リレー開始者:雅琵〈活動休止中〉
#タイトル統一 #小説
最低300文字/最大3000文字
話数 20 / 20
いわゆるタイトル統一企画です!
タイトルは「キミの光になれるなら。」です!
どんな内容でもオッケー!
ただ、グロいシーンなど、報告したいことがある場合は前書きに書いてください!
僕もどこかのタイミングで書きます!
みなさんの作品を楽しみにしています!
是非ご参加ください!!
合言葉は「きみひか」
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1
『』は手話の翻訳
僕はキミが、この世界を鮮やかだと思えるようにしたい。
キミの光になりたい。
ただ静かな毎日で、どんな音なのか、どんな声なのかわからない寂しい世界だと言うキミは、本当の日常を知らない。
だから僕は、キミを助けたい。
広がる音の世界、僕の声を、聞いてほしい。
どうか、どうか、キミがこの世界を好きになるために、この○○は成功したい。
僕の声だけじゃない。
信号機の音、動物の鳴き声、波の音、風の音、もっともっと、全て知ってほしい。
キミが求める、音のある世界に連れ出すために。
---
汗が体中に流れ、顔に流れる汗を隣の松島が拭く。
もう少しで、もう少しで成功だ。
僕が彼女を救う__。
数十分後。
僕は手術を無事に成功させ、彼女が寝ている隣で花瓶の水を変えていた。
今までの努力をやってきてよかったと、やっと感じている。
窓からの鳥の鳴く声も彼女は聴こえてくれるだろうか。
花瓶を窓の隣に置くと、僕はため息をつく。
「《《麻梨》》に伝えられるかな…」
そう呟くと、後ろのベッドから掛け布団が動く音がして振り返った。
そこには上半身を起こし、眠たそうな顔をした麻梨がいた。
「あ…麻梨起きたのか。」
すると麻梨は手話で『私に何を伝えるの?』と言った。
僕が口にした言葉…つまり…
「聴こえる?」
麻梨は頷く。
手術は成功したんだ。耳が聴こえようになった。
まだ本人は音を聞いたばかりだから上手く話せないだろうけど、声が聴こえるようになってよかった。
「麻梨、どう?」
『今の一瞬で世界が凄く鮮やかになった。』
「どこか悪くない?」
『いつもと違うから落ち着きがないだけ。』
「よかった…」
自然にポロポロと涙が頬を伝い、僕は麻梨の片手を握った。
もう片方の手で慌ててると、掴んでいた手を外し言った。
『大丈夫?私を助けてくれてありがとう。音ってこんな感じなんだね。』
僕はすぐさま答える。
「言っただろう。僕がキミの光になれるなら何だってするって。」
泣きながら言うから目も涙で滲んで視界がぼやける。
「麻梨、ずっと言いたかったことがある。この声でちゃんと。
僕が麻梨が好きです。」
麻梨は涙を流す。
『私を助けてくれた人を振るわけないよ。私も、ずっと好きだった。』
2人で泣いて、抱き合って、病室には風の音と美しく軽やかに鳴く鳥の声が響いていた。
僕は医師としてこれからも人を助けていく。
キミの光になれたから、次は誰かの光になりたい。
麻梨はあれからずっと隣で笑顔で過ごしている。
麻梨と同じように、何かを患って辛い人たちをこれからの人生を幸せに暮らせるようにしたい。
キミの光になれるなら、何だってするから。
2
登場人物
花月恋歌
Xじぇんだー
『恋歌はなんで歌い手?配信者?してんの?』
「なんでかって~?それはね...」
〈誰かにこの歌声が届いて君の光になれるように!〉
前までは、私だって辛かった。
『ーーーー?w』
『ーーーー!?』
ある、歌い手に救われたのだ。
「なりたい。」
「皆に元気と笑顔を与えられる、こんな人になりたい!」
小学5年生の時、夢を持った。
大好きな歌と、大好きな人たちに憧れて。
___9年後
今は、寝る間を削ってでもこの仕事が好きになった。
収録、配信、編集、MIX...
大変だけど、やっていて楽しい。
最近は応援してくれる人も増えてきた。
でも、そんな中、私は体調を崩して入院してしまった。
『大丈夫ですか!?早く帰ってきますように...』
『そんなぁ...配信もおやすみ?さみしいな…』
『治るまでみんなで待とう!恋歌ちゃんは絶対に帰ってくる!』
明るいコメントが流れてくる毎日。
病気と闘い続ける毎日。
私は鼻歌を歌ってた。
光が差し込んでる夕方の時間に、一人ぽつんと病室を覗いていた女の子がいた。
「どうしたの?ここの病院の子?」
『うん』
不思議な子だった。
点滴も何もついていない。
大きな病院だから、精神科やリハビリ中の子かな?と思った。
「ここにいてもいいからね」
『お姉さん、歌綺麗だった。』
「そう?ありがとう」
『もう一回歌って?』
「いいよ」
「*。.。*゜*。.。*゜*。.。*゜*。.。*゜♬」
『私ね、将来、歌い手さんになりたいの。』
「そうなんだ!いいと思うよ。」
『お姉さんみたいに歌は上手じゃないけど、誰かに、光を届けたい』
「!」
『恋歌さん、でしょ?』
「そうだよ」
『声を聴いて分かったの。恋歌さんが光をくれたように私も誰かに光を届けたい!』
「...頑張ってね!」
『あ、戻らなきゃ!』
『ばいばーい!』
こうやって、次から次へと光が、希望が、夢が続いていくといいな。
駄作が、、ごめんなさい💦
3
人の自殺シーン入ってます
登場人物
・胡桃 女の子
・香里奈 女の子
香里奈side
「もうこの世界にいるの疲れちゃった」
--- バイバイ 胡桃、、 ---
--- 今までありがとう ---
グシャリ
18歳になった日に私はマンションの屋上から飛び降りた
---
胡桃side
「え、、香里奈が、、?」
私は母親から香里奈が屋上から飛び降り、その後死んだことを聞かされた
私は信じたくなかった
あの私と仲良しだった香里奈が?
「ごめん、ちょっと部屋に戻るね」
私は母親にそう言って部屋に戻った
「なんで?なんでなの香里奈?」
「どんな時でもずっと一緒って小学校のころ約束したよね?」
「ねぇ、もう一度姿を見せてよ!」
「お願いだからっ、、(泣)」
私が何回そう言っても香里奈が私の前に出てくることはなかった
私は1つ、香里奈に会えるかもしれない方法を思いついた
「別に香里奈のいない世界なんて楽しくないし、、もうやり残した事もないし、、」
「今お母さんいないし、、手紙残して行こう」
(手紙の内容(『』の中が手紙の内容))
『お母さんへ
今まで私を育ててくれてありがとう
胡桃』
「、、よし」
---
屋上
胡桃side
「香里奈、、こんな友達でごめんね」
グシャリ
私は飛び降りた
香里奈と同じ場所から
---
?side
胡桃が自殺をした4日後
|2人《香里奈、胡桃》の親はそれぞれの娘の遺書を見つけた
遺書には香里奈は胡桃への想い、胡桃は香里奈への想いが書いてあった
2人が遺書に書いていたことは
「「香里奈/胡桃が生きるなかで私がキミの光になれたなら。」」 という1つの文章だけだった
結構むずかったけど楽しかった!
4
None
桃李 ( ♂
夕陽 ( ♂
桃李( おはよう
夕陽( おはょ…ざ…ます.
桃李( なんて言った?!?!
夕陽( ぉはょござぃます…
桃李( んん"〜?!?!
夕陽( おはよ"ゔござい"ますッッ"!!!!
桃李( うん、いい子いい子. おはよう!!
夕陽( …//
桃李( てか昨日お風呂はいった??
夕陽( … (;-; )( ;-;)
桃李( じゃあ今お風呂入ってきなよ〜.
夕陽( ひとり…こわぃ…. ; _ ;
桃李( そ、そかそか!!ごめんね!!!!
