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いぇい
優秀な妹の後ろで、私は暗闇を走っている。例えると、そんな感じだろう。
こんな私は、どんなに優秀な治療師の妹でも、治療することはできないんだろう。
技術も、付与して、付与されて、でも私に付与されるのは永遠の暗闇だけ。
「あなたは英雄です」
「命の恩人です」
妹にかけられた、その言葉のなかで深く、心に残った。残ってしまったのは、
「お姉ちゃんは本当に似てないわね〜。」
という言葉。
やめて…そういう言葉。似ててよかったわけじゃないじゃん…。
違う…私が妹に似ても、妹の方が優秀なんだもん。
私の暗闇は変わらないんだもん…
「かわいい妹ね〜。」
「もう、人間として最高だわ〜。」
「お姉ちゃんは…」
やめてってば!…喉まででかかった言葉。
出しても、何も変わらないのに。
…でも、そのお姉ちゃんと比べてる、人は、暗闇を経験したことがないんだ。
妹、という、歩いているのに、私より早く、それどころか暗闇を経験したことない、私の前を永遠に歩く、光を追いかけながら、走って、永遠に続く暗闇を、経験したことが。
比べたからなにになるの?
私は、妹になりたくない。
今更妹になったところで…
もう、お姉ちゃんやめたいな。
なんか、人に群がれる妹見てたら、空笑いが出てきたよ。はは。ってさ。