リレー開始者:ABC探偵
#小説 #冒頭と結末 #一次創作 #リレー小説 #フリージャンル
最低100文字/最大3000文字
話数 12 / 15
小説の冒頭(始まり・プロローグ)と結末(終わり・エピローグ)の文章を書いていくだけのリレー小説です(中間の文章はご自由にどうぞ)
前後の繋がりはなく、自由に書いて下さると幸いです。
尚、一次創作限定とします。
合言葉は「紡ぎ手のリレー」(「」無し)です。
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1
暇だったのでリレー小説を作成しました…というと、聞こえが良いですが、実際は文章の供養です。
本リレー小説のタイトルは「往復書簡の連鎖」などとカッコつけていますが、小説の冒頭(始まり・プロローグ)と結末(終わり・エピローグ)の文章を書いていくだけのリレー小説です。
前後の繋がりはなく、一次創作限定となっております。
▶題名
天花ノ命
▶冒頭
冬の寒さが肌を這い、吐く息さえも白く染めた。
「……そろそろ、か」
薄く白煙が発つ口元の背中には曇り空が広がり、月夜は顔を出していない。
冬衣の軍衣に身を包み、腰に挿した刀が鞘とぶつかり、微かな音を立てた。
更に片手で腰に吊られた銃器を確認し、存在を見る。
そのまま、足元に広がる銀世界に足を降ろした。
▶結尾
霧氷が大樹にしがみつき、儚くも悦に浸る。
その無情なまでの美しさが己が達成したことを祝福するようだった。
身体に付着する斑雪は己を着飾り、熱く流れていく鮮血すらも誤魔化していく。
私は成し遂げたのだ。私は、成し遂げたのだ。
合言葉は「紡ぎ手のリレー」(「」無し)となります。
テーマ、中間の文章の有無、題名に関しては各々、お任せします。
お好きなように自己の世界観を書いていただいてかまいません。
2
参加失礼します。
---
・冒頭
瞼を開ける。知らない天井。香る花。繋がれた管。
・結尾
花が開く。蕾が開く。そうして咲く。
---
病院で誰かが再会するようなハッピー系です。
ABC探偵さんのは自然に感情が描写されていて語彙力がないですが、すごく好きです。
これからも応援しています。
合言葉は紡ぎ手のリレーです。
3
〈タイトル〉
新訳白雪姫
〈書き出し〉
「……子供が欲しい」
ほとんど無意識の内にこぼれた言葉に、私はハッと身を固くする。
刺繍をする手から針が滑り落ち、軽い音を立てた。
〈結び〉
(寂しい)
その言葉は空気となって、溶けて消えた。
震える白い霧が独り漂う。
その霧に続くものはもう、その唇からは吐かれなかった。
ただの白雪姫の話です。
と言っても白雪姫あんま出てこないけど。
よくあるパロディオマージュリスペクトです。
なんでもない話だけど、新訳白雪姫ってタイプすると、新薬白雪姫って出てくる。
白雪姫って薬あったら怖いんだが。
某白い医者兼殺し屋が使ってそうな安楽死のお薬みたい。
ABC探偵さまの文体が好きです。
なんとなくリレー小説に参加してみました。拙い文ですが。
ありがとうございました。
4
深明るい
書けなくてボツにした小説の供養、失礼します。
【タイトル】
愛、すなわち死。
【書き出し】
ざざ、と波が寄せては引く。漆黒の世界に向けて、小舟を漕ぎ出づ。
月明かりに照らされて、光っては消える。
目を閉じて、かの人を思い浮かべる。
今頃何をしているのだろう。きっと血相を変えて、自分を探しているんだろうな。
———こんなときにまで、思い出してしまう自分に嫌気がさす。
【中間】
嫉妬。 ———違う。
独占欲。———違う。
所有欲。———違う。
執着。 ———違う。
そんなのもとうに、消えてしまった。
趣味。愛好。興味。嗜好。どれを選んでも、想い描くのは かの人の顔。
全ての喜怒哀楽を、かの人は乗っ取ってしまった。
【締め】
今から飛び込むのか、と思った。
底は見えず、巨大な墨汁のよう。
———ああ、でも。
もうとっくに、自我は消えている。かの人に呑み込まれて、溶け込んで。
だから。変わらないだろう、今更。
もうとっくに、『自分』はいないのだから。
音もなく影が波に消える。
波に揺られている小舟だけが、夜の月明かりの下でそこに在った。
書き出しと中間と締めをうまく接続できなくてボツにしました。
このように奉納できる場があることに感謝いたします。ありがとうございました。
5
没になった物語の種を植えてあげようかと···