桃李( じゃあ一緒に入ろっか〜!!
夕陽( ぅ、ぅん.
桃李( さっぱりしたでしょ〜、どぉ??
夕陽( ぅん、さらさら.
桃李( それは良かった!!
桃李( 夕陽髪の毛さらさらなんだから毎日洗ったらキレイなのに.
夕陽( ふへへ…//
桃李( ふふっ、//
--- 今日も僕はあなたの光になれましたか?? ---
パパパッと10分くらいで書いたのですが
こんな感じで大丈夫ですかね…🙄💭
些細な輝きを持つ光 を想像して作らせていただきました
5
これって別の世界戦でいいよね?死ねたです!
君は前とは見違えた。そうあの時のオウスケと。
--- 過去 ---
モブ1 ばーかw
モブ2 学校にくんなよクズw
オウスケ 、、、
モブ1 なんかしゃべれよーwくそすけ
僕 や、やめなよ!
オウスケ ややめて。君も巻き込んじゃうよ、、、
僕 大丈夫!僕は君を絶対に守る!
オウスケ そうじゃなくて君が巻き込まれるの
僕 僕はいいよ。君が助けるだけでうれしいもん!
あの時は小学4年生の時だった。
あの事件が終わり僕とオウスケはとても仲良しになった。
--- 中学 ---
モブ1 ばーかくず
モブ2 あほくさw
オウスケ やめなよ!
僕 いいんだよ、、、
オウスケ 嫌だ!前助けてくれたみたいに僕は、僕は君の光になりたいんだ!
僕 僕は君が幸せならそれでいい。君が助かるだけでうれしい。そういったろ?
後日
僕は自殺した
でも僕は見ているよ
僕の光になってくれた君を
どうでしょうか?こんなかんじですかね?ほかの人のを見るとパクリっぽくなるんで見てないんですけど。
6
繋げます...!下手ですがご了承願います!
主人公
華海 菜月(はなみ なつき)女の子
〈キミの光になれるなら。.....どれほど幸せなんだろう〉
2024年。新年を迎えて賑やかな町や商店街。
だけど私は数年前に病気で亡くなった友達のことで頭がいっぱいになっている。
友達の名前は菜那(なな)
小さい頃公園でよく遊んでいたら仲良くなってそのまま大きくなってもいた。
菜那『私達いつまでも一緒に仲良くしようね!!』
菜月『うん!私も菜那と仲良くしてたいな!!』
そんな夢は簡単に崩れた。ずっとずっと一緒にいようって話したじゃん______
菜那の死因は心臓の病気
菜那は元々心臓の調子が悪かったらしく私と菜那が小学5年生の頃に天国に行った。
小さい頃は多少だけだったけど小学生になってから急に悪化した。
私は今中学1年生だ_______
本当は菜那と一緒に行こうって頑張って受験して行こうねって話てた学校。
私は菜那の分まで生きて楽しかったよよかったよって次天国に行って菜那に会えたら話してあげたいんだ________
私は今日菜那のお墓に行って手紙を渡す。
内容は________
菜那へ
菜那は今元気にしていますか?私は元気です。最近は学校で新しい友達ができました。
色々なことを勉強して学んで_____
私がいつか菜那と同じところにいったときにいろんなことが話せるように色々な話をストックして待ってます。ずっと菜那のことは忘れません。
菜那も元気に過ごしてね。
こんなかんじのを書いている。
菜那_____
私はキミの光になれるなら。どれほど幸せなんだろうね。。
うおおお小説楽しい!最高はっぴーはっぴーはーぴぃー!文字数670!もうちょっと描きたかったけど都合上..!
7
None
リコ(主人公)
遥香
沙織とその取り巻きたち
全員女子‼︎です。
「遥香、一緒に帰ろ。」
「うん。」
私が声をかけると、遥香は小さく頷いた。
「いやいやいや、遥香は私らと帰るからさ。」
そこに突然現れたのが、クラスの中心人物、沙織さんだ。
そのうしろには、数人の女子生徒が立っていた。取り巻きたち。
遥香の方に馴れ馴れしく腕を回し、私を笑顔で見る。
「……そう。わかった。」
「え、私リコと…。」
遥香は何か言いたげに、沙織さんと私を交互に見遣った。
「いや、私らと一緒に帰るよね?」
けれど、沙織さんが圧力で遥香を押さえる。
有無を言わさぬ口調に、遥香は仕方なく、と言った表情で頷いた。
---
遥香が虐められるようになったのは、その日からだった。
虐めているのは沙織さんたち。
遥香が気に入らないのだろうか。
私は虐められている遥香の助けになりたいと思ったが、沙織さんたちに逆らうような行動は慎む方がいい。
だから何も行動しなかった。
日に日に瞳から光が失われていく遥香を、ただ傍観しているだけ。
---
「…あ。」
ある日の放課後、家に帰っていると、遥香と沙織さんたちを目撃した。
彼女たちは私に気づいていない。
私は家の物陰に隠れ、こっそり彼女たちの様子を伺うことにした。
「––––だからさ、邪魔なんだってば。」
「見てるだけで不快になるんだよね。」
「もう学校来ないでくれない?」
「いっそのこと死んでくれたら、快適なんだけどな〜。」
沙織さんたちが遥香を責め立てている。
遥香は壁際に追い詰められ、そこから逃げることもできないようだ。
「こいつなんも言わないよ。」
「何言っても反抗しないし、自分に生きてる価値がないって自覚してるの?」
「自覚してるんだったらさっさと死んでよ。」
「迷惑かけないでくれるー?」
あははは、と甲高い笑い声が響く。
しかし、あたりには誰もいないため、人に気づかれることはない。
心の底から怒りが湧いてきた。
どちらかというと、生きている価値がないのはあなたたちの方なのでは?と言うのは、流石にやめておこう。
「ねえ。」
彼女たちに声をかける。
沙織も取り巻きたちも、遥香も驚いた表情を浮かべた。
「何?ずっと見てたの?」
「うん、そう。最初から。」
最初から、ってわけじゃないけど。
沙織たちを怯えさせるためには、それが事実かどうかなんてどうでもよかった。
「へー、じゃあ口止めしなきゃね。」
「いじめるってこと?」
「楽しそー。」
どうやら私も虐められるみたい。
まあ、当然だろう。虐めているところを見られたから、そいつもいじめる。それくらいはわかっていたし、それを覚悟で声をかけたのだから。
「リコ。」
なんで、という表情をして私を見ている遥香に微笑みかける。
「虐められてもいいし。」
|キミ《遥香》の光になれるなら。
他の方の作品に似ていたらすみません。
パクリっぽくなるので見てないんですけど。
8
None
登場人物 花菱 ココハ(㊛)
真島 梨衣(㊛)
途中で手術をしゅづつと言っていますが、幼稚園児の手紙なのでわざとです。
『リイちゃんへ。
だいじょうぶ?
しんぱいだから、おてがみかいたの!!
ココは、リイちゃんのびょうきなんて、なくなればいいっておもってるの。
リイちゃんもでしょ・・・?
だから、ココはリイちゃんとずっといる。じぶんからしんじゃおうなんて、おもわないから。
ココは、リイちゃんのひかりになりたいから――。
はなびし ここは』
---
『ココハちゃんへ
おてがみありがとう!!!
リイは、あしたにしゅづつがあるの!
ちょっぴりこわいな・・・。
めからおみずぽーろぽーろしちゃったの・・・。
でも、ココハちゃんのてがみでふっかつしたよ!!だからだいじょぶ!ココハちゃんがまたいきようとおもってくれてよかったぁ。
ましま りい』
---
「ね~ねぇ!!ココハちゃん!!!こんなん出てきたよ~っ」
「えっなに!?リイちゃんまさか・・・。あの恥ずかしいイラストを見つけちゃったの!?」
「え、なにそれ~気になるぅ~」
ち、違うかったのか・・・ほっ
ココは15歳、リイちゃんは14歳。
ココは4歳の時に、自殺を試みた事があったらしい。
なんでも、その原因はリイちゃんが病気になって、治らないかもしれないと言われたから。
でも今、リイちゃんは手術が成功して、こうして生きている。
「ココハちゃん!!!手紙が出てきたんだよ!」
え・・・!?
