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目次
prologue 先生
新シリーズ
ある時
いつも教室に来ない校長先生が来て
こう告げた。
「今日から卒業まで貴方達は先生がいません。」
は?と思った。
このクラスは元から少し五月蠅いメンバーが多かった。
そんなんじゃ2年前みたいに*学級崩壊*すると思う。
今は11月。あと5か月も持たないよ。
「あとほかのクラスの先生も来ないので。」
校長はそう言い残して去っていった。
全員が困惑の表情。
当たり前か。
「いつもの担任の先生は‥?」
「授業は?」
泣きそうになっている子も多かった。
みんなでどうすればいい?
困難と葛藤の5か月間。
設定後日!!
キャラクター一覧
1 阿久津 光 (あくつ ひかる)
ひかくん。本を読むのが趣味。
2 伊藤 稲荷 (いとう いなり)
いな。可愛い
3 上野 透 (うえの とおる)
とおちゃん。 男だが可愛い見た目からクラスの愛されキャラ。
4 江藤 咲 (えとう さく)
さっちゃん。漫画の絵を描くのがうまい
5 江口 沙耶 (えぐち さや)
さやぴ。縄跳びに自信がある。
6 加藤 藍 (かとう あい)
あいこ。学級代表も務めるしっかり者。
7 黒島 玲 (くろしま れい)
くろれ。社会が得意。
8 佐野 菫 (さの すみれ)
すみれちゃん。掃除が上手。
9 椎名 卯乃佳 (しいな うのか)
うのこ。兎が好きで飼育委員会委員長。
10 砂久保 斗真 (すなくぼ とうま)
すなーと。集会委員会委員長で面白いものが大好き。(勉強もできる)
11 瀬ノ尾 拓斗 (せのお たくと)
せのたく。背は小さい。
12 小鳥遊 はな (たかなし はな)
たかはな。平安時代が大好き。
13 近松 心 (ちかまつ こころ)
ここっちゃん。純粋で天然。ふわふわしてる。
14 土屋 冬二 (つちや とうじ)
つっちー。いっつも親の愚痴ばっかりだが、友達をよく褒めてくれるいい奴。
15 寺澤 しずく (てらざわ しずく)
てらざわ。水ばっかり飲む。小食だが身長は高い。
16 豊島 伊織 (とよしま いおり)
いおり。国語が得意で特に作文。もう一人の学級代表。
17 成田 誠 (なりた まこと)
まこっとん。家庭環境は良くないがみんなの優しさで来れている。
18 西村 彩 (にしむら さや)
いろ。植物をこよなく愛す環境委員会副部長。
19 野崎 恵那 (のざき えな)
のな。去年のトラウマから学校には週4くらいでしか来ない。
1 最初の1日
静寂の教室の中で一人だけ声を上げたものがいた。
「いな」だ。
「みんな。受験する人ばっかだよね。どうやって授業するのっ?」
いなの目からは大量の雫がこぼれていた。
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すぐあと教室にいた全員がざわめいた。
いなは可愛いことで有名だったが、一回も涙を見せなかった。
そのいなが泣いたことで、クラスのみんなの考え方が変わったと言っても良いだろう。
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「ねえ、みんな。学校1五月蠅い私たちの逆転劇、みんなに見せない?」
「成長したことを見せつけて、受験にも勝って、みんなで笑うの。」
そしてみんなは思った。
**「いいじゃん」**
「俺らの逆転劇みせてやろうぜ!」
「受験に勝ってみんなで笑う!」
「文武両道になってみせる!」
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そうして1日目が始まった
---
「まず学級代表前に出てよ。」
誰かが言った言葉から
学級代表の伊織と藍が進めることになった。
「授業さ、班と(学級)代表で回さん?」
「教科書見て授業考えてさ。」
みんなは思ったより乗り気で、
スムーズにそのあとも進んだ。
名前の班で基本授業を回し、
係活動などの時はチャットで喋り、うるさくならないようにする。
ちゃんとチームズでパワポは共有する
などいろんなルールが決まり、
今日一日は授業のパワポを作る日になった。
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これで波乱万丈の1日目が終わった。
予約投稿です
2 恐怖の2日目
2日目の朝。
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みんなで始めた朝の会。
ゆる~い感じでここっちゃんが進める。
「じゃあ立って~」
「今日移動教室多いからみんなにアピールしよ~」
そんなふわふわここっちゃんに
みんなは昨日の怖い校長先生のことなんか
忘れていた。
---
