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過去を振り返っている暇はないので、任務こなします。
ルラら
~凜花side~
「じゃ、凛花、またね〜。」
「うん!春乃、気をつけるんだよ〜?」
「もっちろーん!」
春乃と別れる。
…カチャリ
弾を入れ直す。
正直、めっちゃ怖い。
「あっれれっー??何で君がいるのかなぁ〜??」
バッと声のする方を振り向く。
「セロ…。」
山口世路。
ターゲットの一人だ。
パリピらしい。
「へぇ…。俺の名前、知ってんだ〜?」
「只者ではないので。」
「ふぅん…。」
「君は誰だい?」
「…菖蒲学園、菖蒲クラス。個人2位の韮山凛花よ。」
一旦、言おうかどうか躊躇したが、相手に逆らわない方がいいと考え、簡単な自己紹介をする。
「あ、君があの凛花ちゃんか〜。聞いたことあるよん♪
…ねぇ、君がいるってことはさ、佐倉春乃も来てるんだろ?」
「さぁ?」
ここは答えない。
はぐらかすだけだ。
「え〜教えてよ〜。居るの?YESorNO?」
「答えられないです。そもそも、誰ですか?」
セロの顔を見て言う。
今思えば。
それがいけなかったかもしれない。
言った直後に気づいた。
セロは、表情から色々読み取れるってね。
「そっかー。でもね、凛花ちゃん。顔に出てるよ?
『春乃はいる』ってね。」
焦った。
春乃には危害を与えたくない。
「俺ねー。嘘をつく人って、大っ嫌いなんだー。」
キラリと光るセロの目。
まずい!と思って
後ろに引く。
でもそれは少し遅れてしまって。
私は地面に仰向けになって倒れていた。
「っ!」
「さーて。どうしようかぁ…。
嘘をついた君にはきつーいお仕置きが必要みたいだね。」
「な、なにをするのっ!?」
「ねぇ、君にとってつらいことって何だい?」
顔をそらす。
私にとって、辛いこと。
それは、春乃が苦しんでいること。
「なるほどねぇ…。春乃が苦しんでるところ、ねぇ…。
君、本当に殺し屋?
気持ちが表情に出すぎ。」
そうい言った後、セロは私の首に手刀くらわす。
私は、意識が遠のく感覚を覚えた。