「手紙ってまさかだけど、あの手紙・・・?」
「そう!ココハちゃんが私の光になる!!って言ってたやつ!」
うそ・・・!!
あの手紙見つかったんだ・・・///はっずかしい!!
「ココハちゃん。私ね、私もココハちゃんの光になれるならいいなって思ってて・・・。だから、これからもよろしくね!!」
あぁ、神様。キミの――リイちゃんの光になれるなら。
これほどの幸せはないですよねっ!
だから、光になるために。ココ――花菱 ココハは生きていきます!
9
鐘白 心(女)
天之 奏(女)
「あっ!心だ!」
心はずっと暗い病室に居た私に光をくれたアイドルなの!
私と同い年の14歳なはずなのにダンスも歌も完璧で…
私は心ちゃんの|虜《ファン》になってからアイドルになるって決めたんだ〜
絶対に病気を治してアイドルになってやる!
---
医者:心ちゃんの病気は大分重く、余命も長くて3ヶ月しかなく…
奏の母:そんな…っ
医者:お力になれなく申し訳ありませんでした…
奏の母:いえいえ…こちらこそありがとうございました…
---
奏の母:奏、よく落ち着いて聞いて頂戴
奏:うん、なあに?
奏の母:奏は、あと3ヶ月しか生きれないの
奏:え…?
嘘だ、だって私は将来アイドルに…
でも、そうだよね…
今まで苦い薬も、手術も色々頑張ったのに全然治らなかったから…
奏の母:だから、奏があと3ヶ月でしたい事ってない?
奏:…!
奏:私、アイドルになりたい!
奏の母:えっ…、それは流石に…
奏:お願い!どうせ死ぬなら心と同じようにダンスも歌も幸せそうにやりたいの!
私がいつも病室のテレビから見てた心は、いつも幸せそうに、可愛らしい笑顔で歌ってた…!
だから…!
奏の母:分かったわ…
---
記者:今日はとある女の子と共演なんですよね?心さん!
心:はい!、初めての共演で緊張してます…
記者:そうなんですね!、そういえばその女の子って…
記者:もしかして、あの有名な病弱の…
心:はい、そうなんです
心:でも、私が奏ちゃんと一緒で良かったと思います
心:だって、あの子は…私に自信と光を与えてくれたので!
あの頃の私はアンチに叩かれてばっかりだったから…
心:だから、今度は奏ちゃんの為に歌おうと思います!
心:じゃあ、そろそろ出てきて!奏ちゃーん!
奏:は、はいっ!
心:それじゃあ聞いてください!
奏:私と心ちゃんの最初で最後の共演の曲!
奏、心:「「キミの光になれるなら!」」
光を与えてくれたので側だから
今度は私が光を与える側になるね!
|心ちゃん!《奏ちゃん》
なんか、こうゆうの知識不足で変な所あるかもしれない((
10
None
僕の低クオリティの小説をぶっこんでいいのだろうか…。
取り敢えず登場人物↓
海堂真琴:高校一年生。明るく人生をエンジョイしている…らしい。
七峰遊:高校一年生。ネクラのはずが真琴のせいでネアカっぽくなった。
「遊はさあ…」
「ん?」
真琴にしては珍しく、歯切れの悪い口調。なんでもどストレートの奴が…何かあった?
「佐倉美百合のこと好きでしょう?」
牛乳を吹きかけた俺は悪くない。なんで知っているんだ。エスパーか。
「図星?いやー、悪いねえ、僕の頭脳は優秀なんだよ」
…暴露しなくたっていいじゃないか、という反論を飲み込んだ。
夕日で赤く染まった真琴が、悲しそうだったから。
「佐倉美百合は、君に好意を持っているよ。良かったね~。両思いだよおめでとう!!」
テンション高く言うが、泣き出しそうだ。
なんだってコイツはこういう時にだけ取り繕えないんだ。気不味くて死にそうだぞ、俺は。
「友人に恋人ができるなんて、今日世界が滅びてもいいよ」
「よくねえよ。実ったばかりの俺の恋を四散させる気か!」
ツッコめば、いつも通り笑う。
「君はねえ、僕の初めての友人だったんだ。でも、僕は君とはいられない」
「はあ?」
「僕ね、来週死ぬつもりだよ!それまでに告白してくれよ、デートを見てみたいし」
「…死ぬつもりって、お前」
聞きたくないのに聞いてしまう己の好奇心が恨めしい。
「自殺じゃない。僕の病の手術があるんだ。成功率5%!でもね、手術しなきゃ一週間で死んでしまうんだ。僕の保護者である叔父さんは、5%に賭けるんだよ」
見た目は元気そうだが、コイツの身体は病に蝕まれているのか。
俺だけ幸せになっていいのか分からない。もやもやする。どうせなら言わないでほしかった。
「遊は言わないと怒るでしょう?…大丈夫だよ、友人の将来の他に心配事はないからね!」
…怖いとか、泣き言は言わないらしい。コイツらしい意地っ張りだ。
なら、俺も俺らしくしてやろうじゃないか。
「真琴。…俺は、佐倉に告白すんの再来週にしとく。だから、絶対生きて帰ってこいよ!」
真琴は驚いたように目を見開き、笑った。
「僕は昔、君の光になりたいと願ったものだけど…違ったね、君は、僕の光なんだ」
…俺も、お前の光になりたいよ、真琴。
その言葉は、お帰りとともに言ってやろう。死んだら許さないからな!!
笑う真琴の目から涙が溢れたのを、俺は気づいていないふりをした。
結末はご自由に!どっちでもいいですよ(←考えてなかった)。
…真琴ちゃん?真琴くん?どっちでしょうねえ……。
駄作をお読みいただきありがとうございました!