「なにか連絡とかある人いる~?」
ふわふわイオンが出ているここっちゃん。
その中で1人。
手を挙げたものがいた。
つっちーだった。
「本ッ当ごめんっ。」
泣きながら喋ったつっちー。
全員の顔が困惑に変わった。
「ど‥どうしたの?つっちー。」
ここっちゃんも何故か泣きそうになりながら聞いた。
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聞いてみると、
つっちーの家では学校でなにがあったか、なんの勉強をするかを報告するのが
ルールらしく、口を滑らせて**「先生がいない」**ことを喋ってしまったらしい。
そしてつっちーのお母さんが
「学校に苦情を言った」らしいのだ。
「本当にごめんッ」
つっちーは悪くない。
みんながそう思っていた。
「大丈夫だよ」
真剣なような優しい笑顔でここっちゃんが慰めた。
その顔につっちーも元気をもらえたようだった。
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「じゃあ授業始めない‥?」
たかはなが言った。
「今日たかはなの班の歴史じゃーん」
「がち?めっちゃ楽しみ」
それぞれの意見があったが
みんなたかはなの班の授業が楽しみなようす。
「じゃあはじめまーす!」
「はい!」
良き
3 人付き合いの3日目
今日はくろれが日直さん。
「みんなに相談したいことがあるんだって。」
「うのこ。出てきて。」
その顔はどんなものだっただろう。
苦いチョコレートを食べたような顔だった。
---
「あの…」
その声は震えていて、今にも途切れそう。
「未奈美ちゃんと仲直りしたいんです‥!!」
うのこは決して友達が少ないわけではない。
しかし未奈美とは仲がいいのではなかっただろうか‥?
クラスのみんなは勝手に考えていた。
「児童館を私が辞めて、クラスが変わって…それで仲良くなくなっちゃったの‥」
「だから‥」
「みんなに手伝ってほしいの。
**この絡まった糸のような関係を直すために」**
---
みんな嫌がるとうのこは思っていた。
しかしそのようなことはなかった。
「いいじゃん!!手伝うよ!!」
「元のかんけーもどそ~」
「また仲良くなってよ!」
「みんな‥ありがと!!」
---
そして「うのこの仲直り大作戦」が決行された。
休み時間に話をし、また、仲良くなれた。
「ありがとう!みんな!」
その笑顔は向日葵のように明るかった。
4 雨の日4日目
今日は雨の日。だからみんな少し遅く来る。
「遅れてすみませんっ」
「すいませーん」
そうやって来たのはしずくとまこっとん。
流石に遅い。
付き合っているように見えるかもしれないが、
そこは誰にもわからない二人。
今日日直だったいろが聞いた。
「なんで遅れてきたの?」
「まこっとんがなかなか来ないから家に行ったら‥」
**「殴られてて」**
「それで頑張って止めようとしたけど止まらなくて。」
しずくは頑張ってくれた。けれど相手は大人だ。無理もない。
---
「しずくは、偉いよ。」
「え?」
みんなはいおりが放った言葉に対して頭の上にクエスチョンマークが
出ていた。
「だってしずくは頑張って止めようとしたんでしょ?」
「それはしずくにしか出来なかったし、しずくだからできるんだよ。」
しずくは声をあげて泣いた。まこっとんも泣いた。
クラス中がこの「雨の日」に対して、
そして「今日」の記憶に刷り込まれただろう。
5 Musicな5日目
今日の日直はえな。
「 __じゃあ、始めるね‥!!__」
えなは少し声が小さいが、みんな真剣に聴いている。
それは恵那の過去の話になるのでいったん置いておこう。
---
「 __あとみんな、今日音楽あるけど大丈夫‥?__」
**「え??」**
「やばくねー!!」
そう言ったのはすなーと。
普通に嫌そう。
「音楽って、喋ってたら怒る |神楽《かぐら》先生だよね‥」
「うん‥」
ちょっと怯えてるすみれちゃん。
---
みんなが嫌だなーと思っている時に喋ったのは、あいこだった。
「みんな、喋ってないとこ見せつけるんじゃないの‥?」
「真面目に、褒められるクラスにするんじゃないの?」
教室中が湧いた。
言葉では表現できないような不思議な感覚で、
ぶわっとみんなの気持ちが上がった。
「じゃあ体育館に行って音楽会の練習行こ!」
「はい!」
6 月曜日の6日目
「あ~!!!さっむ!!」
そんなことを言いながら入ってきたのはさやぴ。
「さやぴって寒がりだもんね~ww」
「ちがうわ!」
さやぴに喧嘩を売っているのがくろれ。
おっとチャイムが鳴ってしまったようだ。
---
「今日の日直だれー?」
「あっ私だった★」
そんな事を言って出てきたのはすみれちゃん。
「じゃあ今日もみんなで頑張るぞ~!!!」
「お~!!!!」
クラス全員の声が教室中に響き渡った。