リレー開始者:花火
#一次創作
最低100文字/最大3000文字
話数 6 / 10
いろんな人の設定を見てみたい!と思い開催。書き下ろしでもそうじゃなくても大丈夫です!二次創作は今回はNGです。前後の繋がりはなくていいです。合言葉は一次創作です!
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1
今書こうかなと迷っている小説の冒頭です。
雨の音が響く。ちょうどよく今日は雨だ。
今日は〈ツォイバー〉の入業式。貴族が入る魔法団だ。
ほとんどの女子が袴を履いているため最悪なんだけどーとみんながいっている。袴普通の魔法団の入学式はローブをはおるのだが、さすが貴族の魔法団だ。
(雨が嬉しいのなんてわたしだけか)
月が綺麗ですねこれはとても有名な告白の言葉だ。平民ても知っているつまりこれを言ったら確定で好きだとばれる。
ならこれならどうだろうか。
『雨音が響きますね』
知らない人もいるのではないだろうか。だが、貴族ならこのくらい知っている。そして私の家柄は平民という設定。そして、ここ〈ツォイバー〉には第一王子が入学する。
この第一王子は、いろんな人に想われている。入学から告白する人も少なくない、というよりほとんどの人がするのである。このひとは小学校、中学校とそれが恒例行事なのだ。だが、一応平民という設定なので、そんな直接的な告白はできません。という設定。
はぁ
潜入調査めんどくさ。
合言葉は一次創作です!
2
参加失礼
2025/09/22
その日、私の家は少しだけ傾いていた。いや、傾いているのは私の方なのかもしれなかった。私にはわからない。うちには鏡がないからだ。外に出ることもなかったので、家を客観的に見ることも不可能だった。私は太陽が嫌いだった。長く伸びる影が好きではなかった。誰かに自分の姿を晒すことも苦手だった。鏡を置かないのも、自分で自分の姿を認識しないようにするためなのかもしれなかった。なので、外に出るのは夜だけだった。暗い夜では、家が傾いているか否かなど判別ができない。
家の中を歩くのが大変だった。斜めっているせいで、うまく歩けないのだ。何度かバランスを崩し、転びそうになった。転びそうになるたびに私は恐怖し、そしてどうすればこの傾きがなくなるのかを考えた。四つん這いになって歩けば良いのではないかと閃いた。そうすると安定感も出て、うまい具合に移動することができた。動物のようで、誰も見ていないとはいえ恥ずかしかった。あまり楽しくはなかった。すぐにやめた。できるだけ歩かないようにした。私はどうしようもない不安に駆られながら、家の中でじっとしている他なかった。私ではなく家が傾いている場合、がらがらと崩壊してしまうのではないかと想像した。
今日は満月だそうだ。カレンダーに書かれていた。窓から空を見ると、柔らかな光が月を包んでいた。私は外に出た。家を見上げた。その輪郭は、はっきりとは見えなかったが、今にも崩れそうな弱さはなかった。やはりおかしいのは私の方なのかもしれないと思った。そのことに少し安心した。病院に行かない限り治らないのだろうが、すぐに死んでしまいそうな異常もこれといってなかった。結論は後回しにすることができた。家に戻ろうと、ドアノブに手をかけた。ドアを開ける前に、月を見た。太陽よりもずっとずっと愛情深い光を纏っていた。そしてそれは私をまっすぐに見つめてくることがなかった。だから、私は月が好きだ。誰のことも照らさないから。
そんな月も、私の大好きだった月も、今ばかりは歪んでいた。満月には見えなかった。
やっぱり、おかしいのは私の方なんだね。
月が嫌いになりそうな予感がした。
3
参加失礼します
ふっと、恋をしてしまう。
特段特別なことなんて無い。
ただ街頭に照らされたあなたを見ただけで、刺さってしまう。
「ありがとう」
そのきらきらとした笑顔で、おちていってしまっていた。
ふっと、恋をしてしまう。
あなたは引っ越してしまう、と
しばらくは二度と会えない、と言った。
「最後に」と握ってあなたの手は、とても優しく暖かかった。
ふっと、恋をしてしまう。
帰り道、二人で海にいこう、と言ってくれた。
すっかり黒くなった夏の水が、あなたをより際立たせていた。
「綺麗だ」と言ってくれたあなたがどこを見ていたか。
わからなかったけど、そんなあなたに恋していた。
ふっと、恋をしてしまう。
なかよしグループで一緒にごはんを食べに行った。
美味しい!!と無邪気に喜ぶ友達と笑いながら、僕はあなたを見ていた。
あなたは、酔った友人を介抱していた。
「まじでぇ…おまえらぁはぁ…なんでぇ…くっつかないんだよぉぉ…」
あなたは苦笑いをした。
酔ったとはいえ、そこまで言える友人が羨ましく思った。
恋をしてしまった。
私は通勤のため電車からおりて職場へ向かっていた。
季節外れと思うほどの涼しい日だった。
青々しい空と風が心地良い。
このくらいの気温がちょうど良いと思った。
小さい隕石がおちてきたらしい。
目が覚めた病室でそう言われた。
私はなんにもわからず、とりあえず声を出そうとする
喉が焼けるほどいたい。
慌てて手で喉を抑えようとする。
動かない…!?