11
聖歌♀
華蓮♀←主人公
私は華蓮。小さな学校の吹奏楽部でサックスをやっている。
音楽は好きだけれど、これといって楽器が上手いわけじゃない。
そんな私は、一人、猛烈に好かれている後輩がいる。
聖歌だ。
聖歌は、初心者だけれど飲み込みが早くて努力家だからメキメキと上達する。
性格は明るくて夢見がち。よくわからない妄想もしている。
この日はマーチを練習していた。
マーチを吹くときにも、「マーチは前を向くための曲だからナンタラカンタラ」って。
イマイチ共感できない。
よく聖歌はこういう。
「キミと楽器は命にかえても守り続けます!キミの光になれるなら!遠慮なくパシってください。」
超現実主義の私は「大げさだなぁ。それに先輩をキミって呼ばないで。パシらないし。」と返すけど。
そんな彼女と二人で練習する毎日だ。
---
とある日、私は聖歌と二人で下校していた。
雨の日だった。
ふたりとも、手には楽器を持っている。
聖歌は、例のマーチをご機嫌そうに鼻歌で歌っている。
私は少しでも慕ってくれる後輩についていこうと、大切に楽器を抱える彼女に頑張って話してみる。
「聖歌ちゃんって、」
頑張って話すことで夢中になってた。
背後なんて気にする余裕もなかった。
衝撃を感じるとともに、聖歌がなにか叫んだ。
次に目が覚めたのは病室だった。
私は奇跡的に無傷だった。
奇跡っていうのもおかしい。これはなんの奇跡でもない。本当に。
紛れもなく聖歌が、私を救ってくれたからだ。
あの日、私の背後から来たトラックは、
私を守ろうと突き飛ばした聖歌を轢いた。
ひき逃げだったらしい。
すぐに犯人は捕まった。
聖歌はICUでの治療で一時期回復したように思えたが、翌々日に亡くなった。
検査のため入院していた病室で知らせを聞いたとき、私は酷く動揺した。
回復したんじゃなかったのか。
その晩、私は一睡もできなかった。
その翌日も、翌々日も。
考えることは一つ。
私があのとき背後に気を使っていれば。
まず、彼女と共にに帰らなかったら。
後悔は絶えない。
聖歌のお葬式の日、私は出席しなかった。
親御さんたちに合わせる顔はないと思った。
でも、聖歌のお母さんが家に来た。
そして、一枚の手紙と、あの日彼女が抱えていた楽器を差し出した。
「これ、あなたに。楽器も、きっと聖歌はあなたに吹いて欲しがるだろうから。どうか、受け取ってやって。」
なんで?って思った。
いわば、私は見方によれば聖歌の殺人犯とも取れるのに。
私には受け取る資格はない。
そう言おうと顔を上げ、聖歌のお母さんを正面から見やった。
泣いていた。
お願いだから受け取って。
そう言っているような感じさえした。
だから私は、手紙を受け取り、中を開いた。
たった一言、こうあった
「キミの光になれるなら。」
涙が止まらなかった。
とめどなく溢れていく。
そうだ。聖歌はこういう奴だった。
明るくて、ギャルっぽくて、ロマンチストで夢見がちで。でも正義感は強くて。
聖歌と過ごした日々が蘇る。
聖歌のお母さんはこういった。
「それは、回復した時に、あなた宛にって書いたの。きっとあの子は、どれだけ治療してもこれ以上生きられないって悟っていたのね。」
とうとう私は、言葉を失った。
「聖歌、本当にあなたのことが大好きだったみたいよ。学校のことを聞くとそれしか話さないの。あの子、クラスでは浮いてるみたいだし、仲良くなれてよほど嬉しかったんでしょう。」
仲良くしてくれて、本当にありがとうね。ありがとう。
そうも言われた。
クラスで浮いていたというのは信じられなかったけど。
私はうなずきながら、ただただ泣いていた。
そして思った。
きっと、あの時彼女が叫んだのも、同じ言葉だったんだろうな、と。
---
あの日から、もうすぐで一年が経つ。
すぐに気持ちを切り替えれたわけじゃない。
でも、
でも。
私を慕ってくれた後輩は、私が前を向くことを望んでいる。
「キミを守ったんだから、前を向いていてくださいよ!」
そう言っている気がする。
だから、無理矢理にでも前を向く。
彼女が前を向くための曲といったマーチを吹いて。
一人になったサックスパートで。
彼女の楽器で。
聖歌は、ずっとここにいる。
私の光だ。
いつまでも、眩いばかりに輝き続ける。
大好きだよ。
薄っぺらい駄作だけど、よければ…
12
みく
書きますね!
よろしくです!
名前 由良野麻里 女♀
窓にかかる、眩しいくらい白いカーテン。
私は今、病室のベッド。
今、と言っても、ずっとこのベッド。
私は生まれつき病気があり、呼吸を自由に出来ないのだ。
窓の外に出てみたい。そう思い続け、もう中3になった。
最近はオンラインで授業に参加している。
窓の外は真っ暗。
だが、星がキラキラ輝いている。
星を掴むように手を伸ばす。
遠くから星が流れてきた。
心の中でお祈りをする。
〈勇斗が明日、来てくれますように・・・〉
勇斗は私の幼なじみ。
勇斗には持病があった。
最近退院した。
最近、来てくれてない。
いつか、来てほしい。
明日、来てほしい。
今すぐ、会いたい・・・。
心が苦しくて、涙が頬線をつたう。
ベッドに涙が落ちた。
その時、ドアの音が鳴った。
「勇斗・・・? なんで・・・。こんな夜中に。」
「麻里に会えて無いなって思ってさ。急に来たくなったんだ。」
「私の為に、夜中に・・・。 こんな遠くまで・・・。」
「いいの。来たら、喜ぶでしょ。君の光になれるならって、来たんだよ・・・。」
勇斗が近づいてきた。
私の口に唇を近づける。
鼓動が早くなる。
唇と唇が触れた。
また星が流れた。
大丈夫。勇斗は私の光になってるよ・・・。
私を抱きしめる勇斗の手にはマジックで書かれた文字があった。
『君の光になれるなら』
下手 (笑)
頑張って書きました(泣)
下手ですみません(笑)
(o・ω・o)
13
None
朝宮 陽(あさみや はる)♂
佐々暗 裕香(さざくら ゆうか)♀
めっっっちゃ下手です。これを小説と言っていいんか分からないレベル(?)
あと長い。これは改行のせいです(((
「~~~...いや、たとえ叶わなくたっていい、僕は夢を選ぶ!!」
「わぁ...✨」
12歳、初めて演劇に興味を持った。
君も、家族の影響で演劇が好きになってて、
「ねね、今日も演劇ごっこしようよ!」
「いいよ、どんなテーマにしようか!」
「今日はね~、王様とお姫様ごっこがしたい!」
「じゃぁそうしよっか!」
放課後や休日、演劇ごっこを君とやるのが楽しかった。
時間の流れが早くて、あっという間な日々だった。
学校でも、君との遊びが楽しみで仕方なかった。
「お母さん?急にどうしたの?」
「陽、ごめんだけど...お父さんの仕事の関係で私達も引っ越さなきゃいけないの。」
「...え、?」
13歳、君と演劇ごっこが出来なくなるのが悲しかった。
僕は駄目な人間だ。
君に、君を悲しむのが怖くて、引っ越しの事、何も言えなかった。
突然僕が学校に来なくなったら。
突然僕の家の表札がなくなっていたら。
突然僕と連絡がつかなくなったら。
彼女はどんなに悲しんだだろう、どんなに苦しかっただろう。
また...一人にさせてしまった。
『ねぇはるくん、はるくんは、私の事、一人にしない、?』
『うん!勿論だよ!ゆうちゃんの事、誰よりも幸せにしてあげる!』
『本当!?やったー!お母さんいなくなっちゃったし、お兄ちゃんも帰ってこなくなっちゃったから寂しかったけど...はるくんが居るならもう寂しくないね!』
電車に揺られながら思い出す。
10歳の頃、約束した事を忘れられない、ずっと覚えている。
あぁ、何をやっているんだろう、僕は。
「君の光に、なりたかったんだけどなぁ...。」
【君が夢を叶えた先で、君の隣に並ぶ】
それだけが僕の|夢《全て》で、
【自分の演劇で皆を笑顔にしたい。】
それが君の|夢《全て》だった。
僕はこの夢を叶えたくて、ずっと努力していた。
でも、君を一人にした僕にはこの夢を叶えることはできない。
変だし、夢を諦めざるおえなかった君の代わりにみたいに、
夢を諦めれない僕が夢を持つのは駄目かもしれないけれど、
【君に見てもらえるくらい有名な役者になって、君を笑顔にしたい。】
君に、夢を持って欲しいんだ。
諦めなかったら必ず叶うって、そう伝えたい。
16歳。演劇の専門学校に入学した。
絶対落ちたと思っていたのに、何故か受かってた。
君の隣に立てなくても、君に見てもらうことは出来る。
それだけを胸に、門を潜る。
桜の花弁が太陽に照らされて綺麗だった。
驚くほどの晴天。他の人の人生の門出を祝福しているようだった。
僕だけでも夢を叶えると、そう覚悟して入学したはずなのに、
手が震えて仕方ない。
冷や汗が止まらない。
【私は夢を諦めたのに、はるくんは夢を追い続けるんだね。】
そう、君に言われているような感覚なんだ。
背中にナイフをたてられている気分なんだ。
怖い。
怖い。
怖い。
夢を叶えて、僕を見つけて、それで本当に、
君が幸せになるのか?
僕が勝手に幸せになると思い込んでただけなんじゃないのか?
寧ろ、辛くなるんじゃないのか?
