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公園
夕焼けに染まり、木々の緑が照らされる。公園のベンチに一人の男が腰掛けている。一般の中年男性のような人物。メガネをかけており、特徴的な何かはなさそうだ。その男は、一人で呟く。誰にも届かぬことのない、言葉を。
「私がいくら生きたとて、きっとあなたが…昼乃さんが戻ることはないのでしょう、それがわかっていてもなお求めているのですよ、火のないところに煙は立たぬのなら火を作ればいいのと同じです」
男は立ち上がり、何か、何かがある無表情で冷徹な声で空へこう呟いた。
「しかしそれと同じようなことをして、循環から脱した方を知っています。在るはずのない、在れるはずのない影にずっと届かぬ手を差し伸べている。それが無駄だとわかっても、無駄ではないと言いたい。二重思考なのですよ。昼乃さん、⬛︎⬛︎さん。」
やはり、お前は何も変わっていないな、揺心市の最後の循環から。ひたすらに求めてる。昼乃が死んだ時からお前は何か変わっていたよな。患者と医者という関係だったが、昼乃にはお前が気になるような何かがあったのか。なあ、`円酢。`お前が興味を持つってことは相当なことだ。昼乃は、何を持ってたんだ?
by NILL