公開中
気まぐれ小説 ~学校の先生~
私は、水平小学校の先生の|美菜《みな》。よろしくね!私は5年生を担当しているんだけど、5年生は4クラスあって1組が私、2組がりりあ先生、3組がルイ先生、4組がなな先生よ。みんなの特徴をざっと紹介すると、りりあ先生が大人しい先生で、ルイ先生がイケメン先生、なな先生が私とりりあ先生の前では態度が悪いのに、イケメンなルイ先生がいるとぶりっ子になるからちょっといらいらするの。
(「〇〇先生」ではなく「〇〇」と呼ぶ)
---
「先生、、、。ま、真美ちゃんを、、、。な、なな先生がああああ!!」
「どうしたの?秋野さん」
「せ、先生。実はね――」
まただ。ななは遅刻を一回でもしたりしたら生徒に暴力をふるう最低な教師。だから、多くて毎日同じクラスの子が報告しに来てくれる。今回はちょっとしたあざができただけだったが、たまに血を流しているときもある。今日こそは、ななに叱ってやる!!
「ふんふふんふふ~♪」
あっ、ななだ!!子供を傷つけておいて。あんな上機嫌だなんて信じられない!!
「なな!!何てことしてくれてるの?児童に暴力をするだなんて教師失格よ!」
「ん?あ~、そのこと~。あれは、し・つ・けだから大丈夫よ~」
なんてのんきな先生だ。児童を殴っておいて。反省の色もない。
「は?暴力を振るわされた児童の気持ちも考えないってわけ!?信じられないわ。そんなんでよく教師になれたわね!」
「は?何言ってんのよ!だからしつけだって言ってんでしょうがよ」
**バタッ**
なぜか急に力が抜けて倒れてしまった。意識が朦朧としている中、、、。
「美菜先生!大丈夫ですか?すぐに保健室に運びますね!」
ルイが駆け寄ってくれた。あ~、やっと助けられる、、、。と思ったら
「ルイ先生~。こんな先生を助ける前に私を助けてください。つまづいてコケてしまったんです~」
「え?あっあ~。そのぐらいなら自分で保健室行けるでしょ。いってらっしゃ~い」
「え~?歩けないんですよ~」
何邪魔してんのよなな!こっちは倒れてるっているのに。
「ル、ルイ。な、ななは擦り傷しか、、してないわよ、、、」
「何変なこと言ってるの~?」
「本当かね?なな先生」
あれ?ルイの顔がだんだんぼやけてきた、、、
---
う、う~ん、、、。あれ?保健室にいるのかな?ルイがいる。
「あっ、美菜先生が起きた!|里琴《りこ》先生!美菜先生が起きました!!」
里琴とは保健室の先生のこと。優しくて、結構頼りにしてる先生。
「本当に?良かったわ。もう1時間も記憶がなかったんだから」
「里琴先生。美菜先生を頼みましたよ。ちょっと妹からの**SOS**が来た気がするんで」
そういい、ルイは保健室を出て行った。
40分ぐらいかな?経ったころにルイとなな、りりあが保健室に入ってきた。
「ど、どうしたの?大丈夫?どうなったか聞かせてほしいんだけど、、、」
そうしたら、ルイが口を開いて説明してくれた。
---
りりあが廊下を歩いていると、なながぶつかってきたんだそう。詳しく話を聞くと、、、。
「りりあさん!私にぶつかって謝らないとかどういうことですか!?」
「あの、ぶつかってきたのはそっちじゃないですか?まず謝るのはなな先生なんじゃないですか?」
「は、は~?謝れって言ったら謝ればいいじゃないの!ホント、りりあさんって馬鹿よね」
「そ、そんなに言わなくたっていいじゃないですか。う、うえ~ん!」
こんな感じで二人が口げんかになったのち、りりあが泣いてしまったのだ。そこへ
「ちょっと、何してんだ!」
とルイが割り込んだらしい。そしたらななが
「ルイ先生~。りりあ先生がぶつかってきたのに謝らないんです~。痛かった~、、、」
とぶりっ子発動したがそれにはもう引っかからないのがルイ先生。なので
「おい!」
「ヒェッ、な、なんですか~?」
「俺の妹に手を出すとどうなるかわかってるよな!?」
「い、妹ってどなたのことなの~?」
「あっ!?そんなことも知らねぇのか?りりあのことだよ!」
そう。ルイの妹はりりあなのだ。一応、私はりりあの双子の姉だ。
「え、え~~!!」
もちろん、ななが知るはずがない。そこへ更にルイは追い打ちをかける。ちなみに、ルイは怒ると態度が急変し、口が悪くなる。
「ななさ、ぶりっ子やめてくれない?気持ち悪いんだよ!お前は俺にぶりっ子で「好き好き♡」アピールしてるのか知らないけどさ、俺はお前のことが目障りなんだよ!何ならお前のことくっついてきて邪魔で邪魔で仕方ないんだよ!わかるか?」
「・・・」
「あと、俺はお前のこと嫌いだからな。勘違いすんなよ。いや、大っ嫌いだ。それと、俺の妹達には手を出すな!りりあと美菜のことな。忘れんじゃねーよ!」
「・・・」
それでななは人生の終わりのような表情をして保健室に来た。
---
**ガラガラガラガラ**
「新しく5年4組の担任になりました。しゅんと申します。お願いします!皆さんのために精一杯努力するのでどうぞ、よろしくお願いします!」
ななは教師を辞めて、代わりにしゅんという教師がやってきました。
**END**