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目次
新たな発見
杏「泣いちゃだめ…だめだよ…」
杏「ここから出たいなんて…思ったら…私まで…」
杏「…………」
杏「アイス……アイス食べようかな…」
---
杏「ごめんなさい…」
杏「夜時間のルールを破った私をお許しください…」
--- ガ…ガガ… ---
杏「え…?」
--- ガガガ…ガ… ---
杏「な、何…?なんの音…?」
--- ガガ…ガガガガ… ---
杏「お風呂の方から…?いやいや…怖い…」
杏「……でも…行ってみよう、かな…」
---
杏「誰か…いますか…?」
杏「あれ……?」
?「……………」
杏「……ッ!」
杏「ひ…ッ!?」
---
愛莉「……人数…少ないわね…」
遥「鳳さんも全く来なくなったね…」
瑞希「あれ…?杏は?」
冬弥「腹痛らしい、部屋で休んでるぞ」
司「む…心配だな…」
雫「じゃあ…集まったのは12人…?」
みのり「8人も減っちゃったね…」
穂波「この先…どうなるのかな…出口もなくて助けも来ない…」
志歩「ここで暮らせばいいんじゃないの?」
奏「え……?」
志歩「…逆に聞くけど、外には何があるの?」
志歩「競争、差別、暴力、犠牲……」
志歩「それならいっそここの方が…」
瑞希「…………」
司「そ、そうだな…今日は探索でもするか…!」
絵名「は?なんで?」
司「学級裁判が終わっただろう?」
一歌「あ…新しい場所に行ける…!」
司「そういうことだ!」
えむ「やっほっほーい!おはようわんだほーい!!」
穂波「え、えむちゃん…!?」
愛莉「今日はそっち側なのね…」
えむ「この学校素敵だよね!あたしみたいな殺人鬼でも堂々としてられるし!」
奏「……とりあえず朝食にしない…?」
奏「いつまで経っても探索できないし…」
えむ「はーい!」
---
奏「ここが3階…何があるんだろ…」
絵名「あ、奏ー!」
奏「絵名?」
絵名「ここ、娯楽室だって…休憩室みたいな?」
奏「すごい…」
絵名「オセロ…ダーツ、ビリヤード…あ、雑誌もある」
奏「学校にそんなものが…」
モノクマ「遊びに来たよ!!」
奏「……驚かなくなった私が怖い…」
絵名「ねぇ、これって新しい号が出たら追加されてくの?」
モノクマ「それは無理かなぁ、ボクがそうしたくても雑誌そのものが…」
奏「…え?」
モノクマ「あーいけない!だめだった!」
絵名「そう…」
絵名「雑誌を追加してくれないと退屈なんだけど…」
奏「そ、そうだね……?」
---
奏「ここは…美術室かな」
穂波「ここすごいですね…」
遥「モノクマの…像もある…」
雫「彫刻刀もあるみたいね…」
一歌「…?…日野森先輩…彫刻に興味でもあるんですか?」
穂波「絵名さんが好きそうだなぁと思っただけですよ」
奏「たしかに…好きそうだね」
---
奏「ここは美術倉庫…」
奏「ん?なんか落ちてる…」
奏「写真……え?」
そこには、草薙さんと東雲さん、小豆沢さんが写っていた
奏「な、なにこれ…」
奏「3人とも笑顔だし…窓に鉄板もない…」
奏「希望ヶ峰学園じゃない…?」
奏「……どういうこと…なんでこんな写真が…」
モノクマ「あ!ちょっと!返してー!それボクの!!」
奏「あ……取られちゃった…」
---
奏「物理室…すごいな…」
奏「…あの大きい機械は…?」
冬弥「すごく大きいですね…」
モノクマ「あっぶなーい!」
奏「(どこでも現れるな…)」
モノクマ「それタイムマシーンなの!」
モノクマ「超高校級の物理研究者…元希望ヶ峰学園の生徒が作ったんだよ!」
冬弥「タイムマシーン…?」
奏「過去に戻れるってこと…?」
モノクマ「行くとしても無理だよ、1分前にしか戻れないし」
奏「1分前…か…」
モノクマ「タイムマシーンなんて嘘に決まってるじゃん、そんな非現実的な事…」
冬弥「そうだよな…」
モノクマ「本当は空気清浄機、これがあれば火星でだって暮らせる!」
モノクマ「ま、オマエラが美味しい空気を吸えるのは、この空気清浄機のおかげなんだよ!」
奏「なるほど……」
冬弥「…小豆沢に会えると思ったが…」
奏「……青柳さん…」
奏「あれ…なんか落ちてる…」
奏「カメラ?…汚れてる…」
奏「一応持っておこうかな…」
---
奏「ここは物理準備室…?」
奏「う…変な匂いがする…」
えむ「ここ落ち着くねー!」
奏「あ…今度はジェノサイダー翔なんだ…」
奏「ここ…相当やばいところ…?」
奏「…変な発見ばっかり…一旦食堂に戻ろうかな……」
調査報告
奏「…あっ、」
杏「…あ…」
冬弥「白石…!大丈夫なのか?」
杏「あ、う、うん…アイス食べたら良くなったよ!」
瑞希「あれ?腹痛じゃなかった?」
杏「腹痛のせいでお腹空いちゃった…というか?」
杏「ごめんごめん!記憶が曖昧でさ…!」
遥「みんな心配してたんだよ…?」
杏「う…ごめん…」
司「とりあえず…調査報告でもするか…」
穂波「3階には美術室がありましたよ」
絵名「え、美術室!?」
瑞希「学校だから…そりゃあるよね…」
絵名「あ、そっか…」
奏「私はさっきカメラを拾ったよ…」
志歩「カメラ?」
奏「これなんだけど…」
一歌「小さいカメラですね…」
愛莉「これ…5枚くらいしか保存できないわよ?」
みのり「セルフタイマーもついてないね…」
杏「あ…!それこはねのカメラ!」
奏「小豆沢さんの…?」
瑞希「一応持っておこうか」
志歩「私に貸してくれない?使うかもしれないし」
遥「使うタイミングはあんまりないかもだけどね…」
絵名「あ、3階に娯楽室があったよ」
絵名「退屈凌ぎにはなるかも」
瑞希「遊んでる場合じゃないと思うけど…」
冬弥「物理室もあったな、空気清浄機が置いてあったぞ」
えむ「意味不明だねっ☆」
司「あとは…そういえばさっき、類を見つけたぞ」
えむ「え!?どこどこ!?」
司「図書室の本を…更衣室に運んでたな…読書でもするんだろう」
えむ「なるほど!行ってくるねっ☆」
杏「あのね…探索には手伝えなかったけど…」
杏「保健室に入れるようになってたよ」
雫「なるほど…」
奏「そういえばさっき…写真を見つけたんだよね…」
愛莉「写真?」
奏「うん…草薙さんと東雲さんと小豆沢さんが写ってて…3人とも笑顔で…」
奏「教室の窓にも、鉄板がなかったの…」
司「な…そ、それはどこで見つけたんだ…?」
奏「美術倉庫だよ、すぐモノクマに取られちゃったけど…」
みのり「そうなんだ…」
志歩「……ちょっと気になることがあるんだけど、いい?」
奏「……?気になること…?」
新しい…仲間?
奏「気になることって…何?」
志歩「白石さんのことだよ」
杏「わ、私!?」
志歩「腹痛なんて、嘘だよね?」
杏「え…?」
志歩「白石さんは嘘をつく時、鼻が赤くなるんだよ」
杏「え…そ、そうなの…?」
志歩「嘘だよ」
杏「え…」
志歩「今確認したよね?」
杏「ずるいよ…!」
志歩「それで、なんで嘘ついたの?」
杏「……」
冬弥「白石…話してくれ…」
杏「…わかった…でも…絶対信じてよ、?」
奏「信じるよ、それで…何があったの?」
杏「…幽霊を…見たの…」
遥「幽霊?」
杏「その…昨日の夜、なかなか寝付けなくて…アイス食べようかなって思って…」
志歩「あなたも夜時間のルールを無視したんだね」
杏「う…反省してます…」
瑞希「話、続けて?」
杏「えと…倉庫にアイスがないか見に行ったら…変な音が聞こえてきて…」
杏「お風呂場から聞こえたから…少し気になって…」
杏「行ってみたら…半開きのロッカーがあって、それを開けたら…」
杏「青白い光に包まれた人影が見えて…」
杏「あれは間違いなく…」
杏「草薙さんだった…」
雫「え…?」
瑞希「なんで寧々ちゃんが…?」
志歩「見間違いじゃないの?」
杏「ほんとだってば!」
司「確かめに行くか?」
奏「え…ゆ、幽霊を見るの…?」
瑞希「じゃあ奏はここで1人で待ってる?」
奏「そ、そっちの方が嫌だ…一緒に行く…」
---
遥「ちょっと怖いね…」
杏「ここ…ここのロッカーだよ…」
奏「これ…パソコン?」
瑞希「あ、見覚えある…!」
奏「図書室にあったパソコン…?」
奏「…スリープモードだ」
愛莉「壊れてたんじゃないの?」
司「類が直したんだろう」
志歩「この光を幽霊だと勘違いしたんだね」
杏「だ、だって…ロッカーにパソコンがあるなんて思わないじゃん!」
みのり「でも…なんでパソコンがここに…」
一歌「誰かが隠したとか…」
司「だが、すぐに見つかったぞ?」
瑞希「ボク達から隠したんじゃないと思うよ」
瑞希「ここは唯一監視カメラがないからね」
冬弥「たしかに…ないな…」
穂波「ってことは…モノクマから隠したってことかな?」
瑞希「うん…多分ね、もう少し調べてみよう」
---
瑞希「まずはスリープモードを解除…」
瑞希「……右端のアイコン…」
冬弥「アルターエゴって書いてあるな」
遥「別人格ってことだね」
瑞希「……開いてみるよ?」
カチッ
?「来てくれたんだ」
司「…!」
一歌「草薙さん…!」
雫「これ…どういうことなの?」
瑞希「…話してみるね」
--- 貴方は何者? ---
寧々「こ、こんにちは…草薙寧々…です」
みのり「すごい…口調も声も全く一緒…」
瑞希「人工知能プログラム…すごい…初めて見た…」
奏「これ…誰が作ったのかな…」
瑞希「わからない、けど…寧々ちゃんか…類かな…」
穂波「改造でもしたんでしょうか…?」
司「それだったら…やっぱり類が作ったんだな」
愛莉「すごいわね…」
瑞希「もう少し話してみるね!」
--- 貴方はどこまで知ってるの? ---
寧々「えっと…類が一通り教えてくれて…」
寧々「大変なことになってるのは、知ってる」
瑞希「………」
--- 貴方はどうしてここにいるの? ---
寧々「…このパソコンには学園の資料が入ってるんだけど…」
寧々「厳重なロックがされてて開かないの」
寧々「それだけ厳重なロックを掛けるくらいなら、何か重要な手掛かりがあるはず…って、類は言ってた」
--- ロックはどのくらいで解除できそう? ---
寧々「ごめん…まだ時間はかかりそう…」
寧々「でも大丈夫…私がみんなを助けるから…」
--- ありがとう、黒幕にばれないようにね! ---
寧々「大丈夫、いざって時の秘策もあるし…」
寧々「実はウェブカメラでそっちの様子が見れるの」
寧々「怪しい人が入ってきたら大声で叫ぶから」
雫「…大丈夫かしら…」
一歌「昼間は大丈夫だと思うけど…夜時間が心配ですね…」
絵名「え?なんで?」
一歌「個室って完全防音じゃないですか?」
司「確かにな…それなら全く叫び声が聞こえない…」
奏「夜時間はみんなで交代してここにくる…?」
瑞希「いや、それだと黒幕に気づかれる可能性が高い…」
奏「そっか…じゃあどうしよう…」
瑞希「…夜時間の間、ボクの部屋を開けとくよ」
瑞希「そしたらアルターエゴの叫び声も聞こえるからね」
絵名「でも…危なくない?夜時間に部屋のドアを開けっぱなしって…」
瑞希「そうだね、ボクを殺すチャンスかも」
瑞希「だけど、ボクを殺せるかな?」
瑞希「ボクはそう簡単に死なないよ」
寧々「………」
寧々「ねぇ、私からも一ついい?」
寧々「その…私の姿がどこにもないけど…」
瑞希「………」
--- 寧々ちゃんはクロ側の人間として死んだ ---
寧々「…そうなんだ…」
寧々「……私、最低だね…」
杏「…………」
瑞希「あんまり長居したら黒幕にバレる…そろそろ解散にしよっか」
--- またあとで来るね! ---
寧々「わかった、待ってる」
遥「…これ、ネットに繋げれないかな…」
遥「そうすれば、外に助けを求められるし…」
みのり「で、でも…ここは脱衣所だからネットワーク環境とかないんじゃ…」
愛莉「じゃあ…ここから持ち出してネットに繋ぐとか…」
司「流石に危険じゃないか…?監視カメラもあるわけだしな…」
瑞希「とりあえず…一旦解散しよっか」
奏「そうだね」
アルターエゴ
杏「私すごくない!?」
モノクマ「何がすごいの?」
奏「モノクマ…」
愛莉「別に、なんでもないわよ」
杏「というか、あんたに関係ないでしょ!?」
志歩「…私たちは、久しぶりに大きなお風呂に入ろうって話になったんだよ」
モノクマ「ほ…?」
