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ねぇねぇねぇ。
はい。
みなさん、前投稿した「ハロ/ハワユ」を思い出しましたね。知らんけど。
”ということでちゃんとリクエストお答えするのでご安心を”byちょい前投稿した「ハロ/ハワユ」より
……( ゚∀゚ )
はい。はい。はあい。
違うんだ。ダンスロボットダンス書いたんだけどデータ消えてたんだ(言い訳)
「ねぇねぇねぇ」
「……うん」
「あっとまーく、君へ!」
「……うん」
「……一方通行の、めんしょんです」
「……うん」
さっきからうん、ばっかり。ちゃんと聞いてるのかな?
なに話してもうん、だし。なんか聞いてもうん、だし。
夜明けまで二人で喋ってるのに。独り言みたいな感じ。
ちゃんとわたしの言葉、|未來《みく》ちゃんに届いてるかな……?
*
「チョコレートって食べたいときあるよねー!」
「ノーメイクでかわいい子無敵だね」
君はまったく違う話を始める。……あれ、わたしの話、聞いてたかな……?
「うん……あ、腹立つけどアイツ優しいよね」
違う話を始めると、君は「うん」しか言わずスマホをスクロールしだす。
……ねぇねぇねぇ、話を聞いてよ……?
目が合わないけど
「はいはいはい」
興味はないけど
「へぇそれで?」
笑えないけど
「面白いね」
なにも感じないけど
「嬉しい!」
「……聞いてないでしょ」
聞いてないでしょ。聞いてないでしょ、知ってるもん。
「未來ちゃん……こっちの好きは届いてるかなぁ?」
*
『ねぇねぇねぇ』
『@君へ一方通行のメンションです』
文字を打って、消して。また打って。
ちょっと考えてから、「ねぇねぇねぇ」とだけ書いて送った。
1分立つ。
3分立つ。
そわそわする。
5分立つ。
「未來ちゃん……っ」
ねぇねぇねぇ。ねぇねぇねぇ。早く、早く既読になってよ。1人に、しないでよ。
臆病な劣等生。わたしは未経験だよ?
世界中好き、で溢れてるのに、独りきりみたいな感じ。
『未來ちゃんは今どんな感じ……?』
寂しいよ。ねぇねぇねぇ。
*
「パスコード毎回入力面倒だね」
|鈴《りん》に問いかけると、なんの反応もない。
「ねぇねぇねぇ」
「ん……あ、GPS追跡アプリ便利だね」
「……今夜は、満月が綺麗だね」
「……うん」
ねぇねぇねぇ、話を聞いてよ。
わかってないけど
「あ、わかるよ」
よく知らないけど
「ああそれね!」
すべっているけど
「すべらんね!」
ほんとは悲しいけど
「いぇいいぇいっ」
「……他愛ない嘘」
他愛ない嘘、他愛ない嘘、ついてるよ。
「ねえ鈴、ねぇねぇねぇ」
こっちを振り向いてほしいから!
*
『ねぇ、大好きだよ♡』
……ねぇねぇねぇ。
迷った末、ハートマーク消して。
『今のテレビ超面白くない?』
照れ隠しのテンションです。
どきどきに蓋をして向かい合うたび、
「……他言語を使ってる感じ」
『ねぇねぇねぇ』
君にとって私は端役の八等星。不器用なりに夢を見て。
……近いのに遠のいてる感じ。
*
「……鈴って、かまってちゃん」
ってなんで?
*
「もう、未來ちゃん身勝手すぎだよ」
ってなんで?
*
悩んでしまって
*
不安で
*
「ねぇねぇねぇ、鈴」
「……」
*
「ねぇねぇねぇ、未來ちゃん」
「……」
*
黙って
「泡になっちゃうよ、」
アーロンアーロン。
すれ違う双方の
「ねぇねぇねぇねぇ……っ」
無関心も、安心も、紙一重。
『ねぇねぇねぇ』
『@君へ一方通行のメンションです!』
必死にタップして未來ちゃんに送っても、既読はつかない。
ねぇねぇねぇ。寂しいよ。話したいよ。わたしのほう見てよ。
ねぇねぇねぇ。
ねぇねぇねぇ。
『わたしのこと愛してないの?』
既読はつかない。怖い。寂しい。ねぇねぇねぇ。
ねぇねぇねぇ?
未來ちゃん、ねぇねぇねぇ。
世界中「好き」で溢れてるのに。
「……わたしに『好き』はくれないの?」
ひとりきりみたいな感じ。
ねぇねぇねぇ。ねぇねぇねぇ。未來ちゃん、大好きだよ。ずっと一緒にいようね。ねぇねぇねぇ。早く見てよ。こっちを見てよ。話を聞いてよ。ねぇねぇねぇ。ねぇねぇねぇ。
「……未來ちゃんっ」
ねぇねぇねぇ。ねぇねぇねぇ。大好き。ねぇねぇねぇ。わたしひとりにしないでよ。
アイシテルヨ?
なんか最後の「あいしてるよ」、本当は「愛してるよ」にしようとしたんだけど、変換で「アイシテルヨ」ってでてきたんですよね。なんか壊れてく感じがしてよかったから採用しました。
ごめんね、モデルの初音ミクちゃんと鏡音リンちゃん。