人しか自分の所属がバレていいことになってるから。
《《この物語って》》ミリムが主人公でしょ?
ミリムと私は任務で一緒になったことがないから、お互いの所属が分からないの。
いつか任務で同行することになったら本編でいわれるだろうから、それまで待っててね!
---
ふぅ。
最後に、これだけ。
《《私とミリムは同じ組織よ。》》
では、またね!
エリアナより
二進数の色彩 後編
ほぉぉぉぉいおまたせぇぇぇ
書きますぞぅ
(怒らないでごめんなさい)
「おはよう。」
《《私》》は目を覚ました。
傍にはミリムがいる
《《私》》は果てしない人生を見つめた
これだから人間というのは、、、
《《私》》は貴方を愛していた
結局は愛。愛、になるのだ。
これは逃れられない
何が言いたいかって?
「おはよう。」
《《私》》はこれから、望むものを捨てる。
愛、あなたが初めて教えてくれたもの。
愛、それは人間が為す行動。
愛、それは偽善である。
愛、それは、
--- いつかは消え、覚めるものだ ---
---
「《《裏切ってごめんなさい。》》」
「なんで…」
「貴方を《《探していた》》から言ったの。」
「私は、ただ…」
「貴方は、《《何を知っている?》》」
「ッ…」
「私は、《《全て知ってる。》》」
「……………」
「じゃあね。」
---
「はぁ、夢か。」
私は起きた。
隣には、エリアナがいる。
おはよう。とでも言う様に、彼女は踵を返し、キッチンへ向かった。
嗚呼、《《昔から》》思っていたけど、エリアナって料理が上手だ。
此処は寮なのに、使いこなしているのがすごいな、、、、
「出来てるわよ。早く食べましょう。」
「そうね、食べるわ。」
私はベットから降り、食卓へと向かった。
案外2人でも楽しいものだ。
人間ではないものと、神殺しであっても、
話は通じるのだ。何故なら、《《ヒト》》だからだ。
`ヒトではない物`であっても、話が通じないわけではない。
`|神の報い《彩無眼》`であること以外は。
すべて受け入れて、変わっていくのだ。
語彙力では表せられない、報いを受けている。
私もその一人だった。
今は片方、仮面をつけて過ごしている。
その|仮面《神の偽り》は、いつか消え失せることを、私は知っている。
そのことを知らなかった愚かなヒトだったものは、この世に《《存在している。》》
それは恐ろしいとこであり、祝福を受けるべきことでもある。
「結局ここに戻ってきたのね。」
エリアナが言った。
「そうね。。。。まぁ、あの子は知らないみたいだけど。」
「《《あの子って?》》」
「《《エヴァ・マリオドール》》のことよ。」
「……ああ、あの子ね。」
「かわいそうだよね。エリアナのパートナーだったのに。今頃必死に探してるんじゃない?」
「…そういうアンタはどうなのよ。」
「私のパートナー、ミリムは…私のことをわかってなかったわ。」
「?」
「**私のパートナーは、もういらない。**…エリアナ、《《ミリム》》と名乗った人物は、アンタの手で、組織に戻して。」
「どういうこと?、、、」
「きっとミリムは、この町にいるのよ。」
「どうしてそれを…?というか、ここ、組織から離れてるはず。しかも、私は出張で此処にきてるだけよ?別にアンタのパートナーじゃない。」
「エリアナ。これは、《《正式に》》組織から出された任務よ。貴方ならわかるはずでしょ?」
「…本当に、ミリムという人物は、この町、**`アーグルトン`**に居たのね。」
「私が��������?」
「���。」
「�������������。」
---
「縺斐a繧薙�縲ゅΑ繝ェ繝�縲りイエ譁ケ縺ョ縺溘a縺ェ繧薙□繧医。」
---
「そんなこと言ってないで、私はもう行くわ。」
「何をしに?」
「もちろん、|町《ミリム》を探索するのよ。ここに来て、まだ3日だもの。」
「行ってらっしゃい。」
「はーい」
「あと、最後に一つ言っておくけど。」
--- 「**ミリムは黒髪よ。**」 ---
そう、レイアは俯きながら云った。
---
私は、|色彩《神》を見た。
その姿は誰よりも美しく、誰よりも残酷だった。
「���!行かないでっ!」
私は引き留めた。
でも、その残酷な色彩は、すぐに消えてしまった。
何故、彼女はこう言ったのか、私には分からなかった。
---
私は考えた。
「そういう事、だったのね。」
あの日からいなくなった理由を今、分かった。判ってしまったのだ。
その瞬間、世界が変わった。
「残念だったですね!姉貴!」
「エヴァ…?」
「次です!次!人間はいつでもスタートラインに立てます!諦めないでください!」
「…そうね、頑張ってみるわ。」
私がパートナーに選んだのは、間違いじゃなかった。
何かが欠けている貴方と共に、生きていきたいと思った。
それとは裏腹に、貴方はもうこの世にいないということも、既に分かっている。
それでも_____
---
「姉貴…。」
--- さようなら。 ---
---
私はこれからも、この色彩とともに生きていかなければいけない。
まるで世界が二進数になったかのように、変わっていく未来。
でも、それでも、誰かのために生きたいと思ったのならば、きっと貴方は報われる。
それは誰にでもある権利であり、神に与えられた一種の色彩でもある。
私達はこれからも、この二進数の色彩と生きていくのだ。
《《私》》は誰なんでしょう?
�はわざと書きました。文字化けじゃないよ(^^)
2024文字(年)という意味を込めて書きました。
チョー難しかったです。調節が。
これで二進数の色彩編は終わりです。
ありがとうございました。(本編は終わってないよ!)
これからもよろしくです!