志歩「でもお風呂は男女に分かれてなかったから、どっちが先に入るかジャンケンをした」
志歩「そこで白石さんが勝って喜んでただけだよ」
杏「そ、そうだよ!」
司「ではオレらは食堂に戻るとするか!」
瑞希「あ、ボクは体調悪いからやめとくね!」
絵名「そっか…」
---
---
雫「みんなでお風呂、楽しかったわね〜」
遥「そうだね」
モノクマ「残念ですが、話してる時間はありませんよ」
穂波「…でしょうね…」
モノクマ「あれ??」
志歩「お風呂で話してたの、そろそろ何か仕掛けてくるんじゃないかって」
モノクマ「う…なんだか酷い言われよう…せっかくプレゼントを持ってきたのに…」
奏「プレゼント…?」
モノクマ「気になる?気になるっ?じゃあ体育館に来てね!」
瑞希「……まただね」
瑞希「例の動機…」
杏「ま、また…?」
一歌「もう行きたくない…」
瑞希「大丈夫、ボク達にはアルターエゴがある」
瑞希「きっと手掛かりを見つけてくれるはず…何があっても耐えよう…!」
奏「…そうだね」
---
---
えむ「あ!奏ちゃん来たー!」
奏「あれ…?今はジェノサイダー翔じゃないんだ…?」
類「とにかく、これで全員揃ったね」
瑞希「そろそろだね…」
モノクマ「オマエラ、揃ったね!じゃあ早速始めようか!」
遥「もう何があっても、殺し合いなんかしないよ」
みのり「そうだよ…!絶対負けないから!」
モノクマ「そっか…でも今回は趣向を変えてみたんだよね!」
モノクマ「ボクが今回集めたのは…」
モノクマ「じゃーーん!ひゃっくおっくえーん!」
モノクマ「もし卒業生が出た時のプレゼント!」
モノクマ「どう?100億円!!」
奏「お金を動機に…」
奏「100億円って……桁が…」
志歩「………」
穂波「お金…確かに動機としては…定番ですね…」
愛莉「で、でも!お金なんかのために人を殺したりしないわ!」
みのり「そ、それに…100億円なんて実感湧かないし…」
奏「モノクマが何をしようと、私たちは殺し合いなんかしない…!」
モノクマ「お決まりの強がりはもういいよ」
モノクマ「まぁ、無理だろうけどがんばれよー!」
一歌「だ、大丈夫…ですよね?」
一歌「お金のためなんかに…人を殺したり…しないですよね?」
えむ「お金に困ってる人がいたり…」
遥「もうやめよう…お金のために疑心暗鬼になるなんて…嫌だよ…」
えむ「そ、そうだよね!ごめんね…」
キーンコーンカーンコーン…
奏「…夜時間だね」
瑞希「解散する前にもう一回言っておくけど…」
瑞希「今晩からボクの部屋は開けっぱなしにするからね、アルターエゴに何かあったときの為に」
瑞希「だけど、ボクの部屋が開いてるからって近づかない方がいいよ」
瑞希「返り討ちにあうかもだからね!」
瑞希「冗談なんかじゃないよ!」
杏「とにかく…今日は解散にしよう…」
---
---
奏「お金なんかの為に…殺人なんて起こらないよね…」
奏「………大丈夫、だよね…」
---
---
キーンコーンカーンコーン…
奏「……朝か…食堂行かないと…」
---
---
雫「今日集まったのは…昨日と同じね…」
志歩「暁山さん、昨日は大丈夫だったの?」
瑞希「うん、大丈夫だったよ」
瑞希「ノートパソコンにも異常はなかったし…だけど…」
瑞希「………アルターエゴを勝手に使うのはダメだからね」
瑞希「頻繁に脱衣所に出入りしてると黒幕に気づかれるかもだからね」
絵名「?そんなの分かってるけど…」
司「当然だよな?」
瑞希「…なんでだろうね?……一歌ちゃん」
一歌「えっ?あ、そうですね…」
穂波「…?」
杏「とりあえず…!早く朝ごはん食べようよ!」
冬弥「急にどうしたんだ…?」
---
---
ピンポーン…
奏「ん…あれ、白石さん?」
杏「……」
杏「その…アルターエゴのところに行きたくて…」
奏「え、?で、でもさっき瑞希がダメって…」
杏「…ど、どうしても話したくて…」
杏「お願いします…!」
奏「う…わ、わかった…」
杏「ありがとう!」
---
---
杏「ごめんね…どうしても話したくて…」
奏「うん…内緒にしてね?」
杏「勿論!」
カチッ
--- こはねを恨んでる…? ---
--- 自分の秘密のこと…草薙さんに話したこはねを恨んでる? ---
寧々「……責任を感じてるんだね」
寧々「ねぇ、これを打ってるのって白石さんだよね?」
杏「…!」
寧々「私が…あっちの私が小豆沢さんを殺したんだよね」
寧々「ただ自分の為だけに殺したんだよね」
寧々「小豆沢さんは何も悪くない…悪いのは自分だから…」
寧々「それでも白石さんは責任を感じてるんだね…」
こはね「それで…その責任の重さに潰されかけてる?」
杏「え…!?」
こはね「杏ちゃんは何も悪くない、責任なんか感じなくていい」
こはね「私は夢を叶えられなかったけど、杏ちゃんなら叶えれる…」
こはね「だから生きてここから出て、伝説を超えてほしい」
杏「…………」
寧々「びっくりさせてたらごめん、私なりにシュミレーションしてみたんだけど…」
こはね「杏ちゃんなら立ち直れる、杏ちゃんなら生きてここから出れる」
こはね「すごく時間がかかるかもしれないけど、きっと大丈夫、私は信じてるよ」
寧々「とか言っちゃったりして…」
杏「……あは…は…」
杏「…………」
杏「……ありがとう、奏」
奏「あぇ…?し、白石さん…?ちょっと待って…」
瑞希「……何してるの?」
奏「あ…み、瑞希…」
瑞希「もう…使うなら一言言ってくれれば使わせてあげるのに…」
奏「う…ご、ごめん…」
瑞希「とりあえず、ここから出て行ってくれる?」
奏「ん…わかった…」
---
---
奏「…白石さん…すぐ元気になってたな…」
奏「大丈夫だよね…」
---
---
愛莉「あ、宵崎さん…おはよう」
奏「あれ…?今日少ないね…」
穂波「他のみんなは先に行ってますよ」
雫「お風呂に入ろうって話になったのよ〜」
奏「…あ…なるほど…」
消えたアルターエゴ
志歩「…今日は暁山さんと白石さんがいないね」
絵名「瑞希は見張りだよ」
穂波「じゃあ朝食を…」
?「あははは!!!」
愛莉「え…?」
ドゴォォォンッッ!!!(扉の音)
みのり「わわ…」
えむ「あははは!!!!!」
司「ジェノサイダー翔か…それに…」
類「……やぁ」
遥「珍しいですね、2人がいるなんて…」
類「ちょっと聞きたいことがあっただけだよ」
類「例の物を見つけたらしいじゃないか」
奏「あ…アルターエゴの事…?」
絵名「それはまた今度でいいんじゃない?」
類「……そうかい、分かったよ」
えむ「あ!類くん待ってー!」
雫「……なんだったのかしら…?」
遥「さぁ…?」
---
奏「……あれ…ドアの下に何か挟まってる…」
奏「何これ…紙?誰が…」
--- 食堂に集合してね ---
奏「食堂…?どうしたんだろ…」
---
雫「あら、宵崎さん!」
奏「日野森さん…ってことは、これを書いたのって…」
雫「えぇ、私よ」
奏「そうなんだ…」
雫「あ、呼ぶ時は下の名前でいいからね〜」
奏「ほんと…?ありがとう」
奏「それで…何の用かな?」
雫「瑞希ちゃんに頼まれたのよ!」
奏「瑞希に?」
雫「えぇ、それはそうと…お風呂に行きましょう?」
奏「あ…うん、わかった」
---
杏「もう…何分待たせるの?」
杏「もうすぐ夜時間じゃん!早く寝させてよね」
類「これは…思ったより重症だね…」
えむ「もう1人のあたしみたーい…」
愛莉「えむちゃんが元気ないと調子狂うわね…」
穂波「それで…集めたのは暁山さんですよね?」
遥「何かあったの?」
絵名「アルターエゴの事じゃない?手掛かりが見つかったとか…」
司「なに!?それは本当か!?」
瑞希「………ないの」
みのり「えっ?」
瑞希「アルターエゴが…無いの」
瑞希「さっき確認しに行ったんだけど…ノートパソコンが消えてて…」
奏「え……そ、そうなの…?」
一歌「本気で言ってるんですか…?」
杏「えぇ!?私のだよ!?返してよ!!」
冬弥「違うだろう…」
志歩「…気づかれたのかな」
瑞希「いや…アルターエゴに、見知らぬ人間が来た時は叫び声を上げてって言ったんだけど…」
絵名「聞き逃したとか…」
瑞希「ううん、ボクは一日中、隣のランドリーにいたよ」
瑞希「聞き逃すわけがない…」
一歌「し、白石さんなんじゃ…」
杏「ちょ、なんで私!?」
みのり「でも…どっちかが犯人なんでしょ…?」
瑞希「いや、それもあり得ない…」
瑞希「事前に、一歌ちゃんや杏が脱衣所に入ってきたら悲鳴を上げるように言ったんだよね」
杏「はぁ…?」
司「だけど悲鳴が上がらなかったとするならば…」
瑞希「そう、2人の仕業だと考えられないんだよ」
穂波「じゃあ…誰がやったんですかね…」
類「…僕達の中に、裏切り者がいるとしたら?」
遥「え?」
類「黒幕の仲間…内通者がアルターエゴを奪ったんじゃないかな?」
奏「そんなわけ…」
杏「もう…とにかく返してよ…」
瑞希「んー…壊されてはないと思うけど…」
志歩「壊すのが目的だったら、この場で壊してるはずだからね」
みのり「じゃあ犯人は…別の目的があったって事…?」
奏「別の目的…」
キーンコーンカーンコーン…
雫「夜時間になってしまったわね…」
絵名「今日は解散にして、明日また探索しよう?」
穂波「そうですね…」
---
キーンコーンカーンコーン…
奏「朝…アルターエゴ探さなきゃ…」
奏「まずは食堂かな…」
---
遥「…なんだか…昨日より少なくない…?」
みのり「全然来ないね…」
奏「え…?」
食堂にいたのは
望月さん
花里さん
桐谷さん
桃井さん
青柳さん
天馬さん
絵名
瑞希
だけ
いないのは
星乃さん
日野森さん
雫さん
白石さん
鳳さん
神代さん
絵名「もう少し待ってみる…?」
愛莉「そうね…」
---
遥「もう8時…1時間経ったよ?」
司「誰も来ないな…」
みのり「一歌ちゃんと志歩ちゃん、雫ちゃんと白石さんはずっと来てたのに…」
瑞希「…何かあったんだろうね」
瑞希「モノクマが動機を出して何も起こらないはずないし…」
奏「そんな…」
穂波「お金の為に…?」
奏「……と、とりあえず探しに行った方が…」
瑞希「そうだね…手分けしようか」
瑞希「じゃあ…みのりちゃんと遥ちゃんと愛莉ちゃんは3階をお願い」
瑞希「絵名と奏は1階をよろしく」
瑞希「ボクは2階を探すよ」
司「ならば…残ったオレらは寄宿舎を探すぞ!」
瑞希「何かあったらすぐ教えてくださいね?」
司「任せろ!」
冬弥「何もないといいですが…」
---
奏「一通り探し終わったけど…」
絵名「特に何もなかったね…」
奏「どうしよう…」
?「誰か…誰か来てー!!!!!」
奏「!?今の声…」
絵名「みのりちゃん…?」
奏「花里さんは確か…3階にいたよね?」
絵名「行こ!!」
---
みのり「あ…か、奏ちゃん…!」
奏「花里さん…?な、何かあったの…?」
遥「えっとね…」
みのり「そこの…娯楽室の扉が開いてて…!」
みのり「中に……中に…!!」
絵名「娯楽室の…中…?」
愛莉「みんなを呼んでくるわ!」
遥「ありがとう愛莉…」
不審者
志歩「ん……」
奏「!日野森さん…だ、大丈夫…?」
志歩「…油断してた…」
絵名「その傷…どうしたの…!?」
志歩「襲われたの…誰なのか分からない…」
みのり「襲われた…?」
志歩「そう…不審者だった…」
志歩「私はそこの落ちてるハンマーで…」
遥「ハンマー…これのこと?」
奏「わんだほい☆ハンマー…1号?」
志歩「間一髪で避けたんだけど…」
愛莉「待たせたわね!天馬さん達を呼んできたわよ!」
司「何があったんだ!?」
穂波「志歩ちゃん…!?その傷…!」
奏「不審者に襲われたみたいで…」
冬弥「不審者…?」
志歩「今朝のことなんだけど…」
志歩「7時前に目が覚めて、」
志歩「もうすぐ夜時間も明けるし…大丈夫だろうと思って1階の廊下を歩いてたんだよね」
志歩「そこで見たの…不審者を」
志歩「顔は隠れてて…明らかに怪しかった」
志歩「こっそり後をつけてたんだけど…見つかっちゃって…」
司「ということは…志歩が襲われたのって…」
志歩「夜時間が明けた後…朝の7時過ぎくらい」
奏「1時間前…私たちが食堂に集まった時間…?」
志歩「襲われた後、気を失って…」
愛莉「軽傷で済んでよかったわ…」
志歩「全力で命乞いをしたから…」
