チェリス・グレーミスは1972年4月6日に死んだらしい。
チェリス姉様がいなくなった原因がわかんないから私が調べる。
私____そうチェリス・グレーミスが。
あまりすっきりしない終わり方なのでいつか続編作ります。
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目次
チェリス・グレーミスの亡霊日記【上】
こちらのシリーズ【上】【中】【下】で分かれており
結局読み終わっても完全な感じですっきりして終わらないので注意です。
チェリス・グレーミスは1972年4月6日に死んだらしい。
チェリス姉様がいなくなった原因がわかんないから私が調べる。
私____そうチェリス・グレーミスが。
私チェリス・グレーミスはチェリス姉様の妹君だ。
同姓同名っていうわけではない。
名前が同じでも
姉様がどこでどう死亡したか知らない。
姉様が生きてるか死んでるかは...知ってるか。
そう、知っている姉様は死んだということを。
昨晩、凶事が見えた。
朝にチェリス・グレーミスは死ぬと。
朝、姉様はいなかった。
元々あまり外に出ない性格なので普段の朝なら納得できるが
あれを見た後だと屋敷の中は暗く狭く感じる。
姉様の長い長い綺麗でシルバーの髪がつるぴかの紅色のマットに落ちていた。
屋敷の人の証言を発表する。
使用人からは
「彼女は昨晩から部屋の外に出てないよね。」
またほかの使用人からは
「あー、返事もなかったよ?」
私といちばん仲のよい使用人は何も話していなかった。
場所はある部屋の前に移る。
その周りにいた使用人は
「彼女、死んだらしいね」
「うん。そうだね。」
と話している。
ざわざわした空気を切り裂いて私が通った。
私____そうチェリス・グレーミスが。
周りの空気を掻き乱し、冷たな空気を蔓延らせる。
私が話しかけても無視をする、新人の使用人は冷たな空気に流され一つ声を漏らす。
「彼女の姉さんもさぞかし悲しいことで。」
私____そうチェリス・グレーミスは死人だ。
そして姉様がいなくなった原因を探り出すためにこれの本を記す。
チェリス・グレーミスの亡霊日記。
チェリス・グレーミスの亡霊日記【中】
こちらのシリーズ【上】【中】【下】で分かれており
結局読み終わっても完全な感じですっきりして終わらないので注意です。
姉様がいなくなったと断言できるのはなぜか。
それは姉様はいなくなったからだ。
そして姉様がいなくなった原因。そこが問題か。
一つ、私を殺したことの隠蔽か罪から逃げたか。
もう一つ、姉様も死んだか。
私が考えられるのはそれくらいだ。
私の勘は後者だと思っている
考えるうえでもう一つ、重要な問題がある。
姉様はなぜ私の名前を借りたのか。
この家にはチェリス・グレーミスが二人存在した。
私と姉様。
私と姉様は生まれたころからチェリス・グレーミスと呼ばれていた。
なのでどっちが借りたか借りられたかが明確にわかっていない。
ほんのり諦めのにじんでいる私の笑い声は、たった一人の霊安室に落ちた。
跳ね返りも吸い込まれもせずに。
私は立ってゆっくりあるきだす。
大きな門の柄をなぞる。
私に実体があるのかはたまた門に呪いがかかっているのか。
多分後者が正しい、ま私の家系はそんなもんだ。
封印だとか精神操作だとか人の記憶を消すだとか。
まあ最後に関してはその人の命ごと消えるのだが。
でも困る。私はここで孤独に立ちすくまっているしかなくなってしまった。
私は思い返す。覚えている範囲から。一から。
まず7才。
あの頃から姉様はチェリス・グレーミスとして存在した。
勿論私もだ。
そして私と姉様は予知夢の練習をさせられてた。
少し歳の離れた兄は封印魔術だっただろう。
次に12才。
まだ姉様はいた。けれど同時に私が姉様の姿を見なくなったのはこのあたりからだ。
私は心が安定してきて姉様なしでも生きられるようになってきたから一人で予知夢の練習をし続けた。
父様はその頃精神操作系の学問を学びに遠い国へ行っていた。
めぐり巡って今。
昨晩に私が死ぬ予知をして今はこの空虚な部屋に閉じ込められてしまった。
あれ、誰が閉じ込めたんだ?
私は先ほどまで霊安室の部屋の前にいた気がする。
もしかして
私を殺したのは
姉様を殺したのは
犯人は
兄?
チェリス・グレーミスの亡霊日記【下】
こちらのシリーズ【上】【中】【下】で分かれており
結局読み終わっても完全な感じですっきりして終わらないので注意です。
兄は優秀だった。
齢七にて封印魔術をマスターして
齢十二では貴族としてのマナーを完璧に身につけボロが出ることは一回もなかった。
だからこそ今は脅威だ。
封印魔術を身につけた兄が私をなんらかの方法で霊安室へ閉じ込め門に封印をかけたのだろう。
そうしたら姉様はどこかに封印された。
その場所がどこかわからないと証言にも足らない。
姉様はどこに
姉様はどこに
私は叫ぶ、誰にも届かない声を発した。
ストレスで薄汚いドブネズミ色の髪が少し落ちそうだ。
あれ、ネズミ色?
その瞬間、今まで孤立していた点がきゅっと結ばれた気がした。
私___チェリス・グレーミスは一人だ。
自分の抜けたネズミ色の髪が外の紅色のマットに落ちていたシルバーの髪と重なりすべてがはっきりした。
姉様がいなくなった理由。
それは兄に心の中に封印されたのだ。姉様という私の人格を。
父が精神学を学んだのは私の多重人格という精神疾患を直すため。
私はだからこそいなくなったと断言できたのだ。
自分の記憶に姉様の記憶があるというのを忘れたうえでも
直感的にわかるのだ。
だとしたらなぜ私は死んだのか。
記憶を消されたのだ。
記憶を消すのにはその人を殺さなければならない。という呪い。
この世界の禁術。
それを多分、父様がやってのけた。
全部私のために。
私___チェリス・グレーミスは一人しかいなく死人で多重人格者だ。
しかも父様や兄が労力をかけて死人になってまで姉様という人格を消した。
そこまでして消すべきだったのか
やはり謎はまだ続く