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目次
黄色の青春、さようなら
Novelverseってサイトで開催されている夏休み期間コンテスト応募作品です!!
主人公
雨宮希彩(あまみやきいろ):祓い屋のバイトをしている一人暮らしの高校生。黄色の髪と青い目が特徴的。キラキラネームな名前がコンプレックス。
〜祓い屋とは〜
国内の秩序と平穏を守るためにかつて設立された組織。社会の和を乱す迷信、怪異、呪い、超常現象などを視察・調査・祓うことを主な任務としている。しかし、その活動は客観的な証拠に乏しく、多くの人々からは信憑性のないものと見なされ「国の黒歴史」と批判されている。
「き・い・ろ・ちゃーん」
帰りのホームルームが終わると、クラスメートたちが甘ったるい声で私を呼んだ。私が嫌がることをわかっていて、わざと大きな声で。
私が眉をひそめると、彼女たちはニヤニヤと顔を見合わせて笑った。
そのうちの一人がからかうような目で私を見た。
「希彩ちゃん、廊下にノートが落ちてたよ」
そう言うと、ノートを強く押し付けてきた。その表紙に目を向けた瞬間、思わず息が詰まる。
『希彩』
私の名前が油性ペンで何度も何度も書かれていた。両親が、私を見ずに髪色だけを見て決めた、大嫌いな名前が。
「誰のかわかりにくかったからさぁ、みんなでいーっぱい名前書いてあげたよ」
「希彩、よかったじゃん」
「キラキラしてる名前だもんね!」
彼女たちはクスクスと笑った。その冷たい笑い声がやけに耳に残った。
私をおもちゃにしなければ、笑うことさえできないくせに。
「希彩ちゃんはみんなから親切にされていいな〜」
「希彩はもっとみんなに感謝しないと」
ノートを持つ指先に、力がこもっていく。
「あはは、ありがとう」
なんとか笑顔を作ってそう言い、教室を出た。
廊下を歩いていても、あの笑い声はいつまでも頭の中で響いていた。