絵名「い、命乞い?」
志歩「そんな事より…私を襲った不審者を探そう…」
志歩「急がないと大変なことになるかもだし…」
奏「大変なこと…?」
志歩「娯楽室を除いた時、そこにもう1人いたの…」
穂波「だ、誰だった…?」
志歩「……一歌だよ」
司「一歌が…!?」
志歩「しかも、私を襲った後…一歌を連れて行ったの…」
遥「攫われたってこと…?」
みのり「は、早く探さないと…!!」
志歩「写真を撮ったから見てほしいんだけど…」
冬弥「写真…デジカメか?」
志歩「そう、こっそり撮っておいたんだよね」
志歩「…驚かないでね」
司「……は?」
絵名「え……?」
奏「これって…」
犠牲者
遥「これ…フェニー君だよね…?」
司「な、なんでだ…?」
志歩「この写真を撮ったのが1時間前だから…」
志歩「早くしないと…」
みのり「なるほど…?」
絵名「急がないとじゃん!」
穂波「その不審者…はどこに行ったかわかる、?」
志歩「娯楽室を出て左正面に進んでったから…」
愛莉「ってことは…2階に降りる階段ね!」
司「2階って暁山が探してなかったか…?」
遥「まずいね…不審者と鉢合わせになってもおかしくないよ…」
奏「い、急ごう…!」
---
類「おや?どうしたんだい?」
えむ「みんなで遊んでるのー?たのしそー☆」
穂波「遊んでるんじゃなくて…」
司「なぁ、暁山か一歌を見なかったか!?」
えむ「一歌ちゃんと瑞希ちゃんっ?見てないけどぉ…?」
類「何かあったのかい?」
遥「説明は後でするので…!」
えむ「わかった!まっかせて!!!」
えむ「すーーーーっ…」
えむ「みーーーーずーーーきーーーちゃーーーーーーーん!!!!!!」
えむ「きこえてるーーー!?!?!?!?」
みのり「わ、私も!」
みのり「いちかちゃーーーーーん!!!!!」
みのり「きこえっ、ゲホッ」
遥「大丈夫…?」
みのり「う、うん…」
司「……む…」
司「うっすら…何か聞こえたような…」
絵名「どこ!?」
司「図書室の方だな!!」
冬弥「行きましょう!!!」
---
一歌「うぅ…」
穂波「!一歌ちゃん!」
えむ「頭から血出てるよー?」
遥「生きててよかった…」
司「誰にやられたんだ…?」
一歌「…フェニーくんに…やられました…」
類「え……??」
志歩「これのこと?」
一歌「うん、そうだよ…」
えむ「わわー…フェニーくんだぁ…」
みのり「な、なんか雲行き怪しいけど…」
奏「……?なにか落ちてる…」
奏「わんだほい☆ハンマー2号…?」
絵名「1号より大きくない?」
一歌「それ!それで襲われたの…!」
遥「なんというか…よく生きてたね…」
モノクマ「あはははは!!!!!」
志歩「出た…」
モノクマ「フェニーくんってあれでしょっ?夢の国に出てくるキャラクター!」
モノクマ「そいつが暴力振るうって…なかなか面白い展開になってきましたね!」
類「………モノクマは放っておこうか」
穂波「それに…一歌ちゃんを保健室に連れて行かないと…」
一歌「うん…ありがとう…」
---
司「大丈夫か?」
一歌「はい…血も止まったみたいですし…」
一歌「まだ頭がぼーっとしますけど…」
みのり「じゃあしばらくの間休んでたほうがいいね…」
遥「じゃあ私たちは…不審者の捜索に戻ろっか」
志歩「次の犠牲者が出る前にね」
志歩「ハンマーは1号、2号って大きくなってたから…」
穂波「それより大きいのがあるってこと…?」
冬弥「あんなので殴られたら死ぬだろうな…」
司「何か手掛かりとかないか?」
一歌「えっと…私は早朝に目が覚めたから、先にアルターエゴを探してて…」
一歌「そこで向かった3階の娯楽室で不審者に…」
志歩「1時間前くらいだね」
一歌「それで…図書室に連れてこられて頭を…」
一歌「今から30分〜40分くらいの間です」
愛莉「私たちが食堂にいた時ね…」
奏「じゃあ私たちはアリバイがあるってことだよね…?」
類「僕はランドリーで洗濯してたよ」
えむ「あたしもついでに洗濯してたよ!」
奏「じゃあアリバイがないのは…」
奏「白石さんと雫さん…?」
類「瑞希はどこにいるんだい?」
絵名「そういえば…見当たらないよね…」
遥「どこにいるんだろ…」
類「…瑞希がそうなんじゃないのかい?」
志歩「何が…?」
奏「瑞希は食堂にいたからアリバイはあるよ…?」
類「犯人の話じゃないよ」
類「瑞希が黒幕の内通者かもしれない…」
みのり「それは後にしようよ…!!」
穂波「そうですね…早くしないと犠牲者が増えてしまいます…」
一歌「私のことは大丈夫なので…しばらくしたら合流しますね」
司「わかった!お大事にな!」
えむ「それじゃあれっつごー!」
悪夢
司「にしても、なぜフェニーくんの着ぐるみなんだ…?」
えむ「んー?みんなを笑顔にしてくれるからじゃないっ?」
愛莉「…笑顔じゃないけど…」
えむ「およ?あたしは楽しいよ☆」
穂波「………」
類「…とりあえず、手分けして探すかい?」
絵名「いやいや…相手は危険人物でしょ…?」
志歩「…あ…!」
遥「どうしたの?」
志歩「影…あそこで影が動いた…」
みのり「本当!?」
冬弥「2階だな!」
---
志歩「この付近にいるはず…みんなで追い詰めよう」
穂波「む、無理はしないでね?」
司「何かあったら叫んでくれ!!」
志歩「なんて叫べばいいの…」
絵名「なんでもいいでしょ!」
志歩「じゃあ…きゃー…とか?」
絵名「きゃーでもどっひゃーでもなんでも良いってば!!」
志歩「どっひゃー…??」
奏「と、とにかく聞こえるように叫んでくれればいいからね…」
絵名「ほら!早く探すよ!」
えむ「れっつごー☆」
---
奏「どこにいるんだろ…」
奏「…次はあっちの部屋に……」
?「どっひゃーーーーーー」
奏「!?い、今の変な叫び声って…」
奏「3階から聞こえた…行かないと…」
---
志歩「みんな…」
遥「何かあったの?」
みのり「ほ、ほんとにどっひゃーって言うんだね…」
穂波「しかも結構な棒読み…」
志歩「それはいいから…見つけたの…不審者を…」
志歩「でも私が叫んだら逃げちゃって…」
愛莉「どこに逃げて行ったの!?」
志歩「階段を背にした私に対して…左側の廊下の奥を曲がって行った」
絵名「早く行こ!」
?「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」
穂波「!?今の声…下から?」
奏「ってことは…星乃さん…!?」
えむ「えー!?一歌ちゃん!?」
類「でも不審者はどうするんだい?」
類「このまま放っておいても危険なだけだよ」
志歩「二手に別れよう」
類「なら僕は捜査の方に向かうよ」
志歩「わかった、私とみのり、宵崎さんは保健室に行こう」
志歩「他の人は捜査をお願い」
司「わ、わかった!!」
愛莉「気をつけてね…!」
奏「うん、ありがとう」
---
奏「星乃さん!だいじょ…ぶ……」
みのり「え……?」
志歩「そんな……」
奏「ほ、星乃…さん?」
みのり「な、なんで……」
志歩「…予期してなかった…一歌が殺されるなんて…」
みのり「こ、殺され…嘘だよ…そんなこと…」
ぴーんぽーんぱーんぽーん…
モノクマ「死体が発見されました」
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます!」
奏「死体発見アナウンス…」
志歩「つまり一歌はもう………」
みのり「…………」
奏「………」
絶望再来
志歩「あ…また何か落ちてる…」
奏「これ…わんだほい☆ハンマー3号…」
奏「2号より大きいね…」
みのり「3号って……」
志歩「犯人は絶対フェニーくんだよ…」
奏「でも…フェニーくんって3階で目撃されたばっかりだよね…?」
奏「なんで保健室に…瞬間移動でもしたの?」
志歩「それはまた後で…まずはこれをみんなに知らせないと…」
奏「……そうだね」
志歩「じゃあ行こうか…」
みのり「…………」
奏「花里さん…大丈夫?」
みのり「あ、ごめんね…ちょっと気分が悪くて…」
志歩「どうしよう…ここでみのりを残すわけにもいかないし…」
奏「じゃあ、私がみんなに伝えてくる」
志歩「………」
志歩「そう、ありがとう宵崎さん」
奏「う、うん……?」
---
奏「不審者は3階で目撃したから…」
奏「廊下の奥……物理室かな…?」
---
奏「誰もいない…?」
奏「気配はあるんだけどな…」
奏「……あっちから…?」
---
奏「……え?」
奏「な、なんで……」
杏「…………」
奏「白石、さん…?」
類「………」
穂波「………」
えむ「………」
奏「え…鳳さん…!?」
司「すまない、えむは大丈夫だ…」
司「本来の姿に戻ってから血を見てしまってな…気絶したんだ」
遥「起こそうとしても起きなくて…」
奏「そうなんだ…」
奏「…またハンマー…こっちは4号…」
奏「3号より大きいし…やっぱりフェニーくんが…?」
愛莉「でも…どうして4号なのかしら…?」
奏「え?」
愛莉「ほら、最初に日野森さんが襲われた時は1号で…」
愛莉「次に星乃さん…その時は2号…」
愛莉「これは4号…3号はどこなの…?」
奏「あ………」
司「何か知ってるのか!?」
奏「う、うん…えっと、その…」
奏「………星乃さんも…殺されちゃって…」
穂波「え…?」
穂波「一歌ちゃんが…!?本当なんですか…!?」
奏「うん…」
絵名「確かめに行こ!」
---
志歩「あ…宵崎さん…!」
奏「え、日野森さん…?保健室に居たはずじゃ…」
志歩「それが…」
遥「聞いたよ…一歌が殺されたって…」
志歩「そうなんだけど…大変なの…」
奏「な、何があったの…?」
志歩「消えたの…一歌が消えたんだよ…」
冬弥「え…?」
類「消えた…?」
愛莉「とにかく、保健室行きましょう!」
---
奏「……!ほんとだ…消えてる…」
みのり「………」
みのり「志歩ちゃんと…トイレに行ってて…」
みのり「でも目を離したのって…ほんの1分くらいだよ…」
みのり「それで…戻ってきたら…」
志歩「犯人の仕業だろうね…」
志歩「まるで楽しんでるみたい…」
志歩「このままだと全員殺される…」
志歩「一歌達みたいに殺される…」
絵名「なんで…?死体が、消えた…?」
類「2件の殺人の上、死体まで消えるとは…」
みのり「え?に、2件の殺人って何…?」
遥「…杏も殺されてた。3階の物理室で…」
みのり「な、なんで…そんなこと…嫌だよ…!!」
遥「みのり…落ち着いて…」
みのり「殺される…みんな殺されちゃう…!!」
類「では…次はえむくんかな?」
奏「え、な、なんで…」
愛莉「あ…えむちゃん、物理室で気絶したままだわ!」
志歩「置いてきたの…!?」
穂波「気絶してて起きなかったから…」
奏「早く戻らないと…!」
---
えむ「………」
奏「鳳さん…!」
穂波「よかった…」
遥「あれ……?」
司「死体が…消えている…」
みのり「え…どういうこと…?」
絵名「杏ちゃんの死体が消えてる…」
類「…消えているんじゃない…犯人が隠したんだよ…」
奏「なんで隠す必要が…」
みのり「早くしないと…!みんな殺されちゃうよ…!!」
遥「みのり、思い出して…」
遥「最初に一歌の叫び声が上がった後、ここにいるみんなは3階に行ったよね?」
冬弥「その後二手に別れたんだよな…」
遥「今だって…杏の死体が消えた時もみんな保健室にいた…」
遥「だから犯行が可能なのは…ここに居ない暁山さんか雫…」
奏「ちょっとまって…瑞希は食堂にいたんだよ…?」
絵名「そうだね…」
みのり「し、雫ちゃんが犯人なの…?」
司「だが、もう殺人は起きないだろう!」
司「校則にも書いてあったじゃないか!」
冬弥「そうですね、同一のクロが殺せるのは2人まで…」
穂波「じゃあ…安心して死体を探せますね…」
志歩「じゃあ手分けしようか」
みのり「でも……」
類「もう殺人は起きないんだよ?」
みのり「うぅ…そうだけど…」
遥「大丈夫、私がいるからね」
みのり「遥ちゃん…ありがとう…!」
---
奏「やっぱりどこにもいない…なんで……?」
奏「次は…美術室か…」
ガチャッ
奏「あれ…みんな?」
穂波「あ、宵崎さん…」
絵名「奏!ここの部屋に…」
奏「ここに…2人の死体が…?」
奏「美術倉庫……」
---
奏「……う…血の匂いが…」
ぴーんぽーんぱーんぽーん
モノクマ「死体が発見されました!」
