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目次
終わった人
あなたは終わってますか?
終わってしまっていませんか?
僕は中学を終えた人です。
皆さん、どうも。終わった人です。
姿が見えないって?
僕の影の薄さが原因でしょう。
気配がしないって?
人じゃないからですよ。終わってるんでね。
何がどう終わったのかって?
見ればわかるでしょう?
もう口では言いませんから。
さて。自己紹介も済んだことだし。
今夜はパーッと飲んじゃいましょう。
パーッと。
,,,おっと、撮影は止めてください?
映るのは僕じゃないですから。
今の時代、プライバシーってもんがあるでしょう。
,,,ップハー。やっぱここの芋焼酎はウマイですよね~。
ちょっと、笑わないでくださいよ(笑)。
何?酒飲めるのかって?
当ったり前でしょ。終わった人ですよ!?
うい~っす。
おん。俺、俺。終わった人。
輝いてるね?
えっ(笑)。何々?俺光ってんの?(笑)
久しぶりの親友にあった第一声がそれでいいわけ?
ぶははっ。やっぱお前面白いな。
何?,,,本当にお前なのかって?
おいおい,,何だよ。
俺だよ。俺。けんじだよ。
全く,,,大丈夫かよ。
あ?,,,おん。あれから終わってきたんだよ。
何だよ。その顔。文句でもあんのか?
まあ、行こぜ。お前、時間ないんだろ?
いや~でも大人になってみると、
色んな人がいるもんだな〜。
そう。俺、昔っから人間観察が好きだったんだよな。
懐かし~な~。
,,,うん。今でもやってるよ?
前なんか好きなあの子に一人で追尾してって,,,。
って、今だとこれ、ストーカーか。
捕まんなくてよかった~。
ヘヘっ。でもさ~。
人間観察ってなんかよくね?
たくさん他者を見ていると、
自分を深く考えないでいいような気がして
,,,。
,,,,。
ごめん、こんな話しして。
ほら、さっさと行こうぜ。お前、時間ないんだろ?
えっと,,,あなたがさとうさん?,,,
あっこんにちは。そうです。
私が終わった人です。
びっくりしました?
そう、ですよね。いきなり後ろにこられたら、誰だって驚きますよね(笑)。
気配がない,,,あはは,,,よく言われます。
そうです、よね。終わってますからね。
とりあえず、座りましょうか。
えっと、カリンと言います。
よろしく、お願いします。
,,好きな、食べ物ですか。
う~ん,,,。
,,,,,。
,,,,,,,,。
,,,あっごめんなさい!
ついつい癖で,,,。
自分の好きなものを考えるって難しいことじゃないですか?
でも、これが好きだって、はっきり言える人はほんとにすごいと思います。
だって、自分の好きなものを決めるって、
もう自分を決めているようなもんじゃないですか?
何というか,,自分を型に嵌めてくみたいで,,,,。
,,何言ってんでしょうね。、私,,,。
まあ、もう、終わってるんで、
こんなに自分を語る必要も資格も無いんですけどね(笑)。
,,,,,,,,,,,,,,,,,,
あっ!やっ。何も言ってないです!
何も。,,,,。
この話は、ここで、終わりにしましょう。
,,,分からなくていいんです。
ただ自分を持ってくれればそれで,,,。
本日は忙しい中、お話をありがとうございました。
,,これからどうするのかって?
フッ,,,どうもできませんよ。
私、終わった人なので。
ここに書かれたこと意外は、全て皆さんの自由です。
好きなだけ妄想してください。
太陽に向けて
何かを探している者、
何も欲が無い者、
成功したい者、滅びたい者、
何者にもなれない者。
皆、太陽に向かえ。
太陽は全てを焼き尽くす。
憎悪、憎しみ、悲しみ、哀愁。
そして、憧れを残す。
それを見て、
植物は初めて愛を知る。
皆、太陽を追え。
液晶画面
液晶画面。テレビ。
真っ黒な画面に映った自分の顔を見る。
酷い顔。
感情一つ感じない。これが無機質?
