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わたしきゅうくらりん
朝起きる理由がない気持ちが分かる人はどのくらいいるだろうか。
ジリリリリリ・・・
アナログの目覚まし時計が、うるさく鳴いた。
唯はボーっとそれを見た。
「・・・朝」
ベッドの横の窓から、朝日が漏れる。光が、唯の顔を優しく照らす。
その光を避けるように、少し寝返りをうつ。
(今日、起きる理由・・・)
唯はそれについて考えたが、なかなか出てこない。しょうがなく、もう一度寝る事にした。瞼を閉じ、いざ考えるのをやめようとした時、携帯がなった。
「・・・何・・・」
画面をタップして、メールの画面にいく。そこには、先輩の文字。唯が密かに思いを寄せる、憧れの先輩であった。
【先輩】
今日遊ばない?(^^)
何時からでも良いよ~
「・・・先輩!」
起きる理由が、見つかった。
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鏡と向き合い、身だしなみを整える。花のヘアピンを両側に3つ、合計6つ付ける。小さな頃から大学に入るまでずっと使い続けてきた、とても大事なものだった。
一人暮らしとなった今では、親からのプレゼントであるこれはとても思い入れの深いものになった。
しっかり身だしなみを整え、唯は待ち合わせの場所へ向かった。
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「先輩!」
「唯ちゃん、ごめんね、遅れちゃった・・・」
「いえ、大丈夫です、それより、早く行きましょう!」
唯は自分の事で先輩が落ち込むのが、一番嫌いだった。
それから、日が暮れるまで遊んだ。映画館に行ったり、ファミレスで昼食を食べたりと、いつもは出来ないような遊びをし、唯は暖かい気持ちで満たされた。
帰ってきたあと、唯は一人暗い部屋で「私はきゅうくらりん」と呟いた。
どうもヤナギですーーーー!
えっと、今回初めて二次創作してみました!
おかしな所、いろいろあるかと思いますが、暖かい目で見てくださーい!
それでは~^^ / by by!