モノクマ「てわけで、ザ・モノクマファイル3を配りまーす!」
類「あとは犯人を見つけるだけだね」
みのり「ちょっと…待ってよ…」
みのり「なんでそんな冷静でいられるんですか…!?」
みのり「死んじゃったんですよ…2人はもう返ってこないんですよ…!!」
みのり「酷いよこんなの…誰がこんなこと…」
奏「…………」
これはフィクションじゃないから
この世界はフィクションなんかじゃない
受け止めなければいけない現実だから……
一歌「………」
一歌「ん………」
奏「え…!?生き返っ…!?」
一歌「ここ…どこ…?頭痛い…」
遥「大丈夫!?しっかりして、!」
一歌「あぁ……思い出したよ……」
穂波「一歌ちゃん!頑張って…!」
一歌「私はみんなと出会う前から…出会っていたんだね…」
絵名「記憶が混在してる…もうダメかもしれない…」
みのり「一歌ちゃん教えて…!誰にやられたの…!?」
みのり「誰に襲われたの!?」
みのり「犯人は…誰なの…?」
一歌「はん…にん?」
一歌「えっと……」
一歌「し…から始ま……」
一歌「………」
志歩「し…から始まる人…」
遥「その中で今アリバイがないのは雫だよね…」
愛莉「ちょっと…雫が人殺しなんてできるわけ…ッ」
みのり「ほんとに…雫ちゃんなの…?」
司「まだ決まったわけじゃないんだ!証拠集めをするとしよう…」
志歩「そう……ですね…」
捜査
奏「えっと…まずはモノクマファイルの確認から…」
被害者は星乃一歌と白石杏
両方とも致命傷は頭部の殴打
それぞれ似たような凶器で殺されたと思われる
奏「……え?これだけ…?」
穂波「なんか変ですね…情報量が今までより少ない気がします…」
志歩「大丈夫でしょ、今回の事件は私たちの目の前で起きたんだし」
遥「それもそうだね…」
司「なぁ、一つ聞いていいか?」
司「暁山のことなんだが…」
絵名「瑞希がどうかした?」
司「確かに暁山にはアリバイがある…」
司「だが、単独犯ではなく共犯という可能性はないだろうか…?」
奏「共犯…か……」
モノクマ「なになにー?なんの話ー?」
愛莉「何しにきたのよ…」
モノクマ「えー?せっかく質問に答えようと思ったんだけどなぁ…」
みのり「質問…?」
モノクマ「前にも言ったと思うけど、共犯者になったとしてもお得感ぜろぱーせんと!!」
冬弥「じゃあ今回も共犯の可能性は無いということか…?」
モノクマ「そこまでは答えられませーん!」
モノクマ「でも、いくら殺人を手伝ったとしても!卒業できるクロは1人だけってこと!」
モノクマ「この際だからはっきり言うけど、」
モノクマ「オマエラが学級裁判で見つけ出すのは…」
モノクマ「殺人計画を作り上げ、それを実行した真のクロのみです!」
奏「真のクロ……」
モノクマ「じゃ!ばいばーい!」
奏「クロは1人だけ…共犯者は何も得をしない…」
奏「やっぱり瑞希は事件に関係ないと思う…」
絵名「でも…瑞希はどこ行ったの…?」
遥「わからない…とにかく捜査を始めよう」
志歩「捜査…か…犯人はお姉ちゃんで間違いないと思うけど…」
愛莉「それと…あの人も容疑者に入れておきましょ?」
愛莉「ジェノサイダー翔っていう殺人鬼…」
えむ「何それ!?怖い怖ーい!!」
穂波「わ…!?」
司「いつの間に…」
えむ「探したんだよー?目が覚めたらだーれもいなかったんだもん!」
えむ「それはそうと…そこのピンクアイドル!!」
愛莉「え、私…?」
えむ「なんであたしが犯人なの!!」
愛莉「殺人鬼だから…」
えむ「そんな理由ー?あたしにはアリバイあるんだよ?」
遥「たしかにそうだね…一歌の悲鳴を聞いた時も一緒にいたし…」
遥「東雲さんの死体が消えた時も…気絶してたし…」
えむ「それとね!あたしって計算深いんだよ!!顔バレしてる状況で人殺しなんてしないし!」
みのり「そんなことで威張らないでよ…」
志歩「それで、現場の見張りはどうするの?」
遥「じゃあ私とみのりがやるよ、それで大丈夫?」
みのり「わ、わかった…私も捜査とかできないし…」
司「わかった!では始めるとしよう!」
奏「……今回の事件…妙だな…」
奏「みんなにはアリバイもあるし…お陰で犯人は絞られるけど…」
奏「……なんとなく、簡単じゃない気がする…」
---
奏「……白石さん…」
奏「モノクマファイルによると…致命傷は頭部の殴打だけかな…」
奏「わんだほい☆ハンマーが凶器みたいだけど…」
奏「あとは…白石さんの下にビニールシートが敷いてある…」
奏「白石さんを運ぶために使ったのかな、?」
奏「床には血痕もないし…間違いない…」
---
奏「次は星乃さん…」
奏「そういえば…星乃さんの死体が最初に発見されたのは保健室なのにここは美術室…」
奏「1階と3階…結構距離もある…こんな短時間で運べるのかな…」
奏「……わからない…」
奏「星乃さんの致命傷も頭部の殴打だから…保健室にあったあのハンマーで殴られたんだよね…」
---
奏「これは…取手がないタイプの台車?」
奏「ん…腰を曲げて姿勢を低くすれば動かせるみたい…」
奏「…あれ?」
奏「これって…物理準備室にも同じものあったよね…」
奏「それにこのタイヤ…血がついてる…!」
奏「物理準備室から美術倉庫に移動して…タイヤに血がついてる台車…」
奏「……わからない…後で考えようかな…」
---
奏「壁には大小様々なハンマーが飾ってある…」
奏「でもいくつか無くなってるから…これを使ってわんだほい☆ハンマーを作ったのかな…」
奏「それに…ここのハンマーはすごく使い込まれてるみたい…」
奏「石の破片、粉…汚れてる…あれ?」
奏「このハンマーだけ水に濡れてる…?汚れてない…」
奏「誰かが水に濡らしたのかな…」
---
奏「…ねぇ神代さん…やっぱり犯人って…雫さんなのかな…」
類「…だと思うよ」
類「し…から始まっててアリバイがない人なんて、彼女しかいないからね」
奏「ですよね…でもなんでフェニーくんの着ぐるみなんか…」
類「姿さえバレなければいいと思ったんじゃないかな?」
奏「なるほど…」
類「話はそれだけかい?」
奏「あ…えっと、他にもあって…」
奏「犯人はどうやって死体を隠したのかな…って」
類「うーん…死体が見つからなければ捜査はできない…と思って隠したんじゃないかな」
奏「でも簡単に見つかったし…」
類「犯人が相当な間抜けだったかもしれないよ?」
奏「そうなのかな…」
奏「あともう一つ…なんで犯人は2人も殺したんだろう…」
類「…どういうことだい?」
奏「この学園では、殺人を犯してバレなければ卒業できるんだよね」
奏「だったら犯人は、他の人に犯行を悟られないようにするはず…」
奏「でも…2件の殺人を起こすなんて…それだけ手掛かりが増えると思うな…」
類「なるほど…少し待ってもらえるかい?」
類「…………」
類「……」
類「……あ…そういうことか…」
奏「え、?ど、どういうこと?」
類「じゃあ、また会おう宵崎さん」
奏「あ…行っちゃった…」
奏「なにか分かったみたいだったけど…」
奏「……捜査に戻ろう…」
深まる謎
みのり「あ!奏ちゃん…ちょっといい?」
奏「花里さん?どうかしたの?」
みのり「この美術倉庫なんだけど…」
みのり「杏ちゃんと一歌ちゃんの死体が消えた後、みんなで手分けして捜査するって話になったよね?」
みのり「私怖くなっちゃって…遥ちゃんと一緒にいたんだけど…」
みのり「その時、すぐにこの美術倉庫に調べに来てて…」
みのり「でも…何故か鍵がかかってて入れなかったんだよね…」
奏「…鍵?」
みのり「うん…捜査を始めた直後だったから、誰かに先を越されたはずは無いんだけど…」
奏「だとしたら…誰がやったんだろう…」
奏「今は鍵開いてるし…」
奏「…ごめんね、私じゃわからない…」
みのり「ううん!大丈夫!私も考えてみるね!」
---
奏「ドアに仕掛けは無いみたいだけど…」
奏「……美術倉庫側からしか開けれないみたいだな…」
奏「…何か引っかかるけど…花里さんが言いたいことって…」
奏「花里さん達が調べにきた時は倉庫の中に人がいて、鍵がかかっていた」
奏「その後、その人物が鍵を開けたことで中に入れた…」
奏「とすると、その人物って…?誰かに先を越されたことはないって言ってたし…」
奏「…姿を消した犯人、それとも……」
奏「被害者…?」
奏「……保健室に行ってみよう」
---
奏「日野森さんはなんの捜査をしてるの?」
志歩「捜査ってほどじゃないけど…どこかにお姉ちゃんが隠れてないか探してる」
志歩「そういう貴方は?」
奏「いろいろ調べ回ってるところだよ」
奏「特に気になってるのは、星乃さんの死体をどうやって移動させたのかな…って」
志歩「死体を移動させた方法…」
奏「星乃さんの死体が消えた時、日野森さんは保健室に残ってたんだよね?」
志歩「うん、みのりの気分が悪そうだったから付き添いで残ってたよ」
志歩「でもあまりにも気分が悪そうだったから、トイレに連れて行ったの」
奏「それで戻ってきたら…星乃さんが消えていたんだよね?」
志歩「でも目を離したのはほんの1分程度…」
奏「でも…犯人はたった1分で星乃さんを運んだの…?」
志歩「そうなるけど…」
奏「1分で1階から3階まで…?」
---
奏「物理準備室には…」
奏「血痕がある…車輪の跡みたいだけど…」
奏「あ…美術倉庫にあった台車のタイヤ…?」
奏「じゃあ…白石さんを台車で運ぶのはできる…」
奏「物理準備室と美術倉庫は同じ3階だから…不可能ではないよね…」
奏「…でも、星乃さんを台車で運ぶのは難しいし…」
奏「それにこのビニールシート…どこかで見たような…」
えむ「犯人がここで頑張って死体を運んだんだよね!」
えむ「でもでも!あたしはここで優雅に寝てたんだよねー!」
えむ「残念だなぁ…見たかったなぁ…」
---
類「宵崎さん、ここにいたんだね」
奏「あ…神代さん…」
類「さっき言い忘れていたお礼をしようと思ってね」
類「このゲームが面白くなりそうだし…」
奏「う、うん…」
類「それと、日野森さん…雫さんの部屋に行ってみてはどうだい?」
類「これも渡しておくね」
--- 食堂に集合してね ---
奏「これ…雫さんの手書きの…」
奏「可愛らしい字だから印象に残ってたんだけど…」
類「……そのメモではっきりしたよ」
類「それは罠だ」
奏「どれが…?」
類「その話はまた今度にしようか…お礼も済んだし、僕は捜査に戻るよ」
奏「あ…また行っちゃったな…」
奏「とりあえず雫さんの部屋に行ってみよう…」
---
奏「え…鍵が開いてる…!?」
奏「中に入れるみたい…」
奏「……お邪魔します…」
ガチャッ
奏「わ…すごく綺麗な部屋…」
奏「ここにも雫さんはいないし…」
奏「…調べても怒られない…よね?」
奏「……このダンボールの中は…」
奏「………え…??」
奏「…フェニーくんの……設計図…??」
奏「え、あ、あの着ぐるみって作れるんだ…」
奏「プラスチックとか…いろんな材料があるな…」
奏「これが雫さんの部屋にあるってことはやっぱり…」
奏「………そんなわけないよね…」
奏「あれ…?この設計図…なんか字が……」
---
司「!宵崎さん!大変なんだ!」
奏「え?天馬さん…?」
司「暁山が見つかったんだ!!」
奏「瑞希が…!?無事なの…!?」
司「あ、嗚呼!暁山は無事なんだが、それだけじゃないんだ…」
司「フェニーくんも見つかった!」
奏「え…!?」
司「…の衣装を着た雫が見つかったぞ!」
奏「わ、わかった…どこで?」
司「2階のプールだ!早くついてこい!」
奏「一気に2人も見つかるなんて…」
奏「…早く行かないと…!」
不審者発見
奏「あ…瑞希…!」
瑞希「………」
奏「よかった…それに…」
雫「はぁ…大変な目にあったわぁ…」
奏「えっと…雫さん?」
瑞希「ボクが見つけたんだよ〜プールサイドのロッカーにすっぽりはまってた!」
雫「瑞希ちゃん、ごめんなさいね…」
瑞希「大丈夫だよ!」
奏「み、瑞希はどこにいたの…?心配してたんだよ…」
瑞希「あはは〜…ごめんごめん!」
瑞希「ちょっと調べ物をしてたんだよね〜」
奏「調べ物…?」
瑞希「…ううん、今はなんでもないよ」
奏「なんでもないって…」
瑞希「ナン・デモ・ナイ」
瑞希「そんなことより…」
奏「いやいや……」
瑞希はわかってるの…?
