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第四話
部活をしている人だけが残る学校で
帰宅部の私は放課後、屋上へと足を運んでいた。
結月「…」
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一歌「毎日放課後ここに来て、一緒にお話するの!」
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一歌、ちゃんと居るかな…
一歌には聞きたいことがたくさんある。
何故私が死のうとするのを止めたのか
何故私の話を聞いて涙を流してくれたのか
何故待ち合わせ?場所が屋上なのか
あそこから飛び降りた、と言っていたけれどこの学校の生徒だったのか
何故私に幽霊が視えるのか、霊感がある人には誰にでも視えるのか
それでも信じてここに来てしまったのは 一体何故だろう…
ガチャ
結月「一歌 いる?」
結月「…!」
私は屋上の扉を開けた瞬間、何も言えなくなってしまった。
一歌が、とても悲しそうな顔で空を見あげていたから。
いまにも泣きそうな顔をしていたから。
_なんだか、その顔に見覚えがあるような気がしたから。
一歌「…ん?」
一歌「あ!結月ー!居るよー!」
だけどすぐに戻っていて
結月(見間違い…だったのかな…)
一歌「ねぇ聞いてー!いつも校門でワンちゃんとお散歩してる人が居たんだけど!今日はワンちゃん元気が無かったみたいでさ、水浴びしてて!「ブルルルルルル」って体ブンブン回してて可愛かったんだー!」
…犬のこと「ワンちゃん」って言うんだ。__可愛いな__
結月「そろそろ暑くなってきたしね」
一歌「そうなんだ!私も気温とかじられたらな〜」
結月「そういえば、動物には霊感があるって前聞いたことあるけど一歌には気づかなかったの?」
一歌「…私は結月にしか視えないよ」
結月「え?」
一歌「結月は私にとって大切な存在だからさー!」
結月「そう…なんだ…」
どうゆう意味だろう
一歌「あ!そんなことより、ここ!行ってみない!?」
一歌がスマホを近づけてきた。
幽霊ってスマホ持ってるんだ。てか触れるんだ
結月「『ふっわふわ!甘くて美味しい!ケーキ祭り!』…?」
スマホの画面にはそのチラシが写っていた
一歌「私ケーキ大好きでさー!行ってみたかったんだよねー!」
結月「明日開催…」
明日は休み…
結月「でも一歌って味覚とか感じないんじゃなかったっけ」
一歌「うん。それでも結月と行ってみたかったの…」
結月「え?」
一歌「なんかデートみたいじゃなーい!?」
結月「デ、デート!?」
一歌「それに!甘い物を食べてる結月を近くで見れるってすっごい嬉しくてさ!」
結月「私、甘い物好きって言ったっけ?」
一歌「嫌いだったっけ?」
結月「いやまぁ、好きなんだけど…」
一歌「でしょでしょー!ね!行こうよ!」
結月「うーん…」
一歌「行こー…?」
結月「……!」
結月「い、いいよ…」
一歌「やったー!」
っとにもう…!可愛いんだから…!
一歌「明日の9時!校門集合ね!」
…小学生ぶりに聞いたな〜…その言葉
結月「一歌って屋上の地縛霊じゃなかったんだね」
一歌「どちらかと言うと学校の地縛霊かな〜ただ思い入れがあるからここに居るってだけ」
一歌「それに休みは屋上の扉鍵かかってるでしょ?」
結月「あ 確かに」
一歌「じゃあまた明日!」
結月「…うん。また明日」