ポテンシャル・プライバシーを読む前に(遅すぎる)
こんにちは
ポテンシャル・プライバシーを読む前に、ということで
さっそくミリムから~
---
こんにちは、ミリムよ。
これからポテンシャル・プライバシーを読む人や、読んだけどなんか更新されてるってなって読んだ人もいるかもね。
それじゃ、読む前に忠告しておくわね
作者(こら!ミリムったらそんな忠告なんて言葉使わないの!)
は?
(ゴメンナサイ)
まずはキャラ設定!
これは二進数の色彩編が終わっても未だに投稿してなかったアホ作者が元案も含めて考えた設定よ。
・ミリム
とある巨大なスパイ組織に所属しているエリート(?)
《《レイア》》という人物を探している
性格は冷たい。だが少し人間味のある性格でもある
莠コ髢薙〒縺ッ縺ェ縺�
譌「縺ォ豁サ繧薙〒縺�k
サプボ「こんにちは、選ばれし者よ。」
「レイア」
「赦されるかな…?」
能力:リロード・????????
・エリアナ
ミリムが町中で出会った少女
性格はツンデレ(ややデレ多め)
レイアと関係がある?
繝ャ繧、繧「縺ョ莉イ髢薙〒縲√Α繝ェ繝�繧堤オ�ケ斐↓騾」繧梧綾縺昴≧縺ィ縺励※縺�k
サプボ「ちょっとアンタ。」
「幹部って奴は…」
「ミリムちゃん?」
能力:毒耐性・毒生成(《《弱そうに見えるだけ》》)
・レイア
ミリムと同じ組織に所属していた。
ミリムと同じく幹部だが、ミリムのほうが強い
性格は優しめだが時には厳しい
《《片方だけ仮面をつけている》》
繝溘Μ繝�繧堤オ�ケ斐°繧�
サプボ「?????」
「?????」
「さようなら。」
能力:???・???
↓から作者が言います
自主企画で応募してくれた人のプロフィールは、私の自主企画のページから見てね
書く余裕ができたら書くから待っててね!
この作品を読むときの注意点
・この作品は完全オリジナルだから、フィクションです
・めっちゃ話進むのが遅い
・少し鬱・グロな表現があるけど、その時はレーティング設定しておくし、無理して読まなくてもいいよ
・ちなみに、二進数の色彩編って長いからさ…読むの大変でしょ?全部飛ばしちゃってもいいんだけど、せめて前夜だけ飛ばすのもアリかも?でも最後、総てが終わったときには見てもらいたいところなんです、、、!
to.作者
と、今話せるのは此処まで。
あとは、作者が私に喋らせた「教えて!ミリムちゃん!(番外編)」のとこで世界観は書いているわ。
あ、リンク張っとくわよ↓
https://tanpen.net/novel/493b155b-06d2-4da7-82cb-ba4e50c72128/
↑ミリム編
https://tanpen.net/novel/a0b5f92a-c33d-406c-8d25-a61495fe7c7c/
↑エリアナ編
多分追加されるんじゃない?
それじゃ、またね。
ここから下はもう二進数の色彩編を読み終わった人だけ読んでください。
---
ん~っと、終わったわね…
「???様、お変わりないようで。」
「ええ。そっちも?」
「はい。体調管理はしっかりしています。ご安心を。」
「そうね、それならいいけど。…あの件、片づけておいてくれないかしら」
「申し訳ございません。あの件…というのは?」
「ああっ!もう、、、、」
--- 「.... ???の件よ。こっちは既に確認済み」 ---
証拠、というより。
動向はつかんでいるわ。
だって____。
そう言うと、《《彼女》》はフッと微笑んで
「では、ご健闘を。」
と言い、遠い闇に消えていった。
ほいほい
彼岸の人間
断片的な記憶
今日を存在する
目を覚ました。
私は、今日を、生きる。
既に《《後の祭り》》の今日を______。
それは運命だった。
私は今日を生きることが出来ない。
存在だけで、生きるのだ。
私じゃあなたを救えない
分かってたからせめて、、、
「こっちにおいでよ。」
そう言われた時から、私の運命は変わった。
いや、変わる時点でそれも運命だったのかもしれない。
否、今はもう関係ない話である。
《《あの子》》はもういないから。
---
《《祭りの本命》》が終わっていたとしても、貴方は祭りを楽しみ続けますか?
おうちには、帰りませんか。
貴方にでも解るように説明するとしたら____。
神事が終わり、屋台がすべてしまわれて、誰もいない、暗くて静かな神社の中でも
--- 貴方は、《《其処》》に居続けたいですか? ---
私は、居続けたい。
何もしなくていい。何もなくても、生きていける気がするからだ。
無論、そんなことはあり得ない。
あってはならないことである。
---
「ミリムちゃん?」
そうだった。私は今、エリアナと路地裏にいて、、、
「…ごめんなさい。それで…」
私はさっき聞いた事実を口にする。
「貴方が《《私と同じ》》組織っていうのは本当?」
「……そうよ。任務が来てるの。」
「貴方、ミリムを組織に連れ戻せ、と。」
「ッ!」
「そう焦らなくていいわ。私だって手荒な真似はしたくないもの。」
「...........言っとくけど、多分私のほうが強いわよ?」
「さぁ?どうかしら?」
「私は…。組織に戻るつもりはないわ。」
「なんで?」
「レイア、という人物を連れ戻すためよ」
「レイア、、、」
__「気のせいじゃなかった。」__
「何言って…」
**バシッ**
エリアナが私の腕をつかんできた。
「ちょっ、、、」
「行くわよ。組織に。」
「…教えてあげる。_________。」
その言葉を聞いた瞬間、私の考えが一気に変わった。
「レイアはっ.....」
レイアは、、、、、、、
エリアナが私の手を引く。
「っ!嫌だ!行きたくない!《《そんな組織》》になんてっ!」
「いいえ。これは、《《任務》》なのよ。任務をこなしている《《貴方なら》》わかるでしょ?」
「...............」
「なんで行きたくないの?」
「………」
ガシッ
エリアナの胸ぐらをつかむ。
「嘘…嘘って言って...............」
「ミリム……?」
「ねぇ、エリアナ。」
`__「もし、大事な事情があって、貴方を殺したとしても…__`
__` 赦されるかな…? 」__`
「な、何…それ、、、」
「…な-んてね、|冗談よ。《ごめんね…》」
そう言い、私はエリアナをつかんだ手を離した
「ミリム、、、、」
「|それじゃ、またね。《いつか、その日が来るかもしれない。》」
私は踵を返し、エリアナのもとから《《消えた》》。
---
私は、町を出ることに決めた。
何故か、、と訊かれると、理由はないかもしれないけど。
《《本当のレイア》》がいるのは此処じゃない、というのは判ったからだ。
あんなのは|駄目だ。《可笑しくなる》
そもそも、私ってなんでレイアを探していたんだっけ…。
何か、忘れているような気がする。
--- 《《何かがもっと前から仕組まれていたような…。》》 ---
気のせいかもしれない。いや、気のせいであってほしい。
|此処《この世界》は、私がいて良い処なんだろうか。
「…。」
こっちにおいでよ。
頭の中にずっと浮かんで消えない言葉。
---
最近、何かがおかしいの。
私という存在が、消えかけているかのような…
本当に、世界がおかしい。
あいって、何だったっけ
ひとって、何だったっけ。
もしかして、おかしいのは、、、、、、、、、、、
不穏な予感
矛盾と確信
え、なんか小説か小説以外かってのを選択しなきゃいけなくなったんだけど
まぁいっか
25話目!