黒幕の内通者に疑われてたのに…
瑞希「まずは雫ちゃんから事情を説明をしてもらおうかな〜」
瑞希「なんでそんな格好してるの?」
雫「それが…私にも分からなくて…」
雫「いつのまにか眠っていて…目が覚めたらこんなことに…」
絵名「とりあえず…それ脱いだら?」
雫「脱ぎたいのだけど、脱げないのよ…」
志歩「自分で作って自分で脱げないものを作らないでほしい…」
雫「わ、私は作ってないわよ…?」
瑞希「背中の留め具のせいで脱げないみたいだね…」
奏「かなりがっちりしてるね…」
瑞希「手伝ってあげよう!」
愛莉「そ、そうね…」
雫「やっと解放されたわ…」
遥「それにしても…この着ぐるみ、雫専用になってるね?」
志歩「ということは、お姉ちゃん以外は着れないんだね」
雫「し、しぃちゃん?ちょっとまって…」
志歩「とぼけても無駄だよ…お姉ちゃんの部屋には設計図があったからね」
志歩「証拠もあるんだから、言い逃れはできないよ」
類「それなら僕も見たよ」
奏「私も…」
みのり「じゃ、じゃあ…みんなを襲ったのって…雫ちゃん…?」
志歩「縛った方がいいんじゃない?」
奏「えっと…それはやりすぎなんじゃ…」
雫「わ、私はほんとに何もやってないのよ…」
瑞希「確かに容疑者だけど…チャンスは与えてあげよう?」
雫「設計図とか襲ったとか…ど、どういうことなの…?」
みのり「でも…証拠だって揃ってるんだし…」
雫「ほんとに違うのよ…私のフリした誰かなんじゃ…」
絵名「でも…これは雫以外着れないんだよ…?」
愛莉「それは…着てみれば分かるんじゃないかしら?」
絵名「わかったよ…着てみる…」
奏「あ……」
絵名「ほら…!ちょっと隙間があるよ…それに…」
絵名「視界が悪すぎる…足元見えないし!よくこんなの着て歩き回ったね…」
絵名「明らかな設計ミスじゃん!」
雫「設計ミスなんて酷いわね…」
志歩「え?」
雫「違うのよ…い、今のは勢いが余って…」
絵名「やっぱりこれを着れるのは雫だけだよ…」
雫「私は…ちが……」
絵名「それに事件が起きた時…アリバイがないのは雫だけ…」
雫「ほんとに…ちがう…」
雫「……話を聞いてる限り…誰か殺されてしまったみたいだけれど…」
雫「くわしく教えてくれないかしら…?」
奏「……星乃さんと…白石さんが殺されたよ…」
雫「嘘…2人も殺されたの…?」
絵名「自分で殺したんじゃないの?」
雫「だ、だから…違うのよ…」
雫「そうだわ…あのメモ…」
奏「メモ?」
雫「えぇ、昨日の夜に…私のドアの隙間にメモが挟まってたのよね…」
雫「そこには『抜け穴らしき穴を見つけた。外が見えるからここから出られるかも』」
雫「『モノクマに勘付かれるとまずいから、みんなに内緒で深夜1時に娯楽室に集合』」
雫「って書いてあったのよ…でも娯楽室に行った途端、急に眠くなって…」
雫「きっと薬か何かで眠らされたのよ…」
絵名「そんなわけ…」
瑞希「いや、あり得なくはないよ」
瑞希「保健室には睡眠薬らしきものもあったし…」
絵名「え…そ、そうなの…?」
雫「だから私は…はめられたのよ…!」
雫「私は誰かに騙されてしまったの…」
志歩「それ引っかかるのお姉ちゃんくらいじゃ…」
絵名「なんか嘘っぽいけど…」
穂波「じゃあ…そのメモはありますか?」
雫「え、えぇ!確かポケットの中に…」
雫「…………」
雫「無くしたみたいね…」
志歩「はいはい…」
雫「ほ、ほんとなのよ?」
遥「うーん…メモが無いと信じられないな…」
愛莉「大丈夫よ雫!私は信じるわ!」
雫「ありがとう愛莉ちゃん…」
類「では、そろそろ捜査に戻ろうか、学級裁判まで時間もないからね」
志歩「犯人なんて…決まってるでしょ…」
志歩「なんで…?お姉ちゃん…なんで2人も殺したの…?」
雫「だ、だから私は…」
絵名「モノクマが言ってたお金の為…?」
志歩「とにかく、縛られないだけマシだと思ってよ…」
奏「えっと…雫さんはメモを探してきたら?」
雫「そ、そうね!行ってくるわ!」
遥「私も見張りに戻らないと…」
みのり「えむちゃん…ジェノサイダー翔に頼んでるんだよね」
みのり「心配だから早く行こう!遥ちゃん!」
遥「うん…そうだね」
---
瑞希「奏、ちょっといい?」
奏「ん…どうしたの?」
瑞希「捜査を手伝ってほしいんだ。ボクはみんなより出遅れたみたいだし…」
奏「いいけど…一つ約束してほしい」
奏「瑞希が姿を消した理由…教えてくれないかな」
瑞希「ごめん」
奏「即答…」
瑞希「とにかく!手伝ってほしいの。いいよね?」
奏「わ、わかった…」
瑞希「流石奏ー!ありがとう!」
捜査再開
瑞希「ねぇ奏、まずは死体が見たいな」
奏「死体が見たいって…」
瑞希「死体は嘘をつかない。生きてる人より確かな真実を教えてくれる…」
瑞希「でしょ?」
奏「でしょって言われても…」
瑞希「とにかく急ごう、早くしないと学級裁判が始まっちゃうよ?」
奏「……そうだね」
瑞希「それじゃあ行こっか」
---
瑞希「……一歌ちゃん…杏…」
一瞬だけ、瑞希の表情が強張った気がする…
でもほんとに一瞬だけで…
瑞希「…始めようか」
なんの迷いもなく死体に触れてるのすごいな…
瑞希「……ねぇ奏、早速見つけたよ」
奏「え、な、何を見つけたの…?」
瑞希「杏が左腕に時計をつけてるのは知ってる?」
奏「うん…覚えてるよ」
瑞希「その腕時計が壊れてるの…ほら、針が動かなくなってるよね?」
瑞希「おそらく、誰かと争った時に壊れたんだろうね…」
瑞希「それに、針は6時を過ぎたところで止まってるよ」
奏「つまり…その時計は6時過ぎに壊れたってことだよね」
瑞希「うん…でも昨日の夜…杏の時計は壊れてなかったと思う…」
奏「昨日アルターエゴが無くなった時…白石さんは腕時計を見てたからね…」
奏「じゃあこの時計が壊れたのって…今朝の6時?」
瑞希「そうなるね…あとこれも気にならない?杏の左手…」
奏「左手…あ、何か握ってるね…」
瑞希「取ってみようか…」
奏「これって…紙の切れ端?」
奏「手掛かりにはならなそう…」
瑞希「いや、それはどうかな?」
奏「え…?」
瑞希「ほら、次は一歌ちゃんの死体を調べるよ」
奏「う、うん…」
奏「瑞希、どう?何か分かりそう…?」
瑞希「うん、結構手掛かりがあるね」
瑞希「まずは…これ」
奏「…丸められた紙…?」
瑞希「一歌ちゃんのポケットに入ってたよ。メモ書きみたいだね」
--- 抜け穴らしき穴を見つけた ---
--- 外が見えるからここから出られるかも ---
--- モノクマに勘づかれるとまずいから、みんなに内緒で早朝6時に物理準備室に集合 ---
瑞希「…なんか聞いたことあるよね?」
奏「あ…雫さんが言ってたのと同じ…」
奏「やっぱり雫さんが言ってたのって本当だったんだ…」
瑞希「でも全く同じではないね…時間帯と集合場所が違う…」
瑞希「雫ちゃんの話だと、彼女は深夜1時に呼び出されてたよね」
瑞希「だけど…このメモには早朝6時って書いてある…」
瑞希「それに、一歌ちゃんが持ってたからって、一歌ちゃんの物だと限らない…」
奏「え…なんで?」
瑞希「そのメモ、右端の部分がちぎられてるでしょ?」
瑞希「そこに重要な意味があるはず…」
奏「重要な意味…」
瑞希「よく考えてみて、そもそも一歌ちゃんは…どうして紙の切れ端を大切に握っていたのかな?」
重要な物
奏「どうしてって…わからないけど…」
瑞希「一歌ちゃんが握ってた時はただの切れ端じゃなかったかもよ?」
瑞希「もっと重要な物だったと思うな〜…」
瑞希「…どうすれば重要な物が切れ端になるのか…そこに答えがあるはずだよ」
瑞希「それとついでに言っておくけど…」
瑞希「殺された2人は電子生徒手帳を持っていたよ」
奏「つまり…電子生徒手帳は今回の事件には関係ないってことだね」
瑞希「ううん、ボクは『この殺人のトリックには関係してない』って言っただけだよ」
瑞希「もしかしたら必要になる時が来るかもしれない…」
奏「電子生徒手帳が必要になる時…か」
奏「よくわからないけど…考えておこうかな」
ピーンポーンパーンポーン…
モノクマ「楽しいなっ!楽しいなっ!」
モノクマ「楽しい楽しい学級裁判がーーーー!!!!」
モノクマ「始まるぞー!!!」
モノクマ「学級裁判…それは花火のような一瞬のキラメキ…生と死のぶつかり合いが生む、魂の栄光…」
モノクマ「と!いうわけで!!オマエラはいつもの場所に集合!!」
モノクマ「またあとでね!」
瑞希「……残念だけど、ここまでみたい」
奏「………」
瑞希「…頑張ろうね、奏」
瑞希「じゃあ行こうか…」
---
モノクマ「こんちゃっす!!×2」
奏「2体…!?」
モノクマ「増えたんじゃない、それは幻…」
モノクマ「高速移動を繰り返すことにより、分身したように見えるのだ!」
モノクマ「くっくっく…どっちが本物のモノクマかわかるかな!?」
瑞希「………もうエレベーター乗っていいー?」
モノクマ「ノリが悪いなぁ…×2」
類「早く始めてくれないかい?」
モノクマ「はいはい、わかったよ…」
モノクマ「じゃ、正面のエレベーターに乗ってくださーい!」
司「では行くとするか…」
雫「ま、まって…まだ心の準備が…」
絵名「………」
雫「私は犯人じゃないのよ…」
志歩「それで、メモはあったの?」
雫「いや…その…」
志歩「残念だけど、犯人は決まったみたいだね」
遥「それはここで話すことじゃないと思うけど…」
類「そうだね、早く裁判場に行こうか」
奏「うん…」
奏「やらないと…2人を殺した犯人を…探さないと…」
奏「………2人も殺した犯人…」
奏「……許せない…」
学級裁判 前編
奏「………」
モノクマ「こーやって見ると結構人数減ったね〜」
絵名「あんたのせいじゃん…」
モノクマ「まぁまぁ!ちゃちゃっと始めますよ!」
モノクマ「まずは…」
絵名「犯人はもう決まってるでしょ…!」
モノクマ「おろろ…?」
志歩「一連の殺人や死体消失が起きた時のアリバイが無くて…何よりあのフェニーくん衣装で現れたお姉ちゃん…」
絵名「どう考えたって…雫が犯人だよ!」
雫「ほんとに違うのよ…」
えむ「こわーい!人殺しだね!」
雫「あなたに言われたくないわよ…」
志歩「こんな証拠だってあるんだよ…フェニーくんの設計図、衣装制作に使われた部品…」
志歩「これは全部お姉ちゃんの部屋で見つかった物だよ…」
雫「だ、だから…私はやってない…!」
雫「やってないの…やってないんだよ…!」
奏「(ほんとに雫さんが犯人なのかな…はっきりさせないと…)」
志歩「これはお姉ちゃんの部屋から見つかった物…」
志歩「この設計図や、部品の数々が物語ってるよ」
奏「それは違う…!」
奏「その設計図って、ほんとに雫さんが書いた物なの…?」
志歩「…どういうこと?」
奏「これを見てほしいんだけど…」
奏「アルターエゴが無くなった時、雫さんがみんなを食堂に集めるために使ったメモと設計図の字…」
奏「明らかに筆跡が違うよね?」
瑞希「確かに、同一人物とは思えないね…」
志歩「筆跡を使い分けただけでしょ…」
司「だが…使い分けた程度の差にしてはすごいぞ?」
雫「そもそも…筆跡を使い分けるなんて器用な真似、私にはできないわよ…」
絵名「じゃあ奏は…雫が犯人じゃないっていうの?」
類「宵崎さんだけじゃない。僕も同じ考えだよ」
奏「え…?」
みのり「じゃあ…フェニーくんの正体って誰だったのかな?」
みのり「他の誰かが、似たような別の衣装でも着てたの…?」
類「例の不審者の正体か…」
類「宵崎さん、分かるよね?」
奏「それは…雫さんだよね」
奏「あの衣装は雫さんにしか着れない物…結局、他の衣装は見つかってない…」
類「そうだね、あの不審者の正体は間違いなく彼女だ」
絵名「言ってることおかしくない?雫は犯人じゃないって言ったばっかだよ?」
類「おかしくなんてないよ」
奏「つまり…不審者の正体は雫さんだけど、犯人ではないってことだけだね」
類「そう。今回の事件の犯人は、あの不審者とは関係ないよ」
絵名「え……」
えむ「すごーい!名推理だね!」
志歩「…根拠はあるの?」
類「勿論、でもその前に…」
類「先に、白石君の死体運搬方法について…はっきりさせようか」
冬弥「白石の…運搬方法…?」
類「その際、ある道具が使われたみたいだけど…」
類「宵崎さんには分かるかな?」
奏「えっと…台車とビニールシート…だよね」
類「…説明もしてもらえるかい?」
奏「あ…う、うん…」
奏「物理準備室から消えた白石さんが美術倉庫で見つかった時…」
奏「白石さんはビニールシートに包まれてたよね?」
奏「あのビニールシートって、物理準備室にあった物と同じなんだよ…」
奏「犯人は物理準備室から白石さんの死体を運び出す時、そこにあったビニールシートを使ったんじゃないかな?」
奏「死体移動中に血痕を残さないようにね…」
愛莉「ビニールシートの件はなんとなく分かっていたけど…台車って?」
奏「最初に物理準備室で白石さんが発見された時、そこには確かに台車があったんだけど…」
奏「死体が消えた後は、台車も一緒に無くなってたんだ」
奏「その後美術倉庫で白石さんの死体が再発見された時には、死体と一緒に台車もあったんだよ」
志歩「…つまり、死体が台車によって運ばれたって言いたいんだね?」
志歩「でもそれ、貴方の思い違いじゃないの?」
奏「え…?」
志歩「最初に物理準備室で白石さんの死体を見つけた時、そこに台車はあったの?」
志歩「そもそもあの台車は、美術室の彫刻を乗せる為の物…」
志歩「それが物理準備室にあるなんて、おかしいよね?」
志歩「本当は最初から美術倉庫にあった物を、移動したと勘違いしただけじゃない?」
類「おや…言われてしまったね宵崎さん…さて、どうする?」
志歩「大丈夫だよ宵崎さん、貴方には誰も期待してないから。」
志歩「貴方が勘違いキャラだって事は、みんな知ってるからね」
奏「勘違いキャラ…とか言われた事ないけど…」