「自分の幼馴染みが夢を叶えられて、自分は叶えれなかった」って。
そんな気持ちになる可能性があるのに、僕はなんで入学したんだろう。
今すぐに帰りたい。
いや、帰ろう。
僕だけが夢を叶えるなんて、そんなの可笑しいと思う。
僕の全てだった君が不幸になるなら、
僕も不幸にならなきゃ可笑しいや。
それが僕にできること。
難関校であったここの門を、一度でも潜れて嬉しかった。
もう満足なんだ。
夢を見るな、諦めろ。
彼女はもっと辛いんだ、弱音を吐くな。
踵を返して校舎ではなく門に向かう。
「これで、いいんだ。」
一際大きい風が吹く。
「ッ、!」
桜の花弁が高く舞って、
目を開けた先には、
「...はるくん?」
君がいた。
「ゆ、ゆうかちゃん!?」
「やっぱりはるくんだったんだ、!!!久しぶり!」
4年ぶりの再会で舞い上がりすぎた。周りから見られてる...。
「はるくんに会えてよかった、!なんも言わずに居なくなっちゃうからびっくりしたよ、!w」
「え...憎んでないの?恨んでないの?恨めしくないの?」
「なんでそう思うの?」
「だって、僕は君を置いて黙っていなくなって...」
恨まれて、当然なのに。
「うーん...恨んでない!でも黙っていったのは怒ってる!」
「や、やっぱりそうだよね...。」
「でも、それははるくんが私の事を考えての行動だったって、ちゃんと分かってるよ。」
「あ...」
僕の想像していた彼女はなんだ?
君はずっと、ずっとずっと、
清らかで、
夢に真っ直ぐで、
誰かを恨むこともせず、
友達や家族を自分よりも大切に思ってる、
女神のような存在だった。
僕は、きっと、夢を諦める理由を彼女に押し付けてただけ。
「はるくん?大丈夫?」
いつでも僕を助けてくれた君へ。
「今度は、僕が君の光になるから。だから、僕に、また隣を歩かせてもらえませんか?」
「...ふふっ、はい!よろしくね、はるくん!」
今度は絶対に、
「おいていかないよ。(ボソッ)」
今度こそ、
『はるくん!』
「はるくん!」
君の光になってみせる。
14
ベタな異世界モノ。
名もなき少年と、その恋人の少女。
バッドエンドかも。
「魔王! 俺は貴様を必ず倒す!」
魔王城に至るまでに散っていった仲間の姿が浮かぶ。
そして、俺の傍らでいつでも戦闘に入れるよう杖を構える少女を見た。
彼女だけは、たとえ世界が滅びようとも絶対に守る。
つい先日まで共に笑っていた戦友の骸を見て、己に刃を突き立てようとする俺を、君は止めてくれた。
『その怒り、その悲しみは魔王に向けて。彼らの仇討ちができるのは、貴方しかいない。だから、今は生きて』
そう言って、俺をこの世に繋ぎ止めてくれた。
「貴様ら矮小な人の身で神に近しい我を討とうとするか。良かろう。捻り潰してやる」
魔王の声で、魔王城の扉が開く。
現実に戻った俺は、魔王城の中へ足を進める。
魔王城の中には、魔王の強大な気配以外の気配が一つもなかった。
どうやら、魔王は一騎打ちをお望みのようである。
「……良いだろう。受けてやるよ」
不気味なほどに静かな魔王城を、誰の妨害も受けることなく彼女と共に玉座の間の前まで進んだ俺は、そう呟いた。
腰の剣に手をかけ、彼女に言う。
「ここから先は俺一人で十分だ。君はここで待っていてくれ」
「――」
俺に何かを言おうとした彼女の言葉を遮り、魔王が言う。
「くはは。何をしている、人間? 貴様ら如き矮小な人の身には、我に傷一つつけることはできん。そこの女も連れてくると良い。我が何をするか、分かっているだろう?」
「くっ……」
魔王の言葉に、唇を噛む。
確かに魔王の言う通りだ。
俺が彼女をここに置いていけば、俺との戦闘の最中に彼女を殺すかもしれない。あるいは、俺に対する人質に使うかもしれない。もしそうなったら、彼女は間違いなく自分を殺せと言う。彼女がそう言ったからには、状況的にも、俺は彼女を殺すしかなくなる。
その状況になるのを防ぐには、彼女も中に入れるしかない。だが、そうしたら彼女が死ぬ可能性も高くなってしまう。
それだけは絶対に嫌だ。
仕方がない。覚悟を決めよう。
「分かりました。私も行きます」
俺がうだうだと悩んでいる間に、彼女はとっくに覚悟を決めていたらしい。
強い意志の籠もった瞳で俺を見つめる。
「さあ、行きましょう」
そう言って彼女は俺の手を引き、玉座の間へと至る扉を開いた。
「ふむ。よく来たな。貧弱な人の身でここまで来れたこと、称賛に値する」
扉を開けた先にいる魔王は、傲岸不遜にそう言い放った。
「てめえは、何の障害もないところをただ進むことすら難しいのか?」
「ほう?」
軽く煽ってやると、魔王はすぐに乗ってきた。
「どうやら、死にたいようだな……!」
魔王は、炎の魔法、風で相手を切り裂く魔法など、幾千もの魔法を使い、俺へと迫る。
「はっ!」
剣を抜き、その尽くを斬り伏せる。
だが、魔王は驚愕する様子でもなく、むしろこれくらいはやってもらわねば困るという顔だった。
「補助を頼む!」
彼女の役割は、補助と回復。
彼女からの補助魔法が暖かい光の矢となり、俺へ飛来した。
身体能力、動体視力、剣の性能、その他もろもろがぐんと上昇する。
魔王の魔法が少なくなった頃を見計らい、魔王に向かって駆ける。
そのまま、魔王に向かって剣を振るう。
「はあっ!」
気合一閃。
俺が振るった剣が、魔王が纏う魔力障壁を切り裂いた。
「ふははっ! さすが我を殺そうとするだけあるなっ!」
魔王は、それまでの魔法で圧殺する戦闘スタイルから切り替え、魔法と剣術を組み合わせた動きを取る。
魔王の剣術は付け焼き刃ではなく、それ相応の時間をかけ磨き上げてきたものであり、その技術は剣聖と呼ばれる者を師と仰ぎ、その教えを受けてきた俺に迫る。
剣術ではほぼ互角の相手との戦い。そこに、魔王による魔法が加われば俺の劣勢は必然だった。
行動と行動の間に、どうしても生まれる隙。
魔王はその隙を魔法で補い、俺の隙を魔法で突いてきた。
「はあっ、はあっ……!」
息をつく暇のない戦い。
俺の体には、細かい傷がたくさんでき、血をたくさん失って今にも倒れそうだった。
それでも、剣を支えにして立ち上がる。
彼女に、俺が力尽き倒れるさまを見せたくなかったから。
きっと、今の俺の姿は無様で、かっこ悪いだろう。
それでも――!
暖かい光が俺を包む。
回復魔法。
彼女がかけてくれたのか。
体に刻まれた無数の傷が消え去り、失った血が戻ったのか覚束なかった足取りがしっかりしたものになる。
俺は、顔を上げ、剣を手に取る。
そして、再び魔王に向かって駆け出す。
先程までと同様の戦闘スタイルで魔王は俺を迎え撃つ。
だが、発動する魔法がやけに少ない。
ふいに、彼女が魔力を放出し、魔王が描いた魔法陣の一部を破壊するのが見えた。
なるほど、そういうことか。
これならいける!