冒頭
「先生。」
懐かしい声がした。
振り向くとそこには、もういないはずの"彼女"が微笑みながら立っていた。
世界が終焉を迎える中、私と"彼女"は研究所で、確かに再会の喜びを分かち合った―。
結末
もう、誰にも知られる事の無い、不思議で神秘の物語。
それは静かに風に乗り、何時かは儚く消えていく。
やっと、成仏出来た。
6
いつかちゃんと作品にするかもしれません。
第:あめあめふるなふるな
始:朝、窓の向こうからは、日差しと雨音が同時に入ってきた。
「天気雨か。」
独り言と共に新聞を開くと、そこには彼女の顔と名前が大々的に載っていた。
とある宇宙研究所の職員で、会えるのは数カ月に一度。
欠伸混じりにフラフラと、彼女は階段を下りてきた。
崩れた髪と寝巻きにそのことを伝えても、その顔はあまり気にしてない様子。
きっと疲れが溜まっているのだろう。それに、昔からそういう奴だった。
幼い頃から彼女は宇宙の話をよくした。
でもそれは、宇宙ゴミやら国家資産やら、現実的で冷たいものだった。
「宇宙は危険。」それが口癖だった。
でも、そんな彼女が好きだった。
終:「昼間なのに流れ星が見えるなんて、初めてだ。…いや、鉄屑どもか。」
既に大半の地面は焼け野原だった。
追い込まれるように、ビルの上まで逃げてきた。
ここまで来ても、悲鳴と破滅が耳に刺さってくる。
逸らすようにまた空と、その向こうを見た。
冷たい彼女を抱えて呟いた。
「雨よ、降るな。」
大粒の雨と大量の宇宙船が額と地上に降り注いだ。
合言葉は、「紡ぎ手のリレー」です。
7
冒頭
あれは、そう。暑い夏の日だった。蝉がやたらと鳴いていてうるさかった。今年の夏もあっという間に過ぎてしまうんだと思っていた。でも、それは違った。早く終われと願う夏が来るなんて、生まれてこの方、思いもしなかった。
結末
夏は終わる。もうすぐ終わる。嬉しかった。彼らは死ぬ。もうすぐ死ぬ。僕と一緒に死ぬ。アイスがぽたりと垂れ、池へ落ちた。僕と彼は天国へいけるかな?望みのない問い。今更天国なんていけない。僕は彼と罪を犯した。けして許されない罪を。蝉が鳴くのをやめた。夏が終わる。地獄は、この夏以上に暑いのだろうか?僕はそう思いながら、目を閉じた。夏の最後の余韻を噛み締めながら。
中間ないと意味の分からない文章………。
合言葉は「紡ぎ手のリレー」です
8
供養?というか、
全編を投稿する見通しが立てられないので、
リレーを1話分お借りしてネットに旅立たせてあげたい。
題 約束のおほしさま
冒頭
魔法戦士の真似事だ。
ステラ。腕には戦士番号827番の偽の刻印、14~5歳の男性とみられている。短髪だが、後ろ髪だけを長く伸ばし、三つ編みにしている。服は少年用の上等な素材のもので、その上にマントを羽織った、まさに魔法戦士の模倣品。
そいつが1人で、我が国を除く世界中を再建不能に陥れたと聞いた時は冗談だと思った。
俺は初めからおかしいと思っていたんだ。
827番……そこには、かつて雷属性の少年がいた。
結末
身寄りのないステラの遺骨は廃棄された。
あの時、あの瞬間、自ら首を斬ったのは、一体どちらの人格だったのだろうか。
約束――。
兄が約束を守れなかったからなのか、
妹が約束を守ったからなのか、
知る術はもうない。
床に遺された血痕を拭って、何もかもなかったことにした。
9
手を合わせる。すべてわたしのせいだ。わたしがいなかったら、あんなことにはならなかったろうに。
懺悔とも悔いともつかない感情を手の中に込め、わたしはゆっくりと瞼を閉じる。
---
改めて遺影を見た。微笑んでいた。あの時と紛れもなく同じ顔。あの笑顔を奪ったことに、罪悪感がこみ上げてくる。
ごめんなさい。ごめんなさい。
命をかけて償いたかった。それができないことは分かっていても。
中間が思いつかなかったので
10
▶題名
止まらない、止められない
▶冒頭
「いくよ、私の最愛の人。」
隣で君が微笑んでくれる。私は嬉しい。その薄橙色のツインテール、金色の自信満々な瞳……雰囲気が私とは違う。
姉への復讐だけを考えていた私に、寄り添ってくれる人がいることが。
交通事故で両親を亡くしたあの日、姉は自分だけを助かることを願って魔法少女になった。
私を見捨てた。
私を見なかった。
そして、私はその姉の復讐の為に、魔法少女になった。
