リレー開始者:雨宮 玲夜
最低100文字/最大1000文字
話数 2 / 5
前後は気にしないで書いてね〜
合言葉は 陽気な幽霊
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
リレー参加者
1
幽霊のコメディとか良いよね
やあやあみんな。突然だが俺は幽霊だ!気がつくと死んでいた!あぁ〜、なんでだよ〜。そして今回、俺の事件を担当するのがこの!…あ〜名前なんだっけ?まあいいか。この男だ!すっごい眠そうだがまあ、あの異能探偵組織の一員だもんな。異能探偵組織には何かの異能を持っていないとまず入れないって言うし、きっと解決してくれるはずだ!
「これが今回の死体か」
「はい。発見時から触っていません」
「助かるよ。俺の異能、千里眼に影響するからな」
おお〜!こいつは千里眼の持ち主なのか!期待できるぞ!
「で、手がかりは掴めそうですか?」
「ああ。もう真相がわかった。」
え、もうか!?流石異能探偵!で、どういうことなんだ?
「被害者の男性の周りには大量の酒の空き缶。そして間違いなく腹刺さっているナイフが死因だろう。注目すべきはそのナイフの柄の部分だ。」
ほうほう。どういうことだ?
「柄の部分の指紋は逆手になっており、しかも一人分の指紋しか無い。
つまり、被害者の男性は一人酒を飲みまくり、近くにあったナイフで自殺した」
え、は、?いやいや、そんなこと、、。
「ですが、自殺の動機は?」
そ、そうだ。動機がない、
「男性は大きなストレスを抱えていた可能性が高い。それも人間関係の。机の上にある何かを消したあとがある紙、そこに全部書いてある」
いや、そんなのは知らない、違う、ちが…あ、思い出した、そうだ。俺はあいつらから逃げるために…
2
そうそう、俺を追いかけ回していたのは、借金取りだった!
奴ら、俺がギャンブルでスっていたのをいいことに、十一で20万貸してきたのだ。
何も知らぬまま1年が過ぎ、20万持っていったら凄まじい請求書が叩きつけられた!
俺は叫ぶ。
「返せるわけねーじゃん!!!」
「なら借りんなやアホォ!」
貸した側も猛反撃。これはサツを呼んだほうが早いが、近くに交番がなーい!
俺は車に向け、全力でダッシュし、颯爽と飛び乗ると、制限速度ギリ(40キロ)で走り出した!
無論奴らも黙ってはいない。5台の車が群れをなして追ってくる。
「逃げるんだよおおおおお!」
「逃がすかあああああ!」
ジョジョさながらの叫びに、むこうも大声でアナログ返信。そして向こうはどんどん迫ってくる。
俺は高速道路に逃げ込み、急加速。拳銃と犯罪がないだけの、熾烈なカーチェイスが始まった。
車線変更だの物を投げるだのは法に触れてしまう。お互い配慮した結果、非常にらしくないそれに仕上がった。
バックミラーから車軍団が消える。撒いたか!?
俺は近くのバーに駆け込んだ。そして、息を潜めて祝杯(?)を上げる。
知らぬ間に盃が進み、酔ってつまらぬことを言ったのか、再び奴らに見つかってしまった。
俺はもはやここまでと、隣で寝ている客の手元にある果物ナイフを手に取り、逆手に振りかざした。
酔漢ならではの暴挙である。
奴らは流石に青くなり、遠巻きに眺める。俺は調子に乗り、、さらに叫ぶ。
「ほら来いよ、さっきの威勢はどうした!」
そこでナイフを振り回したのがまずかった。それが思いの外長く、自分で自分を刺してしまったのだ。
「ぐえええええええええええええええええええええええええ」
長い叫びのあと俺は死んだ。とんだ笑い話だ。
借金取りは消えた。マスターも職員もいないタイプの無人バー、客は寝てたヤツが一人、それでいて防カメもなかったので、半未解決事件となってしまったのだ。
俺は自分にツボって大笑いしたが、探偵どもには聞こえない。
さあこれからどうしよう。帰るか、それとも…