「落ち着いてください、大丈夫です」
すぐ近くにいた白衣を着た人になだめられた。
すぐに医者だ、ということが理解できた。
私は涙が出そうになった。
のに、なにも出来なかった。
「貴方が生きていたのは、奇跡なんです」
なんでも、私を庇った人がいるとのことで、私は一命をとりとめたらしい。
その人は、黒焦げになって煙となってしまったらしい。
なんにも、跡形もなく。
--- *輪廻転生* ---
--- *死んでもなおまた新たな生命となって生まれ直すこと。* ---
--- *生まれ直す過程内で、不完全な状況で、もがいて守ろうと、やり残したことがあると急いで戻った結果、記憶がまだ抜け落ちて無いことが多数。* ---
--- *よく、この地球が他の惑星に脅かされているのが見やすいだとか。* ---
4
「今日の気温は、48度です。」
今年も暑くなってきた。
まだ暑くない方。
過去の人々はこれを|経験した《あじわった》ことがないんだって。
過去の人々は|熱くなってから|雪《白くて冷たいなにか》をあんまり見れなかったんだって。
この|雪《白くて冷たいなにか》の名前はわからない。
でも、過去の人々にゆきちゃんって娘がいたらしい。
その娘は|雪《白くて冷たいなにか》が名前の由来らしい。
だから、|雪《白くて冷たいなにか》は、|雪《ゆき》と読むのかもしれない。
わからないけれど、この|雪《白くて冷たいなにか》はなんなのか。
それはみんなに名前を募集しているから、いつか決まる。
いつ決まるのか、楽しみだな。
5
参加失礼しまーす!
今設定を考案中のお話の冒頭です(いらない説明)
灰色の街並み。どこを見ても建物建物建物建物。
そんな国の中心にそびえ立つ高い塔はこの国のどこから見ても見える。
しかし、私に塔を見ている余裕は無かった。もう随分と走っている。
彼処にまた戻るのは嫌だった。しかし、私に行く宛はない。
曲がり角を曲がって、工場のような場所の地下に逃げ込む。
何人かの足音。私は息を押し殺して、ただ静かにいなくなるのを待った。
足音が消え去ったときには、私は寝ていた。
---
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
がむしゃらにどこまでも走った。段々、走るスピードが落ちて、彼等に追いつかれる。
仕方なく、私は自分の手を切った。溢れ出す血。高鳴る心臓。
そして、血は紅色の火の手をあげた。私は血を床に撒き散らした。血は全て発火し、瞬く間に燃え広がった。彼等が戸惑った隙に、私は窓ガラスを割って逃げ出した。
どんなに卑怯な手を使っても生きていれば勝ちだ。
いつだってそう思ってきた。そう、生きてさえいれば勝ちなんだ。
たとえ、それが期限付きだとしても。
---
ずっと見ている。彼女は待っている。彼らが来るのを。見守っている。そして、夢を見ている、ここから出られる日を。ずっと待っている。この|■《牢獄》からでれる日を。
歯切れ悪いですね………。素敵なリレー小説を作っていただき、ありがとうございます。
6
タイトル:ジェネリック・グラス
「は」
白い息が口から漏れた。
自分でもわかる。さぞ呆れに呆れた、腑抜けた声が聞こえたことだろう。
けれども目の前の人物は、外のきりりとした空気にも負けぬ冷たいあしらいを気にすることもなく、言った。
「ですから、当選おめでとうございます! あなたは『シンデレラ・ストーリー』に選ばれました!」
草臥れた布を纏いながらも、にぱーっと明るく笑った怪しい人物は、見た目通り可笑しい人物なのかもしれない。
シンデレラ。
誰もが知る、美しい少女の出世を描いた一代期。
美しく、優しく、謙虚で真面目、そして少し夢見がち──いわゆる『女子』らしい子供。
分かりやすく華々しい物語は、あらゆる子供を虜にしたことだろう。
そこから転じて、華々しい出世を遂げた芸能人や登場人物のその経緯を『シンデレラ・ストーリー』とも言うが。
それに私が選ばれたと言うのはどういうことか。
シンデレラは、継母や義姉に虐げられ、父からは見て見ぬ振りをされ、召使と同じ扱いを受ける、という両家のお嬢様にとっては耐え難い仕打ちを受ける。
つまり、シンデレラ・ストーリーに選ばれる人物には過酷な幼少期や苦労話が付き物だ。
しかし、私はどうだろう。
にこにこと食えない笑みを浮かべる人物を視界に入れないようにしつつ、自らの容姿を顧みる。
別に特徴のない顔立ち。
健康的に伸びた手足。
平均的な家庭らしい服装。
これといって『シンデレラ・ストーリー』の少女には当てはまらない。
実際、何不自由なく過ごしてきて、順当に高等な教育も受けさせていただいている幸福な人間だ。
シンデレラらしいシンデレラ、と言うのはもっと、世に好かれ、儚げで、悲哀を誘い、そして適度に阿呆な人ではないか。
