編集者:ららり
いじめと自殺をテーマにした短編小説シリーズ
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目次
美空の自殺日記 【1】
短編シリーズ小説です!
いじめ・自殺に関することが書かれております。
閲覧には注意してください!
「…‥`死にたい`……」
私の願い事はそれだけだった。
私は|美空《みそら》。小学6年生だ。
私は今学校に通っていない。
だって通える状態じゃないから。
学校に通っていた頃、私はいわゆる「` いじめ`」を受けていた。
友達だと思ってた、|月華《つきか》と|夢芽《ゆめ》に…
始まりは突然だった。
---
「おはよう!」
と、私が月華と夢芽に挨拶しても、無視されていたところから気づくべきだったのかもしれない。
それから次第に犯人が特定できない嫌がらせが始まった。
上履きを隠されたり、机に落書きがされていたり、上からボールが降ってきたり…
私は、最初は誰か1人による嫌がらせだと思っていた。月華と夢芽の無視も偶然かと思っていたし。
だが、それは違かったようだ。
嫌がらせが一週間続いたある日。
私はいつも通り学校へ登校していた。
そして教室のドアを開けると…………
バッシャーン
最初は何が起こったかわからなかった。
でも、床に転がり落ちたバケツと、水でびしょ濡れになった自分の手を見て、水をかけられたと心の中で慌てながらも理解した。
うつむいた視線を前へ向けると、そこには月華と夢芽がいた。
「つき…か?ゆ…め?」
私を見る2人の顔は、歪んだ笑みだった。
それから、2人が私にゲームという名の`いじめ`をしてきた。
休み時間や放課後に、旧校舎のトレイや体育館倉庫に呼び出され、水をかけられたり、ボールを投げつけられたりした。
それで私は心を壊してしまったのだ。
美空の自殺日記 【2】
短編シリーズ小説です!
いじめ・自殺に関することが書かれております。
閲覧には注意してください!
それから私は不登校になった。
それからといっているが、まだ不登校になって一週間しか経っていない。
お母さんには「風邪」と嘘をついているが、そろそろしんどくなってきた。
(逃げたい…現実から…)
その一心で私が書き始めた日記が…
--- `美空の自殺日記` ---
だった。
とは言っても名前の割に見た目は魔道の書みたいじゃなく、ブルーのキャンパスノートだ。
何を書くかって?
現実から逃げるために、自分がいじめできた2人を殴り飛ばす絵とか、自殺してみんなが悲しんで、ざまあみろっていう小説とか…
思い出したくない思い出を封印どころかいいようにつかって、あいつらの苦しんだ顔を妄想するんだ。
そうすると、少し気が軽くなるように感じた。
美空の自殺日記 【3】
短編シリーズ小説です!
いじめ・自殺に関することが書かれております。
閲覧には注意してください!
とうとう不登校になって10日。「まだ頭が痛い」と嘘をついてどうにかしている。
(もうだめだ………)
なんて暗い気分になった時は、また自殺日記を開く。
スマホもパソコンもない私のよりどころは、自殺日記しかなかった。
今まで辛かったことを一気に忘れていくような感覚がした。
ガチャ
「!?ママ!?」
ママが日記を書いている途中に、部屋に入ってきてしまった。
どうしよう…なんて言い訳すれば…
描き途中