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蛍、深海。タイトル1
お兄さんは帰った。
ーーー。
ーー。
ー。
お兄さんは、『誰でもわかる!東大合格講座』という本を置いて去っていった。
僕はその本をパラパラとめくる。
はぁ。
今日は日曜日だから学校はない。
ふとテレビをつける。
『田中さーん!今日のお天気は?』
『はい。田中です。今日の天気は雨です。服装に気をつけてー。」
今日は雨なのか。
窓を見ると、パラパラと雨が降っている。
ー雨の匂い。
雨の匂いっていいな。
どんよりとした空気の中に、微かな希望がある。
僕とは、違うな。
時計を見ると、まだ午前9時半だった。
ー寝よう。
二度寝だ。
「…布団暖かい。」
ー。
ーー。
#琥白。#
ーーー。
名前を、呼ばれた気がした。
そしてまた、池の前に来ていた。
ーあぁ、夢か。
「綺麗だな」
#おいで。#
僕はまた、吸い寄せられていく。
その、暗闇に。
ーーー。
ーー。
---つづく ---