奏「台車が移動した証拠はあるよ」
奏「私が美術倉庫で台車を見つけた時、そのタイヤには血痕が付着してたんだけど…」
奏「それと同じタイヤの跡が、物理準備室の血溜まりにも残ってたんだよ」
奏「きっと犯人は…物理準備室から死体を運び出す時に、誤って台車のタイヤに血をつけてしまって…」
奏「それをそのまま…美術倉庫まで運んできてしまったんだよ」
奏「これが根拠…どうかな…?」
志歩「…………」
奏「(無反応…)」
類「さて、そろそろ本題に戻ろうか」
みのり「そうだよ…フェニーくんが犯人じゃないなら、どんなキャラクターなの!?」
遥「えっと…キャラクターは関係ないんじゃ…」
類「では話そうか…例の不審者が事件の犯人では無いという証拠をね」
類「それは…白石君の死体運搬の流れを振り返ればすぐに見えてくるはずだよ」
奏「(どういう意味なんだろう…)」
類「まず犯人は、物理準備室で白石君を殺して…その死体を運んだんだよね?」
司「死体をビニールシートで包んで、それを台車に乗せて運んだんだな!」
類「うん、でも…あの台車には取っ手が無かったはずだよ」
絵名「…だ、だけど…取っ手が無くても、腰を屈めた体制にすれば使えるんじゃ…」
奏「確かに腰を屈めて姿勢を低くすれば、取っ手のない台車でも押せたかもしれないけど…」
奏「でも、フェニーくんの衣装では難しいと思う…いや出来ないと思うよ」
奏「絵名も着たから分かると思うんだけど…」
絵名「あ…そうだった…」
遥「腰を曲げられないとなると、取っ手のない台車を押すのは難しそうだね…」
志歩「じゃあ、足で蹴って台車を転がすのはどう?」
奏「足元が全く見えないんだよ…?そんな状態で…台車を蹴って転がせれるのかな…」
えむ「うんうん!!足元が見えないなら出来ないよ!よく分からないけどね!」
愛莉「それにあの衣装だと…ビニールシートで包むっていう細かい作業も難しそうね…」
みのり「んー…死体を運ぶ時だけ、その衣装を脱ぐとかは出来ないの?」
奏「ううん…あれは自力で着脱出来なかったんだよ…」
絵名「雫の嘘じゃなくて…?」
雫「違うよ…!」
奏「自力で脱げるなら…あの格好のままみんなの前に現れないと思う…」
奏「あんなの、自分から疑ってくれって言ってるようなものだし…」
絵名「じゃあ本当なの?フェニーくんが台車を動かせなかったのって…」
穂波「つまり、台車で死体を運んだ犯人は…フェニーくんを着ていた雫さんじゃないんだね…」
志歩「いや、ちょっと待ってよ…」
志歩「忘れたの?私が撮った画像の事…」
志歩「みんなも見たでしょ?一歌が不審者によって連れ去られてる所…」
志歩「あの不審者が犯人じゃないなら、あれは一体なんだったの?」
志歩「それに、殺された一歌も言ってたよ」
志歩「フェニーくんにやられた…ってね」
志歩「だから…やっぱりお姉ちゃんが犯人だよ…」
絵名「そ、そうだよね…やっぱそうだよね…!」
雫「ちょっと、ま、まって…!」
瑞希「結論を出すのはまだ早いよ!」
瑞希「決めるのはいつでもできる…その前に、他の可能性を話し合ってみる位はしておいた方がいいんじゃない?」
瑞希「1つの視点に囚われるより、様々な視点から見た方が…真実に近付ける場合もあるはずだよ!」
穂波「でも、具体的にどうすればいいんでしょうか…」
瑞希「一連の事件を最初から振り返ってみようよ!そこから新しい事実が見えるかもしれない…!」
えむ「えー!?めんどくさーい!!」
遥「で、でも…私達の命がかかってるから、多少の面倒は我慢しよう…?」
愛莉「じゃあ…もう一度振り返ってみましょうか…」
愛莉「まずは今朝の事ね…今日食堂に集まったのは…」
愛莉「穂波ちゃん、みのり、遥、私、青柳さん、天馬さん、絵名、瑞希…だけだったわね」
冬弥「いくら待っても来なかったから、俺達は他の人達を探すことにしたんだよな」
司「それが、8時頃の事だったな!」
絵名「そこで手分けした直後、瑞希が消えたんだよね…」
穂波「その後…雫さん以外のモモジャンの皆が、志歩ちゃんを見つけたんです」
愛莉「私は慌ててみんなを呼んできたのよね」
志歩「私は不審者に襲われてから…1時間ほど気を失ってた」
志歩「つまり、私が襲われたのはみんなに発見される1時間ほど前…7時過ぎだよ」
絵名「その時…志歩ちゃんが撮った画像によって、その不審者がフェニーくんだって事がわかったんだよね」
みのり「しかも、そのフェニーくんに一歌ちゃんが連れ去られてるって事も判明したんだよ…」
司「不審者の捜索を始めた俺達は…その後えむ、類と合流して…その後2階の図書室で傷を負った一歌を見つけたんだよな」
司「それで俺達は、傷付いた一歌を1階の保健室に連れていき、再び不審者の捜索を始めたんだ!」
司「そして、保健室から出た直後…志歩の目撃証言を聞いて、手分けして2階を捜索する事になって…」
奏「そしたらその直後…」
志歩「今度は3階で不審者の姿を見た…すぐに大声を上げて、みんなに知らせたよ」
奏「そしたら今度は、星乃さんの悲鳴が聞こえて…私達はまた二手に別れた…」
みのり「私と奏ちゃん、志歩ちゃんは保健室に戻って…他のみんなが3階で不審者を追ったんだよね…」
奏「そして、私は戻った保健室で…星乃さんの死体を発見して…」
奏「そこで死体発見アナウンスが流れるのを聞いたの…それをみんなに伝える為に、日野森さんと花里さんを保健室に残して…私は3階に行った」
類「でも、その時僕達は3階の物理準備室で白石くんの死体を発見したんだったね」
類「白石君と星乃さんの死体が発見されたのは、ほぼ同時だったと思うよ」
類「僕も、白石君の死体を発見した直後…あのアナウンスが流れるのを聞いたからね」
奏「それで私は3階にいた人達に、星乃さんが殺されてた事を言ったの」
奏「そして私達は、一緒に保健室に戻ることにしたんだけど…」
奏「物理準備室を出た直後に日野森さんから星乃さんの死体が消えたって知らされて…」
奏「保健室に行ったら、本当に星乃さんの死体がいなくなっていた…」
遥「その後、気絶してた鳳さんを置き去りにしていたのを思い出して、また物理準備室に戻ったんだけど…」
穂波「今度は、白石さんの死体も消えてたんだよね…」
絵名「私達はすぐに、消えた2人の死体の捜索に取り掛かったの」
絵名「そしてしばらくして…」
奏「死体を発見したと聞いた私達は、美術倉庫に行った…」
司「そこで、消えていた2つの死体を再発見したんだな…」
奏「これが…一連の事件の流れだよ」
瑞希「なるほど…かなり複雑な事件みたいだね」
奏「じゃあ、どうするの…?」
瑞希「これは連続した事件として、じゃなくて…それぞれを別々の事件として考えてみよう!」
瑞希「そして、そこからこの事件の矛盾点を見つけるんだ!」
奏「それぞれを別の事件として…か…」
奏「(この事件の矛盾点…絶対に見つけてみせる…)」
学級裁判 中編
瑞希「まずは杏からだね」
瑞希「そもそも、杏が殺されたのは一歌ちゃんより先だったのか、後だったのか…」
絵名「2人が殺された順番は…わんだほい☆ハンマーが証明してるじゃん!」
奏「いや、ハンマーの順番が殺された順番とは限らない…」
奏「と言うより、それ自体が犯人の偽装工作だと思うよ」
愛莉「あのハンマーの番号が犯人の偽装工作という事は…」
愛莉「実際に殺された順番は、白石さんが先で、星乃さんが後という事かしら?」
類「その根拠はあるのかい?」
奏「殺された白石さんの腕時計だよ」
奏「針が6時過ぎを指した状態で壊れてるよね?」
瑞希「おそらく、犯人に襲われた時に壊れたんだろうね。だって昨日の晩見た時には…」
瑞希「しかも、昨日の夜の時点で壊れていなかったとなると…」
瑞希「杏が襲われたのは、今朝の6時過ぎという事で間違いない」
奏「つまり白石さんは、その時刻に殺されたんだよ」
遥「だけど、朝の6時過ぎとなると…一歌が殺されたのよりずっと前だよ…」
奏「それに、最初に日野森さんが襲われた、朝の7時過ぎよりもね…」
瑞希「そう…杏の殺害は、どの事件よりも早く起きていたんだよ」
奏「それを、私達は勘違いしてた…」
奏「あのハンマーのせいで、事件が起きた順番を誤認していたんだよ…」
類「犯人がわざわざ凶器に番号を振ったのも、凶器を徐々に大きくしていったのも…」
類「事件がハンマーの番号通りに行われてると、誤認させる為だったという訳だったんだね」
瑞希「しかも、杏の殺害時刻が朝6時過ぎだとすると…杏の殺害時には全員のアリバイが適用されなくなる」
瑞希「だって、彼女の事件が起きたのは、ボク達が食堂で合流するより前って事になるんだからね」
遥「確かに、杏の殺人に関してはそうかもしれないけど…」
遥「一歌が殺された時は、私達全員にアリバイがあるよ」
みのり「そっか!確か天馬さんが殺された時って…」
みのり「保健室から一歌ちゃんの悲鳴が聞こえた時、雫ちゃんと瑞希ちゃん以外は全員一緒にいたんだったよね!」
みのり「その後、みんなで保健室に駆け付けた所で…一歌ちゃんの死体を発見したんだよ…!」
えむ「ほんとだ!アリバイがあるねー!」
雫「分かったわ!悲鳴をラジカセに録っておいて、それを時間差で流したのよ…!」
絵名「ラジカセなんかどこにあるの…?」
雫「それは…知らないけれど…」
絵名「適当な事言わないでよ!」
司「と、とにかく…一歌の悲鳴が聞こえた時は、オレ達にはアリバイがあったんだ!」
司「だから、あの場所に居たオレ達は…一歌の殺人は不可能になるな!」
志歩「不可能なのは一歌の殺害だけじゃない…その後の死体消失の件もそうだよ」
志歩「保健室から一歌の死体が消えた時…私とみのりは、一緒にトイレに居たし…他のみんなも物理準備室に居たんだよね?」
志歩「それに、物理準備室から死体が消えた時もそうだった…」
志歩「あの時、私達は一歌の死体消失の件で全員、保健室に集まってる」
えむ「まぁあたしは、ずーーっと物理準備室でバタンキューだったけどね☆」
雫「じ、じゃあ…ジェノサイダーなら、絵名の死体を運べたんじゃないのかしら?」
類「白石君の死体運搬は可能でも、保健室に居た星乃さんの運搬は不可能だよ」
類「星乃さんの死体が無くなった時も、えむくんは物理準備室で倒れていたからね」
えむ「まぁ…どっちも殺ってませんけどね!!」
冬弥「つまり、星乃さんの殺害も…その後の2人の死体消失も俺達には不可能だったんですね」
志歩「逆にそれらが可能なのは、姿を隠していたお姉ちゃんか暁山さんだけだよ」
奏「瑞希…どうするの…?」
瑞希「このまま"誰が"やったかを話し合っても話が堂々巡りするだけだね…」
瑞希「じゃあ"誰が"じゃなくて、"どうやって"で考えてみようか」
瑞希「特に一歌ちゃんの死体運搬については話し合う必要がありそうだからね」
奏「そうなんだよね…いくら調べても、星乃さんの死体の運んだ方法が分からなかった…」
奏「しかも日野森さんの証言によると…」
奏「星乃さんの死体は、日野森さんと花里さんが目を離したほんの1分程度の間で消えたんだよね」
奏「でもあんな短い間で…1階の保健室から3階の美術倉庫まで運べるかな…?」
穂波「そんなの不可能ですよね…」
瑞希「それを可能にする方法がある…と言ったら?」
司「なに!?あるのか!?」
瑞希「うん…死体自身に移動してもらえばいいんだよ!」
奏「え……?」
愛莉「それは…死体が勝手に動いたってことかしら…?」
絵名「ゆ、幽霊…!?」
類「いや、恐らく瑞希が言ってるのは…」
類「死んだと思っていた星乃さんが…実は生きていた可能性があるって事じゃないかな?」
みのり「い、生きていた…!?」
遥「一歌は運ばれたんじゃなくて…自分の足で動いたって事…?」
愛莉「じゃあ…あの死体はなんだったのよ…?」
類「死んだフリ…になるね」
志歩「まってよ…そんなのあり得ない…」
奏「星乃さんが生きてた可能性…
奏「そんなの…ほんとにあるの…?」
穂波「最初に保健室で見つけた時の一歌ちゃんは、生きてた可能性があるってことだよね…?」
志歩「そんな訳ない…一歌は間違いなく死んでたよ」
瑞希「どうしてそう断言できるの?」
志歩「暁山さんも死体発見アナウンスを聞いたでしょ?」
志歩「あれは一歌の死体を発見したから…」
奏「…あの時の死体発見アナウンスって、星乃さんの死体を発見したせいで流れた物なのかな…?」
志歩「当然だよ、一歌を発見した後に流れたアナウンスだからね」
奏「でもそれは…白石さんの死体を発見した人達も同じだったと思うよ?」
類「そうだね…僕達は白石君の死体を発見した後、あのアナウンスを聞いている…」
奏「つまり、私達は勘違いしてたんだよ…」
奏「白石さんの死体発見アナウンスを、星乃さんの死体発見アナウンスだと…」
愛莉「そもそも、死体が2回見つかったら…アナウンスも2回流れるはずよね?」
志歩「モノクマが横着して、1回にまとめただけでしょ…」
類「モノクマ…その点はどうなんだい?」
モノクマ「とってもセンシティブな問題だから…詳しい事は言えませんが…」
モノクマ「そもそも死体発見アナウンスっていうのは!」
モノクマ「3人以上の人間がその死体を、最初に発見した時にだけ流れるのです!!」
雫「答えになってないわ…横着したかどうかを聞いているのに…」
類「いや、今ので十分だよ」
雫「え…?」
類「死体を“最初に発見した時にだけ”流れる…という事は…」
類「同じ死体を何度発見しても、アナウンスは流れないんだね?」
類「だとすると、あの時の死体発見アナウンスってなんだったんだろうね?」
えむ「あの時ってー?」
奏「私達は今回の一連の事件で、2回死体発見アナウンスを聞いているよね…」
奏「2回の死体発見アナウンス…」
奏「1回目は保健室と物理準備室で、同時に死体を見つけた場面だった」
奏「そして2回目…美術倉庫で2人の死体を見つけた時…」
奏「あの時はアナウンスまで気が回らなかったけど、これはモノクマの言葉と矛盾してるよ…!」
