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気まぐれ小説~深い友情~
〈登場人物〉
りら:大人っぽい性格の女の子。友達を傷つける奴には容赦ない。
まな:弱気な女の子。りらが姉のような存在。
二人とも5年生です。
登校時
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ピンポーン
まなママ「は~い」
りら「まなちゃん誘いに来ました」
まなママ「いつもありがとうね。まな~。りらちゃんが来たわよ!」
まな「は~い。おはよう!りらちゃん!」
まなママ「いってらっしゃーい」
りら&まな「は~い。行ってきま~す」
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りら「そういえばさ、学校でいじめが起きてるみたいよ。しかも男子から女子にだそうよ?最低よね。私は、そのいじめられているのがまなだったら絶対守ってあげるわ!」
まな「・・・」
りら「どうしたの?泣いてるけど大丈夫?」
まな「じ、実はね。そのいじめられているのは私なの」
りら「!?じゃあ、今日怒鳴りに行くわ!」
まな「いや、大丈夫だよ」
りら「いや、行くわ。親友なんてほっておけないもの!」
まな「ありがとう」
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学校でいじめっ子を連れて空き室に
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りら「ねぇあんたらさ~。いじめられた人のことって考えられないわけ?」
いじめっ子「そんなの知るかよ。やった側が楽しかったらそれでいいんだよ!」
りら「それさ、録音するからもう一度言って?」
いじめっ子「えっ?あー。やった側が楽しかったらそれでいいんだよ!」
りら「サンキュー。それじゃ、明日から覚悟しといてね~。ばいば~い」
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次の日の朝
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いじめっ子「なぁ、俺の上靴汚れてるんだけど。絶対あいつだろ」
いじめっ子「おい!」
りらが水稲のお茶をこぼした
いじめっ子「おいおい!わざとこぼしただろ!?」
りら「え?ごめ~んわざとじゃないの。ごめんね」
いじめっ子「は?」
周りの子たち「わざとじゃないって言ってんだから許せよ。ってかさ、そんなことしてるから嫌われるんだよ」
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その日の休み時間
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りらがいじめっ子に強くぶつかった
いじめっ子「ちょい!わざとぶつかるなよ!」
りら「え?何のこと?ちょっと当たっちゃっただけじゃん。ごめんね~」
いじめっ子「なぁ、何で関係のない俺がいじめられなきゃいけねぇんだよ?」
りら「逆に聞くけどさ。何で関係のないまなをいじめるわけ?」
りら「後さ、やってる側が楽しかったらそれでいいんだよね?」
いじめっ子「いいわけねぇよ!」
りら「これを聞いてもそう言える?」
**「やった側が楽しかったらそれでいいんだよ!」**
いじめっ子「・・・」
りら「これでもまだ言えるのかな?馬鹿野郎ども」
いじめっ子「・・・」
りら「やっぱおまえらって、次のことを考えることが出来なくて今やりたいこととかしかできないよね。だからそんな馬鹿になるのよ」
いじめっ子「そ、そんなこと言うなよ」
りら「え?事実なんだから別にいいじゃん。まぁ、以後改めることね。それじゃ」
いじめっ子「・・・」
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その日の下校時
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まな「ありがとうね」
りら「ん?これは私の好きでやったことだから気にしないで。でも一人で抱え込んだらだめだからね!」
まな「うん。ありがと!」
--- END ---