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さようなら、愛した人
君が、消える気がした。
「ひみのの勘はいつも当たるよな」
こんなときに、当たってほしくなかった。
ねぇ、そんな目で見ないでよ。
私を、思い出して。
ねぇ………凛也。
「おい、ひみの」
相変わらず不機嫌な声で私を呼ぶ彼。
満面の笑みで振り返る。
「なんだい?凛也」
気色悪い、と呟いてからボソッと言った。
「俺はここで何してた?」
不安げに揺れる瞳に映る私。
少し触れるだけで壊れてしまいそうな体。
「何って…任務だよ?」
私は、そんな彼に咄嗟に答えることしかできなかった。
「あの……私は誰ですか…?あなたに”凛也”と呼ばれた気がするのですが…」
…………あぁ
居ない。居ない。居ない。
羽石凛也という人間はもう、どこにも居ない。
私の愛した凛也はもうここには居ない。
さようなら、愛しい人。
「いや、違うよ。君は」
________________________鹿山治翔だ。
ちょっと重めかな?