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コンクールってーー?!
今回BL要素あんまないです。すいません。
ほとけ「コンクールコンクールって言うけどさ、コンクールってどのくらいの難易度なの?」
りうら「たしかにー!」
初兎「コンクールって呼んでるのは、全日本吹奏楽コンクールのこと。野球で言う甲子園みたいな感じ。」
ほとけ「えっ?!そんなにすごいの?!」
初兎「全国大会はな。都大会の予選は下手くそな学校もいる。」
悠祐「初兎、下手くそって言うと、語弊があると言うか、、、」
ないこ「そうそう。あくまで相対評価だからね。」
いふ「それに、上手い学校、全国常連校でも落ちることはある。」
ないこ「今年は東京都の中から2校が全国大会に行ける。」
ほとけ「2、2校だけ?!」
いふ「去年は確か、全国大会ギリギリいけなかったよな。」
悠祐「三位だった」
りうら「え?!じゃあほんとギリギリなんですね。すごい!」
ないこ「そう・・・だね。」
いふ「・・・」
ほとけ「なんかあったの?」
悠祐「去年のコンクールメンバー、三年生が少なかったんだ。」
ほとけ「それがなんで問題なの?」
いふ「三年生は最後のコンクールだろ?」
ないこ「コンクールメンバーに選ばれなかったことに不満がある三年生はいなかったよ。みんな、自分達の代わりに全国行ってくれって言ってた。」
ほとけ「でも、全国には・・・」
悠祐「行けなかった。」
りうら「罪悪感が残ってるってこと?」
ないこ「・・・」
りうら「りうらね、それは違うと思う。」
りうら「きっと、自分達の代わりに一生懸命にやってくれて、都大会まで連れて行ってくれたこと、嬉しく思ってると思うよ」
ないこ「りうら・・・」
初兎「ん。都大会まで行ったのは誇りに思って良いと思う。」
ほとけ「それに、今年は絶対に全国行くんだからね!」
いふ「そんな簡単に行けるわけねぇだろ。あほとけ」
ほとけ「思ってないのに行けなくない?」
ほとけ「僕あほとけだからわかんないけどさ、行けると思ったら行けると思う。だって、去年も都大会三位まで行けたんでしょ?僕が連れてってあげるって!」
いふ「あーあ、ほんとバカ。連れていくのは俺だっつーの。なんで後輩が言ってんだよ」
ないこ「しっかりしなきゃね。俺は部長だし。」
悠祐「本当に大事なのは、気持ちなのかもしれないな」
ないこ「ありがとね、3人とも。」
俺たちの後輩は、どうやら可愛くて頼もしい後輩のようだ。