リレー開始者:闇の管理人 ♰のぶ♰
#のぶ #闇の支配人 #ヘルファイヤー
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これはおれの始まりの物語。ちなみに閲覧注意
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闇の管理人 ♰のぶ♰
ジャッジメントのぶ
俺の名前はよしのぶ。自分ではあまり思っていないがイケてるとよく言われる。本当にやれやれだ。
俺の特技は盗み。中学の頃は幻影旅団にあこがれて額にバンダナをまいて、近所のコンビニに万引きに行っていた。
本当にやれやれだ。
俺には――どうしようもなく厄介な“目”がある。
生まれつきなのか、ある日突然なのかは覚えていない。 ただ、気づいた時にはもう、人の懐に隠した“秘密”が光って見えるようになっていた。
財布の中の札束も、ポケットの中の鍵も、机の引き出しにしまわれた手紙も。 まるで「ここにあるぞ」と言わんばかりに、淡い光を放つ。
便利と言えば便利だが、正直、俺としては迷惑極まりない。 だってそうだろう。普通の人間は、他人の秘密なんて見えない方が幸せに決まってる。
本当に、やれやれだ。
そんな“目”のおかげで、俺は盗みの才能があるように見えるらしい。 だが本人としては、ただ光って見えるものを避けるのが面倒で、つい手が伸びてしまうだけなのだ。
そして――その“目”のせいで、俺の人生はとんでもない方向へ転がり始めることになる。
俺には――封じられた“もう一つの名”がある。
それは、かつて中学の屋上で、夕焼けに染まる空を背にして自分で勝手に名乗っただけの、黒歴史のはずだった。 だが最近になって、その名が現実の世界で囁かれ始めている。
「“影喰い(シャドウイーター)”が動いたらしい」 「光る秘密を奪う、あの忌まわしき眼の持ち主だ」
……やれやれ。 冗談じゃない。俺はそんな大層な存在じゃない。 ただ、他人の“隠し事”が光って見えるだけの、ちょっと厄介な体質を持っただけの男だ。
だが――世界はどうやら、俺を放っておいてくれないらしい。
ある夜、街灯の下で、見知らぬ少女が俺の前に立ちはだかった。 銀色の髪が風に揺れ、瞳はまるで星のように冷たく輝いている。
「見つけたわ、“影喰い”。あなたの眼は、世界を滅ぼす」
……は? 世界を滅ぼす? 俺のこの面倒な眼が? そんな馬鹿な話が――
だがその瞬間、俺の視界が暗転した。 少女の背後に、巨大な“影”が立ち上がったのだ。 人の形をしているようで、していない。
闇が凝縮し、意思を持ったように蠢いている。
そして、俺の眼はその影を見た瞬間、勝手に反応した。
――光った。
影の中心に、眩いほどの“秘密”が宿っていた。
「やれやれ……また厄介なものに巻き込まれたな」
俺は額のバンダナを結び直し、ゆっくりと前に歩み出た。
少女の背後に蠢く影が、世界の輪郭を飲み込むように広がった瞬間だった。
胸の奥――いや、もっと深いところ。 魂の底に沈んでいた“何か”が、ゆっくりと目を覚ました。
最初は微かな熱だった。 だが次の瞬間、その熱は爆ぜ、俺の全身を灼くような炎へと変わった。
「……っ、なんだ、この感覚は」
視界が赤く染まる。 心臓の鼓動が、まるで地獄の門を叩くように重く響く。
そして――俺の右手が、勝手に動いた。
指先から、黒と紅が混ざり合った炎が噴き出す。 炎は燃えているのに、熱くない。 むしろ、氷のように冷たく、静かで、残酷な光を放っていた。
少女が息を呑む。
「それが……あなたの“真なる力”。 地獄の深淵に触れし者だけが扱える、禁忌の炎――ヘルファイヤー」
……やれやれ。 俺はそんな大層なものを望んだ覚えはない。
だが、炎は俺の意思など無視して、影へと伸びていく。 触れた瞬間、影は悲鳴を上げるように弾け飛んだ。
世界が静まり返る。
俺はゆっくりと右手を見つめた。 そこにはまだ、黒紅の炎が揺らめいている。
「……本当に、やれやれだ。 なんで俺が、こんな力に目覚めなきゃならないんだよ」
だが、心のどこかで理解していた。
――この力は、避けられない運命だ。
そして、ヘルファイヤーが目覚めた瞬間から、 俺の“普通の人生”は完全に終わったの
のぶ先生の次回作にご期待ください