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蛍、深海。タイトル0
一旦色を深海にしてみてください。雰囲気でます。
ー。
「あれ。」
僕は、池にいた。
蛍がいる。
*ここ、どこだっけ?*
僕は池の水に触れた。
ー冷たい
そりゃあそうか。今は冬だっけー。
そうして、記憶は混沌としていく。
これは夢なのか?現実なのか?
おーい。
---目が覚める。
ん、?
ぼんやりとしている夢の記憶が、浮かび上がってくる。
あぁ。またあの夢か。
僕は、最近同じような夢をみている。
ー不思議な池。
ー沢山の蛍。
何月からだったかな。11月?
11月って何があったっけ。
えーと。
えーっと、。
わかんないや。
そんなことより、起きなきゃ。
僕はリビングへ向かう。
「おはよう」
「おはよ。」
家にはたまにしか来ない兄がいた。
「お母さんは?」
「仕事」
分かってた。
と返すのもアレなので、
「ふーん。」
とだけ返しておく。
というかなんでお兄さんが?
お兄さんの名前は|俊《しゅん》。
会社の社長をやっていて、まぁまぁ忙しい。
とくに用があるわけでもないのに。
それに、僕とお兄さんは特に仲がいいわけではない。
「寂しいから会いにきちゃった」なんてことはない。
「|琥白《こはく》、勉強はどう?」
あぁ、そういうことか。
僕は琥白という。
お兄さんが勉強についてきくときは、僕の成績がすこしでも下がったときだ。
ーきっとお母さんがお兄さんに伝えたんだろう。
あぁ、やだなぁ。
お兄さんは特に睨むわけでもなく、テレビを見ている。
「成績、下がってるだろ。俺はな、怒ってるんじゃない。叱ってるんだよ。勉強はお前の将来のためにやっているんだ。」
将来の為、かぁ。
僕は成績表を見る。
ほんのわずかな差。
ーこれくらいで?
お兄さんは僕の心を見透かしたかのように、こちらに顔をむける。
「はぁ。」
たった一つのため息。
それだけで温度が下がった気がした。
……もうやだ。
「はぁ。俺がお前くらいの年齢だったときにはもっとなぁー。」
また同じ。繰り返す毎日。
終わりは来るのかな。
お兄さんが帰った。
---つづく ---