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6-4「精神操作のスペシャリスト」
アリスside
アリス「……?」
ワンダーランドが、おかしい。
どこが、と説明することはできないけれど違和感がある。
この感じは──。
アリス「──ルイスが眠っている?」
何があったのか。
確認するよりもきっと潜ったほうが早い。
あの子の身に、いったい何が。
与謝野「アリスさん!」
アリス「与謝野さん……」
与謝野「大変なんだ、ワンダーランドの一部が黒くなっていって──!」
現場に向かうと、確かに黒い闇が一部分だけ生まれていた。
精神が不安定な時に見られるもの、と似ているわね。
ただ、今回は不安定な訳では無い。
眠ることで何かイレギュラーが起きた。
アリス「……ユイハは?」
与謝野「今は忙しいみたいだよ」
アリス「うーん、彼がいるから潜っても問題ないかと思ってたのだけれど……」
与謝野「広がる気配はないけど、どうするんだい?」
アリス「異能で創った鏡を預けるわ。それだったら何かあっても私を引っ張り上げられるはずよ」
与謝野「……本当に行くんだね」
アリス「貴女が声をかけ続けてくれれば、迷うことはないわ」
それじゃあ、と闇に近づく。
やっぱり精神に異常があるわけではない。
触れたら何か変わるのかしら。
与謝野「っ、アリスさん!?」
触れた瞬間、弾かれた。
電撃のようなものが走って、思わず尻もちをつく。
与謝野「大丈夫かい!」
アリス「えぇ、私は別に問題ないのだけれど……」
一体何が起こっているというの、ルイス。
???「うーん」
アリス「──!」
???「これ、潜るの大変じゃないかな?」
アリス「どうしてそう思うの、久作」
Q「んーとね、上手く言えないんだけど……。これ、僕の異能と似たような気がして」
アリス「“精神操作”……!」
Q「無理に干渉すると、ルイスさん大変なことになると思うよ」
アリス「……このまま放っておく方が危険よ。貴女と同じく“周りの人に危害を加える”ものなら、尚更ね」
でも、どうしたらいいのかしら。
Q「僕のこと連れていけない?」
アリス「え?」
Q「ルイスさんに掛けられてる異能が僕の異能で上書きできるなら、|人形《この子》を太宰さんに渡せば被害は抑えられる。アリスさんも結局は別人だから、精神操作ができる僕が入ることで干渉できるかもしれない」
アリス「……それだと貴方も危険よ」
Q「大丈夫! 太宰さんを壊すまでは僕死ねないから!」
あまり幼い子は巻き込みたくないのだけれど、仕方ないわよね。
アリス「頼りにしてるけど、無理はしないでちょうだいね」
Q「はーい!」