魔王を討伐し、エンドワールドに平和を取り戻した魔宴達。
そこで休息を取っていると、いきなり異空間の口が出現。
中から星天の民、ヤハドが飛び出してきて、魔宴メンバーにフウライタウンの危機を伝える。
その裏で、何者かが新たな物語の準備をしていて······?
魔宴の物語は、まだまだ始まったばかりの様だった。
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目次
1話〜"本"〜
前座
―???視点―
ここは、フウライタウンの一角。
"闇"の中で一番高い塔。
我々はそこから、今は荒廃した街を眺めていた。
闇1色で覆われた星影町は、禍々しい雰囲気の怪物···「闇巣喰う者」の支配下となっている。
それもこれも数千年前に起きた`闇壊`によって壊れ果てたから···しょうがないとは言えど、かなり酷い有り様だ。
倒しても倒しても、中枢を倒さない限りは無限に湧いてくるし。
幾ら暴走期になってたとはいえ、ちょっとね······。
???「なんだ、此処にいたのか。」
すると、彼女がやって来た。
彼女は私の隣に立ち、世界を見渡す。
???「あれだけ言っても高い所が好きなんだな······。」
彼女は呆れた様に言う。
暫く闇を見つめた後、「本は回収したか」と言った。
私は何も言わずに頷く。
???「······そうか。じゃあ、後で置いといてくれ。」
そう言うと彼女は、深い闇の中に消え去った。
その直後に現れたのは、私が塔の上にいても、見上げなければ顔が見えない程大きな闇の獣。
······闇獣アガヴァルギア。全ての根源。
「動く基地」とも呼ばれたその巨体には、2人の英雄が今も尚、閉じ込められている。
2人では足りなかった力で、終わらない英雄譚を紡ぎ続けている。
英雄は今も、最後の1人を求め続けている。
和音が鳴るのを、待ち続けている―。
---
―狐ノ葉視点―
狐ノ葉「······ん···こ、こは············?」
薄暗い地下室の様な場所で目が覚めた。
確か、変なニコニコ仮面の人に猫を追いかけろと言われて···。
狐ノ葉「え···な、何これ······!?」
見ると、腕や足に鎖が付けられていた。
まさか、誘拐······
そこではっとする。
半年前辺りから、全国で誘拐事件が相次いで起きていて、拐われた人は1人も帰ってきていない事を思い出したのだ。
まさかこれ、本当に···。
???「はぁ···ようやく目覚めたのですか。ったく、遅いにも程がありますよ···。」
突然声が聞こえ、現れたのは私を拐ったあのニコニコ仮面の人だった。
狐ノ葉「あんた······何してるか分かってるの!?警察に訴え···がはっ···!?」
???「はぁ······五月蝿いので黙ってください。それに·········いえ、今はやめておきましょう······。······おい、"負け犬"。」
仮面の人は何か言いかけてやめ、傍で見ていた人物に向かって叫んだ。
その人物はいきなり叫ばれて驚いたのか、ビクリと肩を震わせる。
そして、仮面の人が出て行った後、そっと私の元に近づいて来た。
---
―御正体視点―
にわかに外が騒がしい気がして、身体を起こした。
いつも流れている綺麗な音色とは違う、騒々しい喧騒。
ロビーに向かうと他のメンバーは揃っていて、何やら話し込んでいた。
ウノ「あぁ······起きたんだ。なんか胸騒ぎしてさ······。」
今は奏者の代わりにリーダーの仕事をしているウノが、険しい表情で話しかけてきた。
矢張りみんなこの違和感を感じているらしい。
もう······こんな大変な時なのに奏者は何してるんだろう。
······浮気してないといいけど。
そんな事を考えながら椅子に座るとほぼ同時に、窓ガラスが割れて何かが転がってきた。
ズゴック「こレは······!?!?」
何これ······手榴弾······?
手榴弾に似た形のそれは、コロコロ転がって中央付近で止まった。
???「よぉ。音の民。」
え、何この手榴弾······言葉話して······。
ウノ「!みんな離れ·········っ!?!?」
ウノが叫ぶのと、それが大爆破したのは同じタイミングだった。
一瞬でものが吹き飛び、熱風が室内に吹き荒れた。
花賦「っ·········!!何······本当······!」
痛む身体を庇いながら立ち上がる。
???「悪ぃが少しだけ暴れさせて貰うぜ。」
煙の中から声が聞こえた。
さっきの手榴弾と同じ声。
徐々に煙が消え、明らかになった視界に映り込んだのは······《《手足や頭が武器で出来た、頭部がグレネードの4つの腕を持つ怪物》》だった。
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―アビス視点―
クロア「アビス様!!これは一体······!?」
珍しくクロアが若干焦った様な表情をした。
それも無理は無い······指示も出していないのに、闇喰達が勝手に暴れ始めているのだから。
考えられる事はただ1つ。
アビス「······どうやら······"不届き者"が闇を騙っているみたいだね······。······探し出して挨拶をしに行こうか。」
それを言うと2人は返事をして、闇を騙る者の情報を求めに立ち去った。
完全に1人になった事を確認し、ローブのポケットの中から耳飾りを取り出した。
最近は付けていない······《《三日月二零レ桜》》が特徴の飾り。
闇を生きる僕にとって、こんな美しい物は似合わないと思うが······騎士団の証拠であるらしいから、取っておいてる。
······弟達は······どうしているだろうか。
こんな状態で再開していいのだろうか。
そんな考え事をしていると、目の前に蝶が飛んできた。
その蝶は月色に光る、桜模様だった。
始めは1匹だけだったが、徐々に沢山集まってきて······そして、蝶と同じ月色の桜の花びらとなって霧散した。
???「アビス······聞きたい事が幾つかあってね······。」
その中から、若干低めの······ハスキーな声が聞こえ、1人の人物が現れた。
······片手に"本"を持ち、世界線の全てを治める者だった。
to be continued·········
クソ眠いのでこれで赦しやがれ下さい
あと普通に女子中学生攫うのきもi((((殴