自分の思い込みに過ぎない。
そう思っていたのは、|何時《いつ》までだったっけ
確信してしまったんだよ。
君以外ありえない
本当に、赦されてほしい。
---
「こんにちは。」
急に視界に何かが飛び出してきた。
「わぁっ!!!??」
一瞬視界がぼやけたが
「ミリムちゃん…?」
すぐにその正体が分かった。
「何で《《此処》》に、、、?」
「忘れたの?此処は、《《まだ》》路地裏だよ?あの。」
あのっていうのは、組織の連絡通路…の事、だよね。
「もー、驚かさないでよ。」
「ごめんごめん。...今日ってさ、月が奇麗だよね。そう思わない?……
レイア。」
「そうね、月は確かに《《綺麗》》だわ。…でも」
「《《本当に何で此処にいるの?ミリム ¿ 》》」
「…私がそんなに此処にいるのがおかしい?」
「…貴方、ミリム?」
「…うん、そうだよ?…」
--- __「|死後《偽》の…ね。」__ ---
「?、何か言った?」
「言ってないよー早く任務終わらせよーん」
「(テンションがおかしい、、、)」
「ねぇ、ミリ…」
「レイアの姉貴~。」
「⁉」
「...騙されやすいですよねっ、姉貴って!」
そう言い、|変身《化けの皮》が解けた…
ん?解けた?
「あっ…」
正体が現れた。
「エヴァ…じゃない。」
「えへ?バレましたかぁ」
「えへじゃないっ!」
「…そんなこと言って、ホントは解ってたんじゃないんですか?…だって、今ミリムの姉貴は…」
「まぁ、そうね。前より巧くなってるじゃない?変身魔法。」
「そーですかー?」
「このまま、貴方ならサポートからセンターにいける気がするわ。」
「えへ。ありがとーございまーす…」
一間置いて、エヴァはこう云った。
「姉貴は、どうなんですか?ペアがいない気分は。」
「...............そうね、どうにも。今、私がいるのはミリムがいる本部じゃなくて、《《ビアリー支部》》だからね。会いたいと思えば会えるかもだけど、今は《《まだ》》此処にいるわ。」
「そか!じゃね~」
そう云い、彼女は暗闇に《《消えた》》。
---
---
---
---
そう、消えたのだ。
自主企画に参加してくれた人には後ほど応募してくれたキャラの過去と今出ていているキャラ(ミリムなど)の呼び名を考えといてください。コメ送っとくんで返信お願いします。
(本当に申し訳ございません。書くの忘れてました)
奇麗な花は君の手に、綺麗な月は誰の手に (24話)
綺麗は汚い、汚いは綺麗
その言葉の意味を、あなたは知らない。
自主企画の子たちは次から出てきます!
お楽しみに____。
---
エリアナが云った。
「…本当に付いてくるの?町の外へと。」
「ええ。そう決めたから。」
「《《今は》》もういないのね。」
「ええ、そうよ。」
エリアナは2つ返事で答える。
星空の輝く空には、月が見えていない。
雲で隠されているからだ。
「結局ポテンシャルが大事なのよね。」
不意に、エリアナは云った。
「何?」
ミリムは訊いた。
「いや、やってられないと思ってね。」
こんな事があってたまらないわ、と呟く。
「…見て、月が綺麗。」
暗い空が少しだけ明るくなった。
雲が道を開けたのだ。
「ねぇ、エリアナ。」
|月《希望》が少し見えた空に、響く声。
「もし、私が組織を裏切ったら、どうする?」
「え?」
途惑いの表情を浮かべるエリアナ。
「もしもよ。レイアは《《組織を裏切った》》みたいだから。」
そして、
「何で、組織は《《レイア》》じゃなくて《《私》》を捕えようとしてるんだろうね。」
_________偽りの疑いが掛けられる。
「分からない。でも、きっと《《総てが終わる時には》》分かると思うわ。早く終わるといいんだけど_______。」
「本当にレイアを探しているの?」
彼女は訊いてきた。
「ええ。私には《《時間がないの。》》」
「」
「…次の町は、ね。」
「なんで?」
「それは___総てが終わる暁を知らせる《《鐘》》を探すためよ。」
「鐘?」
「鐘といっても、除夜の鐘みたいなものじゃないのよ。」
--- 「《《ヒト》》なの。」 ---
---
「こんにちは、《《エヴァ》》。」
「こんにちは、姉貴。」
「今日は、何をしましょう。」
「私、お人形遊びがやりたいです!」
「いいわ。丁度、相手がいるみたいだし。」
「…いい?エヴァ。」
「はい!何でしょう?」
「今日は3体までよ。分かった?」
「あれ?今日は少ないですね~」
「…大体、サポートのアンタが此処までできるなんて凄いことだし、羨ましいわ。」
「ん~、、そんなことないと思います!だって、、、」
「姉貴は幹部司令官ですもん!」
「....ありがとう、エヴァ。」
「それじゃ、またね。|お人形遊び《任務》、うまくできるといいわね。」
「はい!では、さようなら!」
---
「ここが、ビアリー…前の街とは、全く違うわね。」
街並みも違う。建物の色味も、前のベージュかかった色とは違い、青みがかかっている色味。
あと…
「寒い。上着ある?」
すっごく寒い。
「ん?寒い?」
エリアナが訊く。
「…寒がりなのよ。」
「あっはい、これどうぞ。」
エリアナからもらった上着を着た。
意外とあったかい…
「…とにかく、早く探すわよ。」
「えーと、ヒトの形をした鐘というより、鐘のヒト?を探さなきゃね。」
「厳密には、ヒトだけど鐘の役割を兼ねてる…みたいな、ね。」
「…そっか。早く会えるといいね。」
「元気ないわね。寒いの?」
「違う。ちょっと思い出して…」
思い出すって、何の事...?
