公開中
回想
《あやせ回想》
私の家は家長である父がすべて。
父が決めたことには逆らえないし、父の言うことを聞かなければひどい目に合う。
でも私はそれに納得がいかなかった。
同じ人間で、同じ家族なのに、なぜ父だけに従い、自分の意見を抑えなくてはいけないのか。
それに私は生まれたときから不平等だった。
成績優秀で素直な’’いい’’5分差の双子の姉のあすかがいる。
親や先生の前でだけいい子として過ごして、私の前じゃいつも私のことを恨んで貶めようとしてた。
そんなことを父や母が知るわけもなかった。
それでも両親からしたら姉は可愛い子供だったのだろう。
たとえ裏がやばくとも、**表面だけは従順で完璧だった**のだから。
**なんか許せなかった。**
あんなに性格が悪いのに大人の前ではずっと完璧に振る舞っていて、いい子ぶっているのだから
私はごく普通の女の子だった。
のに完璧に振る舞う姉のせいで他の人からしたら私は悪く見えたのだろう。
ずっと先生や親、他の大人から噂をされ、何度も叱責された。
「なんでお前はあすかと違ってそんなにできないんだ。」
「あのお姉ちゃんの方はとってもよくできるわよねぇ〜。でもあの妹さん?の方はあんまり良い噂は聞かないわよね」
たったの5分の差でなぜ境遇がこんなに違うのだろうか。
**私のいない5分の間に何があったのだろうか**
私は幼少期、キリスト系の幼稚園に通っていた。
そのため、神様を信じ崇めること、お祈りの方法など神様にまつわることを何でも学んだ。
父は私が小4のある日、私を殴りだした。
私が使い捨てのサンドバッグかでも言うように、激しく、強く。
私は必死に祈った。
幼稚園で学んだ方法で祈り続けた。
でも何も起こらなかった。
私はこの世のすべてがもうどうでも良くなってきた。
ちょっと悪いことをしただけでたちまち噂が周り、結局は親に叱られ、父に暴力を振るわれる始末。
そんな悪循環から逃げ出したくて私は人目につかないよう静かに過ごすようになった。
必死に自分を抑えて。
なにか一言でも言ったら「悪い子」と言われてしまうかも知れない。
なにか起こしたらまた父に強く激しく殴られてしまうかも知れない。
そんなことを考えるだけでも怖かった。
そのことを思い出すだけで大粒の涙が止まらなかった。
降り止まない線状降水帯のように。
父の暴力はエスカレートしていった。
そして逃げた。
結局神様は私を助けてはくれなかった。
あれだけ洗脳するように信じ込ませたものがいざというときに信じたら何も助けてくれない。
それ以来私は神様を信じられなかった。
私は気づいてしまったからだ
**「結局神様は誰も救わないって」**
最近投稿できてなくてごめんなさい