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第3話 赤面と白髪女、そして2人の少女
とろしゃけ
はなこ「…カフェ着きましたけど、なんでそんな笑顔なんです…?」
かさねは満面の笑みではなこを見つめる。
かさね「いやーなんかよく見たらお顔整ってるなーって!」
はなこ「っは!?」
そっちが言うなよな、と照れながら水を飲むはなこ。
はなこ「七浦さんの方が可愛い…ですよ」
かさね「そう!?ありがとー!!あ、メニュー何にするー?」
はなこ(さらっと話変えるじゃん…)
二人は一緒にメニューを開いて見てみる。
…メニューの縁が蛍光色に輝いている。
かさね「さ、さすが未来…珍しいというか…歪な物しかないね…」
はなこ「…あ、これ一番普通そうですよ。」
はなこが指を指したのは何の変哲もない…ようなパンケーキ。
かさね「なにこれ!パンケーキ!?めっちゃ普通!これにしよ!!」
はなこ(さすが陽キャ…映える物はすぐ頼むのか…)
かさね「美味しそー…これSNSには載せたくない!てかバズるとか興味無いしなあ…」
はなこ「…!」
かさね「あれ?どうやって頼むんだろ?店員さんとか居なさそうだし呼び出しボタンとかないし…」
はなこ「……あ、!メニューの下に頼むボタンついてる…」
かさね「ほんとだ!これ押したらいいのかな?」
はなこ「じゃないですか?押してみましょ」
ポチっと押してみる。
特に何も起こってはないが、ボタンには注文済みの文字が。
かさね「頼めた、のかな?」
はなこ「多分頼めたでしょう、まあ何か話しながら待ちましょう。」
かさね「だね!何話すー?」
はなこ「…うーん…時空の狭間に行ける道具探す方法とか…」
かさね「今は現実逃避のじーかーん!恋バナとかしよ!」
前に乗り出て笑うかさね。
はなこ(恋バナ…話す事ないな…)
はなこ「恋バナと言っても、私は話すことが無いんですけど…」
かさね「えーじゃー……さっきの事とか…話そうか…?」
さっきの事。かさねが銃を一発打った時の事。
はなこ「あれは…もういいですよ…それよりさっきの青髪の子の事を話して欲しいです。」
かさね「青髪…あー…良いよ…」
かさねはいつもは見ない暗い表情をしながら話し始める。
はなこは裏があるのか、なんて疑えなかった。
だって、今は縋る人がかさねしか居ないからだ。
かさね「さっきの子は…まあ多分未来の子だからミライちゃんとでも呼ぼっか?」
はなこ「うんうん…」
かさねが続きを話そうとすると、何か言いたげだった口を閉じてしまう。
はなこ「…?どうしました?」
かさね「…やっぱこの話今度でいい?お腹空いて集中出来ない!」
はなこ「あ…別に良いですよ。時間はたっぷりありますし、」
配膳ロボ「ご注文の料理をお届けに参りました。受け取ってください。」
かさね「…あ!届いたみたいだよ!私たち以外に居ないっぽいし、早くてよかった!食べよ食べよ!」
猫の顔した配膳ロボからパンケーキを取る。
良い香りがする。甘くて香ばしい香り。
はなこ「すごい良い匂い…」
はなこが何度も鼻をくんくん、と動かす。
かさねはそれを見てふふっ、と微笑む。
かさね「あはっ!鼻動いてる!子犬みたーい!可愛い!」
はなこ「あっそんな!?すみません…む、無意識で…」
かさね「いいのいいの!可愛いし!さ、食べよ!」
はなこ(か、!可愛い…って…なんでそんなさらっと言えるかな〜…)
ぱくっ、とかさねが1口食べる。
それに続いてはなこも少し食べてみる。
かさね「お、美味しい!!!なにこれ説明できないけど美味しい!!」
はなこ「…ですね…初めてこんな美味しいパンケーキ食べましたよ…」
かさね「未来ってなんでもあるねー!食べ終わったらもっと探索しよ!」
