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気まぐれ小説~普通じゃないカップル~
俺は|樹《いつき》。高校3年生。青春時代だね。そして俺は絶賛青春中。つまり俺には大好きな人がいる。|江美《えみ》だ。高校で知って、それからは一緒に登下校する仲だ。付き合ってないのかって?付き合ってないね。だって江美が俺のことが好きじゃないかもしれないからね。
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「ねぇねぇ樹。恋のことって興味ある?」
「恋?ないね(めちゃくちゃあります)。まず好きな人いないし(目の前に好きな人います!)、彼女も欲しいと思わないし(彼女(江美)めっちゃほしいです!)、どうしたらあの子に振り向いてくれるかな?とか考えないし(江美にどうしたら振り向いてくれるかめっちゃ考えてます!)、恋に興味はまったくないね(恋に興味あります!)」
「あっ、、、そうだったんだ」
「そうだ、江美。江美って好きな人いるの?」
「わ、私?まぁいるかな?」
「・・・そうだよね。うん、そうだよね、、、」
「どうしたの?」
江美!そんなのぞき込まないで!!恥ずかしい~、、、。
「樹、何か顔が赤いよ?保健室連れてこうか?」
「ただ、頭が痛いだけだからね。大丈夫だよ、、、」
江美がぐるぐる回ってる!江美!江美!大丈夫か!?
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ん?なんか柔らかい。う~ん、、、体が痛い、熱い。絶対風邪ひいたな。あれ?江美の声がする。
「先生!樹は大丈夫なんですか?無事なんですか?本当ですか?」
「大丈夫だから。ちょっと倒れちゃっただけだから大丈夫だよ。それより江美さんのほうが興奮して大丈夫ですか?」
あれ?先生ってことは、ここは保健室か。俺、倒れたんだ。
「え、江美。俺、どうなったんだ?」
「、、、!い、い、樹が大丈夫って言ったそばで倒れたんだよ?全然大丈夫じゃないじゃん!本当にもう!世話を焼かないでよね」
「それより、塾はどうしたんだ?」
江美は受験のためにほとんどの日が塾なのだ。
「もう!樹が倒れたから塾をわざわざ休んだのよ!?心配してさ」
「ごめんって。でも、もう帰らないと怒られるぞ!俺は今から病院に入院しに行くらしいがな!」
一応、検査をしておいた方がいいと保健室の先生に言われたから近くの大きな病院で1週間入院するんだ。
「じゃあ、毎日お花を持って行くね。帰らないと怒られるから帰るね。じゃあね。安静にしとけよ!」
そういって学校から出て行った。
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やっとだ!入院生活が終わった!ちゃんと江美は毎日お花を持ってきてくれた。赤いきれいなバラを毎日4本持ってきてくれたんだけど、数に意味はあったのかな?まぁいっか!
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入院生活が終わって1週間がたってやっと江美とゆっくり話せるときが来た。入院生活の話をしたんだけど、ヤバい。胸がドキドキしてる。
「樹。また顔が赤いよ。大丈夫?じゃないよね」
「大丈夫さ。頭が痛いだけだから」
そういうと江美は悲しそうな顔をしながらこちらを見て
「樹。私と樹は一緒にいない方がいいと思うの。だって、私がいるといつも顔が赤くなって体調が悪くなるんだもん。樹は昔から病弱だから健康のためにも一緒にいない方がいいと思うの。だから今日で二人で話して近づくのはやめよう。じゃあね。樹」
そういって立ち去ろうとした。その時、何かが弾けて、、、
「**江美!!行かないでくれ!**俺は好きな人はいないって言ったけどいるし、彼女だってほしい。後、いつもどうしたら江美にどうしたら振り向いてくれるかめっちゃ考えてたから、恋に興味はめっちゃあったんだよ!江美。言わせてくれ。**お、俺は江美のことが好きだ。付き合ってくれ!!**」
といった。すると江美は悲しそうな表情をして
「ごめんなさい。私、普通のカップルにはなりたくないの」
と答えた。だから
「普通のカップル?」
そう聞くと、今度は明るいいつもの笑顔で
「うん。普通のただただ愛し合ってるカップルじゃなくてもっともっと一生愛し合えるとっても仲のいいカップルになりたいの。私からも言わせて。私、樹のことがずっと好きだったの。**付き合ってください!**」
「うん。仲良しカップルを目指して行こう!!」
なんだ。そういうことだったのか。もうドキドキしすぎてめっちゃ汗かいてるよ。
「やば!帰んなきゃ。じゃあまた明日。彼氏のい・つ・き!」
「うん。じゃあまた明日な。彼女のえ・み!」
そういって新たな仲良しカップルが増えたのであった。
--- END ---
赤いバラの花言葉は、「あなたを愛してます」「愛情」「情熱」で、
バラの4本の意味は、「愛する気持ちは死ぬまで変わらない」という意味です。