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文ストNLワンライ詰(not BL)
16巻と20巻のネタバレがあります。
ですがそれ以降のネタバレはありません。
NLです
一切腐っていません
①乱与版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負
乱与版深夜の真剣文字書き60分一本勝負
本日のお題は「居場所」です。制限時間は60分。
https://shindanmaker.com/719301
今日は、あの人の命日だった。
妾に蝶をくれた人。正し過ぎる、と遺した人。
あの人が死んだのは、戦争のせいで、政府のせいで。そして何よりも妾のせいだった。
“死の天使”
周りから見れば妾は|死をもたらす天使《ヘルスケア・シリアルキラー》だったのかもしれない。
否、そうなのだ。
人から死という権利を奪い、精神を死に追い詰めた。
そんな妾は存在する価値すらないと、そう思っていた。
妾は、消えてしまいたかった。
けれど、それは今は全て過去形。
忘れてはいけない。けれど、引き摺られてはならない。
妾の居場所は|武装探偵社《ここ》。あの島ではない。
異能は、記憶は、使役するもの。使役されてはならない。
生きなくてはならない。胸を張って、恥じないように、2度と同じ過ちをしないように。
そしてそれを教えてくれたのは──
「よーさのさん! お菓子買って!」
横で楽しそうに笑う乱歩さんを見る。
妾に、もう一度|蝶《ほこり》をくれた人。|天使《いのう》を必要としないでくれる人。
「ハイハイ、しょうがないねェ」
「やった」
ふんふん、と鼻歌交じりに歩く名探偵。
妾にとっての|止まり花《いばしょ》は、この人だ。
② 立銀のお題
「重ねた傷跡を夢と呼ばせて」
この台詞をベースに作成してください。
https://shindanmaker.com/1179446
兄さんの葬式を行った翌日。
私は首領に呼び出された。
聞けば、黒蜥蜴十人長立原道造は猟犬の間諜だったらしい。
それから、私はどうやって自室に戻ったのか、覚えていない。
真逆。
そう思った。
だって、あんなに子供っぽくて。
だって、あんなに優しくて。
だって、だって。
色んな否定が浮かんだ。けれどもそれは全て、カモフラージュの一言で済ますことができてしまう。
次に出会ったら、殺せ。
私に首領が伝えたということは、そういうことだ。
できるだろうか。
否、できまい。
心ではそう思う。
けれど、私は手練れ。心の震えなど、手には伝わらないように訓練してきた。
きっと、あい見えた時にはその首筋に刃を当てることを躊躇いなくできてしまうだろう。
「っ……っふ……うっ……」
自室でぺたり、と座り込んでしまう。
口から嗚咽が漏れてしまう。
耐えなくては。もう、背に手を当てて支えてくれる人たちはいない。
兄さんは死んだ。
昨日、兄さんの葬儀の後にただただ座り込む私を、優しく抱きしめてくれた人は、間諜だった。
あんなに面白くて、優しくて、そして頼りになったのに。全ては偽りだったのか。
何度も何度も、共に重ねて治してきた傷たちは、全て嘘だったのか。
嘘じゃなくて、夢だったなら。
全て、《《現実に起こったこと》》ではなくて、《《夢現の中で見た幻》》なら。
この胸の苦しさなど、少しも無かったろうに。
「重ねた傷跡を夢と呼ばせて」
そうしたらきっと、胸を締め付けるこれは、共に夢となるから。
床にパタリと、雫が零れた。
どうも眠り姫です!
私は実はこの二つのNL(HL)が好きなんです
私は多分、一個の世界でカプを作ると、それ以外も欲しくなるんですよね……
最初は太中、そこから芥敦、乱与、立銀、ホーミチェ。実は織安も好きです。
まあそれはさておいて。
太中・芥敦短編集と銘打っておいて、NLってどうなのよ!
題名にしっかり入れていますので、どうかそこは目を瞑ってください……
ここまで読んでくれたあなたに、心からのありがとうを!