私は國田　紗凪。 これでくにだって読むんだよ。 つくづく変な名前だなって思う。 おっと、くだらない自己紹介はここまで！ 今日は、私の好きな人を紹介するね！ その人の名前は…… 「どした？紗凪？」 「ひゃっ……びっくりした〜。」 そう、この人。 真田　大聖くん。 なんか王子様みたいな名前じゃない？ 私はこの人が好き。 絶対に、叶わない恋だけど――。 なんでって… 大聖は、私の大事な親友ちゃんが好きなんだ。 多分だけど、当たってると思う。 普段は陰キャなのに、親友ちゃんを見つけると一生懸命に話しかけに行くの。 絶対……好きだよね。 私が貴方のことを、好きなように。 その親友ちゃんの名前は、長江　沙理奈。 紫が似合う、しっとり系美女！ めちゃ可愛い。 私とは大違い…… そんな自分が嫌になる。 ダメダメ！落ち込んじゃだめ！ 乙女はスマイル！ 「沙理奈〜！遊ぼ〜！」 「紗凪！おはよう。」 「で？どう？今日は喋れた？」 「う、うん…//」 「よかったじゃない！」 バシバシと、嬉しそうに私の背中を叩く。 地味に痛い… この会話で分かる通り、沙理奈にだけは恋愛相談してる。 余計に辛いけど。 沙理奈は気づいていないから。 好意を寄せられていることに。 でも、そんなのは気にしていられない。 人と自分を比べるんじゃなくて、自分が魅力的になるの！ その気持ちでいつも行動してる。 今日も、話しかける。 大好きな、貴方に――― 「あの、大聖くん…」

紗︙ライン交換しません…か？ 大︙いいけどどした？急に敬語なんて…　 紗︙なんか「ライン交換しよ」って言うの緊張しちゃうなって 大︙そうだったんだ〜まぁできたよ 紗︙ありがとう 紗︙できちゃった… 沙︙よかったねライン今日やっちゃったら？ 紗︙いきなり？迷惑じゃないかな？ 沙︙いつもの感じてでいいよさすがに私のときみたいに11時とかは迷惑かもだけど… 紗︙11時まではしないよ 沙︙まぁさすがの紗凪でもね 紗︙どういう意味よ！ 沙︙まぁまぁ落ち着いて 紗︙いつも通り冷静だもん でも…わたしじゃなくて本当は沙理奈と交換したかったんじゃないかって思ってしまうんだよね。 だめだめポジティブに… おばあちゃんも『乙女は笑顔』って言ってたもん 頑張るぞ 早速今夜ラインしようと張り切っていた私は『えいえいお〜！』と叫びたかったが目立つのはあまり好きな方ではなかったのでやらなかった。 【大聖とライン】 紗【ラインよろしくね】 大【よろしくね】 　（スタンプ） 紗︙可愛らしいスタンプだな〜 紗【忙しかったらごめん今大丈夫？】 （？スタンプ） 大【大丈夫だよ】 　（OKスタンプ） 紗【ありがとう】 　【好きなキャラとかっている？】 大【○○かな？】 紗︙そうなんだ後で○○って沙理奈が好きなアニメのキャラかきこ 紗【そうなんだありがとう】 ーライン終了ー

紗理奈と國田のLINE！ 國…ねね、紗理奈〜 紗…どうしたの？ 國…あのさ、好きなキャラとかいる？ 紗…え〜〇〇かな 國…そうなんだ、それだけだよw 紗…なんだよw 國…じゃあ明日学校でね〜 紗…じゃあね〜 國田の心の声 そんなに合うことある？ もうあの2人がお似合いだよ〜 でも、私のこの気持ちは変わんない 頑張って、頑張って 心の声終わり 大聖くんを落とすぞー！！！（大声） あ、心の声出てた(´>∀<｀)ゝ ピロン！ 國、わ！びっくりした😳 こんなことでびっくりすんなw てか、誰だろ〜 え、大聖くんだ！ どうしたんだろう？ LINE！ 大…ねね、聞きたいことがあるだけどさ 國…うん、どうしたの？ 大…あのさ… 國…うん 大…〇〇って好きな人いる？ 國田 え、す、す、好きな人？ なんで？そんなこと？やっぱ、そうだな

