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カービィ異形郷 バンダナワドルディ編2
平和なプププランドでいつものように過ごしていたバンダナワドルディ。だがそこに現れたカービィに似た謎の化け物デデデ大王と側近のワドルディが瀕死に。メタナイトの指示に従い、バンダナワドルディはカフェを目指す。
死んでいる。
死んでいる。
死んでいる。
みんな。 みんな。
こんなのあんまりだ。
ひどすぎる。
クッキーカントリーは血の海だ。
誰がこんな…? 多分、あいつだ。それか、あいつの仲間だ。
早く、早く大王様とこの小さなワドルディを回復させて、みんなを助けるんだ。
…ジャキンッジャキンッ
「ば、化け物…!」
「ギチギチ」
あのカービィに似た化け物の仲間だろうか。
ゴルドーを彷彿とさせるトゲが身体中に生えているだけでなく、目玉のついたナイフを持っている。おぞましい。
「た、助けてくださいッ…!」
「嫌っ!…やめて!嫌だ!頭がァァッッ!」
バウンシーが襲われている。
「———っ!助けなきゃ!」
「嫌ァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!」
ブシャッ
「あ…」
助けられなかった。
あともう少し早く来れていたら…
とりあえず、今はカフェに一刻でも早く向かわなければならない。
「はぁっはぁっ…」
ドサッ
「痛っ…!」
「こ、転んじゃった…」
キズがじんじん痛む。
「ギイいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッ」
「な、何…?誰?」
「ギチッギチギチ」
あの化け物だ。
「く…く、来るなァァァァァァァァァッッ!」
ジャキンッ
「ひっ…」
頭に刃物が振りかざされる。
刃が喰い込む。
血が出る。
バンダナに滲む。
ブシュッ
(大…王…様…)
ザッ
ドシンッ
(だ、い…王…様…?)
ボコッ
ぶしゃ
バゴォンッ
ぼきぼきっ
ボカッ
ぐちゃあっ
ドゴォッバゴンッ
ぐちゃぐちゃぐちゃ
化け物の脳味噌が弾ける。
骨が砕け、肉がすり潰される音がした。
大王様だ。大王様のハンマーだ。
いつものバンダナワドルディだったらこんなことは絶対に思わないだろう。
だが、今日はこの音が心底心地よいと感じた。
多分、さっきバウンシーがあいつらに殺られるところを見てしまったからだろう。だから、残酷な殺戮をした化け物が苦しめられることに快感を覚えているのだ。
でも、こんなにもこの音に快感を覚えている自分が怖かった。この狂った化け物達の世界に自分が馴染んでしまいそうな気がして、怖くてたまらなかった。
大王様が振り向き、ボクを見た。
その顔と体は、カービィに似た化け物にやられたときの怪我での血と返り血で真っ赤に染まっていた。
「すまん。目を覚ますのが遅れた。」
「大王様…」
大王様は、何を思っているのだろうか。
ボクと同じようなことだろうか。