類「死体を“最初に発見された時だけ”流れるなら、死体を再発見した時に流れるはずがないからね…」
奏「じゃあやっぱり…」
奏「私達が2人の死体を再発見した時…どちらか片方の死体は、実は初めて発見された状態だったんだ…」
冬弥「つまり、最初に保健室で発見された星乃さんはまだ死んでいなくて…」
冬弥「俺達が本当に星乃さんの死体を発見したのは、美術倉庫の時だったという事だよな…」
絵名「でもさ…保健室にいた星乃さんが死んだフリをしてたなら、あの血はなんだったの?絵の具かなにか?」
瑞希「保健室の冷蔵庫に、輸血用の血液が保管されてたから…それを使ったんじゃないかな?」
瑞希「それに、一歌ちゃんが生きていたとすると…杏の死体消失にも説明が付くからね」
瑞希「誰が杏の死体を運んだのか…分かるよね、奏?」
奏「…星乃さん…だよね」
愛莉「私達が保健室に集まってる隙に、物理準備室から白石さんの死体を運んだのね…」
奏「そうすると、美術倉庫に鍵が掛かってた件にも説明が付く…」
絵名「鍵…?」
みのり「2人の死体が消えた後、みんなはすぐに2人を探したでしょ?」
みのり「その時、私は遥ちゃんと真っ先に美術室に行ったんだけど…」
遥「そしたら、美術倉庫に鍵が掛かってたんだよね…」
司「それに美術倉庫のドアの鍵って…倉庫側しか掛けられない造りになってるんだよな…」
絵名「つまり…みのりちゃん達が美術倉庫に行った時…」
瑞希「その中には、誰かいた…という事になるね」
愛莉「それって…白石さんの死体を運んだ後の星乃さん…よね?」
瑞希「そう。一歌ちゃんは死んだフリをする事でみんなを欺き…その隙に、杏の死体を美術倉庫に運んだんだよ」
奏「つまり星乃さんは…単なる被害者じゃなく、加害者として事件に関与していた…」
穂波「そんな…信じられないです…」
瑞希「信じられないなら…もう1つの根拠を見せようか?」
雫「まだあるのね…」
瑞希「うん、一歌ちゃんが事件に関与していた事を示す…最大の根拠が残ってるよ」
キリ悪いですが長くなったので終わります
もうすぐ学級裁判も終盤…
楽しみにしていてください
学級裁判 後編
瑞希「奏だったら分かるよね?一歌ちゃんが、被害者の杏から取った物だよ」
奏「瑞希が言ってるのは…星乃さんが持ってたメモの事だよね…」
愛莉「メモ…?」
奏「星乃さんのポケットに入ってたんだよ」
奏「『抜け穴らしき穴を見つけた。外が見えるからここから出られるかも』」
奏「『モノクマに勘付かれるとまずいから、みんなに内緒で早朝6時に物理準備室に集合』」
雫「それ…私のメモと同じだわ…!」
雫「あら…?でも微妙に違うわね…私が受け取ったメモだと…」
雫「『モノクマに勘付かれるとまずいから、みんなに内緒で深夜1時に娯楽室に集合』」
司「む…時間と場所が違うな」
奏「そう…星乃さんが持ってたメモと、雫さんが受け取ったメモは全く別なんだよ」
雫「全く…別…?」
奏「つまり、雫さんと同じように犯人に呼び出された人がもう1人いる…」
奏「それが…白石さんだよ」
えむ「はいはーーい!!異議あり!」
えむ「よくわかんないけどー、そのメモって一歌ちゃんが持ってたんだよね?」
えむ「だったらそのメモで呼び出されたのも、杏ちゃんじゃなくて一歌ちゃんでしょーが!」
奏「(このメモで呼び出されたのは星乃さんじゃない…それを証明しないと…)」
えむ「だから!そのメモは一歌ちゃんが持ってたんでしょ?」
えむ「じゃあ呼び出されたのも一歌ちゃんだよ!それで決まり!!」
瑞希「いや、メモの内容を思い出してみて…」
瑞希「メモにあった集合時間は何時だった?」
愛莉「早朝6時よね?」
えむ「何時に呼び出されても杏ちゃんには関係ないよ!!」
奏「いや、関係あると思うよ…」
えむ「は?かなでん、頭大丈夫ー?」
奏「………」
奏「……このメモの呼び出し時間は早朝6時、白石さんが殺された時間と同じだよ」
瑞希「杏の左腕にある腕時計がそれを示しているね」
奏「それだけじゃない、集合場所も…」
穂波「あ…物理準備室って、白石さんが殺されてた場所ですね…」
奏「つまり白石さんは、このメモで指定された時間帯の、指定された場所で殺されたんだよ」
奏「これが十分な根拠じゃないかな?呼び出されたのは白石さんだという根拠…」
えむ「うんうん、なるほどなるほど〜…なるほどね!」
えむ「それなら異議なーし!きゃははっ☆」
志歩「じゃあ白石さんは…お姉ちゃんみたいに騙されたんだね」
冬弥「だが…何故星乃さんは白石が受け取ったメモを持っていたんだ?」
奏「それは…星乃さんが、死んだ白石さんから奪い取ったからじゃないかな…」
冬弥「奪い取った…?」
類「その根拠を教えてもらおうか…」
奏「死んだ白石さんの手には、小さな紙の切れ端が握られていたんだよ」
奏「これは多分…紙切れとメモを合わせると…」
奏「………ほら、星乃さんが隠し持ってたメモと一致したよ」
司「では…一歌が持っていたメモと白石が持っていた紙切れは…」
奏「そう。元は同じ1枚の紙だったんだよ」
絵名「つまり…杏ちゃんはメモを握りしめたまま死んで…星乃さんはそのメモを奪い取って…」
絵名「その時に破れた紙の切れ端だけが、杏ちゃんの手の中に残ってしまった…」
絵名「…ってことだよね?」
遥「だとすると…一歌はそのメモが重要な証拠だって知っていた事になるね…」
瑞希「それが根拠だよ。一歌ちゃんが事件に関与している事のね」
雫「なるほどね…」
みのり「じゃあ…犯人は一歌ちゃんだよ!実はまだ生きてたりして…」
奏「それは無いと思うよ…美術倉庫で発見した星乃さんは確かに死んでたからね」
奏「あの時流れた2回目のアナウンスがそれを物語ってるし…」
穂波「それなら…一歌ちゃんは誰に殺されたんですか…?」
遥「真犯人…という事だよね」
瑞希「一歌ちゃんの殺害現場は美術倉庫だと思うよ。きっと、杏の死体を運んだ後に殺されたんだろうね…」
みのり「それって…杏ちゃんの死体消失から、2人の死体が再発見するまでの間に殺されたって事だよね…」
司「その時オレ達は、手分けして消えた死体の捜査をしていたはずだ」
司「つまり…全員のアリバイが無い時間帯だな…」
愛莉「殺された時間帯もだけど…もっと気になる事があるわよ!」
志歩「気になる事…?」
愛莉「星乃さんは、どんな凶器で殺されたのかしら…?」
愛莉「だってモノクマファイルによると…2人とも同じような凶器で殺されたのよね?」
愛莉「でも3号のハンマーも4号のハンマーも…保健室と物理準備室に落ちたままだったわ…」
遥「確かに…一歌が美術倉庫で殺されたなら…」
みのり「犯人は、どっちかの部屋からハンマーを持ち出して…一歌ちゃんを殺した後、またその部屋にハンマーを戻したってことかな?」
絵名「でもそれ危険すぎない…?」
志歩「じゃあ犯人はそれらのハンマーをどうやって運んだんだろう…」
志歩「見当もつかないね」
司「1号や2号のハンマーはどうだ?」
奏「いや、あれもそれぞれの部屋に置いたままだし…人を殺せそうな威力はないと思うよ」
司「そうか…それなら…」
類「それ以外の凶器…という可能性もあるんじゃないかな?」
絵名「それ以外なんてあり得ないでしょ…2人は似たような凶器で殺されたんだよ?」
冬弥「じゃあ…星乃さんを殺す為に使われた凶器って…」
穂波「3号でも4号でも、犯人はどうやってそれらの凶器を持ち込んだのかな…」
みのり「しかも…誰にも見られずに…」
えむ「わかった!実は5号のハンマーがあったりして!!」
絵名「とりあえずはっきりしてるのは、どっちかのハンマーが凶器ってことだけ…」
奏「それは違うよ、絵名」
絵名「え…?」
奏「やっぱり凶器はわんだほい☆ハンマーじゃなくて…別の凶器だったんだよ」
雫「けれど…別の凶器なんてどこにあったのかしら?」
奏「美術倉庫のハンマー…犯人はそれを使ったんじゃないかな?」
奏「それと、美術倉庫のハンマーはどれも石の破片や砂がついていたんだけど…」
奏「その内の1つは、水で洗われて綺麗だったんだよ」
穂波「洗われていた…?」
奏「ハンマーが洗われたのは、それが星乃さんを殺した本当の凶器だから…と思うよ」
奏「きっと、ハンマーに付着した血を洗い流す為に…」
瑞希「それと、美術倉庫に掛かっていたハンマーは知ってるよね?」
瑞希「その内いくつかが歯抜けになっていたんだよ」
瑞希「だから、わんだほい☆ハンマーはここにあった物で作られたんだろうね」
司「それなら、同じような凶器という条件も一致するな!」
遥「ってことは一歌は、杏を美術倉庫まで運んだ後…その場にあったハンマーで殺されたんだね…」
絵名「それをしたのが真犯人…星乃さんと共犯で、最終的に裏切った人…」
志歩「いや、共犯っていう考えは可笑しいんじゃない?」
志歩「いくら殺人を手伝ったところで、共犯者は何も得をしない」
志歩「前もそうやって結論付けたよね?」
奏「共犯の可能性はない…確かにそうだったね」
奏「そのはずだったけど…」
奏「今回起きた事件は2つ…だから共犯もあり得るんじゃないかな」
絵名「どういうこと…?」
瑞希「共犯の可能性が考えられないのは、起きた事件が1つだった場合…」
瑞希「当然だよね。1つの事件で助かるのが1人だけなら、共犯したところで天秤作用が成立しないからね」
奏「天秤作用…?」
瑞希「その仕事と釣り合う額の報酬…つまり、共犯するだけ危険に見合った報酬…」
瑞希「殺人を手伝っても助からないなら、共犯をする意味がない」
瑞希「でもその天秤作用が成立すれば、誰かと共犯関係になる事は不可能ではないよ」
遥「2人の犯人が2つの殺人をして、互いの殺人の共犯者になるってことだね…」
瑞希「真犯人は、その計画を一歌ちゃんに持ち上げたんだよ。自分の犯行の共犯をさせる為にね」
瑞希「おそらく、最初に杏を殺したのは一歌ちゃんだと思うよ」
瑞希「先に殺人を起こさせて逃げれなくした上で、自分の計画を手伝わせたんだね」
奏「つまり今回の事件は、1人の犯人による連続殺人じゃなくて…」
奏「2人の犯人が起こした2つの事件だったんだよ」
奏「それが一連の連続殺人に見えたのは、全て犯人の偽装工作によるもの…」
奏「顔を隠した不審者・似たような凶器・謎の死体消失…」
奏「犯人はこれらの共通点を作り上げることで、一連の犯行が同一人物によって行われてると見せかけようとしてたんだよ」
愛莉「最後に共犯者を殺すことで…学級裁判で何か言われる事を防いだのね…」
遥「一歌を裏切るのも計画通りだったのかな…」
絵名「そんな計画…残酷すぎる…」
類「そうかい?よくできた計画じゃないか。共犯者の人選は別だけどね」
奏「(きっと瑞希は…今回の事件の真実に気づいていたんだよね)」
奏「(だから別の事件として考えるべき…って言ったんだ…)」
奏「(すごい…すごすぎるよ…不自然なくらい…)」
みのり「共犯者の件はわかったけど…問題は真犯人だよね…」
えむ「それが大問題だよねー!あたしはよくわかんないけど!きゃはっ☆」
奏「……今回の真犯人…」
奏「……日野森さんじゃ…ないの?」
志歩「…私が怪しいの?」
志歩「やめてよそんな冗談…」
類「冗談じゃなさそうだよ?」
志歩「………」
志歩「じゃあ…私と一歌が組んでたって言いたいんだね…」
志歩「…………そんな訳ないでしょ?誰がそんなことするの?」
類「言っておくけど、根拠もあるからね」
志歩「根拠…?」
類「今回の事件で、日野森さん達だけには共通してる事がある…」
類「それが、君達が組んでいたと言える根拠だよ」
志歩「…なんの事か分からないんだけど。さっきから何言ってるの?」
奏「共通してる事…不審者の目撃だよね…」
志歩「は…?」
奏「あの不審者を目撃したのは、日野森さんと星乃さんだけ…そうだよね?」
類「宵崎さんの言う通りだよ」
類「その星乃さんが犯行の1人だとすると、もう一方の日野森さんも怪しいと見るのが当然だよね」
雫「よく分からないけれど…全て嘘だったって事…?」
類「図書室で怪我をした星乃さんを保健室に連れて行った後、全員で不審者の捜査を始めたよね」
類「その直後の日野森さんの言葉で、僕達は2階へと移動したんだよ」
類「そこで日野森さんは、僕達を3階へ誘導する為に…」
司「3階で悲鳴をあげた…と言う事だな」
類「あの後、悲鳴を聞きつけて3階に集まった僕達に、日野森さんはなんて言ってた?」
遥「『私が叫んだら逃げちゃって…階段を背にした私に対して…左側の廊下の奥を曲がって行った』」
遥「って言ってた気がするよ」
類「そして、僕達を物理室に向かうよう仕向けた後には…もう1人の出番だね」
穂波「その時は…一歌ちゃんが悲鳴をあげてましたね…」
絵名「え…あれは…私達を二手に別れさせて、同時に死体を発見させる為に…?」
類「二手に別れようと提案したのも日野森さんだったはずだよ」
類「どうだい?君と星乃さんが組んでいると仮定した途端、全ての偶然が故意の必然に繋がっているね」
志歩「…………」
奏「付け加えて言うと、その前の日野森さんの叫び声…」
奏「あれは、星乃さんへの合図という役割もあったんじゃないかな?」
奏「『自分は予定通り3階へ来た。悲鳴をあげろ』…という合図…」
志歩「…………」
奏「怪しいところはまだあるよ」
奏「保健室で死んだフリをしていた星乃さんを見つけた時…」
奏「最初に“殺された”って言ってたのも日野森さんだよね…」
奏「そう言う事で、星乃さんは死んだんだと私達に思い込ませようとしたんじゃないの…?」
みのり「そんな……信じられないよ…全部…演技だったなんて…」
奏「花里さんは、保健室にいた時…ずっと日野森さんと一緒だったよね」
みのり「う、うん…私の気分が悪くて…トイレに連れて行ってくれて…」
みのり「え……じゃあ…あれも…!?」
奏「花里さんを気遣ったわけじゃなくて、星乃さんを保健室から逃がす為だったのかも…」
