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美しく散る貴方は
仲間と過ごした日々は続くのか、それとも散るか…
螺鎛:おい、霊暗!しっかりしろ!
琉静:霊力が少なくなってきて…!
琉静:早く永遠亭に!
螺鎛:いや、念の為薬を預かってるから、それを飲ます
琉静:それ本当に効くのか…?
螺鎛:分からない、だが試す価値はある
--- (薬を飲ました) ---
琉静:霊力が安定してきてる!
螺鎛:でも、一応信と合流して永遠亭に行こう
琉静:そうだな
---
--- 迷いの竹林(永遠亭) ---
永琳:かなり衰弱してるわね…
永琳:貴方に薬を渡しといて良かったわ
永琳:あと少しでも遅れてたら助からなかったかもしれない
螺鎛:でも、先生一つおかしい事があります
永琳:何かしら?
螺鎛:俺が貰った薬は黒桜病が末期の時にしか効かないはずです
信:でも、霊暗さんはまだ末期じゃないって…
永琳:それが本当なら、霊暗が嘘をついてたって事になるわね…
琉静:でも一体なんで…
永琳:…もう日が暮れるから、貴方達は帰って宴会は中止だと伝えて来なさい
永琳:霊暗は私が診てる
信:でも…!
永琳:私は医者よ、心臓が止まってようが関係ない、出来る限りの事をして救ってみせる
永琳:だから安心して頂戴
永琳以外:分かった…
---
--- 数十分後 ---
螺鎛:…失礼します
永琳:本当に|貴方達《霊暗の仲間達》はどうしても此処に来るのね
螺鎛:達?
永琳:気づいてるわよ、入って来なさい
螺鎛:お前ら帰ってろって言ったはずじゃ…!
信:だって、霊暗さんが今にも消えちゃいそうで怖いからぁ!
愛無:信様…
琉静:俺にも何か出来ることはないのかなって思ったから…
永琳:はっきり言って、ここまで症状が悪化すると、もう治す術はほとんどないわ
信:嘘…
愛無:お医者様が言うのですから、そうかと…
琉静:でも、殆どなんだろ…?
螺鎛:どんな方法でも良い!霊暗を…救ってくれよ‼︎
螺鎛:医者なんだろ⁉︎心臓が止まってようが救ってみせるんだろ!なぁ…?
永琳:まだ、2つだけなら…
愛無:…その方法とは?
永琳:昔、冥界の裏の管理者と呼ばれている魔王の話を聞いたことがあるの
永琳:その魔王は寿命と理を司る神とも呼ばれているのよ
永琳:魔王の場所に来る者は殆ど居ないのに死んだ人間が偶然迷い込んだの
永琳:その人間は魔王に気に入られ、魔王に寿命を伸ばしてもらって、もう一度現世に戻ったのよ
螺鎛:その話が霊暗と何が関係あるんだ…?
永琳:霊暗は今昏睡状態に似たような状態だから、もしかしたら、魔王と会って寿命を伸ばしてもらえる可能性がある
琉静:でも、その魔王と人間の話は本当なのか?
永琳:分からないけど、可能性がないよりかはマシよ
信:二つ目は何なの?
永琳:霊暗の魂を別の|身体《器》に移す、もしくは黒桜病の治療法を見つける
信:…っ
--- もっと、力が有れば霊暗を救えるのに…あと感情だけなのに…! ---
螺鎛:二つ目の方がまだ現実的だな…
琉静:でも、身体ってどう準備すんだよ…それに治療法だって…
永琳:ロボットとか創ったり、本で情報を少しでも探したり…
愛無:最悪の場合、私の身体を差し上げましょう
信:駄目よ!貴方は感情がない、それに私は貴方の創造主、つまり母親よ!
信:私にとって愛無達は子供みたいな存在なの!愛無が身体を捧げるなら、私の身体を!
螺鎛:どうゆうことだ…?
