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「桃の果実は罪の味」第2話『黒く染まった手』
犯罪未遂の描写がありますが決して真似しないでくださいね!!!
🍆「MEN…っ!MENっ!!!」
額の汗も拭わずに走り続ける
もっと早く走って、
早くMENの元に行かなきゃ、
🦍「ぼんさんっ!!!」
後ろから大きい声で叫ばれてハッとする
振り返ると息を荒くした3人が俺の元に来た
🍌「ちょ…っ、ほんと…はやすぎる…っ」
⛄️「ぼんさんこんなに…早いとか、嘘やろ…!?」
🍆「ご、ごめん…俺、」
そう言うとドズさんは俺の肩に手を置いた
🦍「…きっとMENは大丈夫です」
🦍「あいつは…そんな簡単になんか起きませんよ」
ニコッと笑うドズさん
🍌「…いや割とMENはなんかやるぞ」
🍆「だよな…」
⛄️「そんなのフラグじゃないですか!?」
でもMENは無事であって欲しい
頼むから…MEN…っ
⛄️「ちょっともう喉乾いた…最近暑すぎる…」
🍆「コンビニで水でも買うか」
🍆「皆んなに迷惑かけたし奢るよ」
奢るの一言でおんりーとおらふくんはパァっと笑顔になる
🦍「…いつも奢ってほしいですけどね」
🍆「まあまあ社長〜w」
🦍「このやろ…」
俺たちは冗談を言って笑い合いながら近くのコンビニへと向かった
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「いらっしゃいませー」
店員さんの弾けた明るい声が店内に響く
`🐷「…」`
辺りを見渡すと客は少ない
チャンス、ではある
でも…本当に良いのか…?
たった物1個だ
それなのに、
背中はずっしりと重い
`🐷「…っ」`
何か小さいもの…っ
ガムか、?ガムだけでいい…っ
ただガムをポッケに入れるだけ…
胸が張り裂けそうなくらいに痛い
心臓の鼓動が鼓膜に響く
息が自然と荒くなる
`🐷「はぁ…っ、はぁ…!!」`
ガムを1つ手に取り、
手がピタリと停止する
入れるだけ、入れるだけ…
カリー様の命令なんだ…っ
俺を正しい方向に導いてくれる罪人者カリー様
カリー様に従っていれば毎日が最高に楽しくなるんだ
なのに、楽しくなるはずなのに
これを入れた瞬間、
俺の中の大切な何かが音を立てて崩れていく気がする
大切な、大事なもの、かけがえのないもの
なんだ、それ…?
分からない…っ
やるしかないんだ…っ
`🐷「っく…、ぐぁ…っ、、」`
やれ、やれ、やれ…っ!!
`やれええええええええええええ!!!!!!`
思い切って俺は手に持っているガムをポケットに入れようとした
その瞬間、
ガッ
手首を誰かに掴まれた
`🐷「っ!?」`
🍌「…何してんの」
俺を睨みつけるおんりー
離れた所には言葉が出ずに立ち尽くしているぼんさん、ドズさん、おらふくんがいた
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🍌「っ!!」
パチンッッ
`🐷「いって…っ!?」`
コンビニを出たところで頬に衝撃と痛みが走った
🍌「はぁ…はぁ…っ」
おんりーが泣きながら俺の頬を叩いたのだ
`🐷「…ってめぇ何すんだよ…っ!」`
🍌「それはこっちのセリフだよっ!!!」
今まで聞いた事のないくらいおんりーが叫んだ
🍌「何物盗もうとしてんの?そんなことして誰もいい気分にならないっ!!」
`🐷「俺はいい気分になれる!!盗んだら快楽を得られるんだっ!!」`
🍌「自分の為だけ…?俺たちのことどうだっていいの…!?快楽のためになら自分の人生棒に振れんの!?」
🍌「そんなの間違ってる!!!」
間違ってる?俺が??
カリー様を否定されたのか、?
`🐷「間違ってんのはてめぇらだろうが!!」`
`🐷「俺は正しいんだっ!!あの方の言う通りにしてれば…っ!!」`
🦍「あの方って…誰、?」
つい口走ってしまった
腹の奥底から俺の自我がむき出してくる
`🐷「くっそ…がっ…!!がぁ…っ!!」`
🍆「お、おい…MEN…!?」
`🐷「近づくなあっ!!!俺は…っ!!カリー様が全て正しいんだぁ…っ!!!」`
頭が割れるほど痛い
…違う、
俺は本当はこんなこと…
こんなこと正しいなんて…っ、
`🐷「がぁ…っ!!あ、`あぁあ…っ、`あああ`っ!!!」
🐷「`あぁあ…!!`た、、!す…、…っ、ポロッ」
🍆「…!!今、お前…」
違う、違う違う違う違う違う!!!!
俺は…!!!
`🐷「カリー様が正しいんだあああああ!!!!!」`
タッタッタッ…
⛄️「あ…っ!MENっ!!!」
俺は無我夢中で走ってその場から去った
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🍌「…ぁ、、おれ…おれ…っ、」
おんりーは右手を見つめながら蹲っている
その小さな体は小刻みに震えていた
🦍「おんりーは何も悪くない」
🦍「あの時止めたのは絶対に間違ってないよ」
ドズルさんが背中をさするとおんりーは涙を零した
⛄️「…ぼんさん、MENって…、」
🍆「ああ、」
🍆「カリーって奴に操られてるっぽいな」
物を盗もうとしたのもそいつの命令だろう
正しい…か、
🍆「あいつ最後…」
🦍「どうしたんですか?ぼんさん」
🍆「……いや、なんでもない」
気のせい、だよな…
あいつが…泣いてたのは、
おつなこ!!!