はなこ「これの他には何があるんでしょう…」
再びメニューを輝いた目で見てみるはなこ。
かさね「…まだ食べる気〜?私そんな食べらんないよー!」
わざとらしく笑うかさね。
そんなかさねにはなこはため息をつく。
はなこ「た、食べませんよ…そんな食べたら太りますから…」
かさね「えー!八川さんそんな細いのに太るとか気にするんだ!?」
はなこ「痩せてませんよ…なんでそんな褒めるんですかもう…」
かさね「あ、照れてるー?」
はなこ「照れてません!!はい食べますよ!」
はなこ(本当変な人…)
──────────数分後──────────
かさね「ふう…!美味しかったー!!」
かさねとはなこはパンケーキひと皿をぺろりと平らげた。
疲労でお腹が空いていたのだ。これぐらい食べるのは当たり前だ。
お腹をポンポンと叩くかさねと一緒にはなこはレジに行く。
はなこ「えと…お金…」
かさね「P〇yP〇yじゃなくて…ミライペイ?っての使うらしいけど」
はなこ「な、なんですかそれ…!?」
謎の決済方法に目を開いてしまう。
はなこ「あ、あの店員さーん…?」
はなこが呼び掛けてもシーンとした空間が続く。
かさね「うーん店員さん居ないのかな?ま、メモでも置いて次行こ!」
かさねがバッグからペンと紙を取り出し、字を書き始める。
『ここでパンケーキを食べましたが、店員さんが居ないようなので、もしこのメモを見つけたら下の電話番号に電話をかけてください。』
さらさらと電話番号を書く。
はなこ(未来でも電話あるのかな)
はなこ「字…前から思ってましたけど上手だし綺麗ですね…いいな…」
かさね「そんな事ないよー!?昔親から言われてたからなー」
はなこ「字が綺麗な人って、心も綺麗って…お母さん言ってたなぁ…」
かさね「えっそんな事ないってぇ!やめてえ!」
はなこ「…七浦さん、照れ屋なんですね?」
手で覆った顔から目がはなこを覗く。
かさね「だってえ…容姿と頭脳以外で褒められたりした事少ないから…で、でも嬉しいけどなあ…」
はなこ「じゃあそれとおんなじぐらい褒めてあげましょうか?」
かさね「はっ!?恥ずかしいから!!」
予想もしなかった、と真っ赤な顔がさらけ出される。
はなこ(……可愛い…)
はなこ(!?、なんで今自分…!?)
自分で自分が考えた事に驚く。
自分が七浦さんの事を可愛いと思ったのか?!
そんなことを考えてしまう自分が恥ずかしくなってしまった。
かさね「…よし!ここに置いたらいいよね?じゃあ次どっか行こ!!」
かさねが逃げるようにレジの上にポン、と紙を置く。
二人は再びどこかにぶらぶらと気楽に歩いていく。
はなこ「次…って言ってもどこ行くんですか?」
かさね「あ、確かに…じゃああそこの…」
???「…カサネ?」
かさね「…は?」
またまた知らない誰かと出会った。
足に付くぐらいの綺麗な白髪。雪女のように綺麗な見た目。
シラナミ「ワタシはシラナミデス。カサネ、ドウシテここに居る。」
はなこ「七浦さん誰ですかこの人!?!?目がないし身長すげえ高いし肌がすっごい真っ白ですよおおおお?!?!」
かさね「怖いねえ!?あ、あっち行こ!あーっち!」
二人は謎の人物に恐怖をして大慌てする。
シラナミ「マテヨ。ワタシ君たちの事ワルクシナイ」
はなこ「分かってますよお!?でも怖いんですってばあ!!」
かさね「ど、どうしよー」
シラナミ「カサネ、違う、ソユコトジャナイ、アノ…」
かさね「違うも何も訳分かんないし逃げるよ八川さん!!!!」
はなこ「はいぃぃ!?!!」
かさねが無意識に焦りすぎてはなこと手を繋ぐ。
そして謎の高身長女、シラナミを置いてどこかに走り去った。
シラナミ「…カサネは…大丈夫ナノカ…?」
カタコトで喋るシラナミさんが新キャラです。
ほぼ雪女的なやつだと思ってもらって大丈夫です!