「あっ!」
急に声がした。
《《子供》》の声…深夜に何故?
そう思った次の瞬間。
「**みぃーつけた**」
こっちに向かって走ってきて____?
スピードが速い…
《《子供》》なのになんで…?
「私を《《子供》》扱いしないでくださいっ!」
ふと、そんな声が聞こえた気がした。
懐かしいような_____。
「えーっと、ミリムさん…だよねっ」
隣に、子供がいた。いつの間に…。
「え、ええ。」
組織の人間?
「私、エヴァ・ヴィクトリアです!これからミリムさんのこと姉貴って呼びますね!」
「急ね……。私に何か用?」
少し疑問が浮かんだが、そんなものはすぐに消えた。
「...............早速ですが、」
--- 「死んでもらいますねっ!」 ---
「…え?」
名前:エヴァ・ヴィクトリア
別名:エヴァ
性格:呑気。そして曖昧。
性別:女
「○○の姉貴!」
「姉貴!」
などが基本的な呼び名
(パクリじゃないけどスパイ教室のアネットみたいな?)
語尾に~やーをつけることが多い。
譌「縺ォ豁サ繧薙〒縺�k
サプボ:「あーねーきー」
「○○なのです!」
「既に殺してます!安心してください!」
サポーター・掛捨て(準幹部司令官)
一応組織の本部に所属しているが優秀なため支部に派遣されたりする
意外と腹黒……?
こんな感じです!
よろなんです
もしかすると追記するかも
一つの魔法
「死んでもらいますねっ!」
「わっ…私、まだ…」
ピタッ…
急にエヴァの動きが止まった。
その瞬間___
**バァーンッ!!!!!!!!**
炸裂音がした。
___エヴァがため息をついて
「何ですか?何なんですか?止めないでください。」
と嘆いた。
「いやー、なんか理不尽じゃない?」
その声の主は___
「誰…?」
「…あ、私?私は、《《アメリア》》よ。」
アメリア…どこかで聞いたことがあるような…。
「よろしくね。」
そうやって微笑む彼女は、美しかったが本心ではなかったように思えた。
何故か、アメリアを見るエヴァの眼が冷たかったのが心に残った。
めまいがした。
最近、めまいが多い。
嗚呼、やっぱり、私は______。
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿
---
「ねぇ、思ったんだけどさ。」
不意に、アメリアが云った。
「何?」
「こんなところで何してるの?」
「…え?」
気が付くと、そこは___
「結界…?」
結界が張られている別世界だった。
周りには何もない……
意味が分からない。
なぜこんなところに…
「アメリア…貴方、何か企んで…¿」
「縺ゅl�溷ョ檎挑縺ォ縺励◆縺ッ縺壹↑縺ョ縺ォ縲√↑繧薙〒繧上°縺」縺溘���」
蠖シ螂ウ縺ッ蠕ョ隨代s縺�縲�
莉雁コヲ縺ッ菴輔°謗エ繧薙□繧医≧縺ェ諢溘§縺�縺」縺溘�
雖後↑莠域─縺後@縺溘�
私は目を見開いた。
そんなことがあっていいのか、と。
---
声が聞こえた。
「__ム…リム…__」
**「ミリムッ!」**
「わっ…エリアナ…私、どうして…」
「とにかくっ逃げるわよっ!」
「は?!」
状況が攫めない…何が起こってるの?
「エヴァも!って…」
振り返ったが、其処に|あの子《エヴァ》の姿はなかった。
嗚呼、何故、これをおかしく思うのか。
本当に、壊れかけてるのかもしれない_____。
そう思いながら、私達は暗い路地裏を走り去った。
---
考えたくなかった。
まさか、自分が《《創られた》》者なのか、ということだ。
「そんなわけ、無いよね___。」
この言葉に返事が来ることはなかった。
嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼、
--- いっそ無くなってしまえばいいのに。 ---
---
「…何があったの?」
私たちは、ホテルに入って、エリアナに訊いた。
「ああ…さっきね、突然、黒いものが襲って来たの。」
黒いもの...?
「黒いものって、影?」
「…いいえ。そんなものじゃなかったわ。」
「ねぇ?何のこと?」
「…」
「ッ!」
誰かの気配がする。
ドアの前に____。
ピーンポーン
チャイムが鳴った。
「…出る?」
「いや、やめておいた方が…」
**『ぶっ壊しちゃいますねっ!』**
ふと、インターホンの前で、そんな声が聞こえた。
「伏せてッ!!!」
エリアナが叫んだ。
その瞬間。
**バァーンッ!!!!!!!!**
炸裂音がした。
「《《また》》...? 」
部屋の中は散乱していた。
ドアが、、、無い。
ということは…
「こんにちは、ミリムさん。」
背筋がぞっとした。
口調は優しいのに、何かがおかしい。
もしかして、、、この人…
「ねぇ、遊びましょう?」
「…え?」
「私、暇なの。」
...?