愛無:私は愛無様により、創られた何百もある内の1つの人形です
愛無:「人間そっくりの人形を創る目的」が霊暗様の病気を聞いた時から「霊暗様の魂を宿す人形を創る」という目的に変わったのです
愛無:私は元々感情があれば、霊暗様の魂を宿す器となっていたのです
琉静:そんな事が…
永琳:信、貴方が霊暗や愛無達を大切に想う気持ちは良く分かったわ
永琳:だけど何もかもを1人で抱えてたら駄目よ、だからたまには誰かを頼りなさい
信:でも、迷惑かけたくないから…
永琳:そうゆう所よ!
永琳:貴方達も何か悩みがあるなら、誰かを頼りなさい
永琳:きっと、心が軽くなるから
永琳、霊暗以外:はい…
---
--- 〜霊暗視点〜 ---
霊暗:ん…あれ、さっき私は…上手く思い出せないや
霊暗:てか、此処どこ…
??:此処に、人間が来るとは…あの人以来ですか
霊暗:貴方は…?(戦闘態勢)
エルカ:そんなに警戒しないでください私は此処の主人の従者エルカ•ゼルロードです
霊暗:博麗霊暗…
エルカ:なんだ…博麗家の方ですか着いてきてください、目的地に行きながら此処の事について説明致します
霊暗:分かりました
エルカ:「冥界と現世の狭間」簡単に言うと夢の世界のような場所です
霊暗:貴方が仕えてるその…主人は?
エルカ:主人は冥界の裏の管理者とも呼ばれている|参冥途榴聖《さんめいずるせい》様です
霊暗:聞いたことないんだけど…
エルカ:…それはそのはずです、主人はごく一部の者しか知らないのですから
???:おっ、エルカじゃーん!やっほ〜
エルカ:口を慎みなさい今は来客が居らっしゃるのですよ、エルファ
エルファ:え〜、だって此処全っ然来客来ないから分かんないんだも〜ん
エルファ:それにご主人様が居る場所の近くに来れるのって博麗一族、|従者《わたしたち》ぐらいでしょー?
エルカ:私が連れている来客は博麗家の方です
霊暗:ねぇ、なんで博麗家の私は来ていいの?
エルカ:此処は生と死で彷徨っている状態の者しか辿り着きません
エルファ:それで、私達が魂の形を解析して生と死を分けてるの!
エルカ:博麗家の方は少々特別でして、私達の力じゃ見分けれないので主人に見分けて貰うのです
霊暗:へぇ…
霊暗:てか、貴方達って容姿は似てるから、もしかして…
エルファ:おっ、良く気付いたね!私達はご主人様に召喚された双子なんだ〜
エルカ:こんな奴が私の姉であり不愉快に感じておりますがね…!
エルファ:相変わらず、お姉ちゃんに冷たい妹ちゃんだねぇ…
霊暗:(姉と妹逆だと思ってた…)
エルカ:着きました
--- そこは、黒く雰囲気が悪い城のような場所かと想像していたのとは反対に、良く手入れされている花畑、透き通っている川、はてなく広がる雲、そこは「美しい」その言葉がとても似合う場所であった ---
エルカ:ご主人様、博麗家の者を連れて参りました
榴聖:うむ、ご苦労であった
霊暗:(さっきまで、あんなにヘラヘラしてたエルファさんさえも跪いてる…この人相当凄いんだな)
榴聖:お主の魂は綺麗じゃのう、例えどれほど過酷であろうと、守りたいものを守り通したいと願う勇敢な魂の形じゃ
霊暗:え?
榴聖:じゃが、貴様はそれを叶わぬ事じゃと諦めかけておるであろう?
霊暗:私が今まで異変解決出来たのは、仲間が居たから。竜の村に行くときだって母さんが居たから…
榴聖:うむ、やはりお主のような奴は優しい奴じゃのう
霊暗:どうしてそう思うんですか…、私だけじゃ幻想郷を守れないのに…
榴聖:お主は別のものに気を取られていて本当のことに気づいておらぬのじゃ
霊暗:どうゆうことですか、私は博麗の巫女…幻想郷を守る事が使命なのですよ?
叶逢:お主が、本当に守りたいことは何なのじゃ?
霊暗:…!
榴聖:心の底から大好きで、守りたいと思うものが、お主が本当に守りたいものなのじゃと我は思うのじゃ
霊暗:私が守りたいものは、ずっと私と一緒に居てくれている仲間です!
