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チェリス・グレーミスの亡霊日記【中】
こちらのシリーズ【上】【中】【下】で分かれており
結局読み終わっても完全な感じですっきりして終わらないので注意です。
姉様がいなくなったと断言できるのはなぜか。
それは姉様はいなくなったからだ。
そして姉様がいなくなった原因。そこが問題か。
一つ、私を殺したことの隠蔽か罪から逃げたか。
もう一つ、姉様も死んだか。
私が考えられるのはそれくらいだ。
私の勘は後者だと思っている
考えるうえでもう一つ、重要な問題がある。
姉様はなぜ私の名前を借りたのか。
この家にはチェリス・グレーミスが二人存在した。
私と姉様。
私と姉様は生まれたころからチェリス・グレーミスと呼ばれていた。
なのでどっちが借りたか借りられたかが明確にわかっていない。
ほんのり諦めのにじんでいる私の笑い声は、たった一人の霊安室に落ちた。
跳ね返りも吸い込まれもせずに。
私は立ってゆっくりあるきだす。
大きな門の柄をなぞる。
私に実体があるのかはたまた門に呪いがかかっているのか。
多分後者が正しい、ま私の家系はそんなもんだ。
封印だとか精神操作だとか人の記憶を消すだとか。
まあ最後に関してはその人の命ごと消えるのだが。
でも困る。私はここで孤独に立ちすくまっているしかなくなってしまった。
私は思い返す。覚えている範囲から。一から。
まず7才。
あの頃から姉様はチェリス・グレーミスとして存在した。
勿論私もだ。
そして私と姉様は予知夢の練習をさせられてた。
少し歳の離れた兄は封印魔術だっただろう。
次に12才。
まだ姉様はいた。けれど同時に私が姉様の姿を見なくなったのはこのあたりからだ。
私は心が安定してきて姉様なしでも生きられるようになってきたから一人で予知夢の練習をし続けた。
父様はその頃精神操作系の学問を学びに遠い国へ行っていた。
めぐり巡って今。
昨晩に私が死ぬ予知をして今はこの空虚な部屋に閉じ込められてしまった。
あれ、誰が閉じ込めたんだ?
私は先ほどまで霊安室の部屋の前にいた気がする。
もしかして
私を殺したのは
姉様を殺したのは
犯人は
兄?