この状況で、何を言っているのだろうか。
「ねぇ、いい?」
「いや、、、えっと…」
「…エヴァはいないの?」
不意にエリアナが云った。
「ごめんなさい、いないわ。」
「そう…」
「何故訊いたの?」
「いや、エヴァは…」
「もーっ!私を仲間はずれにしないでください!」
「……エヴァ?」
自主企画に参加してくださり本当にありがとうございました。
今回出てきた自主企画の子は、「アメリア」です!
今回でてきたキャラを作ってくださったのは理沙❄️🧋@桜塚さんです!
アメリアってキャラ、名前もかわいい~~~
自主企画にたくさん参加してるのは凄いです!
私も参加しよ……ハハハ
実は誕生日が9日違い!!!!
なんかすごい????
ご参加どうもありがとうございました!
君と2人で、何処へ、此処へ。(27話)
君と2人でいつまでも、一緒にいようよ、駄目?
---
「エヴァ、なんで此処に…?」
「なんでって、アメリアの姉貴といっしょに《《付いてきていた》》だけで何が悪いっていうんですか?」
「悪いとは言ってないわ。それより…」
--- 「なんでミリムを《《殺そうと》》したの?」 ---
「…だって、今日は、あの方が《《殺していい》》って言われて…」
「ミリムが誰か分かってる?」
「はい?」
「よく考えてみなさい。ミリムは組織を《《脱出》》してここにいることは知っているわよね?」
「あー、確か組織から通達が…」
「組織から脱出するってことは、最高難易度の任務よりも難しいことなのよ?」
「つまり、姉貴は凄い人ってことが言いたいわけですね。」
「そう、だから、簡単に殺せるわけ…え?」
シュッ
鋭い音がした後、ミリムを見ると___
「…ふぅーん?」
ミリムの頬には傷がついていた。
明らかに今、この瞬間にいった傷だった。
ミリムは云った。
「エヴァを舐めないほうがいいってわけね」
「そういう事~。」
アメリアが云った。
「それよりも、此処、壊しちゃったけど、早めに退散した方がよさそうだよね、行こ。もう《《お遊びは》》御終いよ。」
気が付くと、遠くからサイレンの音が響いていた。
その瞬間には、アメリアは、エヴァを連れて《《消えていた》》。
アメリアを見るエヴァの眼が冷たかったのは、今でも憶えている。
「さぁ、私たちも行きましょう。」
そして、崩壊したホテルを後にした。
---
「これからどうする?」
私はエリアナに訊いた。
訊いてどうにかなる話ではないことは分かっているけれども。
「さぁ、どうなるでしょうね。」
そう、夜が明けた未明の空へ、私たちは進んでいった。
---
誰にも分からない。
あの崩壊したホテルのように、私たちも崩れていたり…。
既にそうなのかも知れないけど、知りたくはない。
そう思うから、壊れていくのだろうか。
気づかないふりをしても、時は過ぎていくのだ。
…本当に、時間がない。
`___|組織《アジト》が崩壊するまで。`
今回は文字数3桁だったので少し短め。
873文字~
いつもの1話の文字数平均は1200文字なのに...
まぁ早く次話が出したかったからですけどね。
さいなら😁
其処には、君がいた。(28話)
ビアリーの町に来てから、もう1週間。
数日前に起きた騒動は、昨日のことのように憶えている。
あれから別のホテルに泊まったのだが、もうチャイムは鳴らなかった。
一安心,というより、まだあのエヴァの眼が気になってしまう。
不安が募る。
あれ、おかしいな。
普段なら、こんなことにならないのに。
そして、鐘を鳴らす事は、まだできなかった。
その|鐘《ヒト》が誰なのか、分からないからだ。
難しいと思う人もいるかもしれないが。
鐘を鳴らすといっても、鳴らす方法は如何にも単純だ。
方法は、判り切っているだろう。
--- だって、|鐘《ヒト》を|鳴らす《殺す》だけなんだから。 ---
---
とある町の、崩れた瓦礫の中
二つの影が、月明かりに照らされている_____。
「任務の内容は、|鐘《私》を|鳴らそう《殺そう》としている人を、排除することですよね。」
その内の、一つの影が云った。
「そうね、、、早急に《《あの子》》を排除しなきゃならないわ。」
と、もう一つのが影が答える。
「……申し訳ございません、殺せなかったです。」
「…そう。まぁ、倒そうとして倒せる相手じゃないのは承知よ。その為に私も協力してるけど、逃げられたわ。」
また、一つの影が応える。
「まだ、一体も倒せてない...こんなこと、あり得るわけがないのに。|事情《鐘》の《《音》》を知ってる奴が、存在しているなんて、あってはならないのに...!」
「そう焦らないで。果報は寝て待て、よ。私は、|世界《組織》の為に、貴方を護っているのよ。」
「そうです、よね。引き続き、《《アレ》》、お願いしますよ。」
「分かったって、じゃあ、さようなら」
その言葉を云った一つの影が、少し明るくなった月明かりに消えていった。
まだ、|月《あの子》が強い|光《希望》を持っている。
なんとしてでも、|真実《世界の》を知られるわけにはいかない。
私は、着崩れた上着の上から、発信機を取り出した。
今は、とあるホテルにいるようだ。
今、|訪問《殺す事を》する必要はないと感じた私は、そのまま発信機を戻した。
「もう少しで、本当に、世界が、崩壊するわ。」
少し呼吸が荒くなっていたようだ。
気持ちを落ち着けて、私は深呼吸をした。
涼しいというより、いよいよ寒くなってきて澄んだ空気が入ってくる。
澄んだ空気が、このまま私を澄くしてくれたらいいのに。
願望と、理想。
二つが混じりあった思考の中、私は、現実を見る。
いっそ無くなってしまえばいいのに______。
--- こんな世界なんて… ---
---
私は、目を覚ました。
あれ?さっきまで、ホテルにいたのに、、
周りを見渡すと、暗い。地下?のような部屋にいた。
手足は縛られてないが、身動きが取れない。
痺れ剤...?