榴聖:うむ、よく言った!
エルカ:榴聖様、霊暗様は…
榴聖:うむ、お主は生きる価値がある人間じゃ、お主に寿命をやろう
霊暗:いいんですか?
榴聖:じゃが、冥界のルールなどの都合により1時間だけなのじゃ
霊暗:それで十分よ
エルファとエルカ:では、現世へお帰りなさいませ…
榴聖:今回の人間はもうちょっと生かせてやりかったのう、なぁ詩楽よ
詩楽:俺の時と同じなんですね…
--- そこで私の意識は途切れた ---
霊暗:…はっ!
螺鎛:永琳!霊暗が!
永琳:嘘…
霊暗:永琳、すまんが少し席を外してくれないか?
永琳:分かったわ
霊暗:…お前らに言いたいことがあるんだ
信:何?私なんでも聞くから!
霊暗:あと1時間しかないんだ、落ち着いてくれ…
琉静:あと1時間って…
愛無:今は、霊暗様の言うことを聞きましょう…
螺鎛:そう、だな…
信:うん…
琉静:分かった…
霊暗:まず、病気が末期のことを隠しててごめん…
螺鎛:まぁ、霊暗のことだしな…
霊暗:みんなはさ、自分の名前ってどうゆう意味なんだろうって考えたことはある?
信:…ないかも
霊暗:私はね、霊暗の暗は安からきてるから例え暗い未来だと知ったとしても、その未来を覆して安泰な未来にしろって意味だと思ってるんだ
霊暗:だから、私が居なくなったら、後継ぎが出来るまでみんなが幻想郷を守ってくれる?
琉静:当たり前だろ!
螺鎛:俺達は霊暗の相棒だぜ?
愛無:私もお供します
霊暗:幻想郷のことを心配する必要はなかったみたいだね…
霊暗:あとね、私の墓には桜を供えてほしいんだ
信:…可能だったら、しますね
螺鎛:お、おう…
琉静:…っ
--- 居なくなるみたいな事言わないでくれよ…なんでこんな事になっちゃったんだよ! ---
霊暗:最後のお願いなんだけどさ…
霊暗:私が消えても泣かないでいてほしい
霊暗:君達が絶対に泣くなとは言わない
霊暗:でも、相棒達が泣いていたら、心残りなく逝けなくなっちゃうだろ?
霊暗:だから、お願いだ最期くらいは私に最っ高で最後の笑顔を見せてくれ
信:泣いたら、逝かないでくれるんですか…?
霊暗:…!
霊暗:前言撤回だ、少しは笑ってくれたらお前らの元に妖怪になって来てあげてもいいかもな
琉静:なんで、妖怪なんだよぉ…
霊暗:さぁ?そんな事よりも、2人とも泣いてたら相棒が逝けなくなるぞ?
霊暗:信、琉静、折角の可愛い顔とかっこいい顔が台無しだぞ?
信:えへ…霊暗さんに可愛いって言って貰えたぁ…
琉静:霊暗のせいだろうがぁ!
霊暗:しょうがない…今だけは許してやるよ、沢山泣いて笑顔を見せてくれ
信:はぁい…!
琉静:うん…!
霊暗:螺鎛も我慢しなくて良いんだぞ?
螺鎛:…良い、のか?
霊暗:相棒だからな!
螺鎛:うっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
霊暗:本当にお前らは私のことが大好きだなぁ
信:だって、だってぇ…!
琉静:絶対、来てくれよ…?
螺鎛:約束だからなぁ…!
霊暗:はは、勿論だよ
螺鎛:(あぁ、お前は本当に会った時から最期まで美しい笑顔を魅せてくれるんだな)
--- 病室に沢山の泣き声と笑顔が溢れたそれはたった1人の巫女…いや普通の少女へと… ---
春:えー、この小説の文字数4389文字です!
春:初心者だけど頑張ったよ…?
春:この小説だけで何日かかったか…
春:1番頑張った小説っていうことは…ね?
春:この小説が望みの旋律というシリーズを代表して企画参加の小説に使うのだー!
春:金賞か銀賞とれたら良いなという願望がある…((
次回3代目が去った幻想郷