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狼系男子
狼系男子って初めて聞きました。
みなさんは聞いたことありましたか?
私の彼氏はザ・一匹狼。
グループワーク、ペア活動、学校行事……
人と関わることを絶対に嫌う君。
そんなに人が嫌いならと最低限しか話していなかったはずなのに。
私、どうしてこんなに愛されてるの!?
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「なぁなぁ、今日の放課後空いてるか?」
朝7時半。君と電車に揺られているとき毎日恒例のように聞かれる言葉がふってきた。
スケジュール管理が超絶苦手な私はスマホを鞄から取り出して確認する。
今日は……委員会がある。気付いてよかった、すっぽがすところだった。
「今日は委員会があるよ。」
顔を上げてそう言うと君はあからさまに顔をしかめた。
「えぇ……待ってるけどさ……いつ終わんの?」
嫌そうな声で聞く君。待っててくれるんだ、と少し嬉しくなった。
「うーん、三十分ぐらいだと思うよ。」
前回の委員会が三十分だったから多分今日も同じだと思う。
「ん、わかった。教室で待ってるから終わったら来て。」
「うん。わかった。待っててね。」
嫌な顔をするけど、結局待っていてくれる、私とは関わろうとしてくれる君のことが私は大好きだ。
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電車から降りて少し歩くと学校が見えてきた。
「ねぇ、今日の数学って小テストだっけ?」
学校が近づいてきて思い出した私はそう聞いた。
「多分ね。」
それだけ!?と思って君の方を見ると、君はいつもの一匹狼になっていた。
このモードに入ったら、いくら私でも一言返してくれるぐらいしか話せない。
もちろんクラスメイトには一言も喋らないのでクラスメイトからは「感じ悪い」と言われてしまっている。
まあ、君はそんなこと気にもとめていないし心配はしてないけど。
「おはよう。」
ふいに後ろから声をかけられた。
同じクラスで席が隣の山田くんだ。
「おはよう。」
そう返すと、後ろから妙な視線を感じた。
振り向かなくてもわかる。貴方だ。
「……俺の彼女だから。」
案の定視線は君のものだったようで私は君に腕を引っ張られ抱き締められるような姿勢になった。
「ちょっと!ここ学校だよ!?」
先生にみられていたらどうしようと不安になりきみにそう伝える。
「大丈夫。見せつけるぐらいでちょうどいいさ。」
余裕の表情で君はそう言った。
私は諦めて一分ほど抱き締められ続けた。
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放課後。
委員会の仕事が終わり、教室で待っている君のところへ向かった。
君は窓側の一番後ろにある私の席で突っ伏していた。
「おわったよ~お待たせ……」
いつもなら振り向いてくれるのに振り向かないや。
ささっと君の前に言って君のかおを覗き込む。
……寝てる。
珍しいな。ショートスリーパーの君はほとんど人前で寝ることはないのに。
きのう徹夜でもしたのかな?
ちょうどいいきかいだと思い、君をつんつんしたりなでたりしていると、
「なにしてんの?」
君が突然起きた。
とたんに起きていたという事実を知り自分の行動が恥ずかしくなった。
「もう、そんなことして。可愛いんだから。」
半分呆れ、半分愛情の声でそう言うきみに私はまた抱き締められた。