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時降る夜に血は流れ。
トントントン...バタンッ!!!
「吸血鬼さんのお出ましかい?」
コン..コン...コン。
目の前に美しいドレスを纏ったその女は言った
「ええ、少しお腹が空いてしまったの」
「あー深夜飯は太るぞ?」
「別にいいわ、私太っていないでしょう?」
「ああ、見事なウエストだ」
「...気持ちの悪い言い方」
「気分を乱したなら謝ろう」
「...人間にそんなものは求めない」
「血が欲しいんだろう?」
「そうよ、眠っている人間の血を吸うの」
「へーそうかい、俺はまだ眠ってないが?」
「泡沫の眠りについている人間でもいいのよ」
「じゃ、俺はお前を殺す道しかないと」
「そうね、出来ないだろうけど」
「そういえば、こんな言葉を知ってる?」
「"一人が首を吊って、そして誰もいなくなった"だろ?」
「まるであなたよ?」
「なんでだ?」
「"ここ。お屋敷みたいにすごく広いじゃない?」
「だから、他にも誰か住んでいたんじゃないか"って?確かに昔人は住んでいた」
「ただ首を吊って、俺は生き残っただけ」
「面白い冗談ね」
「笑ってもらえれば幸いさ」
「それでは、さようなら」
「俺の血は美味しいからな」
「...それが最後で本当に良かったのかしらね、もう聞こえていなさそうだけど」
「...グガー...グガー...」
「いびきがうるさくてね」
ヒューバタンッ
大きな扉の外で女はこう呟いた
「美味しかったわよ、████」