大　紗凪って好きな人いる？ 　　　　　　　　紗凪の心の声 　　　　　　 正直に答えるべき？ 　　　　でも勘違いしてたらどうしよう… 　　　　　　　紗凪なら行ける！ 　　　　　　　　　　　　　　　　いるよ　　紗 大　まじ!? 大　誰？ 　　　　　　　　　　　　　おしえなーい！　紗 大　じゃあヒント！ 　　　　　　　　　　　　　んー同じクラス　紗 大　出席番号前半？ 　　　　　　　　　　　　　　　そうだよ〜　紗 大　じゃあ漣ではないのか 　　　　　　　　　　　　　　　　　うんw　紗 大　俺とか？w 　　　　　　　　　　　　　　そーかもねw　紗 大　え？ 　　　　　　　　　　　　眠いから寝るね〜　紗 大　あ、うん 　　おやすみ(-_-)zzz 　　　　　　　　　　　　　　可愛いな〜　　紗 　　　　　　　　　　 　付き合いたい… 　　　　　　　 　　　　　　紗凪が送信取り消し　 大　どうした？ 　　　　　　　　　　　　　なんでもないっ　紗 大　ならいいけど。 　　また明日ね〜(*´︶`*)ﾉ 　　　　　　　　　　　　　　またあした！　紗 　　　　　　　　　　　　　　おやすみ( ¯꒳¯ )ᐝ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 次の日

〜朝　学校〜 紗:おはよ沙理奈〜 沙:おはよう〜 紗:沙理奈あのさ〜大聖君って誰好きだと思う？ 沙:ん〜やっぱり仲良い紗凪じゃない？ 紗:でも脈なしだと私思うんだよね〜 沙:そうかな〜？ちょっとトイレ行ってくる待ってて〜 紗:わかった〜 大:あっ紗凪おはよう 紗:大聖君おはよう〜 大:あのさ相談あるんだけどしていい？ 紗:いいよ〜(沙理奈のことかな、、？) 大:俺さ、沙理奈のこと好きでさ 　沙理奈の好きな人とか聞いてきてくれない？ 紗:(沙理奈のことやっぱり好きだっんだ、) 大:紗凪？ 紗:あーごめんボーッとしてた笑聞いてくるね！ 　(あ〜やばい泣きそうでも我慢しなきゃ) 大:ありがとう！やっぱ紗凪が1番の友達だよ〜！ 紗:またなんかあったら言ってね！(友達か、、、) 大:じゃあまた後でバイバイ 紗:うん後でね〜 沙:ただいま〜大聖君と朝から話せて良かったじゃーん！！！ 紗:まぁね笑(沙理奈にあんなこと起きたなんて言えない、) 紗:ところでさ沙理奈って好きな人とかいる？ 沙:////いる、よ//// 紗:えっ誰〜！？ 沙:誰にも言わないでね！えっとね〜、、、、 　安原　漣君だよ//// 紗:そうなの！？意外だな〜！ 　( んっ？ちょっと待て、、、、 　これって、、、 　　　　　　　　四角関係！？)

え？どういうこと？ちょっと一旦整理しよう。 ｜私《紗凪》→大聖→沙理奈→漣→｜私《紗凪》が好きってこと？ え？こんなことある？仲の良い友達同士で四角関 係なんて…。 しかも知ってるのは多分私だけ。 これからどうやって接したら良いの？ 私大聖君に沙理奈の好きな人聞いてって言われてたよね、なんで答えよう…？ 正直に漣君だって言う？それとも教えてくれなかったて言う？ うーん？ キーンコーンカーンコーン あ、授業始まる。 先「授業始めるぞ」 日直「起立、気をつけ、礼」 みんな「お願いします」 はぁ〜、全然頭入ってこない。 先「ーーでーーする」 先「じゃあこの問題を國田」 え？どうしよう聞いてなかった えーと、あー、はいはい。 左心室の壁が分厚くなっている理由ね。 紗「血液を勢いよく全身に送り出すためです。」 先「正解だ。」 ふぅ、よかった。本当に集中しなきゃだめだな。 キーンコーンカーンコーン 先「これで授業を終わる」 日直「起立、礼」 みんな「ありがとうございました」 やっと終わった。 沙「紗凪どうしたの？珍しいね授業聞いてないなんて」 紗「ちょっとぼーっとしてただけ」 沙「ふーん。そうだ、あのさ漣君誰が好きか紗凪は知ってる？」 沙理奈今はその質問は答えられないよ〜。でもな〜…。 紗「大聖君に聞いて来たら？男子同士だから知ってるかもよ。」 沙「確かに！ありがと、聞いてくるっ！」 これでよかったのかな？でも大聖君は私に沙理奈が好きだって教えてくれたのに…。 それで沙理奈が大聖君に漣君の好きな人聞いたら嫌な思いするかな？どうしよう。 今行けばまだ沙理奈聞く前かもっ。 紗「大聖君、沙理奈っ」 沙「どうしたの紗凪？」 紗「あのっ、大聖君私…」