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目次
みんなの夜
夜は平等。
暗い部屋で一人。
テレビはつけたまま。
眠っている君はまるで天使みたい。
外は冷たい風。
俺達を斬るくらい、びゅうびゅうと。
こんな中君は何の夢を見てるんだろう。
世の中には、
天使も悪魔も堕天使も死神もいない。
なのにそれを信じる人がいる。
そんなものはいないって言っても誰も聞かない。
いつか誰かが現れるって信じてる。
誰かのヒーローにすらなれないクセに。
どれだけ太陽を崇めようと、夜は来る。
例え、誰かが天使にされて、
悪魔に体を売っていようとな。
おやすみ、おやすみ。
今夜は眠っていればいい。
俺が四六時中起きてるから。
その顔を仰いで見てるから。
天使じゃなくて、
大好きな君でいてほしいから。
おやすみ、おやすみ。
無理しなくていい。
どんなことがあろうとも。
明日を作るのは、
天使でも悪魔でも無くていい。
明日を作るのは、
ここにいる皆。
みんなの夜だから。
起こしちゃ駄目だ。
暗い部屋一人。
読みやすいように空白多め。