彼女が掻き消した魔法が生み出した魔王の隙を突き、魔王に少しずつ傷を負わせることに成功する。
「はあ……はあ……」
何度も剣を交え、満身創痍となった俺と魔王は、しかしそれでも、相手を強い意志の籠もった目で見た。
あと一撃。
あと一撃で魔王は倒れる。
「うおおぉぉぉおぉぉ!!」
咆哮を上げ、魔王へ最後の一太刀を浴びせようと斬りかかる。
最後の一撃ということで、気が緩んでしまったのかもしれない。
それに気付くのが一瞬遅れた。
「危ない!」
咄嗟に滑り込んだ彼女の――
胸を、風の魔法が切り裂いた。
「―――ッ!!」
強く踏み込む。
全力で上段から振り下ろし、魔王の首を捉えた。
致命傷だった。
倒れた彼女の体を抱きかかえ、ただ声をかけ続けることしかできない自分を酷く恨んだ。
「自分の、魔法で治せ!」
「もう、無理よ……それより、私の話を聞いて?」
「ああ……!」
涙で濡れる視界に、彼女の最期の姿を必死に焼き付ける。
「私は……、ずっと、貴方のことが好きだった」
「それは、俺もだよ……」
「最期に、貴方の助けになれて良かった……私は、貴方の、世界の光になれたかしら?」
そう言って、彼女は息を引き取った。
3000字以内のはずなのに、「文字数が多すぎます」と出たので彼らのその後を描くことができませんでした。
申し訳ない。
15
葉月檸檬(はづき れもん):女子。運動神経が良い。
朧猶兎(おぼろ ゆうと):男子。れもんをスカウトする。
ヘタクソですが、どうか最後まで見て行ってください!
--- カキーン… ---
この音が、あの日、私の運命を変えてくれた。運命のスポーツに出会えた…。
---
数年前…
校長「新入生の皆さん、今日は|✕都《バット》中学入学おめでとうございます!」
司会「次は、新入生代表からです。」
猶兎「俺は、猶兎です。今日は、新入生代表を任されて、誠に光栄です。」
--- 三分後… ---
猶兎「俺は、野球部に入部します!皆もぜひ野球部に!これで終わります。」
会場が笑いに包まれた。おそらく二年の野球部の人たちが「良いぞー!」
「もっとやれー!」と叫んでいた。かくいう私は、もうスポーツなんてこりごりだったので、何も思わなかった。でも、そのあと私の運動神経がいいと聞きつけた猶兎によりスカウトされた。
猶兎「🥺」
檸檬「嫌だ」
猶兎「🥺🥺🥺…」
檸檬「っ!しつこいっ!わかったよ、入部してあげる!」
猶兎「本当?やったねー☆」
檸檬「ハァ…」
--- スポーツなんて、こりごりだったのに… ---
昔、私をサッカー部にスカウトしてきた人がいた。試しに入ってみたら面白くて、
入部した。でも、そのあと、そいつは私のことを羨ましがって、ねたんで、いじめてきた。
その時から《《スポーツだけはもうやらない》》と決めたんだ。
--- なのに… ---
試しに入った野球部で、野球がとても楽しくなって、気づいたら|本気で《マジで》
プロ野球選手目指してた。まぁ、|それだけが理由じゃない《楽しいだけじゃない》んだけどね。
猶兎って覚えてる?あいつが、白血病にかかったんだ。お見舞いに行ったら、
猶兎「来ないでくれ。俺はもう野球ができないんだよ。」
って言われた。だから、私がプロ野球選手になれば、私が|キミ《猶兎》の光になれば。
回復していってくれるんじゃないかと思ったんだ。で、今はプロ野球選手のドラフトを見ているところ。お願い…
『阪神タイガース、葉月檸檬!』
! や、やった…!「やったぁぁっ!」
病院に行ってみよう。
檸檬「猶兎!私、プロになれたよ!」
てっきり、喜んでくれると思っていた。けど…
猶兎「そうか。良かったな。俺も、プロを目標に頑張ってきたのに…」
…そっか。悲しませるかも、とは考えもしなかった。
檸檬「…ごめん。」
そうして、私は病室を去った。それ以来、一度も猶兎と会っていない。
--- 数年後… ---
今日は、ホームランの記録を私が更新した日。家に、プレゼントが来た。
差出人は、不明。ついていた手紙にはこう書かれていた。
--- 『檸檬選手へ。』 ---
『僕は、貴方に救われました。白血病で大変な思いをしていた時、
ひどいことを言ってすみません。治った時、野球部の先輩に貴方が
僕を元気づけようと頑張って、プロを目指していたと、聞きました。
もし、あの時のことを許してくれるのなら、僕と、付き合ってください。
でも、許せないと思うので、最後に言っておきます。』
--- ー貴方は僕の、光でしたー。 ---
読んだ時、涙が止まらなくて、あふれた感情が抑えられなくて。
すぐに携帯を取り出して、だいぶ昔に交換した、キミの連絡先にメールした。
『好き。大好き。』
ー『なんでもするよ。』ー
ーー『キミの光になれたなら。』ーー
ーーー『キミの光になれるなら。』ーーー
⊶END⊶
どう、でしたか?こういうのって始めて書いたから絶対ヘタクソだ…!
次の人、頑張れ!
16
注意 病み表現、自殺の描写があります。苦手な方は閲覧をお控え下さい。
登場人物
名前 主
性別 女
その他 この物語の主人公。化け猫の女の子。
名前 白玉
性別 女
その他 男の子みたいな女の子。主よりも年上で親に虐待されていた。
白玉)俺が……お前の光になれたらな。
---
---
---
主)ねぇ、白玉。
白玉)あ?なんだよ。
主)私がもし、急に居なくなったらどうする?
白玉)別にどうもしねぇよ。俺には関係ねぇ。
---
主)……そっか。
---
白玉)主ッッ……あ''あ''あ''……『また』救えなかった……
白玉)お前は……お前は何回死んだら気が済むんだよ……頼むから……
白玉)頼むからこれ以上俺を1人にしないでくれよ……
主)………
主)『俺には、関係ねぇ。』そうあなたは言った。関係ないはずじゃ無いの?
白玉)それはッッ……
主?)黙れ。黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレ。
白玉)ッッ!
主?)あなたは私を見放した!!だから!!私もあなたを見放す!!
白玉)……
主?)あっはははははははははははははははははははは!!!!!!!
白玉)俺は!!!!!!
主)………
白玉)見放してなんかねぇ!!!!!!
白玉)一日中お前のことを考えてんだよ!!お前は無理をするから!!
白玉)無理をして死んで、生き返って、死んで、その繰り返しだ!!
白玉)俺は……お前に生きてほしいだけなんだよ!!
主)………へぇ。
主)じゃあ……私を生かすために何をやって来た?方法は?
白玉)………
主)ほら、言えない。
主?)サヨウナラ。スッ
白玉)……もう……嫌なんだ……
---
???)……クスクス、クスクス、
???)あぁ、操り人形と遊ぶのは楽しいなぁ……
---
白玉)お前の光になれるのならッッ……俺は……
白玉)なんでもするよ………ボロボロ
---
---
---
---
今回はミステリー系の話にしてみましたぁ★
さぁクスクスと笑っていた奴はどこの誰なんでしょう!!
とっても性格悪いっすね!!
気ま主)だーれが性格悪いんじゃボケ!!
あ、こんちゃす
気ま主)これを書いてるテメーの方が……!
白玉)言い訳は署で聞きます。ガシッ
気ま主)あ、
気ま主)ぎゃぴぃぃぃぃいぃぃいぃぃいぃぃぃぃ!!!!!!
いってらっしゃい★
では!バイバイ〜
17
怖っ。とか思った人、
実は意図してません。ので、
責任は取りません。
ヤバッ。は意図してます。
辺りが暗く為る。
キミが私の電源を付ける。
辺りが明るく為る。
キミの怯えた顔が和らぎ、私は少しホッとする。
やっぱりライトがないと。
キミは真っ直ぐ歩いている。
何処へ行くのか、私は知らない。
キミの顔からして、肝試しを強要されたわけでもなさそうだし、ただの気分転換でもなさそう。
何処へ行くのって言ったら、もっと遠くを照らしてと言われた。
言われた通り、照らす。
,,,? 何か奥に見える。
あれは何?
