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5th round
神作からあの人が登場!
IF&番外編的な何かだと思って読んでください!
ルイスside
「……ここは」
気がつけば見知らぬ場所だった。
ここは倉庫だろうか。
それも海岸の。
コンテナが積み上がってるし、遠くからは汽笛が聞こえる。
「何故か銃声も、聞こえてくるんだよなぁ……」
此処が何処か分からないけど、組織戦でも行われてるんでしょ。
たくさんの人の声が聞こえてくる。
僕はとりあえず戦闘を覗いてみることにした。
辺りに飛び散った血に、そこら辺に転がっている死体。
その中心に立っているのは──。
「少女?」
「ッ、誰!」
獣の唸り声が聞こえたかと思えば、真上に何かいる。
僕は急いで避けて、武器を手元に持ってきた。
「まだ生き残りがいたなんて……」
組織戦かと思ったけど、彼女が一人で彼らを殺したのだろう。
否、一人ではないか。
彼女を取り囲む獣達が僕を睨んでいる。
「異能生命体、しかもこんな数を操るのは見たことがないかな」
「皆、早く仕事を終わらせて中也のところに帰ろう」
「……中也?」
この子、ポートマフィア関係者か。
しかも中也君を知っているということは、結構な地位にいるはず。
なるべく戦いたくはないんだけど、そういうわけにはいかないかな。
目の前にあった白虎の爪。
僕は動揺することなく、鏡を出した。
「異能力者!? この組織にはいない筈なのに……」
とりあえず話を聞きたいから手加減するか。
僕はコンテナを上手く利用しながら、倉庫内を駆け回る。
スピードは敦君以上。
そして攻撃力も結構高いな。
こんなに強い異能力者がポートマフィアに入ったのか。
森さんが喜びそうだな。
「四季『春・蝶蝶』」
「……触れない方がいいよな」
とりあえずナイフで全部切っておく。
蝶といえば与謝野さんだけど、これは触れていけないやつ。
「朱雀!」
鳥が突っ込んできた。
ジャンプで回避したけど着地狙いに来てるな、これ。
仕方ないから鏡を出して地面に着くより前に姿勢を整えた。
そのまま着地狩りしようとしてた玄武に蹴りを入れる。
うーん、あんまりダメージが入った感じはしない。
下手したら此方が骨折れて怪我してたかも。
あれの甲羅に蹴りを入れるのは、もう絶対にやらない。
「……。」
拳銃で足を撃とうとしたけど、防御される。
この獣達は是が非でも主を守るか。
なら、先に獣を破壊するのが良いかな。
「四季『夏・花火』」
「目眩まし……!?」
眩しくて目が開けられない。
その間にも気配が近づいてきている。
相手は殺しにきてる。
でも、この状況じゃ流石に防ぐことは──。
「……ッ」
どうにか鏡を出して攻撃は防いだ。
でも、背後から獣の唸り声が聞こえてきた。
同時に花火も消えて、まだチカチカするけど見えるようになった。
振り返りながら、僕は《《上へ》》鏡を出した。
パリン、と粉々になった鏡が降ってくる。
目の前の獣は、獣で撃つと消えた。
多分、幻覚の類いで上からの攻撃が本物だったのだろう。
それにしても、手数で負けているから四方八方を守らないとダメなのかよ。
これは逃げた方がいいか。
僕は鏡を通じて距離をとろうとした。
「……は?」
「残念、私の勝ちだよ」
鏡は幾つも出して転移先を悟られないようにした。
なのに、この子は僕の思考を読んで先回りしている。
「流石はポートマフィアの異能者、か」
急いで距離を取ろうにも、他の鏡は白虎達に破壊されている。
手元にあるのはナイフと一発しか入っていない拳銃。
少し心が痛むけど、僕は銃口を少女の腕へと合わせた。
キーン、と銃声で耳が痛む。
彼女の腕には確かに命中して、血が垂れている。
でも、すぐに血は止まっていた。
「奇獣『不死鳥』」
彼女の後ろに、鳥が現れる。
回復も使えるとか、勝てるわけないじゃん。
ナイフを振るも、僕に刃が突き刺さり──。
気がつくと、目の前に兎のぬいぐるみがあった。
「……夢か」
一応確認してみたけど、服は破れていない。
傷も増えていなさそうだった。
「ルイスさん──って、またぬいぐるみに埋もれてる!?」
「……あぁ、桜月ちゃん」
「顔色悪いですけど……大丈夫ですか? 悪い夢でも見ましたか?」
大丈夫だよ、と僕はぬいぐるみの山から出る。
あれは夢、なんだよな。
それにしては現実味があった。
痛みがあったし、何より彼女から感じた殺気が嫌でも忘れられない。
「……。」
いつか、テニエルは僕と桜月ちゃんを戦わせようとしていた。
もしも本気で戦うことがあったら、僕は勝てるのだろうか。
夢の中の彼女には『幸運の招猫』が見当たらなかったし、本気でやっても勝てたかどうか見当がつかない。
いや、と僕は少し首を振る。
彼女と戦うなんてない。
そして、戦ったとしても僕が死ぬことは──。
「……ないんだよな」
「ルイスさん! 皆が待ってますよ!」
「うん、すぐ行くよ」
そう僕は、桜月ちゃんに着いていくのだった。
Winner,Satsuki
初の2000文字!
そして負けたぁぁぁぁ!
桜月ちゃん強すぎ…
いつかの小説でテニエル(ボス)が桜月ちゃんとルイスくんを潰し合わせようとしてたんですよ。
で、実際初対面ならどうなるかなって。
今回、くじ引きの結果で桜月ちゃん勝ったけどルイスくんが出たらどんな小説になってたんだろ。
そもそも桜月ちゃんと戦いたくないんだよな((
対戦相手募集中!
期間が短いので戦ってほしい文ストキャラはもちろん、文ストオリキャラでも全く関係ない作品でも大丈夫です!
まぁ、私が書けそうならだけど((
それじゃ、また明日お会いしましょう!