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第8話
二年のリレーが始まる頃、校庭の熱気はさらに増していた
男子校特有の大声と笑いが混ざり合い空気が揺れる
イツキは応援席の前で旗を握りしめ走者たちを見つめていた
🌱「二年生、がんばれー!!」
その声は、風に乗って校庭の端まで届く
リオは隣で跳ねるように笑った
🍍「イツキちゃんの声、ほんと通るよね!マイクいらないじゃん!」
🌱「えへへ、そうですかね〜」
アマネは腕を組んで、少しだけ呆れたように言う
☁️「イツキは応援係向きすぎるんだよ……」
🌱「褒めてる〜?」
☁️「褒めてるよ!!」
ユエはそのやり取りを見て静かに微笑む
🐾「アマネ、素直ですね」
☁️「お前は黙れ」
二年のリレーが始まると校庭の空気が一気に張り詰めた
スタートの合図と同時に、砂埃が舞い上がる
🌱「いけー!」
イツキの声が響く
シュウトは走者の列に並びながらぽつり
🐙「……イツキさんの声ほんとすごいですね…」
💎「応援されると走りやすいだろ」
ヒスイが静かに言う
リオは並び列から叫ぶ
🍍「2年C組、抜けるぞー!!」
💎「リオ、声がでかい」
ヒスイが注意するがリオは笑っている
アマネはイツキの横顔を見つめながら、心の中で呟いた
☁️(……なんでだろ…イツキが応援してると、こっちまで熱くなる)
ユエはその視線に気づき、少しだけ口角を上げた
🐾「アマネ、イツキくんの応援、好きですよね」
☁️「好きとかじゃねぇよ!」
🐾「じゃあ、なんです?」
☁️「……知らねぇよ」
イツキはそんな二人のやり取りに気づかず旗を振り続ける
アンカーのリオが走り出すと、校庭の空気は最高潮に達した
男子校の歓声が地面を震わせる
🌱「リオ先輩!!最後ー!!いけー!!!」
イツキの声が響く
🐙「リオ、すごいです!」
シュウトが見入る
ヒスイは腕を組んだままリオの動きを冷静に見ていた
💎「……C組、いけるな」
🌱「ほんとですか!?」
イツキが目を輝かせる
💎「お前の声が届いてるからだ」
ヒスイは淡々と言うが、その言葉はどこか優しかった
イツキは照れたように笑った
🌱「えへへ……リオ先輩!!がんばれー!!」
その瞬間、リオが一気に加速した
砂を蹴り上げ、前の走者を抜き去る
「うおおおおお!!!」
男子校らしい歓声が爆発する
ゴールしたリオは一直線に飛び跳ねながらイツキのとこに来る
🍍「イツキちゃぁぁん!!ありがと!応援、マジ効いた!!」
☁️「先輩は落ち着いてください…」
アマネが肩を掴む
シュウトは拳を握りしめながらぽつり
🐙「……すごいです、イツキくん」
💎「ほんとだな」
ヒスイも珍しく笑った
ユエは静かに言う
🐾「イツキくんは、場を明るくする才能がありますね」
☁️「……だろ?」
アマネは照れたように視線をそらした
ゴールテープが切られた瞬間、校庭が揺れるほどの歓声が上がった
二年C組の勝利だ
イツキは旗を抱えたまま、嬉しそうに笑った
🌱「すごい……!みんな、すごいです!!」
リオはイツキの肩をがしっと掴む
🍍「イツキちゃんのおかげだって!!」
🌱「えぇ!?ぼくは応援しただけですよ〜」
🍍「それがすごいんだよ!」
シュウトは照れたように頭をかく
🐙「……イツキくんの声、ほんと力になります」
🌱「えへへ、ありがとうございます!
ヒスイは静かに言った
💎「春田、次の競技も頼むぞ」
🌱はい!」
アマネはその様子を見て、少しだけ笑った
☁️「……イツキ、ほんとすげぇな」
ユエはアマネの横で、意味深に微笑む
🐾「アマネ、今日ずっとイツキくん見てますね」
☁️「見てねぇよ!」
🐾「じゃあ、なんでそんな顔してるんです?」
☁️「……知らねぇよ」
イツキはそんな二人のやり取りに気づかず、旗を抱えたまま次の競技の準備へ向かっていった
体育祭本番
まだ半分しか終わっていないのに、6人の胸はすでに熱く、あたたかくなっていた