類「どれもこれも小さな事だけど、積み重なった途端大きな疑惑になる…そう思わないかい?」
志歩「………なんの事?さっきから何言って…」
類「日野森さん、君は決定的なミスをしているんだよ」
志歩「ミス……?」
類「最初聞いた時は深刻に考えていなかったけど…」
類「今となってははっきり言えるよ」
類「星乃さんの死体が消えたと聞いた僕達が、保健室に集まった直後…」
穂波「『このままだと全員殺される…一歌達みたいに殺される…』…でしたよね?」
絵名「それなら私も聞いたけど…どこが可笑しいの?」
類「物理準備室で白石君の死体を発見したのは、宵崎さん、日野森さん、花里さん以外だよ」
類「その後物理準備室に来た宵崎さんから、星乃さんが殺された事を聞いて保健室に行った…」
類「保健室まで行く途中、日野森さんに会ったけど…彼女に白石君の死については何も話してなかったんだよ」
類「そう考えると、日野森さんのあの発言は不自然に思える…」
雫「あの発言とか不自然とか…よく分からないんだけど…」
類「おや、みんなが困っているね…では日野森さん、もう1度みんなの為に言ってくれるかい?」
志歩「……私の発見はこうだった」
志歩「『犯人の仕業だろうね…まるで楽しんでるみたい…このままだと全員殺される…一歌達みたいに殺される…』」
奏「そうだ…一歌達みたいに殺される…って言う発言が可笑しいんだよ…」
奏「だってあの時日野森さんに、白石さんの事は伝えてなかったから…」
類「僕達と日野森さんが会ったのは廊下に出てから…つまり、物理準備室に行く機会はなかったはずだよ」
奏「それなのに…どうして知っていたの?」
奏「殺されたのが1人じゃなく…一歌“達”だった事に…」
志歩「……みんな、想像力が豊かなんだね」
類「想像……?」
志歩「さっき言ったよね?私が不審者を目撃した証言は全て嘘だって…」
志歩「じゃあ私が撮った写真はどうなるの?不審者が一歌を連れ去ってる写真にはどう説明をつけるの?」
雫「それもねつ造なんじゃ…」
愛莉「日野森さんがその衣装を着て、デジカメのタイマー機能を使って撮影したとか…」
志歩「忘れたの?これはお姉ちゃんにしか着られない。デジカメにタイマー機能は無い」
志歩「ほら、この写真に説明をつけてよ」
瑞希「そもそも…それは本当に一歌ちゃんを連れ去ってる写真なのかな?」
志歩「…何言ってんの…当たり前でしょ…」
瑞希「不審者が一歌ちゃんを連れ去った訳じゃなく…別の可能性もあるんじゃない?」
志歩「別の可能性…って?」
奏「…あれは不審者が星乃さんを連れ去ってる写真じゃなくて…」
奏「星乃さんが不審者を連れ去ってる写真だったのかも…」
志歩「………ッ!」
瑞希「そう考えられるはずだよ。ボク達は勘違いしていたんだね…」
瑞希「あの衣装もそうだよ。あんなの着てる人がいたら誰だってそっちが怪しいって思うからね」
雫「そうやって私を容疑者に仕立て上げたのね…」
志歩「そんな訳ない…一歌が不審者を連れ去った?あり得ないでしょ」
瑞希「あり得ない?そうかな?ボクにはそう思えないけどね」
志歩「…教えるよ。あり得ないと言える根拠」
雫「眠っていた私にあの衣装を着せて…一歌ちゃんに運ばせたのね…?」
志歩「だから、それはあり得ないんだって。この写真見てよ」
志歩「背筋が伸びてるでしょ?中にいる人が眠っているなら、そんな姿勢取れる訳ないよ」
奏「それは違うよ…日野森さん」
志歩「違うって…何が違うの?」
奏「あの衣装は腰を曲げられない…そうだよね」
絵名「そうじゃん…設計ミスのせいで、腰が全く曲がらないんだよ…!」
瑞希「ほんとに設計ミスだったのかな?」
瑞希「最初から計算されて作られた衣装だったのかもね」
志歩「……ッ!!」
類「図星みたいだね…」
志歩「ふざけないで…私が犯人な訳ないでしょ…?」
穂波「し、志歩ちゃん…?」
志歩「どうしても私を犯人にしたいみたいだけど、それは大きな間違いだよ…」
志歩「忘れたの?一歌が死に際に残したあの言葉…」
志歩「『し』から始まる誰か…」
志歩「怪しいのはどう考えてもお姉ちゃんでしょ?」
雫「ちょっと…まってしぃちゃん…!」
瑞希「それ、本当に雫ちゃんを指してるのかな?」
志歩「暁山さん…何言ってるの?お姉ちゃんしかいないじゃん…」
瑞希「思い出して…一歌ちゃんは雫ちゃんのことをなんて呼んでた?」
愛莉「確か…“日野森先輩”…だったかしら?」
志歩「偶然でしょ…絶対そうだよ…」
えむ「たった1回の偶然じゃん!随分都合がいいよねっ☆」
瑞希「そう。一歌ちゃんはいつものように名前を言おうとしたけど…途中で力尽きてしまった」
志歩「で、でも…東雲さんだって…」
絵名「え、ちょ、なんで私!?」
瑞希「確かに絵名も該当するね。でも…」
瑞希「さっきの証言、行動、それに加えて容疑者にも入ってる志歩ちゃん…」
瑞希「みんなはどっちを選ぶかな?」
志歩「………」
類「チェックメイト…のようだね」
志歩「何が…チェックメイトなの…!?」
奏「日野森さん…もう終わりにしよう…」
志歩「終わり……か…」
奏「認めるんだよね…?日野森さんが犯人だって…」
志歩「……そう……そうだよ…私がやった…」
穂波「認めたんだよね……?」
志歩「負けを宣言されて足掻くとか、往生際は悪くないから」
遥「……そっか」
志歩「モノクマ…始めてくれる?」
志歩「いや…もう終わらせよう」
モノクマ「ふむふむ…投票タイムですね!いいでしょう!」
モノクマ「ではオマエラは、お手元のスイッチで投票してくださーい!!」
モノクマ「さて…投票の結果クロになるのは誰か…それは正解なのか…不正解なのか!!」
おしおきタイム
モノクマ「大正解ー!今回のクロは日野森志歩さんでした!!」
志歩「……まずは、人選を間違えたかな…」
志歩「一歌ならちゃんとやってくれると思ったんだけど…」
瑞希「やっぱり、志歩ちゃんから計画を持ちかけたんだね」
瑞希「でも…どうやって?」
絵名「演技でもしたんでしょ…」
瑞希「……もしかして、あれを使った?」
志歩「流石だね暁山さん…そうだよ。あれを使った」
志歩「生き残ったみんなの為に…今は言わないけど…」
モノクマ「なになにー?なんの話ー?」
瑞希「大事な話。邪魔しないで」
瑞希「……じゃあ、志歩ちゃんがあれを盗んだんだね」
瑞希「それを使って今回の事件を…」
志歩「……全部合ってるよ…すごいね」
雫「私を容疑者にした理由は…?」
志歩「お姉ちゃんなら使えそうだと思って…」
雫「そんな…」
愛莉「なんで殺したの…?ここから出る為…?」
志歩「…そうだよ。私はずっと出ることしか考えてなかった」
穂波「だからって…なんで…」
志歩「私は…こんなところで殺し合いなんかしてる暇ないの…!」
志歩「ずっとずっと…プロを目指して頑張ってきた…!!」
志歩「ここで終わるわけにはいかないの…!」
絵名「怖くないの…?これから殺されるんだよ…?」
志歩「もういいよ…私は2人も殺したから…」
志歩「怖くない…いくらでも殺して。」
志歩「でも…もし生まれ変わったら…」
志歩「もう1度レオニードで…バンドをやりたいな…」
モノクマ「もういい?そろそろ始めよっか!」
志歩「暁山さん…最後にこれ、渡しておくね」
瑞希「…!これって…」
志歩「……今までありがとう」
志歩「来世で会おうね…」
---
モノクマ「日野森さんにはこのヘッドホンをして、いろいろなベースの音を聴いてもらいます!!」
志歩「………(ヘッドホンを付けられる)」
--- 150dB ---
志歩「ッ……」
--- 200dB ---
志歩「う……ッ」
志歩「ぁ……ッ!?」
鼓膜が破れ、槍が沢山飛んでくる
志歩「…………」
---
奏「終わった…3度目の処刑…」
奏「日野森さんの…処刑が終わった……」
モノクマ「あーあ可哀想に…まだ若いのにねー」
奏「いつまでこんな事するの…何が目的なの…?」
モノクマ「いい加減聞き飽きたよその質問!」
モノクマ「というか暁山さん、日野森さんから鍵みたいなもの貰ってなかった?」
モノクマ「ねぇねぇ!それなんの鍵ー?教えてー!」
瑞希「…………」
モノクマ「あり?どったの?」
瑞希「ボクの質問に答えて」
瑞希「あなたは何をしたの…?」
瑞希「ボクの体に…何かした…?」
モノクマ「あ、あれれ?なんのことかなぁ?」
瑞希「答えて…ボクの体に何をしたの?」
モノクマ「あ、あはは…そろそろ退散しよっかな…」
モノクマ「じゃ、オマエラは引き続き学園生活を楽しんでねー!」
奏「………瑞希、その鍵…」
瑞希「多分…脱衣所のロッカーの鍵だよ」
愛莉「じゃあもしかして…!」
類「あれを隠したんだろうね…」
遥「早速行こうか…」
瑞希「うん…そうだね」
---
瑞希「………ここから先はボク1人で行くよ。みんなは先に食堂に行ってて」
絵名「はぁ?なんでよ…」
瑞希「………(監視カメラを見る)」
絵名「違う…なんで瑞希なの?って言ってんの!」
瑞希「………」
奏「じゃあ…私も一緒に行くよ。それならいいよね?」
絵名「まぁ…奏がいるなら…」
愛莉「気をつけてね…?」
隠し部屋
瑞希「アルターエゴ…あった!起動してみるね…!」
寧々「おはよう…なのかな…久しぶりだね」
瑞希「無事でよかった…」
寧々「ちゃんと約束守ったよ…声を出さずに、静かにしてた」
寧々「あ、それと…ハードディスクのファイルがもう少しで開けるかも…早くて明日かな…」
寧々「もうすぐだから、少し待っててね」
瑞希「ありがとう!待ってるね!」
奏「………あのさ瑞希…この際だから聞いておきたいんだけど…」
瑞希「ん?何?」
奏「お願い…答えてほしいの……瑞希は1人で何をしようとしてるの…?」
瑞希「………」
瑞希「その為にボクと脱衣所に来たんだよね」
瑞希「でも今は言う必要が無いし…」
奏「そうじゃなくて…!私は心配して言ってるの…!」
瑞希「……心配?」
奏「捜査の時も急にいなくなって…説明もなくて…そんなんじゃ…」
瑞希「黒幕の内通者に疑われても仕方ない…そうだよね?」
奏「…違う…!私はそんな事思ってない…!!」
奏「私は瑞希を信じてる…だから話してほしい…」
瑞希「ボクを…信じてる…?」
瑞希「……じゃあ…ボクも奏のことを信じるよ」
奏「…え…?」
瑞希「だから、話してあげるよ」
瑞希「ボクがなんで姿を消していたのか、どこに行っていたのか…だったね」
奏「…………」
---
そこで聞いたのは、信じられない話だった
簡単には信じられない話
だからそれを自分の目で確かめる為に、私は夜になるのを待った
そして夜時間になった時
私は行動を開始した
---
(回想シーン)
瑞希「学校2階の女子トイレ…」
瑞希「あそこには監視カメラもモニターもない…」
瑞希「そこにある用具置き場の…奥だよ」
---
奏「用具置き場の奥って言ってたけど…
奏「瑞希が言ってた物…本当にあるのかな…」
---
奏「見た限り普通の用具置き場…」
奏「本当にここに秘密が…?」
奏「奥は壁だし…何も……」
奏「………(壁に手をつく)」
奏「ん……?」
ガタンッ
奏「え…!?壁が…え……!?」
---
奏「う……この壁…回る…」
奏「ここが隠し部屋…瑞希が言ってた場所…」
奏「すごい量のファイル…歴代の卒アルが並んでるな…」
奏「全部埃を被ってるみたいだけど…」
奏「ん……?希望ヶ峰学園…在校生徒名簿……?」
奏「これだけ埃を被ってない…」
奏「つい最近…誰かが手にしたのかな…」
パサッ…
奏「…?何か落ちてきた…」
奏「紙みたいだけど…」
--- ここから出てはいけない ---
奏「何これ……」
奏「『出られない』じゃなくて…『出てはいけない』なんだ…」
奏「………」
奏「何…この頭のもやもや……」
奏「『ここから出てはいけない』って言葉……前もどこかで…」
奏「でも……思い出せない……」
奏「私は何を知ってるの…?」
奏「私は何を知らないの……?」
奏「私は……なに、を……」
ドガッッ
奏「!?」
奏「(なに…!?殴られた…!?)」
奏「な……に…だれ…?」
奏「(…意識が…)」
---
奏「ん……ぅ……あれ、?」
奏「いッ……」
奏「そうだ…私、殴られて…」
奏「気を失ってたのかな…」
奏「えっと…空の本棚…」
奏「え…?空の本棚…?」
奏「無い…卒アル…在校生徒名簿…床に落ちてたメモも無い…」
奏「な、なんで……どういうこと…?」
奏「……いた…ッ…」
奏「とりあえず…部屋に戻って休もう…」
---
奏「う………」
--- …………… ---
奏「ん……?」
--- ………… ---
奏「遠くから…何か聞こえる…」
--- ………………… ---
奏「どこから…?どこから聞こえるの……?」
--- …………… ---
奏「体育館……かな…」
---
--- ドガッッガガッ ---
奏「やっぱり…体育館だ…」
奏「……気づかれないように…覗いてみようかな…」
--- ドガァァンッ…バキッ ---
奏「……!!」
モノクマ「オマエ…どういうつもりなの?」
遥「………」
モノクマ「答えろよ……ボクに逆らうなんてさぁ…」
モノクマ「約束が違うじゃん!!」
遥「私……決めたの…」
遥「もう逃げない…もう媚びない…もう省みない…」
遥「決心したの…!!」
モノクマ「ふーん…あっそ」
モノクマ「でもいいの?そんなことして」
モノクマ「忘れたわけじゃないよね?」
モノクマ「人質の件!」
遥「……ッ!!」
奏「…………」
奏「(なにこれ………なに…この会話……)」
奏「(人質って……?)」
奏「(じゃあ…もしかして……)」
奏「(黒幕の…内通者って……)」
--- 三章 完 ---
三章完結ですね…お疲れ様でした
犯人予想、当たっていましたか?
瑞希ちゃんの秘密と最後のシーン…気になりますね
ちなみにみなさんの推し、まだ生きてますか?
次は四章です。楽しみにしていてください