まるで、本当にテレビになったよう。
閉店間際の家電量販店。
何故、私はこんなところにいるんだろう。
周りを見る。
たくさんの同志たちが、静かに時を待っている。
もう皆眠っているのかもしれない。
誰もが背後に人がいる。
幾度も真実を映し出してきた顔は、
今は黒く塗りつぶされている。
いずれ、この顔もバラバラにされるのだろうか。
この真実もいずれ、消されるのだろうか。
定員が来る。電機を消す。
真っ暗になる。真っ黒にされる。
真っ黒に。
目が覚める。
自宅。テレビがついている。
ひな壇に座り、たくさんの人が、
こちらを見ていた。
薔薇
多分、食べれます。
美しい薔薇には棘がある。
しかし、それは目に見えない。
痛くも痒くもない。
ただ、虚しい。
悲しい。
それが美しい。
棘を恐れるな。飛び込んでゆけ。
それを見つけ、怯えていてはならない。
見て見ぬふりをする。
気にしない鈍感さのようなものも、
時には必要だ。
薔薇の棘と花びらを一枚一枚
しっかり見て、取ってみよう。
もはや、光っている。
私の心の中で。
最後の二言は自分で考えて下さい。
歓迎します
全て受け入れます。
歓迎します。
ちょっとヘマしちゃった今のあなたを。
歓迎します。
たった一人の愛するあなたを。
歓迎します。
猫になった君を。
歓迎します。
必要が無くたって。
歓迎します。
たとえあなたの手が汚れていても。
歓迎します。
もう居なくとも。
歓迎します。
愛してるから。
歓迎します。
僕がしたいから。
歓迎します。
何もなくても。
歓迎します。
心を込めて。
歓迎します。
今、仲間となったあなたとなら
いるよ
帰り道。私一人。
何か感じる。
,,,人?
振り向く。何も、いない。
けど、いる。絶対いるよ。
ずっと後ろに
気配がする。
いる。
いるいるいるいるいるいるいるいるいるいるいるいるいるいるいる。
もう振り向けない。
もう振り向かない。
急ぐ。から相手も来る。
来てる。来てる来てる来てる来てる来てる来てる。
そこの曲がり角からもう一人、そっちの草むらから、空から。
逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ。
フフッ。
思わず漏れる。
なんとか、家に着く。前に後ろを見る。誰もいない。誰も。
お風呂に入る。
見てる。
もちろん誰もいない。でも、いる。
絶対いる。
ずっと、見てる。
見て くれてる。
見てくれてるんだ。
こんな私を。
今日も。
少しポーズを取ってみる。
笑ってくれてる。
私で。
私の為に。
涙が出てきた。
こんな私でも人を笑顔にできるんだ。
いつも通り歌って あげる。
彼はずっとここにいて
いつも以上に綺麗だよって言っている。
寝室に入る。
彼が見ている。
顔をつくる。
彼は微笑んで、布団をかけてくれる。
見てる。ずっとずっとずっとずっとずっとずっと。
見てくれてる。
もう一人じゃない。
今日も気になって寝れなかった。
今日もいるよ。あなたのすぐそばに。
ねぇ見てくれた?私も見てるよ。∶)
後からやるの
今じゃないものなんて、私にはいらないの。
後からやるの?
そうよ。後からやるの。
最後の一撃も。最初の一コマも。来たる壁や、凶気さえも。
じゃあ、
じゃあ、今はどうするの?
今は何もしない。ただただ待つ。待っている側は知らないでしょうけど。
何かが始まってからだと遅いって言うけれど、
何かが始まってからじゃないと面白くないじゃない。
0から1は生まれないし、0だから1でもないわ。物事には全てきっかけがある。
0と1の差は1じゃない。そこには絶対的な壁がある。
じゃあ、
じゃあ、なぜそこに凄みがないの?なぜ1は2になれず、なろうともしないの?
あなたに見えないだけ。1を見て10がほしいなんて思ってちゃ、それは見えない。
そんなつまんない頭をしてちゃ、幸せになんてなれやしない。
一つ一つを大切にするの。
1が下で2が上、なんて誰が決めた?
1+1は2でしょ?そういうこと。
じゃあ、
じゃあ、いつするの?いつなら出来るの?
フフッ。
そうよ?後からやるの。
例え、道を外れても、チャンスを逃してしまっても。
「私」はいつでもここにいるもの。死なない限り。ずっと。
私の前に道なんて無い。私の前に人なんていない。目印も無い。
私の後ろに道が出来るの。決して追い越すことは無く。
風は私を走り抜け、生命の息吹が私の息を止めに来る。
まるで広い砂漠のように。
道なき道とは違う。開拓ともまた違う。
ええ。もちろん。後からやるの。
だって、雷の音だって遅れて来るでしょ?