「え?,,,僕には何も見えないな。何もないと思うよ。」
何もないんだよ。
パチッ。
一瞬、小声で聞き覚えの無い声が聞こて、思わず電源を落とす。
「どうしたの?」
う、ううん。なんでもない。
私はキミを怖がらせてはいけないと思って、いや、
そこはイッテはイケナイと思って、
取り繕う。蓋を閉める。
でも、私の頭の中を占める。
私は知らない。
と言い聞かせる。キミの方は、知らない。
私は知らない。こんなキミのこと。
キミは知らない。君は知らない?
こんな,,,私のこと
キミがついに、歩く速度を緩める。
私の鼓動は速まり、キミは光の量を大きくする。私の希望も大きくする。
私の仕事も、もうすぐ終わる。
最後まで、分からなかった。
最後は、解ってほしかった。
キミは,,私のこと,,,,,,,
パチッ。
目が覚めると、
もう夜明けだった。
こんなに明るいのに。
キミは私を連れて、
店へ入る。
釣れてきた、私の為にアレを買う。
私にハメル。電源がつく。
彼が私の顔を覗き込んで、
「もう消えないで」って言う。
何も分からなかった私も言う。
「もう消えないで。」
大丈夫。一生ついて行くよ。
どんなところも照らし続けるよ。
キミの光になれるなら、
それだけが
私とあなたの“幸せ”になるから。
きっと,,,,。
どうでしたか。大まかな解説や、考察などがあれば、レターとかで言ってください。
(絶対こない。)
素敵だと思った人のをこの物語の正解とします。
あと、私から一言、深夜徘徊はやめましょう。
・追加
もう一言。企画やってます。人手不足どころじゃないです。参加して一緒に楽しくなりませんか。以上です。
18
なんか面白そうだし、参加させていただきますですわよッ!(??)
【登場キャラクター】
名前:終町 脱奈(しゅうまち つな)
性別:女
名前:如月 為千瓜(きさらぎ いちか)
性別:女
尚、微シリアス。
殺人の描写あり。
微グロ。
この物語はフィクションです。
為千瓜side
僕は、|如月 為千瓜《キサラギ イチカ》。どこにでもいる普通の中学生。
…不登校だけどね、!
今日もベットでごろーんとしている。
--- 『何で学校に行かないんだ!!』 ---
--- 『あんたなんか、産まなきゃよかったッ!!!』 ---
「ッ…」
フラッシュバックする、親からの罵詈雑言。
思い出すだけで、吐き気がする。
「フフッ…知佳は偉いわねぇ…」
「お母さん!ありがとう!」
ドアの向こうから聞こえてくる、妹と、母の声。
妹は優秀。小学校の児童会会長。
…なんで、カミサマは妹にいろいろ与えたくせに、僕には何も与えなかったの?
本当、願いが叶うなら、親は死んでほしい。
---
「ハッ…ハ…」
夜。異様な寒気がしてベットから起き上がる。
…なんか、変だ。
ドアを静かに開け、階段をゆっくり降りる。
…もし、強盗がいたら大変だから。
ヒョコッとリビングを覗く。
そこにいたのは…
--- 横たわり、赤黒い血を流す両親と、それを見下ろす少女だった。 ---
「ッ…!!」
〈あれ?あー…為千瓜ちゃんか。〉
「はっ…?」
少女は無機質な声を発した。…人殺しなんだし、変成器使ってるのか。
てかっ…!!
「なんで、僕の名前っ…」
〈それは、どうでもいいでしょ?今どんな気持ち?〉
どうでもよくないっ…!
どんな気持ち…??
は?…何で?
でも
おかしい。こわくない。寂しくない。
《《普通の子》》と、自分が思えない
「…せいせいしてる。親が死んで」
いろいろな思いが駆け巡る中、そう、僕は言った。
〈そっ。それは良かった。〉
少女は深くフードを被っているから顔は見えないけど、
へにゃっと笑った風に思えた。
〈あ。そうそう。ここの家行きな。どうせ親死んで行くあてないだろうし〉
そう、少女は小さな紙を渡してくる。
その紙には、一軒家の住所が書かれていた。
「これは…?」
〈僕の友達の家。シェアハウス。あ。でも、僕が紹介したって事、言っちゃだめだよ?〉
「あ。うん…」
…行こっかな。暇だし。
そんな事を思っていると、少女が去っていく。
「ありがとう。」
その言葉は、自然と漏れていた
---
脱奈side
≪1週間前≫
〈ああああああああああああ~!また報道されてるぅッ!〉
今、見てるニュースは「◎✖会社社長殺人事件」について。
この事件の犯人は…「連続殺人犯〈GAME〉」。
そして、〈GAME〉は僕、|終町脱奈《シュウマチツナ》だ。
僕が殺しってる人の特徴??んなもん簡単
--- 誰かが殺してほしいと思っている人 ---
ただ、それだけ。
誰かの光になるなら。自分の手を汚すことも厭わない。
プルルルルルウルルルルウウウウウウウ
んあー?匿名の電話ァ?
〖もしもし。〗
〈どちら様でー?〉
〖|如月 知佳《キサラギ チカ》と、申します。〗
〈如月ダァー?誰それ〉
〖GAMEさま…で間違いありませんよね?〗
〈…そうだけど。何?依頼?〉
〖私の両親を殺していただきたいです。〗
〈んー?君の言動からは殺意が感じられないのだけれど〉
〖望んでるのは私ではありません…私の姉、為千瓜です。〗
〈お姉さんが頼めばいいのに〉
〖GAMEさまの電話番号は独自で突き止めましたので。〗
〈へー…なかなかやるじゃん?〉
知佳ちゃん…?ハッカーやれそう、(笑)
〖殺していただけるのですか?〗
〈もちろん。そいつらの"死"を望む奴がいるならば(笑)〉
さぁ、仕事の始まりだ!
---
グサッ
1週間後。僕は為千瓜ちゃんと、知佳ちゃんの両親を殺した。
でも、予想外。
為千瓜ちゃんに会ったから。
…普通に美人。
いつも通り、魔離愛の家の住所を渡して撤退する。
「ありがとう。」
その言葉を聞き、嬉しく思う。
キミの光になれたのかな。
---
為千瓜side
少女が去っていった後。
親の死体を見る。
何も感じない。
感じるとするなら、
「ハッ。ざまぁみろ、!」
それぐらい。
両親に刺さっているナイフを抜く。
その持ち手には「𝔾𝔸𝕄𝔼」と彫られていた。
「GAMEさん…」
--- ありがとう、! ---
そう、小さくつぶやいた。
どうでしたでしょうか、!
