ある平原 結愛「これさ、いつになったら最強になれるの？」 瑠衣「さあね。魔王を倒した時かなぁ？」 結愛「じゃあ頑張らなきゃね〜」 瑠衣「うん。じゃあ取り敢えずさ、スライムくらい倒せるようになろうよ」 結愛「ゔっ」 目の前には何もしてこないスライムが 瑠衣「あっちから動く気は無さそうだよ？」 結愛「そうなんだけどさーっ」 瑠衣「もう私がやるよ？」 結愛「あーもう分かったよっ！やればいいんでしょ、やれば！！」 瑠衣「うん」 結愛が杖を構えて 瑠衣「結愛ー、がんばれー」 結愛「えいっ！」 結愛が杖を振り下ろす。直接杖がスライムに当たって 瑠衣「…え？」 《スライムは10のダメージを受けた！ 　スライムは逃げていった！ 　結愛と瑠衣は15の経験値を獲得した！ 　結愛はレベル2になった！ 　結愛はスキル:ファイアを習得した！》 瑠衣「まさかの物理…」 結愛「スキルないんだもん…物理で殴らないといけないんだもん…」 瑠衣「ならいいけどさ、次からはちゃんとスキル使ってね？」 結愛「分かったよーっ」 2人は言い合いをしながら歩き続けた・・・

そんなこんなで歩いていると 　バッコーン！ 　平原を超えた向こうのほうの森で、突然大きな衝撃音が聞こえた。 結愛「なになになになに！？」 瑠衣「ヒョエー！」 　何が起きたのか、近くに見に行ってみると、川の中でうつ伏せで倒れているおじさんがいた。 　急いで水からひきあげると、 瑠衣「死んでる…」 　心臓はもう動いていなかった。 結愛「そんな…」 　すると死んでいると思っていたおじさんが急に起き上がった！ ？？「おはおはおおおはよう」 　奇妙なバグったような喋り方である。 結愛「どうしたの！？」 　二人が驚いていると？？が答えた。 ？？「ちょっと気が動転しちって…いてて…」 　謎の人物は頭を押さえた。妙に甲高い声である。 瑠衣「一体何をしていたんですか？」 　瑠衣が問いかけると、 ？？「ん？ああ…実はね」 　そう言って二人の後ろを指差した。 　そこには魔導書が山のように積み上げられていた。 ？？「実はね、魔法の鍛錬をしてたんだ。」 　？？は ハハッ！と笑う。 結愛「おじさん魔法使いなの！？」 結愛と瑠衣は驚いた。なぜならおじさんはまるで魔法使いには見えなかったからだ。 ？？「まあ、今はこんな身なりだけど、昔は結構魔法使いとして名を馳せていたんだぜ」 　赤いパンツを指差して、ドヤるおじさん。 　すると結愛が名案を思いついた。 結愛「あの、おじさん！魔法を教えて！」

？？ 「どんな魔法を教えてほしいのかい？」 結愛「えっと...強い魔物を一発で倒せるぐらいの威力の魔法を教えてほしいです！」 ？？「君にはまだ早いよ」 結愛「なんで？」 ？？「君、駆け出しの魔法使いだろ」 結愛「そうだけど、なんでわかったの？」 ？？「駆け出しが、上級魔法を使えるわけないさ」 結愛「じゃあ、どうやったら上級魔法を使えるようになるの？」 ？？「レベル上げをするのさ！」 瑠衣「そりゃそうだ」 結愛「じゃあ回復をする魔法は？」 ？？「覚えれるぞ！じゃあ、そこの傷ついている木を、回復魔法で直してみようか」 結愛「どうやってやるの？」 ？？「大丈夫。すぐに治るよーって思いながら魔力を手に集めて、傷がついている場所に手を当てると、できるぞ」 結愛「わかった。やってみるよ。」 《結愛は、ヒールを使った》 結愛「できた～」 ？？「おめでとう。話題が変わるけど、君たち二人で冒険をするのかい？」 結愛と瑠衣「その予定だけど、問題あるんですか？」 ？？「2人だと、冒険の時にいきなり強い魔物が来ても、倒せないだろう」 結愛「うーん、誰と一緒に旅しようかな」 瑠衣「麻衣は？弓使いだし攻撃できると思うよ。」 結愛「確かに！でも麻衣ちゃん全然当たらないよ？」 ？？「冒険をしていたら、命中率も上がるさ」 瑠衣「心配だけどな」 ？？「麻衣という弓使いをここに呼び寄せるぞ。」 結愛「そんなことできるんですか！おじさんって」 ？？「簡単だぞ。中級魔法だ。」 《？？は、ヨビヨセールを使った 　麻衣が呼び寄せられた》 麻衣「ここはどこ？なぜ瑠衣と、結愛の近くに変なおじさんがいるの？」 結愛「麻衣。この人はね、すごい魔法使いなんだったんだよ」 瑠衣「麻衣。」 麻衣「なあに？」 瑠衣「一緒に冒険しないか？」 麻衣「え！冒険？するよ！面白そうだし」 結愛「やったね！瑠衣。」 瑠衣「そうだな。」 こうして、結愛たちの魔王倒すのが目標の、冒険が始まった