そして、戻ってきた思考で、何があったかを思い出した。
「あ、そうだ…さっき、インターホンが鳴って、誰かが部屋に入ってきて、それで、、、、」
一つの声に私が驚き、聞こえた方を見ると、エリアナがいた。
そして、エリアナはさっきから気になっていた一つの影に問いかけた。
「此処は何処?私、さっきまで...」
「…何故、鐘のことを知っているのか、聞かせてもらいますよ。」
如何やら、問いかけには答えてくれないようだ。
「何、貴方は。」
私の声は、薄暗い地下室に響いた。
「残念ですが、私はあの人に頼まれ、この《《任務》》を引き受けているのです。正体をバラしてしまい、任務に支障が出たら嫌なので。」
「つまりは、教えてはくれない、というわけね。」
「申し訳ありませんが、そういう事です。…さぁ、そんなことよりも大事なことを聞かせてもらいます。貴方達の名前は、ミリム、そしてエリアナ、でよろしいでしょうか。」
「ええ…」
「そうよ。それで?」
二人はそれぞれ答えた。
__「…因果応報。私は、《《それ》》を達成するため、任務に参加しているのです。」 __
急に、影が云った。
そして_________
続く
真実と正体¿(29話)
えっと、タイトル的に最終回目前!的な感じなんですけど、多分3桁まで行くかも何でヨロです。
ちな言っておきますが、物語の5分の1まで行ってる感じです
ここは、とある時計台。
私たちは今、時計の中にいる。
正式に言うと、時計台の扉の中から影が私たちを手招きしたので、階段を上がって来たのだ。
影が、上った先で口を開いた。
「…そちらの、エリアナという人は、私のことが分かるでしょう?」
確信的な一言を言い放った。
そして、私たちの方に少し歩み寄ってきた影は、薄っすらと正体を現した。
ポニーテールに、青緑色の眼。
片方には、キョンシーが顔にぶら下げている札のようなものを付けていた。
どこかで会ったような気もするが、雰囲気が全く違う。
「あ……」
エリアナが、微かに動揺した。
私は云った。
「まさか…エリアナが言っていた…」
「……そうよ、思い出した。黒い影は、確か貴方だったわ。」
「よくお分かりになられましたね。」
ふと、私は思った。
何故、この人は敬語を使っているのだろうか。
まさか、|正体《真実》をばらさないように…?
「まぁ、そんなことはどうでもいいんです。」
「それより、本題なんですが…」
--- 「《《本当に》》、なんで鐘のことを知っているのですか?」 ---
「…さぁ、知らないわ。」
こんな言い訳が通じるわけがない。
《《本当に》》、私は全てを知っているのだ。
「この際、言っておきますが。
私は、鐘を鳴らそうとしている人をどうしても殺さないといけないんです。」
「…なぜ?」
「真実を、知られるわけにはいかないのです。」
その瞬間。
ガッ
「《《今度は》》、本気で殺しにかかりますよ。」
彼女は、壁を蹴って、私を殺しに来た。
「…。」
「哀れですね。」
そして、彼女が私の目の前に来た時____。
私は、彼女の腕をつかむと、
__「神印:セレスティアル・グラスプ」__
そう呟いたとき。
本来なら、光が彼女を包み込むはずなのに…
「効きませんよ。」
俯いて、少し微笑みを掲げている彼女は、不思議と悲しそうに見えた。
「そんな…」
「だって、私は貴方を…」
言いかけたとき、
「…私を連れてって!」
と云った。
「え…?」
脳内に、声が響く。
「何処に?」
「……此処へ。」
不意に、空は曇りだして、雨を降った。
「ねぇ、貴方は何をしようとしているの…?」
「…私は、アリス・リーファよ。」
「アリス、貴方は、此処にいるべきじゃないの。」
私は、断る。
「だから、貴方を《《此処》》に連れていくことはできないわ。」
「…そうですか。では、なぜ此処にいるのですか?」
静まり返った時計塔の中、秒針だけが、時を刻んでいた。
嗚呼、嫌だ。
時なんて刻まなくてもいいのに。
真実なんて知らなくてないのに。
危うく私は耳を塞ぎそうになった。
何故なら、エリアナが、
「ねぇ、ごめん。此処って、何のこと?」
と言ったからだ。
多分、《《事情》》を知らない人間にとっては、今の話は理解できないだろう。
「此処、というのは...」
「《《ここ》》とは違う世界の事よ。」
「…なんで、アリスはそこに生きたいの?」
「…そもそも、此処の世界に行くためには、真実を知っている必要があります。」
「その真実って?」
エリアナが問いかけた。
「………………。」
長い沈黙が過ぎた時、彼女は云った。
--- 「鐘の音の事よ。」 ---
此処の世界(30話!)
さっ三十話…!
早いけど、一つ一つの内容が、ねぇ…
本編のキャラが崩壊スターレイルしてもいいならさぁ。ねぇ。
進んでないけどそれでもいいなら!
