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6th round
神作からあの人が登場!
何か二人ともキャラ崩壊というか、口調がおかしい((
ルイスside
何だ、この真っ白な空間。
|異能空間《ワンダーランド》かと思ったけど、こんな場所に見覚えはない。
普通に何かの異能力に巻き込まれたかな。
「『|不思議の国のアリス《Alice in wonderland 》』……って、流石に無理か」
「そこに誰かいるのか?」
キョトン、と一瞬してしまった。
僕以外にこの空間にいるとは思っていなかった。
声を掛けられるまで、そして声を掛けられた今もそうだ。
一切彼女の気配を感じなかった。
少し警戒してしまう。
「そんなに警戒しなくても、私は何もするつもりないよ」
「君、一体何者?」
「質問する前に自分のことを話したらどう?」
それもそうか、と僕はやっと振り返る。
「僕はルイス。ルイス・キャロルだ。26歳で英国出身。これで良いかな?」
そこにいたのは僕よりも少し身長の高い少女。
年齢は分からないけど、僕より年下な気がする。
「私は普。17歳の日本人だよ」
「よろしくね、普ちゃん」
「……いきなりちゃん付けかよ」
「嫌だったかい?」
「別に。……話し方が太宰と似てて苛つく」
太宰君と知り合い、か。
桜月ちゃんのこともあるし、多分別世界のヨコハマの人なんだろうな。
そんなことを思っていると普ちゃんが話しかけてきた。
「で、私をこんなところに連れてきて何のつもり?」
「僕じゃないよ。連れてきたのは」
「だったら、どうしてそんなに冷静でいられる?」
簡単なことだよ、と僕は笑みを浮かべる。
「君より9年も長く生きているから。こう見えて人生経験豊富なんだよ?」
「人生経験豊富でも、この状況で笑えるのはおかしい」
はぁ、と僕はため息をついた。
話し合いですまないかな、これ。
そんなことを考えながら僕は鏡を背後に出した。
「──!?」
金属音が辺りに響き渡った。
背後に目を向けてみると『夜叉白雪』が刀を僕へ振り下ろしている。
「成程、模倣系の異能か。長年異能力者を相手にしてきたけど、これは初めてみるね」
「鏡を創る異能……いや、夜叉が切れないならただの鏡ではない……?」
「ご名答。僕が警戒していたことも見抜くし、君の観察眼には驚かされるよ」
気づけば目の前に彼女はいた。
あまりに一瞬のことで驚いたけど、成程。
彼女の纏う赤い光には見覚えがある。
もう一枚、鏡を出すことで僕は拳を防いでみせた。
「僕の考察は合っているかい?」
「……合ってると云ったら?」
「僕の異能力について教えてあげるよ」
「──ッ」
彼女は急いで距離を取っていた。
元いた場所──僕の足元にはナイフが突き刺さっている。
「『|不思議の国のアリス《Alice in wonderland 》』と『|鏡の国のアリス《Alice in mirrorworld 》』。前者がこのように異能空間から物を出し入れして、後者は鏡を創る異能」
「チートじゃん」
「君の模倣能力もチートだと思うよ」
そう笑いながら、僕は拳銃の引き金を引いた。
彼女に被弾する前に『金色夜叉』が銃弾を斬る。
鏡花ちゃんに、中也君に、紅葉の異能力も扱うのはすごいな。
まだまだ隠し持ってそうだから注意しないと。
「模倣能力じゃない。『paste』だ」
そして、と彼女は笑う。
「足元はちゃんと見たほうがいいよ」
「……もちろん、気づいているさ」
僕はナイフを回収して走り出す。
一秒も経たないうちに『羅生門』の攻撃が床から伸びてきた。
ちゃんと追いかけてくるし、うちの芥川君も十分強かったけど普ちゃんも使いこなせていて凄いな。
「そして左右からは夜叉、ねぇ……」
「避けた──!?」
「戦場で相手してきた異能者に比べたら、全然マシだね」
体力を無駄にしないためにジャンプの高さをギリギリにしてたら、普通に当たりそうになった。
この数の異能力を相手するのも疲れたし、本人を叩くか。
「残念、近接は得意なんだよね」
「それは奇遇だね。僕も得意な方だ」
特にナイフは、と刃を向けるも拳銃で流されてしまった。
そして彼女のナイフが眼前に迫ってくる。
僕はどうにか反ることで皮一枚切られるだけに抑え、そのまま足をかけてやった。
バランスを崩す彼女に、僕は躊躇せずに銃弾を撃ち込む。
「──ははっ」
銃弾は止められていた。
しかも『月下獣』の半人半虎を模倣しているのか、その白い獣の手で。
本当、何個模倣してるんだよ。
上手く地面に手をついた彼女は蹴りを入れてきた。
鏡を出したけど、予想通り蹴り破られる。
虎の爪は異能力さえも切り裂くからな。
でも一瞬の時間は稼げたから、鏡を通した転移で距離を取ることができた。
「……流石、といったところかな」
太宰君の知り合いと云うことは少なくとも探偵社かポートマフィアの関係者。
戦闘能力が高いのはもちろん、異能力が強すぎる。
距離を取ったけど、すぐに距離を詰められることだろう。
「でも、これで終わりかな」
僕は自ら彼女の懐へと飛び込んだ。
驚いているのか、動きが少し鈍った。
これぐらいの隙があれば問題ない。
伸びてくる腕を掴み、技を決める。
いつか福沢さんに教えてもらった技がこんなところで役立つとはな。
そんなことを考えながら、僕は彼女へ銃口を向ける。
「まだやるなら、とりあえず動けなくするよ」
僕の言葉は聞こえている筈なのに、彼女は夜叉を呼んだ。
夜叉の刀をナイフで受け止めながら、引き金を引く。
次の瞬間、蝶が舞ったかと思えば──。
「……君死給勿、か」
僕はそう呟きながら、目を擦る。
そういえば、小説を読んでいる途中だった。
ふわぁ、と欠伸をした僕はとりあえず栞を挟む。
「……『あまねくすべてに』か」
確か、彼女の名前も|普《アマネ》だったな。
17歳であの戦闘能力、か。
また会えたら、今度は普通に話してみたい。
そんなことを思いながら僕は机に小説を置くのだった。
Winner,Lewis
いや、これがルイスくんの勝ちかと聞かれると違うような気はするんですよ。
でも普ちゃんが普通にかっこよくて好き。
色んな異能力と一気に戦うことはルイスくんが的にならない限りないだろうから、書いてて楽しかった。
7thは女医が、8thは名探偵が登場予定!
リクエスト(?)ありがとうございます!
いやぁ、本当に嬉しいです。
この前話した人は20thとかで出そうと思ってます。
なんか区切りがいいよね。
対戦相手募集中!
期間が短いので戦ってほしい文ストキャラはもちろん、文ストオリキャラでも全く関係ない作品でも大丈夫です!
まぁ、私が書けそうならだけど((
それじゃ、また明日お会いしましょう!