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一話 赤いリボンとあなたの目
今日もきっと私は一人で、この公園にいるって思ってた。でも、ゆうくんがこの
公園に来た。十歳ぐらいの頃だっけ。ゆうくんは
「ねーねー!パパとかママは?」
あどけなく聞いてくれる。私は救われたのかなぁ?
「#名前#はね、パパとかママにね叩かれるの!」
その時は普通って思ってた。でも違うんだって。暴力があるのが我が家だけ。
そう知った時隠さなくっちゃって思ったの。参観日も
「#名前#ちゃん、ママは?」
「お仕事だよニコッ」
そうやって誤魔化して、笑うのが精一杯。気づいたら一人。虐めとか、暴力とか
なんで私だけ。
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下校中ゆうくんは
「#名前#ってさ、最近笑ってる?」
中学校でも私の心配。本当優しすぎて悲しい。適当にごまかして。あーあ、笑顔って
なんだっけ。もう分かんないや。今のわたしじゃ。どうせなら…。
私、本当に笑えたら。
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あーあ、走馬灯かな。そっか。いま、殴られてるんだった。ゆうくん、私に
向き合ってくれてありがとう。そして付き合ってくれてありがとう。
「????」
あ、赤いリボンだ。血かwww
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「#名前#っ!」
急いで手を伸ばす。少し笑っている。ゆうさんは笑えなかった。#名前#の手には
お揃いの赤いリボンのキーホルダー。最後まで大切にしてくれた。ゆうさんは
そっと#名前#を抱え夜の暗い街を歩く。人の視線が痛い。そっと壊れそうな宝物を
抱え夜の街を歩く。ハイライトも何も無いけど穏やかな顔の#名前#が笑ってる
ように見えた。でも、
「あら、#名前#。この子、私の子よ。」
穏やかに怪しく微笑む人は、敵だったみたい。
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私はそっと起き上がる。誰かのベットみたい。ゆうくんの家?
あ、そっか。気、失っちゃった。
そっと扉を開ける。ゆうくんがお母さんと話してる?
「#名前#帰りましょう。」
お母さんは言う。そっと私の手を掴む。
「では。」
その人は笑顔。でも、ヤダ。私は帰りたくない。そう思うと同時に手を振り
ほどいた。お母さんは驚いた顔でもう一度手を掴もうとした。でも空振って机に
手が当たり鈍い音がする。私はゆうくんの後ろに行く。
「私は帰りたくないです。」
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「私は帰りたくないです。」
そう告げる#名前#の目は冷たく生きた心地がしない。その後乾いた音が響く。
「アンタは、なんで抗うの!帰るわよ!」
そっと頬を抑える少女を庇う。少女は気を失った。
そっとゆうさんは冷たい視線を向ける。隙だらけの人は気を失う。
まぁいっか。そっと森の奥へ放置した。