では、30話目、どぞ
「鐘の音…?」
エリアナが訊いた。
「そう。鐘の音、というのは…」
そう言いかけた時。
「そうね。貴方はまだ知らなくていいわ。」
とアリスは云い、
「…」
エリアナは急に黙った。
「なぜ、そこに行きたいかなんて言うのはいいから、そろそろ寝させてもらえないかしら。」
と場違いな言葉を放ったのはミリムだ。
「ミリム…」
少し呆れた顔でエリアナは云ったが、そのエリアナの顔が少し曇ったままだった。
「そう…それなら、もうここから立ち去ってもいいわよ。」
アリスは云う。
「次に会うのは、もっと先のようだけど。」
「?」
「じゃあ、先に帰るね。」
と言って、ミリムは時計塔の出口ドアに手を掛け、消えてしまった。
---
「私は、真実を知っているわ。」
2人きりになった時計塔の中、少女が呟いた。
「…」
「あら?|真実《しんじつ》を知らないの?」
「…」
「フフッ…」
--- 「**鐘の事を、真実と私たちは呼んでいるのよ。**」 ---
「…?!」
「何故かって?それはね…」
--- 「鐘が鳴ると、|世界《未来》が崩壊するからよ。」 ---
「…世界の真実には、もしかすると鐘が携わっているのかもしれないね。」
「世界って…なんで?」
「さぁ?私にはわからないわ。」
「アリス…ッ!」
エリアナはアリスに掴みかかる。
「本当よ。この先のことは、誰にも分からない。たとえ…**エヴァ**であったとしても。」
「…どういう事?」
「え~…面白くないなぁ。でも…あなたは私の特別な《《人材》》だから、教えてあげちゃうね…!」
--- 「《《鐘》》の正体が、《《エヴァ》》かもしれないの。」 ---
「つまり、それって…」
「ミリムを殺そうとしたのは、きっとエヴァ自身が自分が襲撃されることを予知しての行動だろうね。」
「邪魔者は排除される…それがこの世界の秩序…」
「でもね、考えてみて。」
--- 「もしかすると、エヴァ自身も誰かにとっては《《邪魔者》》なのかもよ。」 ---
「…。」
「あとね、これだけ。」
--- 「これは昔の言い伝えなんだけど、|真実《鐘》には、《《もう一つの意味》》が、あるらしいよ。」 ---
「…?」
「でもね、これは特別な人材でも教えられないや。」
「何が云いたいの?」
「つまりね、あなたがするべきことは一つ。」
--- 「ミリムを、**殺して。**」 ---
---
「おはよう…」
視界に入ってきたのはエリアナだ。
初めて2人で朝を迎えたかもしれないと思い、ミリムは
「私、、、こんなに寝ちゃってたのね。朝食を作るわ。」
と云った。
すると、いつか見たようにエリアナの顔が曇り、
「いや。今日は私が作るから。」
といった。
圧に押されたミリムだったが、今日はエリアナがどこかおかしいように思えた。
「どうしたの?具合、悪いの?」
「いや?別に何もないわ。」
あっけらかんとした口調で言うので、ミリムは少しほっとした。
「そう?ならいいんだけど...」
少し疑問に思ったが、ミリムは、今少しでもこの時間を満喫したくて、朝食ができるまでベットに座っていた。
ミリムは少し思った。
自分がこうやって朝食が作り終わるのを待つのが、少し懐かしく思えたからだ。
「そっか…あの時は…」
---
「おはよう。」
私は目を覚ました。
傍にはミリムがいる
私は果てしない人生を見つめた
これだから人間というのは、、、
私は貴方を愛していた
結局は愛。愛、になるのだ。
これは逃れられない
何が言いたいかって?
「おはよう。」
私はこれから、望むものを捨てる。
愛、あなたが初めて教えてくれたもの。
愛、それは人間が為す行動。
愛、それは偽善である。
愛、それは、
いつかは消え、覚めるものだ
---
「何か、思い出せた気がするわ…でも」
「朝食、できたわよ。」
ふと、エリアナの声がした。
「あ…ありがとう。」
「…あの…」
ふと、エリアナが俯いて、何かを言おうとしていた。
その目は、深海よりも昏い眼をしていた。
「どうしたの…?」
急に不安になったので、私は訊いた。
「…いや、何でもないわ。」
急に、エリアナの顔が明るくなったので、これ以上は何も言わないようにした。
…エリアナの眼はまだ昏いままだったから。
---
「どうか、いつか、全てが終わり、私が報われますように___。」
誰もいなく、昏い教会の中。
一人の少女が、祈っていた____。
後悔_番外編 (31話)
今回は比較的?!短めです
「はぁ。」
ため息をついた。これで何回目だろう。
「エリアナ。」
「何?」
不意に、ミリムから声をかけられた。
「昨日のさ、私が時計塔から帰っていったとき、あの人から何か聞いた?」
「…⁉いや…」
私は、一瞬、昨日のことを話すべきだと思った。
だけど___
---
『赦されるかなぁ…?』
ミリムが、胸倉を、私の首元を締め付けるように掴む。
『い、嫌…』
でも、ミリムの眼が、凄く、寂しくて、悲しくて、後悔の色をしていた____。
---
あの時のことを思い出すと、今回も同じようなことが起きてしまうのではないかと思った。
「…」
何故だかは分からない。
ミリムの眼を見ると不思議に、泣きそうな顔をしているように見えた。
(きっと、私も疲れているんだ…)
そう思い、私はベットに戻った。
…と、その前に。
私はミリムの《《耳元》》を少し横目で見てから、また戻った。
彼女は、少しだけ、静かに微笑みを讃えていた。
そして、ベットの中に潜り込み、
タブレットを開いて、
**記録を見つめた。**
「フフッ…」
計算通り。
「これで、ミリムの___が…」
行動パターンを計測すれば、きっと…
いち早く、あの子の《《願い》》をかなえられることだろう。
「さーてと。」
私は、その記録を見つめながら、静かに眠りに落ちた。
---
6月1日
私は、やっぱり、此処を出ようと思う。
とある計画を実行するために。
6月2日
計画も順調。
全てのメッセージの準備はできた。
あとは、彼女があの子を任せることで、私の役目が果たせる。
6月3日
今日は、あの子に手紙を書いた。
内容は、ちゃんと仕組んでるから。
安心して。
でも、風で吹き飛んで思わぬところに飛ばないか心配…
6月4日
あの子と任務に行ったわ。
…これが最後になるのかもしれないけど。
いつか、また戻ってこられる日が来るのなら、
あの子は、もう此処にはいない。
6月5日
彼女に警備システムをハックしてもらい、外に出る準備ができた。
さて、あの子は引っかかってくれるのかな
きっと明日は、世界が動く。
うまく、隠し通せるかな?
