リレー開始者:.-.
最低100文字/最大1000文字
話数 2 / 30
合言葉は『儚く散った君と世界。』
続きは好きなように書いてくれても大丈夫です。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
リレー参加者
1
『ねえ、もし世界が消えたらどうする?』
彼の声を聞いて私は今夢を見ていることに気づく。
「世界が消えるならどうせ私たちは酸素の無い暗闇に投げ出されて死ぬだけだよ、嬉しいことも悲しいこともない」
いつも通りの夢なのでいつもと同じように冷たく返す。
『いや、俺は絶対にそんなことはないと思うんだよね、世界が消えたら俺は嬉しいことはあると思うよ』
私には理解ができない
『だってね...』
__そしていつも通り説明する寸前で目を開けてしまう。
「...夢なんかに期待するなんて馬鹿みたいだよな」
いつも説明する寸前で目を開けてしまうのはその先の事を思い出したくないからだろうか、それとも単純に忘れたのかは分からない。
「もうすぐそっちに行くからね」
そう言って今日も花束を持って“彼”の墓へ行く。
読みにくいと思いますが次の方頑張って下さい。
2
リレー小説、参加させていただきます!
時代がどれだけ進んでも、科学がどれだけ進んでも、人類は歴史から何も学んでない。
同じ生き物同士が考えの違いなどですぐに戦争を始める。
おかしいだろう?人間は感情豊かで頭もいい。なのにまるでライオンのように領土を持って争う。
バカバカしい。
車に乗っていると、テレビからは戦況に関する情報が入ってくる。
「最前線から約18㎞とほど近い、レバルダ地区の現地からお伝えします。付近には軍の拠点が築かれ、住民は次々に引っ越して行き、地価もかなり安くなってしまっている状況です。あ、見てください。軍事基地に向かう車両が山道から続々と入って来ます」
はぁ、ほんと毎日毎日よくこんなのを伝えていて飽きないよね……。
「欲に忠実すぎるよね。まるで動物みたい。……まぁサルが祖先だから動物っていうのはあながち間違ってないけど……」
都心から離れた墓地に顔を出した私は、ある場所へ向かう。
「ただいま。兄さん」
そう。私は兄の墓に来ていた。私はそれとなく花束を置いていく。
兄は戦場で散った。参加していた作戦の機密性が高く詳しくは教えてもらえなかったものの、確かに戦死したらしい。
そして私もまた、欲に忠実なのだろう。敵討ちという名の。
---
翌日
「待ってください!無茶ですよこんな作戦」
私は部隊の指揮官として抗議していた。
「無茶だと思っても黙ってやるんだ。戦場では無理と分かっていても戦う人間が大勢いるだろ」
「それはあなたたちが帰らせないからでしょ。私たちのやることはなんです⁉死んで行った仲間に会いに行くんですか?」
私は声を低くして言った。
「そんなこと言ってないだろう」
「ええそうです。私たちは死んでいった仲間の会いに行くのではなく、その仲間の戦いを無駄にしないことが大事なんです」
「ああ。……そうだな」
「なのになぜ死者が増えるようなことを――」
「いいかこれは決定事項だ!」
上官の怒号が部屋に響いた。部屋はしんと静まり返る。
「分かったらやれっ」
そう言って上官は部屋をでて行った――。