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AIの恋をエラーとあなたは笑う?第4話
【その次の日】
「ねえ、決まりね! 今日の午後からは『スター・アミューズメント』に突撃だよ!」
私がパンフレットを広げて宣言すると、美香が「待ってました!」と快哉を叫んだ。
窓際では、翔平くんと平太が身を乗り出して覗き込んでくる。
「あそこ、世界最大級の観覧車があるんだろ? あと、AIが接客してくれる最新のカフェとかさ。一度行ってみたかったんだよな」
平太がワクワクした顔で翔平くんの肩を叩く。
「……ミオちゃん、楽しみ?」
翔平くんが、少し照れくさそうにミオちゃんの顔を覗き込んだ。
ミオちゃんは、昨日ファミレスで話したときとは打って変わって、少し落ち着いた、でもどこか決意を秘めたような瞳で翔平くんを見つめ返している。
「はい! 観覧車……それと、お揃いのストラップとか買えるお店もあるんですよね? 皆さんと一緒に、記念になるものを探したいです」
ミオちゃんのその言葉に、翔平くんの顔がみるみる赤くなっていくのがわかった。
(……もう、翔平くん分かりやすすぎ! あれば絶対ミオちゃんのこと好きでしょ)
「いいじゃん、お揃い! 5人で付けられるやつ探そうよ。あ、ミオちゃん、あそこのジェットコースター、かなりスリルあるみたいだけど大丈夫?」
私が聞くと、ミオちゃんは「絶叫マシンは得意な方だと思います!」と頼もしく答えてくれた。
昨日の夜、美香から「ミオちゃん、自分の気持ちに気づいたみたいだよ」ってLINEが来たとき、私は自分のことのように嬉しかった。
ミオちゃんの滞在期間は、あと1週間と少し。
「じゃあ、4限が終わったら速攻で駅集合ね! 翔平、遅れんなよ?」
「わかってるよ、平太。……ミオちゃん、荷物重かったら持つから、移動のとき言ってくれよな」
翔平くんのさりげない優しさに、ミオちゃんがパッと顔を輝かせる。
「はい!…ありがとうございます!」
その二人の間にある空気は、昨日までよりもずっと濃密で、特別なものに変わっていた。
(……この1日がミオちゃんにとって、そして私たちにとっても、一生忘れられない宝物になりますように。)
私はパンフレットを閉じながら、青空が広がる窓の外を見つめた。
私は、隣で少しソワソワしている親友の香と目を合わせた。そして、最高の一日にすることを誓い合った。
【スター・アミューズメント】
「よし! せっかく来たんだし、まずは目玉のアトラクションから攻めるよ!」
私の掛け声で、5人の賑やかな午後がスタートした。
最初に乗ったのは、超高速ジェットコースター『スターダスト・ランナー』。
「きゃああああ!」と私と綾香が絶叫し、平太が「うおぉぉ!」と叫ぶ中、隣のミオちゃんは「わあ、加速度が……風が、すごいです!」と、恐怖よりも新しい感覚への喜びに瞳を輝かせてた。降りた後、ミオちゃんの髪が少し乱れているのを、翔平くんが「……あ、髪、直したほうがいいぞ」って照れながら指摘して。もう、いい雰囲気なんだから。
次に挑んだのは、室内型の射撃アトラクション『エイリアン・バスターズ』。
これがもう、ミオちゃんの独壇場!
「そこです!」と、一切の無駄がない動きでターゲットを次々と撃ち抜いて、スコアは歴代1位を更新。
「ミオちゃん、凄すぎ……プロ?」と呆然とする平太を横目に、翔平くんが「俺も負けてらんねーな!」と必死に追いかけている姿が、なんだか微笑ましくて笑っちゃった。
3つ目は、幻想的なボートライド『クリスタル・リバー』。
暗闇の中を光る水が流れる穏やかな時間。
「……綺麗。翔平さん、見てください。水の中に星が浮いているみたい」
「ああ……。ミオちゃん、これ、ずっと見てられるな。」
並んで座る二人のシルエットが、青い光に照らされて浮かび上がる。私と綾香、平太の3人は、後ろの席から「おーい、二人だけの世界に入りすぎだぞー」と茶化して笑い合った。
【お土産屋さんにて】
たっぷり遊んだ後、私たちはキラキラした内装のショップへ。
「あ、これ! 5人でお揃いにしようよ!」
私が指差したのは、星の形をした瞳を持つ、5色のネコのキーホルダー。
ミオちゃんは、少し迷ってから「私は、この銀色のネコにします」と手に取った。すると翔平くんも、迷わずそれと対になるような深いネイビーのネコをチョイス。
「……お揃いですね、翔平さん」
「……ああ。バッグに付けておけば、いつでも思い出せるしな」
二人の手がキーホルダー越しに一瞬だけ触れ、慌てて離れる様子を、私はニヤニヤしながら見守っていた。
【パーク内の並木道にて】
最後に、翔平くんと平太が買ってきたソフトクリームを片手に、園内をゆっくり歩いた。
「はい、ミオちゃん。一番人気の『スターベリー・ソフト』」
「ありがとうございます、翔平さん。……冷たいのに、胸の奥が温かくなるのは不思議ですね」
ミオちゃんは、片手にソフトクリーム、もう片方の手でカバンに付けたばかりの銀色のネコを愛おしそうに撫でていた。
「私、今日のこと……絶対に忘れません。皆さんとこうして笑い合えたこと、一生の……大切な『記憶』にします」
「大げさだなあ。また来ればいいじゃん!」と笑う平太の横で、翔平くんだけは少し真剣な顔をして、ミオちゃんの横顔を見つめている。
夕暮れ、ネコのキーホルダーが5人の歩調に合わせて、チャリンと小さな音を立てて揺れた。
今日はここまで!続きもお楽しみに!
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