私には価値なんてないのかもしれない……。でも、この子……隣にいて、慕ってくれるこの子だけは、私に価値を見出してくれる。その感情だけが、今、私を立たせてくれる。
私は変身して、隣の彼女と一緒に、窓から飛び立つ。
▶中間
私は、この子が好きだ。
白いセミロング、優しそうな青い瞳……私にはない優しさがある。
私は「世界の全てを手に入れるくらいの力が欲しい」と願った。自己満足で、贅沢で、他者を蹴落とすような願い事。
そんないやらしい子を、隣のこの子は愛してくれる。……私は大好きだ。出撃したくないくらい大好きだ。ずっと檻に閉じ込めて、鎖を付けて、どこにも行かせたくない。他人に姿を見られて欲しくない。
最初は、利害の一致だけだったのに、かわいい反応と、かっこいい行動……最高だよ、私の最愛の人。
そう思いながら、目的地に急ぐ。
▶結尾
あっちゃー……やっちゃったな……血が止まんないや。| ごめんなさい。血が、止まらない。槍が、
うわぁ……あの子だけは、守りたかったのに…それに。| 胸に、刺さって。動けない。止まるわけに
| は、行かないのに……。
血反吐が出て、止まらない……。腹に空いた穴から出る|
鮮血は、地面を綺麗な赤に染めて、あの子の血と混ざっ| 絶望の象徴のように、切断された腕と、胸
てなんでだろう。嫌な気はしない。でも、あの子が死ぬ| から血が出る。駄目だったんだと自覚する
のだけは嫌だったはずなのに……。 | 。嫌じゃない。あの子が死ぬのは嫌だが。
|
今私、サイッコウに恋しちゃってる。顔赤くなってる。| 今、私には彼女がかわいく映ってる。
止まらない。こんな時なのに、胸のトキメキって奴が!| 止まらない、彼女を思う心が加速するッ‼
|
私は!! | 私は!!
--- 「あなたのことが、大好…き」 ---
そう言って、私たちは、この世から、未練たっぷりでいなくなった。
結尾が無茶苦茶わかりにくくてすみません。(というか全部わかりにくい。)
右側が冒頭で主観の子、左側が中間で主観の子です。
11
冒頭
長い溜息をつく。何度も。これからの一年間を思う。どうせろくなことなんてなくて、最後には寂しいだけで。
さっさと終わってほしい。早く過ぎ去ってほしい。早く、大人になりたい。
終わり
私から笑顔が弾けた。弾けて、流れ出て、笑い出す。
同時に涙が流れ落ちる。一緒に笑う早咲きの桜。悲しげに青い空。すべてが美しい。
もう、会えないかもしれない。もう、戻れない。
今日、捨てた、肩書。春からはみんな新しい教室、学校、友達に囲まれて生活する。
でも、この一年間の出来事は忘れないだろう。
「ありがとう」
学校を舞台とした没の作品です。
12
素敵なリレーにお邪魔させていただきました。
…なんだか、終末ネタばかり擦っている気がします。
_題名
星空の物語
---
_起
二日酔いの朝。
羽目を外して呑んで、全てから逃げるように呑んで。
重くのしかかる全てを取りはったふりで、体を引きずりベッドに潜った。
記憶はないけれど、そんな気がした。
頭を上げれば、案の定頭がガンガンと響く。
振れど押さえど効果はなく、憂鬱にため息をひとつ投げつけた。
閉めることさえされず押しやられたカーテンから、今日の空が見える。
憎たらしいほどの快晴。それを能天気に|揺蕩《たゆた》う雲が、間抜けなふりで隠していく。
最悪な日だった。
ああ、これがゲームや物語だとするならば、なんて滑稽で最悪なバグなんだろう。
これを8月32日目と称せばいいのか、それとももう日付すら必要ないのか。
取り払われた命の天井が、なぜだから恨めしくなった。
---
_結
結果から語ろう。
世界は、終わるはずだった。
深夜3時、人が寝静まった時間に。
「どうして」と思うかもしれない。
「なんで」と言うかもしれない。
しかし人にとって、もはや因果を綴る文章は重要ではない。
空が埋め尽くされたのだ。
世界を滅ぼした、滅ぼすはずだった隕石によって。
けれど一体何のせいか、世界は滅びなかった。
私が生き残った。
その「幸運」に、なぜ私があやかったのか。
理由はわからないけれど。
私1人居たところで、物語など始まらないことを…神が居るなら、今知るのだろう。
主人公になるはずだったとある人は、平凡にも身を投げて朽ちた。
それだけで終わる、単調な物語となった。
合言葉は、「紡ぎ手のリレー」です。
ノリと勢いで生まれましたが、思った以上に楽しかったです。
主催者のABC探偵様、ありがとうございました。