何気に短編カフェで初めてちゃんとストーリー書いたかも、(笑)
19
None
<登場人物>
ツキ 女
タイヨウ 男
*注意*
・バッドエンド
・ネガティブ
・心中表現有
・死表現有
タイヨウは、いつも笑っていた。私達に日光を届けるように。
ツキは、いつも笑っていた。それでいて優しかった。夜の街をあたたかく照らすように。
2人は特別仲が良かった。なんせ、幼稚園から高校までずっと一緒だったのだから。友達以上恋人未満。そう、2人の関係を形容するのであればこんな言葉がぴったりだろうか。
ある時、ツキにもタイヨウにも恋人ができた。ツキには、セツナ。タイヨウには、トワ。2組は非常によろしくやっていた。ある所からは美男美女だと褒められたこともあった。末永く続くはずだった。
歯車が狂ってしまったのはどこでだろうか。ふたつき程付き合ってセツナもトワも異変を感じるようになった。
『ツキとタイヨウはほんとうに友達なのか』
セツナとトワは同時に感じた。あの2人の距離は友達どころではない。それ以上に愛し合っていると。ツキとタイヨウは付き合っていたのではないか。2人はそう考えた。世はそれを浮気とよんだ。
昔からツキもタイヨウも距離が近すぎると揶揄されることが多かった。思春期をむかえて、2人が愛し合った瞬間は、合った。しかし、今は違うのだ。ツキにはセツナ、タイヨウにはトワという一途に思った人がいるのだ。どんなに願ってもその思いは通じることなくついには、そして破局をむかえた。
互いの存在のせいで互いが不幸に陥る。2人にとっては初めての出来事であった。しかし2人は離れなかった。恋人でもなんでもない。だけども2人にはそれほどの固い絆で結ばれていた。
人生はそこまで甘くない。そう痛感したのは破局をむかえてからふたつき程のことだった。
いつものようにツキとタイヨウは一緒に登校した。
一斉にこちらを見る。
陰湿で、卑屈な目線が2人を覆った。
「お前ら、浮気したんだって?」
2人にとっては違う、しかし世間から見られた歪んだ事実が2人の胸を突き刺した。
否定をした。ツキもタイヨウもそれぞれに出来た恋人を純粋に想っていた。一度黒に染められた脳は簡単に戻ることはなく2人の居場所は一瞬のうちに消えてしまった。
人々はそれを、正義のための制裁だと自らを匿った。
---
2人は海に来ていた。自分たちの家からは少し離れていたが、甘い思い出も苦い思い出も全てここで作り上げてきた。2人の始まりはこの海だったと言っても過言ではない。始まりがあれば終りもある。2人は今日を終わりの日にしようと決意した。すべてを白紙に戻す覚悟で。
2人は今まで生きてきたなかで互いに謝ったことはなかった。支え合って生きてきたのだからそれもありえないことだった。
だが、今日は違った。最初で最後の謝罪。それが意味するのは「死」でしかなかった。
2人は手をつなぎ一歩、また一歩と波打ち際へと歩を進めた。
---
次の日、ぽつんと空いた二組の机が教室の1番後ろへと移動されていた。
ツキとタイヨウの灯火は尽きたのだった。
---
私が今もこうしてこの出来事を語っているかと言うと私達は大きな過ちを犯したからだった。タイヨウくんはいつまでも優しかった。でもそれが怖かった。影のようにひっそりとタイヨウくんにくっつくツキという女に恐れた。ツキと関係を持っていないのは事前にタイヨウくんから聞いていた。それなのに…それなのに私は…ツキと付き合ったセツナという男に密告してツキを貶めようそう計画した。セツナは間違えた。「ツキと付き合っているのはタイヨウではない。」そう忠告したのにあいつは「ツキとタイヨウが関係を持っている」という噂を広めた。ツキとタイヨウはふたつき後、心中した。気が滅入ったセツナは登校拒否になった。タイヨウくんを失った可哀想な女として私は匿われた。皆に。
こうやって、同じ学校だった人にこの話をすることで懺悔の代わりとしている。
月は自ら光をださない。太陽に支えられて美しくなるのだ。
ツキは今もどこかの病院で生きている。タイヨウくんは花と散った。
光を失ったツキはもう独りでは生きていけない。月から光を奪ったものとして私は彼女を一生開放しなければならない。どんな苦痛にでも耐えてみせよう。それしか道はないのだ。
キミの光になれるなら。私は永遠に太陽となる。
20
「サクラサク。」
登場人物
・桜 サクラ(女)
・命 メイ(女)
・葉月 ハヅキ(男)
・英斗 エイト(男)
--- ドクン ---
--- ドクン ---
--- ドクン ---
やけに自分の心臓の音が大きく感じる。
--- ドクン ---
--- ドクン ---
--- ドクン ---
皆はもう終わったのかな。私はもうすぐ終わるけど、、、
その時、大好きなキミの、キミたちの声が頭に響いた。
--- ーサクラサク。ー受験合格の言葉だって!桜にぴったりじゃん。 ---
--- 桜はできる子。その花を舞台で咲かせて来な! ---
--- 幼馴染のこのメイが保証するよ。桜はできる! ---
--- 出来るよ、桜。ほら、笑って! ---
、、、大丈夫。やれることは、やった。
大丈夫。私には、この言葉が付いてる。
--- ーサクラサクー ---
---
~
春の晴れた日。
私は友達と小さな同窓会をしていた。
「桜、そういえば、今や大手洋服ブランドの社長じゃん。すごいねぇ~。」
幼稚園からの親友、命が言う。
「懐かしいね。ファッション専門高校に進むとき、受験が不安で泣いてたよね。」
小学校からの友達、葉月も続く。
「もう、そんなに意地悪言わないでよ~!」
、、、なんて、しゃべってたら。
「で、俺が教えてやったんだよな、【サクラサク!】(ニッ」
「うわぁっ⁉いたんだ、英斗!w」
いつの間にか、幼稚園からの腐れ縁、英斗が来ていた。
「わりーな、遅れちまって。で、呼び出してなんかあったのか?葉月、命。」
「、、、ふふん。実は!この度、私、命は!葉月と結婚することになりました~!」
「えっ、えっ!?ウソぉっ!?」
うえぇぇ⁉2人が付き合ってることさえ、知らなかったよ!
「、、、まぁ、そういうわけだから、早くしなよ、英斗も。じゃないと、、、」
「うっせ、分かってんだよ。///」
「、、、?」
なに、話してんだろ。まぁいいや。せっかく会えたんだし、
今日は思いっきり楽しもっと!
楽しい時間はあっという間で、すぐに夜になって、
「名残惜しいけど」と言いながら今日はお開きにした。
家に帰ってシャワーを浴びると___。
--- ピコンッ ---
---
英斗視点
勇気を出して、桜にメッセージを送る。
今日、俺は、桜に告白する。俺たちがあった場所、、、
桜の木の下で。
---
桜視点
ん?英斗からLIME?えっと、、、
「遅くにメールしてごめん。今から、《《あの場所》》に来れる?」
あの場所、、、それはきっと、あの桜の木の事だろう。
「今から行く!!!!」
、、、偶然訪れた、絶好のチャンス。
私は、、、今日、今、この瞬間。
--- ー英斗に告白する― ---
「待っててね、英斗っ!」
走る。走る。息が切れて、苦しい。でも、熱を帯びた体は、止まらない。
ノンストップで、英斗の元に着く。
「ハァ…ハァ…っ、英斗っ!」
--- ーあれから5年ー ---
私は籍を入れて、英斗との新婚生活を楽しんでいる。
するとそこに困ったような顔をした英斗が来た。
「どうしたの、?」
「、、、桜。俺、ずっと夢見てた宇宙飛行士の試験に参加したくて、、、」
「え、良かったじゃん!ずっと前からの夢だったもんね、応援するよ!」
それでも、浮かない顔をした英斗。どうかしたのかな、、、?
「それが、、、試験の会場が、ロシアなんだ。」
「えっ。」
「だから、俺、今回は諦めようと思ってる。」
「どうして!?諦めなくていい!だって、英斗はずっと
私の夢を応援してくれたよね。私はずっと、その応援が希望の光だった。
だから、今度は私に応援させてよ!君の光にならせてよ!」
「、、、ありがとう。桜。ごめん。俺、、、行ってきて、良いか?」
「良いって言ってんじゃん。バカだなぁ、w」
--- 彼がロシアに行って数か月後。 ---
LIME
「桜!俺、受かったよ!宇宙飛行士になれるんだ!!」
「えっ、嘘!すごい!すごいよ英斗!」
「おう、宇宙に行ったらTV放送とかあるからな、絶対見逃すなよ!」
「気が早いよ、w」
「とにかく、俺、頑張ってくるから!」
--- そういって宇宙に旅立った君は、それきり帰ってこなかった。 ---
News
『死因は、酸素タンクの破損による窒息死で~、、、』
「っ、、、!(ポタポタ」
私は、静かに、涙しながら、その速報を聞いた。
私は、明日、命夫妻と天体観測をするつもりだ。
星空に、もしかしたら
キミの星が見えるかもしれないな。
チカ。
「!」
一瞬、強く光った星があった。
その光はすぐに消えて、何も見えなくなってしまったけれど。
夜空を見上げると、キミが星になって私に勇気をくれる。
キミは、もう一度、私の希望の光になってくれた。
--- ー1度消えた灯は、大きくなって、黒い漆黒の中で輝き続けているー ---
「、、、キミは、いつまでも私の希望の光だよ。」
どうでしたか?