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「桃の果実は罪の味」第一話『自覚のない傷跡』
🦍「じゃあ配信終わりますか〜」
⛄️「今日も楽しかったー!」
俺は全員でのマイクラ生配信を終えてヘッドホンを取った
🍆「今日も視聴者さん沢山見に来てくれたな」
🍌「ですね」
ニコニコと笑顔で話す皆んなを見ると、
心が暖かくなる
🍆「……あ、てかさMEN」
🍆「お前今日ドッキリかなんかしてた?」
🐷「えっ、俺…すか?」
突然ぼんさんが俺にそんなことを聞いてきた
🍆「なんか、いつにも増して暴言とかめっちゃ吐いてなかったか?」
🍆「MENそこまで言うかなーって思いながら聞いてたけど」
そんなに俺暴言吐いたっけ?
…でも確かに、「馬鹿」とか「くそが」とか言った気がする
🐷「…すいません、何かストレス溜まってたのかもしんないっす」
⛄️「MEN…?大丈夫?」
おらふくんが心配そうに俺の頬に手を触れようとする
その瞬間、腹の奥底から何かが出てきたような気配がした
🐷`「…っ触んじゃねえよこの野郎っ!!!」`
⛄️「ひっ…!?」
勢いよくおらふくんの手を叩き遠ざかる
全員の視線が突き刺さった
🦍「MENなにしてんの!?」
🍌「おらふくん、大丈夫!?」
⛄️「いって…っ、大丈夫だよ、w」
無理して笑っているおらふくんの手からは血が出ていた
🍆「…お前何してんだよ」
🐷「…えっ、え、?」
なんで、?
俺、触んじゃねえとか思ってない
今俺、思ってないこと言った、?
🐷「俺…何言ってんだ、?」
背中が冷える感覚がした
ずっと暴言を吐き続けて、更には手を出してしまった
このまま皆んなといたら、また何か…っ
🦍「…MEN?」
皆んなからの目線が恐ろしく感じた
俺のことを睨んでいる、呆れている、恨んでいる
そんな事しか思い浮かばず、ここにいるのが嫌になった
🐷「…っ!!」
ダッッタッタッタッ…
🍆「あ、、ちょ、MENっ!!!」
俺は全力で離れた
いや、離れたというより
逃げたの方が近いかもしれない
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🍌「…よし、これで大丈夫」
⛄️「ありがとな、おんりー」
手にガーゼを貼ってくれたおんりーが微笑む
🦍「MENどうしちゃったんだ、、?」
🍆「配信の時からおかしいよな」
今日のMENは怖く感じた
小さなことですぐにキレたり、
人の物を勝手に盗ったり、過度な暴言を吐いたり
いつものMENじゃないようだった
⛄️「ストレス溜まってるんかな…」
🍌「…ストレスどころじゃなさそうな気もするけどね…、」
🍆「…MEN」
どこに走っていったのかは分からない
家なのか、それとも別の場所か…
🦍「また……じゃないよね、」
🍆「っ、」
⛄️「んな…っ、」
また、
ドズルさんが言ったその言葉の意味が痛いほど分かる
もしMENもなら、
また何かが起こる
僕達が望んでいない何かが
🍌「…MENを探しに行くべき?」
おんりーがそう零した
もしもの事があったら、、
🍆「…俺は行く」
🦍「ちょっ、ちょっと待ってぼんさん!!」
ぼんさんは僕達の声も聞かずに会社を出てしまった
⛄️「僕達も行きましょう!!」
その背中を追いかけるように、僕達も走って向かった
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🐷「はぁ…はぁ…っ、」
汗が溢れて、息も荒くなる
肺が痛いがそんなのどうでもいい
とにかく逃げなきゃ
そう思った
?「MENどうしたの?」
その声が聞こえた瞬間
俺の身体はピタリと停止した
何も考えられなくなった
🐷`「…シナー様」`
作らされた笑顔を彼女に向けると
彼女もまたぎこちない笑顔を浮かべた
💊「何かあったの?凄く急いでいたみたいだけど」
🐷`「いえ…奴らに少し勘づかれてしまって…」`
💊「そうかい…大変だったね」
シナー様は俺の頭を撫でながら優しい声で言った
💊「だったら君に良い提案をしてあげる」
💊「“あのコンビニから何か盗んできなさい”」
🐷`「え、」`
シナー様が放った言葉は俺の心を刺してきた
何故か分からないが、嫌だと思ってしまった
そんな感情は抱いてはいけないのに
💊「盗むという行為は達成した時、これまで感じたことの無い快楽を味わえる」
💊「君ならできるだろう?」
冷たく優しい笑顔でシナー様は言った
俺に拒否権はなかった
🐷`「……もちろんです」`
俺はコンビニを見ながら1歩1歩歩く
俺がしようとしてることは本当に正しいのか?
…いや、正しいんだ
シナー様が全てであり、シナー様の言うことを聞かなければ俺は俺でいることができない
俺は間違ってないんだ
おつなこ!!!