頑張ってね、___。
---
「…。」
私は、この日記の欠片を、本棚の奥に隠した。
あの子は気づいてくれるのかな
だったらちょっと問題なんだけど…
私は、手紙を机の上に置いた。
その上に、暗号を載せて_____
__53616c7465645f5f234ca936ad7b9a250e604544be0a49cb7783d58f70752ebc19cb074af111e71ba182d78762b340434f14ef8780d9e27335400cd9f923fc126ca13e8d22d02fc7f7db804b4fa4d280f656ed711d9f26c5__
↑ヒント
へけごえきぎんむてこらえ
死との共生(32話)
※急展開です!
なぜかエリアナが知らない部屋に来ています
「ここは…」
急に、知らない部屋に来ていた。
質素で、テーブルが一つ置かれているだけ。
「…目が醒めた?」
「え…?」
目の前の席には、一人、黒いドレスに身を包んだ少女が座っている。
「ねぇ、此処はどこ?あなたは誰?」
「…」
「ミリムは知らない?」
「…知らないわ」
「…何が起こってるの?」
「何も《《起こってない》》わ。」
「じゃあ、なんでこんなところに?私を連れてきたの?」
「…ただ、私は貴方にスタンガンを当てて、此処に連れてきただけ。」
「え、スタンガン?」
「ええ。」
「ちょっと雑じゃ」
「何か言った?」
向けられた少女、いや、彼女の眼は、とても鋭く、
「ちょっと怖い…」
と思った。
(…この人、圧がすごいっていうのはわかるけど…
本当に、どうしてこんなところに?)
「それで、あなたの名前は?」
「私の名前…そうね、…ないわ。」
「え?無いって、どういう事?」
「《《昔》》はあったのだけど、もう……から…」
「え?」
所々か細くなる声で、これについては触れない方がいいと思った。
「此処は、どこですか?」
「…周りを見てみて。」
その言葉通り、周りを見た。
「えっ……」
周りには、数えきれないほどの死体があった。
「任務でもこんな数にならないのに…」
と呟いてしまった。
と、少し彼女の眉が動いた。
「…何?」
「…此処は、貴方がいていい場所じゃない。」
「え?どういう事?あなたが連れてきたんじゃ…」
「…そうよね。本当は、此処から出して、《《助けさしてあげたいけど》》…ごめんなさい…全部私のせいなの。」
「助けさしてって…あなた、ミリムに何かっ?!」
「…落ち着いて。私は《《何もやってないわ》》。」
「そ、そうですか…ということは、誰かがミリムに何かしたってこと…?」
「…。」
「は…早く出してっ!」
「ごめんなさい。」
「ごめんなさいって何よ!謝るぐらいなら出してよ!この嘘つきっ!」
「……」
「はぁ…はぁ…」
「…ごめん。ちょっと躍起になってた。」
「…そう。」
長い沈黙の後、彼女は口を開いた。
「…ごめんなさいね、本当はこんなことはやりたくはないのだけど。」
彼女はゆっくり目を伏せ、瞳孔を開いた。
--- 「《《此処がどこなのか、真実を見極めるべきよ。》》」 ---
その目が、やっぱり鋭くて、澄んではなかった。
その瞬間、
目の前が真っ暗になった。
「意識が…」
「あなたを観ていると、昔を思い出すわね。__…頑張って。__」
(え、昔って…なんだろう、この人、そんなに、いい年、なのかな…)
そう思いながら、私は意識を手放した。
---
「…あなたは誰?」
気が付くと、私は時計台の中にいた。
目の前には、一人の少女がいる。
「自分?自分は…とある少女、です。」
彼女は答える。
「誰と聞いているの。答えて。」
「…しょうがないなー…」
彼女は少し考え、不機嫌そうに話した。
「自分は…ミネラです」
「ミネラ…、どうしてここに呼び出したの?」
「それは…ミリムさんに忠告しに来たんです。」
「…忠告?」
「知ってると思いますけど。」
--- **「もうすぐ、貴方は殺される。」** ---
「っ…」
「あ、…知ってるんですね。自分は幹部なんですけど、とある人に教えられたんです。」
彼女は薄く微笑みながら言った。
「誰に?」
「…《《とある人》》に、です。まぁ、それよりも。どうするんですか?ミリムさん。」
「…」
「…自分は敵じゃないけど、協力するつもりはないですよ。組織に消されるのは嫌なんで。」
彼女は淡々と話す。
「…そうね…」
--- 「大体目星はついているわ。」 ---
「…ふーん、ちなみに誰?」
「さぁ?もしかすると、」
--- 「その《《とある人》》かもしれないわね。」 ---
今回登場したのは~!
なんと、自主企画に参加してくれましたRirina様のキャラ、
「ミネラ」です!
えーかわい~
こんな感じでいいでしょうか…?
ぜひRirina様、感想か改善点を…お願いします💦
では!
Ririna様、ご参加どうもありがとうございました!
【悲報】もうすぐでポテプラ一周年なので、祝いましょう(´;ω;`)
えー、現役の人で連載一周年の人は大分あまりいないかと…
やばくない?…
え、うん。
ではキャラクターから一言どうぞ
ミリム:は?え?本当に…?もう1年も経つのね…
エリアナ:早くしなさい。もうたくさん記録が溜まっているのよ。
エヴァ:終わらせないで~…
レイア:…そんなに…?私、ずっと此処にいるのね…、。
組織の人間:早くしろ、時間が無い。
…執筆します。