毎度思うが、あの主人公は突然現れた老女兼自称仙女を信用しすぎなのだ。
普通詐欺や誘拐、身代金や強盗を気にするべきなのである。
そもそも、偶然出会った貧しそうな人にパンを渡す、など付け込まれても仕方のない行動だと思う。
そんな、疑いと日頃の疑問と鬱憤の八つ当たりを込めて、目の前の『当選発表者』を見つめる。
「もう少し詳しく言ってください。意味がわかりませんよ」
「ええ、ほんとうですかぁ? 仕方ないですねぇ」
腹立つ喋り方をするものである。いちいちチラチラとこちらを見るのが鬱陶しい。
によによと笑いつつも、目の前の人物は語り出した。
「私は、まあ所謂魔法使いです。おや、信じていらっしゃらない? えぇ、信じてくださいよぉ。
とにかく、魔法使いは社会の中でも陰の中を好んで暮らしているのですが、決まりがありまして。非魔法使いの長との契約ですよ。定期的に、民に幸福をもたらすこと。そうすれば日陰者という一生を約束しよう──というものです。
けれども幸福をもたらすには色々と方法がある。全体に細やかな祝福をもたらしたり、特定の国に幸を願ったり。けれどもそうすると、人々はその幸福に慣れてしまうのです──」
魔法使いの話は、いやらしいほど筋の通ったものだった。
幸福は慣れる。
これほど、人間社会の根幹に根差した条理があるだろうか。否、ないだろう。
一時の幸福を知り、慣れ、其れが奪われた時。
奪われた瞬間、力づくで取り返す、という暴力手段が姿を表す。
日本史や世界史でよく聞く話だ。
顔を顰めつつも大人しく耳を傾けている私を見ると、魔法使いは目を細めて続きを唇に乗せた。
「──なので考え出されたのが、『シンデレラ選考』。非魔法使いの御伽話に準えて、選ばれた一人に多大なる祝福を与えるということです。中でも、幸福を与える人物は苦労や過酷な経験があればあるほど、『神に選ばれた』という修飾語がつきやすくなり、印象も良くなります。
そして人は、人の幸福に同調したり、羨んだりする傾向が有る。つまり、集団の中に幸福な人を含めれば、全体には幸福と羨望、僅かな妬み──感情と行動のエネルギーが生まれる。
それをもたらすのが、我々魔法使いの、非魔法使いに対する役割なのです。
お分かりいただけましたか?」
「……なるほど」
私は顎に手を添えつつ頷いた。
しかし、軽く挙手しながら問う。
「少し、質問をしても良いでしょうか?」
「どうぞ」
私の置かれている状況は理解した。
けれども、この話には穴がある。
「何故私が当選したのでしょう?」
それは、当選者の主観だ。
『可哀想』な。
『過酷な幼少期』を過ごし。
『天才ゆえの孤独』を抱え。
これら挙げた言葉たちは全て、他者からの評価に過ぎない。
その人にとっては?
それは、『チャンス』で『幼少期の挑戦』で『合う人が居なかっただけ』かもしれない。
なんとも馬鹿らしく、そして仕様のないものだと思う。
人は主観でしか物事を測れないのだから、仕方のないことではあるのだ。
けれども『しあわせ』までも測ってほしくはない。
そんな苛立ちを込めて問うた言葉は、薄っぺらい笑みに砕けた。
「あなたが『可哀想』だからです」
目の前が赤く染まった。
握りしめた手が震える。
「本気で? 本気で言ってるわけ?」
声までもが小刻みにぶれたようだ。
ドアから入った冷気のせいだ。そうに違いない。
はて、けれども。今、寒いだろうか。
ああ、どうしようか。今、私は怒りを抑えられていない。
「? はい」
悪びれる様子もなく、頭上から降り注いだ声に殴りかかりたくなった。
可哀想?
其方が決めてんだろ?
昔言われた言葉がリフレインした。
『偉いわねえ、中学受験なんて。遊べないのも我慢して。本当に偉い』
『お父さんを支える為って、すごすぎ。めっちゃ良い子じゃん』
『親は一人なの? 可哀想に。お父様もあなたも苦労したんでしょうね』
此方は自分を憐れんだことなんて無い。
憐れんだら負けだ。悪夢だ。
私にだって、自分なりの矜持がある。
けれども、私は顔を上げて絡んだ視線に息を止めた。
澄んだ双眸。
真っ直ぐな笑み。
ああ、此奴は。
此奴は。
自分が正しいと信じているのだ。
この人は可哀想で、この人は幸福。
それが正しい、間違ってない。
そう思っている。
そう悟った瞬間、全てが馬鹿らしくなった。
ここまで出来るだけ真摯に対したことも、話を真面目に考えて受け取ったことも。
この人も、私を型にはめているのだ。
ガラスの型にはめている。
不幸という名の灰を被った『シンデレラ』の型に押し込んで見ている。
「さあ、当選しましたが、どうなさいますか?」
億万長者にもインフルエンサーにも成れますよ、と。
固められた笑顔で、固形にされた言葉を吐く人物が、私には歪んで見えた。
ちょっと前に書いたやつです。
魔法使いがいるという設定があるので、参加してみました!
眠り姫