アクセルを踏まないとエンジンはかからないでしょ?
誰かがやらないと何もしないでしょ。
私は私を越えない。
私は私からはみ出ない。
「私」という身近な未知に、
心だけでいつまでもついて行くの。
弾けだす視界
胸に飛び込む
ハート 刻む あなたの
アイデンティティ。
メインディッシュは私がなるの
夜だ。
Bossが来る。
足音が響く。
オーラが届く。
ドアが開く。
来た。
あっ。取られちゃった。
また。
これまでずっと苦楽を共にしてきたあの子。
まだ名前も知らないのに、
今の彼女は目から水を流し、赤く私に手を振っている。
あの子がいなければ,,,私は,,,。
皆思ってる。
私なんか顔に出ていたかもしれない。
Bossは微笑み、あの子を誘う。
あの子を連れて行く。
あの子はついて行く。
これから何処へ行くのだろう。
レストランは閉会した。
もう誰も出入りできない。
今日のメインディッシュは終わったのだ。
世の調理人は言う。
「運が悪かった」って。
その場の全員がへたり込む。
もう限界が近い人もいる。
目が雑魚になっている人も、
目がBossになっている人もいる。怖い。
怖い。夜が怖い。
むさ苦しい。狭い。世界が狭い。
こんなところでは生きていられない。
次はメインディッシュにならないと。
思いっきりアピールするんだ。
Bossのメインディッシュにならないと、私達は外へ出れない。
あの扉の奥には何があるのだろう。
入ってはいけない。
前菜にもなれなかった私達がレッドカーペットに色を塗ってはならない。
夜空は明るい。
この淀んだ泥がもう少しすれば太陽に照らされるなんて、信じられない。
Bossがここから去るのなら、私はこのまま死んでいい。
ボロ雑巾の玩具はネット通販にすら顔を出さない。
翌日
ついにこの時が来た。
夜だ。
Bossが来る。
足音が響く。
オーラが届く。
ドアが開いて、
私達が一斉に飛び付く。
やっぱり考えることは一緒だ。
そこら中玩具で溢れる。
色んな色が混じり合う。
今立つキャンパスがびくともしないのはなぜだろう。
ちらりと見えたBossの目が、
死んでいた。
周りを見る。
黒と茶色が多い。
何か臭い。
雑音が聞こえる。
いつもの皆じゃない。
ボロ雑巾が散らばる。
悲鳴が聞こえる。
あちこちに怒鳴り声が響く。
破壊の音が鳴り響く。
こんなの玩具じゃない。
目がチカチカする。
何かが、おかしい。
気づけば一人になっていた。
Bossは微笑み、私を誘う。
私を連れて行く。
私はついて行く。
これから何処へ行くのだろう。
レストランは閉会した。
もう誰も出入りしないだろう。
今日のメインディッシュは私だ。
Bossは尚歩く。
後ろを振り返らず。
さっきの騒ぎが嘘のように。
,,,,。
しまった。
Bossの呟きを聞き逃した。
気づけば大きなドアの前に来ていた。
この奥に調理人がいるのだろうか。
Bossがドアを開ける。
そこに、あったのは
---------
夜が、怖い。
むさ苦しい。狭い。世界が狭い。
もう手すら伸ばせない。
こんなところじゃ生きていけない。
生きて行けない。
,,,,,生きて,,,。
大丈夫。
腕はもうないけど。
私達には思いがある。覚悟がある。
何処までも遠く、何処までも広い。
目眩がしてきた。
体が震える。
Bossが来る。
あの子の頬にキスをする。
反応が,,,,ない,,,,。
,,,,,,,,
まだ恋もしていない。
Bossが微笑む。
怖い。夜だ。
降参ですね?
嫌だ。
口から出ようとするが、らしくない。
いっそ私が食べてやろうか。
降参なんかするか。最後まで抗ってやる。
メインディッシュも、パーティーも、オモチャ遊びも、お絵かきも。
全部ここで壊して終わらせてやるんだ,,,,,,,,,,,,。
レストランは閉まったよ? どうするの?
,,,,,,,,(死ね),,,,,
??
メインディッシュは私がなるの。
急ですが完結致します。
続編は普通にやるのでご安心を∶)